• 公開日:2020/06/29

経理の仕事に就きたいと考えている人なら、経理の求人募集の募集要項に「簿記2級」と記載されているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。簿記2級は経理の仕事において必須条件とされることが多い資格です。

この記事では独学で簿記2級の試験対策をしたいと考えている人に向けて、出題範囲や独学で合格するためのポイントを紹介します。簿記2級の資格取得にぜひ役立ててください。

独学で合格可能?簿記2級検定とは

そもそも簿記2級とは、どのような資格なのでしょうか。ここでは、簿記2級検定の試験概要や求められるレベル、出題傾向などを説明します。それらを把握した上で、独学で取得可能かどうか判断しましょう。

簿記2級検定とは

簿記2級検定は日本商工会議所主催により、1954(昭和29)年11月から行われている検定試験です。近年はグローバル化やITの普及などをふまえ、2016(平成28)年度から段階的に出題内容の改定が行われています。具体的には、実務での使用頻度が高い内容の追加、実務でほとんど使用しなくなった内容の削除などです。

試験概要

簿記検定試験は6月、11月、翌2月の年3回、実施されています。受験の申し込みは各地域の商工会議所で行いますが、申込期間や申込方法が地域によって異なります。受験を希望する地域の商工会議所で事前に確認しておきましょう。試験科目は商業簿記と工業簿記で、選択問題はなくすべて記述式で解答します。

簿記2級のレベルや合格基準は?

簿記2級に求められるのは経営管理に必要な知識と、その知識を活かした適切な会計処理や分析のスキルです。学歴や年齢、性別、国籍などの受験資格はなく、誰でも受験できます。合格基準は正答率70%以上です。

合格率は30%ほどといわれていましたが、2017年度(第146~148回)の平均合格率は32.3%、2018年度(第149~151回)の平均合格率は14.2%、2019年6月(第152回)の合格率は25.4%と、回によってばらつきがあります。

出題傾向

簿記2級の試験は全5問、各20点配点です。第1問は仕訳です。第2問は固定資産や有価証券などの個別論点や、伝票会計に関する問題などが多くなっています。第152回(2019年6月)では、銀行勘定調整表に関する問題が出題されました。

第3問では、財務諸表作成問題や精算表作成問題などが多くなっています。第4問は、費目別計算に関する問題のほか、単純個別原価計算や標準原価計算などが出題されます。第152回は、直接 配賦法に関する問題が出題されました。

第5問は幅広い論点から出題されますが、総合原価計算、標準原価計算、直接原価計算などが多く出題されます。ややひねった問題もあるため、基礎をしっかりと理解しておくことが大切です。

独学での合格は可能?

実際に独学で簿記2級検定に合格している人もいるため、不可能ではありません。ただし、人一倍の努力が必要です。年々難易度が高くなっていること、2016年度から大幅に内容が改定されていることなどを考えると、独学での合格は簡単ではないといえるでしょう。

地道に学習することはもちろん、効率的な学習方法を見つける必要があります。簿記2級合格に向けて、しっかりと戦略を練りましょう。

独学での試験対策!簿記2級の難易度とは?

簿記2級検定の合格基準は100点満点中70点以上、平均合格率は約30%で、狭き門という程ではありません。ただし、簿記3級より出題範囲が広く、幅広い知識が必要になります。

また、簿記3級までは商業簿記のみからの出題ですが、2級になると工業簿記が加わります。工業簿記とは製造業に適用される簿記で、一般的な商取引に関する商業簿記の知識をベースに、製品の原価計算を行うスキルが問われます。近年、社会情勢の変化に合わせて出題内容の見直しが行われているため、年々難易度が高くなっているのです。

簿記2級合格に必要な独学での学習時間とは?

すでに簿記3級の資格を持っている場合、独学なら合計250~300時間程度が必要となり、1日2~3時間を学習時間に充てるとすると、期間は4~6カ月になります。通信講座や受験対策講座の受講なら150~250時間程度の学習時間が目安となり、独学の場合よりも1日あたりの学習時間を減らすことが可能です。

簿記初心者が2級に挑戦する場合は、合計350~500時間程度、期間にして6~8カ月を目安に学習の予定をたてましょう。

短期間で合格したいなら、1日5~6時間は学習時間にあてたいところです。その場合、簿記3級保持者は約1~2カ月、初心者は約2~3カ月を目安にするとよいでしょう。試験日を目標に、自分のスキルやペースに合わせて、学習を進めていきましょう。

簿記2級!独学での効果的な学習方法とは?

ここでは、独学で簿記2級に合格するための効果的な学習方法について説明します。

準備編

まず、簿記2級の受験勉強を始める前に、準備すべきものを紹介しましょう。


計算機(電卓)

テキストや過去問題集よりも先に用意すべきは「計算機(電卓)」です。試験会場には電卓の持ち込みが許可されています。早めに使いやすい電卓を用意して操作に慣れておきましょう。打ち間違いを防ぐには、大きめのものがおすすめです。電卓を利き手とは逆の手で使いこなせるようになると、時間短縮に効果的です。


参考書・過去問題集

参考書や過去問題集は、必ず最新版を用意しましょう。年3回行われる試験に合わせて、参考書や過去問題集の内容も随時改訂されています。特に簿記2級検定は、2016年度以降大幅に出題区分の改定が行われているため、過去の参考書ではあまり役に立たないかもしれません。書店やインターネットで購入する際には、最新版であることを確認しましょう。


スケジュール

実際に学習を始める前に、試験日から逆算して、学習スケジュールを考えるのがコツです。

まずは学習期間をざっくり3つに分けます。参考書を読み込む期間、問題をくりかえし解く期間、そして仕上げの期間です。試験日まで何日あるのか、1日にどのくらいの時間を学習にあてられるのかを計算して、各期間に割く時間を振り分けましょう。

学習方法

ここでは、簿記2級合格に向けての効果的な学習方法を説明します。独学で学習する際の参考にしてください。


基礎知識を蓄える

最初の期間は参考書を読み込み、基礎知識を蓄えることに集中しましょう。まず、参考書の最後のページまで目を通して、簿記2級の概要をつかみます。わからないところがあっても構いません。最後まで読み進めることが大切です。

最後のページまで目を通したら、次は内容を理解することを意識しながら最初から読み返します。このときに、重要だと思われる箇所にマーキングしていきましょう。3回目は、マーキングした箇所を中心に読み込み、しっかりと内容を理解していきます。


過去問題集を使う

基礎知識が身についたら、次の期間は過去問題をひたすら解くことに集中します。1問ずつ答え合わせをする、わからない問題は先に解答を読んでから再度問題にチャレンジするなどして、ひとつひとつ確実にものにしていきましょう。

同じような問題に何度もつまずく場合には、ノートに書き出しておきましょう。スキマ時間や試験の直前に見返すのに便利です。この期間になるべく多くの問題を解き、出題傾向に慣れておくことが大切です。


試験直前対策を行う

試験日の1~2週間前は、直前対策にあてます。それまで学習した内容を総復習したり、実際の検定試験に合わせて2時間で過去問題を解いたりするなど、より試験本番を意識した対策に切り替えましょう。

模擬試験を受ける機会があれば、試験に慣れるために挑戦してみるのもおすすめです。

簿記2級に独学で合格するための3つのポイントとは?

独学で簿記2級検定に合格するために覚えておきたい3つのポイントを紹介します。

商業簿記・工業簿記の両方をマスターする

簿記2級検定で出題される全5問のうち3問は商業簿記から、2問は工業簿記からの出題です。配点は各20点で合格基準は70点以上のため、どちらも均等に学習する必要があります。

「会社経理全般に応用できる商業簿記の知識と、原価計算を含む工業簿記の知識」を有することが証明でき、企業に求められる資格の第1位ともいわれるのが簿記2級です。取得後に資格を活かすためにも、商業簿記・工業簿記どちらにも苦手意識を持たないよう、マスターしましょう。

戦略を立てて点数を取る

簿記2級検定試験の制限時間は2時間です。本番では限られた時間の中で、より確実に点数を取るための戦略が必要となります。

前述のとおり、全5問のうち2問は工業簿記からの出題です。第1~3問の商業簿記は後回しにして第4問から取り掛かる、あるいは第1問の仕訳でウォーミングアップし、緊張を解いてから第4問に取り掛かるのがおすすめです。すべての問題にひと通り目を通して、確実に答えられるものから始めるのもよいでしょう。

試験時間の配分を考える

本番のとき時間切れで悔しい思いをしないために、学習中にも時間配分を意識することが大切です。本番を意識してシミュレーションしてみましょう。過去問題を解くときにアラームをセットするなどして、見直しまで2時間以内で行えるかを確認します。これを何度か繰り返すことでイメージトレーニングもでき、本番での緊張が軽くなるというメリットもあります。

注意したいのは、簿記2級検定はすべて記述式のため、誤字脱字は不正解となります。試験時間の2時間をすべて問題を解くのに使うのではなく、少なくとも10分ほどの見直しタイムがとれるよう、時間の配分を行いましょう。

まとめ

簿記2級は、出題区分の改定により年々難易度が高くなってきているといわれています。そのため、独学で勉強する場合は、綿密な学習スケジュールや厳しい自己管理が必要です。

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経理の仕事には、会計処理や帳簿作成、決算処理があり、経理のできる人材の証明となるのが簿記2級の技能です。企業規模や業種を問わず、経理は必要不可欠。そのため、簿記2級の資格保有者は企業から求められ、重宝されます。
簿記2級は知名度・信頼度ともにバツグンで、時代に左右されない高いニーズがある資格。会社内での評価アップが期待でき、就職・転職にも有利にはたらきます。自営業の方や家計を見直したい主婦の方にも役立つスキルです。
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