簿記3級では、簿記の基礎知識はもちろん、応用力や実践力も問われます。合格するには、広い試験範囲を効率よく学習することが重要です。そのためには、過去問を上手に活用することをおすすめします。

この記事では、簿記3級の基本情報や過去問を活用した学習法について解説します。出題傾向や試験形式についても紹介するので、簿記の資格にチャレンジしてみたい方や簿記3級を取得したい人は、ぜひ参考にしてください。

日商簿記3級の過去問はなぜ重要?活用するべき3つの理由

過去問を解くことが日商簿記3級の合格につながるのには、以下のような理由があります。

・出題傾向や形式を知ることで優先順位がついて効率よく学習できる
・時間配分の感覚を掴み、限られた時間を有効に使える
・現時点での知識レベルが把握でき、学習計画の調整や最適化に役立つ

1.出題傾向・形式の把握のため

どのような試験でも問題の傾向や形式があります。過去問を解くことで、頻出論点や問題形式など、試験の傾向や出題パターンを把握できます。類似した問題を繰り返し解くことで、解答までのスピードが上がるのもポイントです。

さらに、多くの問題を解くことで出題頻度が多い分野や難易度の高いテーマが絞り込めるようになります。頻出分野や苦手分野の傾向が掴めれば、学習における優先順位も決めやすくなり、効率よく学習を進められるでしょう。試験のレベルを把握することで、必要な学習量やスケジュールを具体的に決められます。

2.時間配分の感覚を掴むため

試験には時間制限があるため、時間配分が重要です。過去問を繰り返し解けば、各設問にかけられる平均的な時間が把握できるようになるでしょう。さらに、試験時間内に全問を解くことを目指すことで、苦手な分野のスピードアップなど、具体的な対策を立てやすくなります。

本番を想定した練習をすると、実際の試験時間の感覚が身について焦らず対応できるようになります。過去問に取り組む際は、タイマーの使用がおすすめです。同じパターンの問題を繰り返し解くと、解答までのスピードが速くなり、自信もつきます。

また、時間をかけるべき問題と切り捨てる問題を見極める力を養うことも重要です。配点を意識し、戦略的かつ効率的に問題を解くことで、得点効率を高められます。制限時間内にできるだけ多くの問題を解くことも重要ですが、正答率の向上を図ることも大切です。

3.本番形式での実力チェックのため

試験では、例年同じようなレベルの問題が出題されるため、過去問に取り組むことで、現時点での簿記の知識レベルや試験への対応力が把握できます。

ある程度学習を進めたあとに過去問に取り組めば、自己採点によって自分の理解度や苦手分野を把握できるでしょう。苦手分野や知識の不足している部分を把握できれば、不足分を補強したり、不要な学習を省いたりといった対策が可能になります。学習計画の調整や最適化を目指すためにも、実力チェックは欠かせません。

【最新版】日商簿記3級の出題傾向と試験形式を徹底解説

日商簿記3級の試験内容は以下のとおりです。

・試験時間は60分で3つの大問で構成され、合計100点である
・第1問は45点、第2問は20点、第3問は35点の配点である
・試験方式は、年3回実施されるペーパー方式と、随時受験可能なネット試験の2種類から選べる

大問ごとの構成と配点(第1問~第3問)

日商簿記3級の試験は3つの大問で構成され、合計点は100点となっています。各大問の問題数と配点は以下のとおりです。

問題の種類 問題数 配点
第1問 仕訳問題 15問 45点
第2問 個別問題 2問 20点
第3問 決算書類作成問題 1問 35点

大問ごとの構成や出題傾向、各配点は以下のような傾向があります。 【第1問:仕訳問題 15問 45点】
第1問の仕訳問題は、記号選択方式です。1問3点の問題が15問出題され、合計45点の配点です。内容は取引内容から仕訳をする問題で、借方・貸方の勘定科目を記号で選んで金額を数字で記入します。

仕訳問題は部分点がなく、勘定科目と金額の両方を正確に解答する必要があります。金額の記載・入力ミスや似ている勘定科目名を選ぶなどのミスに気をつけましょう。

【第2問:個別問題 2問 20点】
第2問では、2つの小問が出題されます。1つの小問あたりの点数が10点なので、2問の合計で20点が配分されます。出題形式は、帳簿記入、勘定記入、語句選択(穴埋め)など多岐にわたります。 範囲が広く、対策が難しい内容といえるため、確実に解ける問題で得点することが重要です。

【第3問:決算書類作成問題 35点】
第3問では、決算書作成問題が出題され、配点は35点です。各解答項目には個別に配点が設定されており、すべてを正解しなくても得点できます。満点を狙うことも可能ですが、わからない部分があっても部分点がもらえます。

決算整理後残高試算表、貸借対照表・損益計算書、精算表を作成するなど、応用力が求められる問題です。決算整理前残高試算表と決算整理事項をもとに求められる表を作成します。

合格ラインと目標点数の目安

日商簿記3級の合格ラインは、100点満点中70点以上です。合格者の人数に関係なく、7割以上正解すれば合格となる絶対評価の試験のため、他の受験者の成績に左右されることはありません。出題の中心は、基本的な簿記知識の理解を問う問題です。大問ごとの目標点数は以下を目安にしましょう。

・第1問は45点中、36~39点
・第2問は20点中、12~16点
・第3問は35点中、24~28点

第2問は難易度が高い傾向にあります。高得点を狙うには、配点の高い第1問と第3問で7割以上の得点を確保することがポイントです。

過去問を解く前に!準備しておきたい2つのこと

過去問を効果的に活用するためには、事前に取り組むべき2つの準備があります。

・簿記の基本概念や基礎知識を理解するために、「簿記一巡」と呼ばれる一連の流れを押さえる
・知識の定着を促すためにも、テキストは少なくとも3回は通読する

1.基礎知識の網羅(全体像の理解)

簿記の基本概念や基礎知識を確実に身につけるには、丸暗記ではなく、簿記処理の全体像を把握して理解することが重要です。1つの会計期間で行われる簿記の一連の作業の流れを「簿記一巡」といいます。簿記一巡が理解できると簿記の全体像を掴めるようになるでしょう。簿記一巡の流れは以下のとおりです。

1.取引の発生
2.仕訳の記入
3.総勘定元帳へ転記
4.試算表の作成
5.決算の処理
6.財務諸表の作成

簿記一巡は、取引が発生するところから始まり、財務諸表の作成まで至ります。全体の流れを理解することで、自分が理解の浅い部分や難しいと感じる部分を把握でき、効率的な学習につながります。

2.頻出論点・苦手分野の把握と復習の重要性

初めて学ぶ内容は、基礎知識が不足しているため忘れやすく、復習や反復によって知識の定着が促されます。基礎知識を身につけるためのテキストなどを繰り返し読み込むのがおすすめです。復習や反復は、少なくとも3回行うことが知識の定着には効果的です。

1回目は、全体の流れや構成を把握することを意識しましょう。2回目に実行する際は、繰り返し出題される問題を把握したり、難しいと感じた部分に重点を置いたりして学習しましょう。3回目に実行する際は、わからない部分はないかなど、覚えた部分に漏れがないかをチェックすることが重要です。このようにテキストを繰り返し活用することで、知識の定着につながります。

日商簿記3級 過去問の「効果的な使い方」

日商簿記3級の過去問を効果的に使うには、以下のポイントを押さえましょう。

・過去問活用の5ステップを意識して学習を進める
・基礎知識を身につけたあとに、直近3回分の過去問を3周する
・配点が高い順に、第1問→第3問→第2問の順で解き、時間配分を意識する

過去問の実践的な活用手順 5ステップ

日商簿記3級の問題は、単に解くのでなく、復習・分析に重点を置くのがポイントです。以下の5つのステップで過去問を活用するとスムーズに学習ができます。


1. 学習スケジュールを立てる

まずは、学習するスケジュールを立てることが重要です。個人差はありますが、日商簿記3級に合格するために必要な学習時間は、一般的に約100時間といわれています。生活パターンや学習ペースを考慮し、無理のないスケジュールを立てましょう。例えば、1日あたり4~6時間学習できる人と、2~3時間しか取れない人では、必要な学習期間も異なります。

平日と土日で、自分が1日あたり何時間学習できるのかを考え、学習内容を1週あたり、1日あたりに分けてスケジュールを立てていきましょう。


2. 過去問を解く

過去問を解く際は、間違えた箇所の復習が重要です。身についている論点を何度も学習するのは効率が悪いため、間違えた箇所をピックアップしましょう。印をつけたり、ノートに書き写したりすることで、自分の弱点や不足している知識が把握しやすくなります。過去問で間違った箇所は、解答集や参考書で掘り下げて復習すると、より理解が深まるでしょう。


3. 過去問を再び解く

同じ過去問を1回解いて間違った部分を復習するだけでは知識が定着しません。あらためて解き直すことが重要です。繰り返し解いたり復習したりすることが、知識の定着につながります。間違えた箇所は、特に重点的に学習するのがおすすめです。何度も繰り返すことで、問題を見ただけで解き方のパターンが自然と身につくようになります。


4. 時間を計りながら解く

日商簿記3級の試験時間は60分です。制限時間内にどのくらい解けるのかを把握し、ペース配分を意識して取り組むことも重要です。各大問にかかる時間を計測し、本番における時間配分の感覚を掴みましょう。


5. 弱点や不足している知識を補う

過去問の取り組みで把握できた弱点を補強すると正解率がアップします。特に初めて日商簿記3級にチャレンジする人は、知識の定着が不十分な場合も多いため、反復と復習を重ねることで理解度や実践力を高めることが重要です。

過去問のベストな活用時期と回数の目安

基礎知識が十分でないまま過去問に取り組んでも、正答に至るのは難しいでしょう。無駄な時間を減らすためにも、まずは基礎知識をしっかり身につけることが重要です。ただし、参考書やテキストの理解を100%完璧にする必要はないため、あまり時間をかけずに進めていきましょう。

簿記の用語や仕訳の仕組みをある程度理解し、基礎知識が身についてから過去問に挑戦するのが理想です。試験内容の改定や最新の出題傾向を押さえるために、直近3回分の過去問を3周することを目安としましょう。ただし、2019年4月に出題範囲が大きく改定されたため、古いテキストや過去問を使用する際には注意が必要です。

過去問を解く時の「本番と同じ時間配分」の鉄則

各大問を解く順番としては、第1問 → 第3問 → 第2問の順がおすすめです。実際の試験と同様に、過去問でもこの順番を意識すると効果的です。万が一時間が足りなくなった場合に備え、配点の高い順に解いて着実に点数を稼ぐことをおすすめします。

第1問は仕訳問題、第3問も仕訳の要素を多く含みます。仕訳はパターン化しているため、解きやすい傾向にあります。ただし、第2問は、第1問と第3問に比べて難易度が高く、時間を費やす可能性が高いため、効率性の観点から後回しにする方がいいでしょう。

制限時間は60分です。目安として、第1問を15分、第3問を20分、第2問を15分で取り組み、最後に10分ほど見直しの時間を確保しましょう。わずかなケアレスミスや入力ミスを確認するためにも、見直しの時間は不可欠です。

【得点源】簿記3級 大問別の過去問対策と学習のコツ

日商簿記3級の大問別対策と学習のコツは以下のとおりです。

・第1問は1問あたりを約1分で解くスピード感を身につけておく
・第2問は完全解答ではなくとも部分点が得られるため、わかる箇所から解いていく
・第3問は時間内に精算表や試算表を正確に完成させる訓練が必要である

第1問(仕訳問題):確実に点数を取るための対策

第1問は簿記の基礎を問う設問が多いのが特徴です。テキストや過去問を用いて試験範囲を満遍なく学習し、頻出論点や定番問題は徹底して復習しましょう。第1問は15問出題され、1問あたり3点配点です。時間配分の目安は10~15分なので、1問あたり約1分で解答できるペースを意識しましょう。

仕訳問題は、問題文の取引を適切な勘定科目に分類して、借方と貸方に正しい金額を記入します。第1問は、勘定科目と金額の完全解答で点数が得られます。部分点方式ではないため、学習の際は、正確性とスピードを意識した訓練が必要です。似ている勘定科目名を選ばない、金額のミスをしないなどを意識しましょう。

出題される勘定科目にはおおよその範囲があるため、テキストで学習しておけば対応できます。問題文の概要を素早く把握し、仕訳パターンを見出すことが重要です。勘定科目を用いた仕訳練習を反復すると、スムーズに解答できるようになります。

1問あたり約1分のペースで解答を進める必要がありますが、問題文を正確に読まなければ解答できないケースもあります。スピードを意識しつつも、冷静な読解力を維持することも大切です。

第2問(補助簿・勘定記入・理論):対策のコツと注意点

第2問は補助簿・勘定記入・理論などから、小問2題(各10点)で構成されます。やや難易度が高めなため、苦手意識を持つ受験者も多い傾向がありますが、部分点を狙える点が特徴です。

基本的な伝票記入や補助簿の記載方法を理解していれば対応可能な問題も多いため、「わかる箇所から先に解く」姿勢が有効です。2つの小問を15分程度で解くスピード感を身につけておきましょう。

【補助簿】
補助簿の問題では、取引内容に応じて適切な補助簿を選択したり、作成したりする形式が出題されます。特に「商品有高帳」は出題頻度が高いため、記入のルールをしっかり身につけておきましょう。

【勘定記入】
勘定記入とは、取引内容に応じた勘定を作成する問題です。法人税、固定資産、売上原価などの各勘定を覚えておく必要があり、出題範囲が広いのが特徴です。提示された文章や資料を丁寧に読み解く姿勢が重要です。仕訳の知識が前提となるため、補助簿・理論に比べて難易度がやや高めといえます。

【理論問題】
理論問題とは、簡単にいうと文章の穴埋め問題です。簿記用語の選択肢の中から語句を選択します。用語の正確な理解が不可欠ですが、きちんと学習していれば得点が狙える問題形式でもあります。ただし、出題形式が変化する可能性もあるため、丸暗記ではなく、用語の意味を理解しておくことが重要です。

第3問(決算書作成問題):仕訳の正確性が鍵

第3問は35点配点で、約20分を目安に解く必要があります。出題形式としては、決算整理後残高試算表・貸借対照表/損益計算書・精算表のいずれかを作成する問題です。これらはすべて、決算整理前残高試算表と決算整理事項をもとに、決算整理仕訳を行い、決算整理後の残高を表として示す形式です。

決算整理後残高試算表の作成では、決算整理仕訳と表の集計という応用力が求められます。貸借対照表・損益計算書作成では当期純利益(または損失)の算定と入力が必要です。また、精算表作成では、修正記入欄に決算整理仕訳を記入する作業が求められます。

どの決算書を作成するにも、決算整理仕訳の知識とスキルが必須となる問題です。複数の仕訳をスピーディーに集計することが求められます。そのため、時間内に精算表や試算表を完成させる訓練が不可欠です。第3問は配点が高く、部分点も望める設問です。完璧を目指すよりも、まずは確実に得点できる範囲を押さえ、スピードを意識しましょう。

3級で出題される主な決算整理事項には、以下が含まれます。どのような仕訳を行うか整理しておきましょう。

・売上原価の算定
・減価償却
・当座借越
・貸倒引当金の設定
・経過勘定
・未払計上
・貯蔵品への振替
・未処理事項

まとめ

日商簿記3級を取得するには、まず基本概念や基礎知識を理解したうえで、過去問を活用した復習や反復によって知識を定着させることが不可欠です。過去問は、時間配分の感覚を掴む手段であると同時に、頻出問題や自分の弱点を見つけ出す教材としても役立ちます。

この記事で紹介したポイントを意識しながら、効率的に反復学習することで、確かな知識を自分のものにしていきましょう。

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この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

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よくある質問

いくつかある簿記検定の中で、役に立つ資格はどれ?

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