• 更新日:2023/07/05

簿記は企業からのニーズが高い資格であるため、さまざまな場面で役に立ちます。この記事では、キャリアアップを目指している人に向けて、簿記資格がいかに就職に役立つのかについて解説します。簿記資格を取得する意味を知り、効率的なキャリアアップを目指しましょう。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 簿記資格が就職で役立つ理由には、「志望企業の財務状況を把握できる」「経理の仕事内容が理解できる」「書類選考で有利になる」などが挙げられる。
  • 簿記の知識は、主に企業の経理部門や税理士事務所、会計事務所などで活かせる。
  • 取引先の財務状況が把握できるため、営業職などでも役立つ。
  • お金の流れは企業のすべての活動に関わるため、簿記の知識は、自営業や会社経営者、社会人の一般常識としても汎用性が高い。

簿記資格を取ると身につく能力

ここからは、簿記資格を取得する過程で身につく能力について、3級と2級にわけてそれぞれ解説します。

簿記3級

簿記3級では、商業簿記の基礎を学ぶことができます。商業簿記とは、商品の仕入れから販売まで、お金の動きを記録し、決算書を作る作業です。

簿記では、入出金が行われるたびに出る伝票をもとに、帳簿と試算表を作成します。簿記3級を取得すると、企業における経営活動の一連の流れを把握できるようになります。難易度もそれほど高くはないため、初学者でも取り組みやすい資格といえるでしょう。

簿記2級

簿記2級では、3級よりも複雑な内容の商業簿記に加え、工業簿記についても学びます。工業簿記では、工業における経営活動の記録方法を学びますが、材料から仕入れるため商業とは計算方法が異なります。そのため、製品を自社で製造する場合のお金の動きも、把握できるようになるでしょう。

さらに、簿記2級の内容を学ぶことで、財務諸表も理解できるようになります。財務諸表とは、一定期間における企業の財務状況や経営状態などを外部の利害関係者に報告する書類です。財務諸表が理解できれば、就職後も経理部門の即戦力として重宝されるでしょう。

簿記資格が就職に役立つ理由

簿記資格が就職で役立つ理由として「志望企業の財務状況を把握できる」「経理の仕事内容が理解できる」「書類選考で有利になる」といった理由が挙げられます。簿記資格が就職で役立つ3つの理由について解説します。

前述のとおり、簿記2級を取得していると、貸借対照表などの財務諸表が理解できます。財務諸表を読み解くことで、企業の財務状況が把握できます。財務諸表は各企業が公表しているため、就職先の企業を選ぶときの参考資料になるでしょう。


就職先の候補として考えている企業の財務状況を把握することで、より経営が安定している企業を選べます。今後の成長が期待できる企業を見極める際も、簿記の知識が役に立つでしょう。

経理の仕事内容が理解できる

簿記検定の出題範囲は、企業の経理部門における仕事の内容に基づいています。そのため、簿記検定の学習をすることで、経理の仕事内容をある程度は理解できるようになります。

実際に働く前に、仕事内容を理解できるのは大きなメリットです。なぜなら、将来の進路を考えるにあたって、自分の簿記への適性を見極めることができるからです。簿記資格の取得を目指す過程で仕事内容を知ることで、「経理部門に就職したものの、煩雑な計算が苦手ですぐに辞めてしまった」といった事態を避けられるでしょう。

書類選考で有利になる

TOEICやITパスポートなどと並び、日商簿記は企業からのニーズが高い資格といわれています。そのため、取得しておけば効果的なアピールポイントとなり、書類選考で有利になる可能性が高まります。特に、企業の経理部門を志望している場合は、簿記資格により、有能な人材であると証明できます。難易度の高い2級を取得していれば、目標に向けて努力できる粘り強さのアピールにもつながるでしょう。

簿記資格が就職の役に立たないケース

簿記資格を取得するメリットは多いものの、「景気が悪い」「実務経験がない」「大企業を志望している」場合は、就職で効果を発揮しきれないケースもあります。

景気が悪い

社会全体の景気が悪いときには、人材を募る企業の絶対数が少なくなります。その場合は競争率が高くなり、簿記資格も効果を発揮しにくくなるでしょう。

実務経験がない

簿記検定の学習を通して経理の仕事内容を把握できるとはいっても、経理においては実務経験も重要です。新卒の場合は、未経験であることを考慮して採用されますが、30代半ばで転職するケースでは、簿記資格をもっているだけで実務経験がないと、有利にはなりにくいでしょう。ただし、資格取得の努力が評価される場合もあります。簿記2級を取得していれば、3級の取得者よりも高く評価されるでしょう。

大企業を志望している

簿記は人気の資格で、2級も3級も毎回数万人が受験しています。それだけに資格取得者も多く、資格を持っているだけでは、大企業の選考で有利になるとはいえません。簿記資格に加えて、プラスアルファのアピールポイントが必要です。

簿記資格が活かせる職場

簿記資格を取得する過程で身につけた知識は、主に企業の経理部門や税理士事務所、会計事務所などの職場でダイレクトに活かせます。また、簿記の知識があると、取引先の財務状況が把握できるため、営業職などでも役に立つでしょう。お金の流れは企業のすべての活動に関係するため、簿記資格は幅広い職種で活かすことができます。

簿記資格を就職活動の面接でアピールする方法

簿記資格を取得したら、その強みを就職活動で最大限にアピールしましょう。基本的に、簿記資格を持っているだけでは、採用の決め手になりません。「なぜ簿記資格を取ったのか」という背景を論理的に説明できると、面接官からの評価も上がるでしょう。

まとめ

簿記資格は企業からの評価も高く、就職に役立つ資格です。また、企業のお金の流れを把握できるようになるため、就職後もさまざまな場面で知識を活用できます。ただし、資格を持っているだけでは、選考時に採用の決め手にならない可能性があります。資格取得の背景を、論理的に伝えることが大切です。

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生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

簿記資格が履歴書に書けるのは、何級から?

簿記資格は3級からでも、履歴書に書くことができます。
なお、簿記検定には、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類があるため、履歴書には「日本商工会議所 簿記検定試験 ○級」といったように記載するよいでしょう。

簿記は国家資格ですか?

簿記は国家資格ではないものの、資格としての活用度や企業からの評価が高い資格です。簿記の資格を持っていれば、就職や転職でも有利になります。

簿記を学ぶメリットは?

簿記はあらゆる業種で求められるスキルで、資格取得のメリットは大きいです。企業の会計や税務を把握したり、資金の流れを管理することが可能になります。簿記の知識をもとに、税理士や公認会計士などの専門職へのステップアップを目指すことも。
初学者の方は、簿記の入門資格で難易度が低めの3級からの挑戦がおすすめです。

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簿記とは、帳簿をつけるために必要な技能のこと。実務で役立つ経理、会計の基礎知識が習得できるので、会計や財務の知識を得ようというときの、はじめの一歩にぴったりの資格。将来的に、簿記2級へとステップアップも見込めるため、経理・会計のスペシャリストへの第一歩になる資格です。
簿記の有資格者はニーズが安定しているので、職・転職が有利に!資格は生涯有効なので、出産・子育て後の再就職にも役立ちます。

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