• 公開日:2020/06/29

簿記はさまざまなビジネスで役立つ上、初心者でも独学で学びやすい資格です。受験資格も特にないことから、非常に人気がある検定の一つとなっています。経理や財務の専門職を目指すなら、できれば簿記2級までを取得しておきたいものです。

とはいえ、日商簿記は級によって平均合格率がかなり異なります。簿記2級の難易度や合格率はどのくらいなのか、詳しく解説していきます。

簿記検定とは

簿記とは、企業の資金の流れを把握・整理するために必要なスキルです。具体的には、企業の経営活動における収支や、所有する資産などを帳簿に記録・計算して、資金の流れと財政状態を明らかにします。

簿記の技能スキルを習得することによって、財務諸表の読解力が身につき、基本的な経営管理までも理解できるようになるのです。企業の財政状態がわかれば、経営成績なども把握できます。

簿記はその汎用性の高さから、多くの企業が取得を推奨している資格です。国家資格などそのほかの資格も併せて取得し、キャリアを積もうと考える人も多くなっています。簿記検定の種類は複数ありますが、なかでも「日商簿記」は年間で約60万人が受験するほど社会的な信頼と評価の高い資格です。

簿記2級の難易度

簿記検定の中でもっとも受験者数が多いのが3級です。初心者でも比較的合格しやすく、毎回、受験者数の30~40%、多いときは50%程度が合格しています。一方、2級は3級合格後のスキルアップとして挑戦したり、仕事や就職に活用するために受験する人が多いようです。

ただし、難易度は3級より格段に上がり、受験科目も増えます。合格率は大体25%前後、回によっては15%前後まで下がることもあります。特に、初心者には難易度が高いため、しっかり勉強しないとなかなか合格できません。

簿記2級の受験者数と合格基準

簿記2級の試験では、商業簿記と工業簿記の2科目を受験します。商業簿記が60点、工業簿記が40点配点の100点満点中70点以上が合格基準です。

これまでの最高合格率は第133回の47.56%で、最低合格率は第107回の5.69%と8倍以上の差があります。簿記2級は合計点が70点以上に達しているかという絶対評価で合否が決まるため、問題の難易度によって合格率に開きが出るのです。

合格率は「合格者数÷実受験者数」によって算出されています。申し込んでも受験しなかった人は除外されているので、より正確な数値といえるでしょう。以下の表は、2017年から過去3年間に行われた試験の合格率です。

回(実施年月日) 受験者数(人) 実受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
146
(2017.6.11)
58,359 43,767 20,790 47.5
147
(2017.11.19)
63,757 47,917 10,171 21.2
148
(2018.2.25)
65,560 48,533 14,384 29.6
149
(2018.6.10)
52,694 38,352 5,964 15.6
150
(2018.11.18)
64,838 49,516 7,276 14.7
151
(2019.2.24)
66,729 49,776 6,297 12.7
152
(2019.6.9)
55,702 41,995 10,666 25.4
  • 参考:簿記 商工会議所の検定試験(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/)

簿記2級の合格率が低い理由

簿記2級は、問題の難易度が回ごとに変わるため、合格率もかなり変動します。そのため、難易度が高い回のときは特に合格率が低くなります。

また、そもそもの試験の難易度が高いということも理由のひとつです。2級から工業簿記が科目に加わります。工業簿記とは、製造業に関する簿記を指します。そのため、モノづくりの取引に関する専門用語などの知識がないと、テキストを読んでもイメージがわきづらく、合格のハードルがより高くなると考えられます。

簿記2級で押さえたい科目は工業簿記

工業簿記は製造業を営む企業で用いられる簿記です。工業経営の場合、原材料や部品を仕入れ、それを加工して製品にしてから販売活動に移ります。そのため工業簿記においては、材料や仕掛品など、製品の製造加工に関する特有の勘定科目も使用します。

また、商業簿記と工業簿記では財務諸表の表記が若干異なります。最終的にはどちらも財務諸表の作成が主な目的となりますが、表記の違いはしっかり覚えなければなりません。簿記2級では、3級にはない工業簿記を押さえることが必要です。

工業簿記は過去問で押さえる

工業簿記の出題区分は長い期間にわたり改定されておらず、出題傾向が安定しているともいえます。工業簿記は過去問から出題傾向を押さえることが可能です。

比較的に出題頻度の高い総合原価計算、差異の分析を行う標準原価計算、CVP分析を含めた直接原価計算の3分野を特に意識して押さえるといいでしょう。

簿記2級の勉強方法とスケジュール

簿記は2級から難易度が格段に上がるといっても過言ではありません。簿記2級を攻略するには、効率のよい勉強方法やスケジュール管理が大切です。ここからは、簿記2級に適した勉強方法やスケジュールの組み方について解説していきます。

簿記2級の勉強時間は200時間超

簿記の基礎知識があるかないかで、資格取得までに要する勉強時間は異なります。一般的には、簿記3級保持者が2級に挑戦する場合、独学で必要な勉強時間は250~350時間、期間は4~6カ月程度かかります。また、通学・通信講座を受講するなら150~250時間程度の学習時間が目安となり、独学の場合よりも1日あたりの学習時間を減らすことが可能です。

一方で、3級を受けずに2級から勉強を始める場合、独学で350~500時間、期間は6~8カ月程度かかるでしょう。通学・通信講座を受講するなら250~350時間、期間は4~6カ月程度が目安となります。合格まで長くて半年以上かかることもあるため、効率的に進められる学習方法を見つけましょう。

簿記2級の勉強で大切なこと

簿記の基礎知識がない場合、まずは簿記3級の勉強から始めましょう。簿記の基本をマスターしてから2級の勉強を始めると、その後の理解も早まります。勘定科目や借方・貸方などの基礎知識を頭に入れるところからスタートすることが大切です。

ただし、要所だけを押さえると応用が利かず、より深い知識が必要な問題が難しく感じてしまうでしょう。簿記の仕組みを全体で捉え、一連の流れの中でポイントを押さえていくと、勉強の効率も上がります。

簿記2級は独学で合格できるか

簿記2級の場合、高度な専門知識を要する問題もあるので、しっかり理解しながら勉強しないと合格は難しいでしょう。とはいえ、独学でも合格できる可能性は十分あります。簿記2級の勉強法は、基本的に参考書と問題集を何度も復習するのが効果的です。

独学の場合、1~2回は復習したもののモチベーションを保てずに勉強が続かないケースも多いようです。しかし、確実に2級レベルの知識を身に付けるには3~4回以上は復習する必要があります。また、一人で読んでも理解できるような教材を選ぶことも重要です。

おすすめの勉強スケジュール

勉強の期間が長くなり過ぎるとモチベーションを保てず、効率的ではありません。まずは受験する試験の実施回を決め、今日から試験日までの日数を逆算してスケジュールを立てることが大切です。たとえば、1日60分の学習で期間は半年、というような具体的な目標を立てましょう。

スケジュールは、1日の勉強時間や勉強量、独学なのか通学・通信講座を受けるのかによっても変わります。独学や通信講座の場合、自分で勉強量と勉強時間を管理しなければなりません。目標とする勉強量が一日に割ける時間とマッチしているかも確認しながら調整していきましょう。

試験1週間前には最終調整の時間も確保しましょう。実際の試験時間と同じ時間で問題を解いたり、苦手な問題のポイントを押さえたりして、万全の状態で試験に臨みましょう。

まとめ

簿記2級は、3級と比べると難易度が高く、数カ月から半年程度の学習時間が必要となります。しかし、自身に見合った勉強方法で効率よく学習していけば、初心者でも合格できる資格です。ぜひチャレンジしてみてください。

ユーキャンの簿記2級講座なら、出題傾向を徹底的に分析したテキストと丁寧な添削指導で、効率的に学習できます。また、問題の解き方を動画でわかりやすく解説してくれる「学びオンライン プラス」も好評です。工業簿記が苦手な人でも学習しやすいでしょう。無料で資料請求できるので、ぜひ受講を検討してみてはいかがでしょうか。

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経理の仕事には、会計処理や帳簿作成、決算処理があり、経理のできる人材の証明となるのが簿記2級の技能です。企業規模や業種を問わず、経理は必要不可欠。そのため、簿記2級の資格保有者は企業から求められ、重宝されます。
簿記2級は知名度・信頼度ともにバツグンで、時代に左右されない高いニーズがある資格。会社内での評価アップが期待でき、就職・転職にも有利にはたらきます。自営業の方や家計を見直したい主婦の方にも役立つスキルです。
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