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【2026年最新】簿記3級は難しい?合格率・勉強時間・ネット試験の詳細を徹底解説
- 更新日:2026/08/31
経理の仕事で役立つ資格といえば、まず簿記が挙げられます。お金を扱う場面で幅広く活用できるため、資格取得を考えている人も多いのではないでしょうか。初歩から簿記を学ぶなら、まずは日商簿記3級の取得を目指しましょう。
本記事では、簿記3級資格の概要や試験の合格率、勉強時間の目安を詳しく説明します。効率的な勉強方法や資格が活かせる仕事も紹介するため、資格取得を目指す方はぜひ参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 初歩から簿記を学ぶなら、まず日商簿記3級を目指すのがおすすめ。
- 簿記3級は登竜門的な資格として認知度の高い人気資格。主に小売業や卸売業で使われる商業簿記を扱う。
- 日商簿記3級の合格率はおおむね30~40%。合格点は100点満点中70点。合格のために必要な勉強時間の目安は約100時間といわれている。
- 日商簿記3級は就職・転職に有利なほか、現職のキャリアアップや将来的に専門職へのステップアップにもつながる。
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日商簿記3級とはどんな資格?
日商簿記3級は、日本商工会議所が主催する簿記検定の入門級にあたる資格です。経理や会計の基礎知識を学べる資格として、年齢や職業を問わず幅広い層から人気を集めています。
簿記とは、企業の事業資金の流れを記録し、経営成績や財政状況を明らかにするために必要な技術です。簿記の知識を身につけることで経理関連の書類を読めるようになり、青色申告などの書類作成にも役立ちます。
日商簿記検定3級と2級・1級の違い
日商簿記検定には3級・2級・1級の3種類があり、それぞれ扱う範囲や勉強時間の目安が異なります。各試験の主な違いは、以下の通りです。
| 級 | 学習範囲 | 勉強時間の目安 |
|---|---|---|
| 3級 | 商業簿記の基礎 | 約100時間 |
| 2級 | 高度な商業簿記・工業簿記 | 数ヵ月~半年 |
| 1級 | 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 | 800~2,000時間 |
2級・1級の難易度や合格率についてより詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご覧ください。
日商簿記3級試験の概要【2026年度】
日商簿記3級は受験制限がなく、誰でも受験できます。以下では、日商簿記3級の試験時間や受験料、実施日時などを詳しく解説します。
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
|---|---|
| 実施団体 | 日本商工会議所 |
| 試験科目 | 商業簿記 |
| 試験時間 | 60分 |
| 合格基準 | 100点満点中70点以上 |
| 受験料 | 3,300円(税込) |
| 統一試験(ペーパー形式)の試験日 | ・2026年6月14日(日) ・2026年11月15日(日) ・2027年2月28日(日) |
| ネット試験 | 随時(テストセンターの定める日時) ※ネット試験は、統一試験(ペーパー形式)の前後に約10日の休止期間が設けられています。詳しくは、試験実施団体の日本商工会議所でご確認ください。 日本商工会議所検定試験ホームページはこちら |
| その他 | 統一試験(ペーパー形式)の実施の有無は各地の商工会議所によって異なります。 中学生以上の方は、原則として氏名、生年月日、顔写真のいずれも確認できる身分証明書が必要です。 |
受験料は統一試験・ネット試験ともに同額ですが、インターネットからネット試験を申し込む場合は、事務手数料550円(税込)が別途必要です。
日商簿記3級の例題
日本商工会議所の公式サイトにて、簿記検定試験2級・3級のサンプル問題が公表されています。実際にどのような問題が出題されるのか、以下のURLよりご確認ください。
簿記検定試験2・3級|商工会議所の検定試験
日商簿記3級ネット試験(CBT試験)の特徴
日商簿記3級では、2020年12月から従来の統一試験に加えてネット試験(CBT試験)が導入されました。ネット試験はパソコンで出題・解答する形式で、全国のテストセンターで随時受験できます。
試験終了後すぐに自動採点されるため、結果がその場でわかる点がメリットです。また、合格者にはPDF形式のデジタル合格証が発行されます。
なお、東京商工会議所では2024年4月以降、1級を除く2級・3級の統一試験(ペーパー形式)を廃止し、ネット試験へと一本化しています。統一試験の前後には、ネット試験の施行休止期間が設けられているため、受験予定の方は事前に確認しておきましょう。
試験形式の選び方や申込みの流れについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご覧ください。
日商簿記3級の合格率・合格点・難易度
日商簿記3級は受験者層が幅広く、試験回ごとに合格率は変動しますが、過去のデータや出題傾向からおおよその目安を読み取れます。試験対策に取りかかる前に、合格までの道のりをイメージしておきましょう。
・合格率は30~40%で推移
・合格点は100点満点中70点
・簿記3級が難しいと感じるポイント
合格率は30~40%で推移
日商簿記3級の合格率は試験回によって異なりますが、おおむね30~40%で推移しています※。直近の統一試験の合格率は以下の通りです。
| 試験回 | 実施日 | 合格率 |
|---|---|---|
| 第172回 | 2026年2月 | 33.6% |
| 第171回 | 2025年11月 | 34.5% |
| 第170回 | 2025年6月 | 42.4% |
| 第169回 | 2025年2月 | 28.7% |
| 第168回 | 2024年11月 | 29.5% |
受験の申込みをしても当日試験会場に来ない人が一定数おり、直近5回(第168回~第172回)の平均では申込み者のうち14~15%が欠席しています。
合格率の数字だけで難易度を判断するのではなく、自身の学習時間や対策の充実度を意識して試験に臨みましょう。
出典:日本商工会議所「3級受験者データ(統一試験)」
合格点は100点満点中70点
日商簿記3級の合格点は100点満点中70点のため、7割以上の正解を目指す必要があります。
ただし、日商簿記3級の試験は基本的な知識を問う問題が中心で、計算問題では電卓の使用も可能です。そのため、時間配分が適切であれば十分に7割の正解を目指せます。
簿記3級が難しいと感じるポイント
簿記3級の合格率は30~40%で、おおよそ3人に1人が合格する計算です。以下では、簿記検定を初めて受ける方がつまずきやすい3つのポイントを解説します。
不慣れな用語が多い
会計や経理の仕事に携わった経験のない方がいきなり簿記3級の勉強を始めると、なじみのない用語が複数出てきます。
例えば、以下のような用語は、聞いたことがあったとしても、実際どのようなものなのかイメージがつきづらいかもしれません。
・勘定科目
・貸借対照表
・損益計算書
・仕訳
いずれも簿記を理解するうえで必要不可欠な用語のため、1つずつ意味を理解しながら学習を進める必要があります。
仕訳のルールを覚える必要がある
仕訳とは、取引の内容を勘定科目と金額に置き換え、借方(左側)と貸方(右側)に振り分けて記入する作業です。
借方・貸方への振り分けルールは勘定科目が属する要素ごとに決まっており、扱う科目に応じて反射的に判断できるよう、反復練習で身につける必要があります。
勘定科目を覚える必要がある
仕訳を正しく行うには、勘定科目の名前と意味を把握する必要があります。勘定科目は資産・負債・純資産・収益・費用の5つに大別され、例えば資産だけでも「現金預金」「貸付金」「備品」「土地」「商品」など複数の科目を含みます。
各分類の中にそれぞれ多数の科目があるため、学習初期は分類ごとに整理しながら少しずつ覚える範囲を広げていきましょう。
日商簿記3級の合格に必要な勉強時間
日商簿記3級に合格するためには、おおむね100時間の勉強時間が必要とされています。仮に1日3~4時間勉強すれば、1ヵ月程度で合格を目指せる計算です。
実際には、1日2~3時間を勉強に充てて3ヵ月かけて学習する方や、1日30~60分を勉強に充てて4~5ヵ月かけて試験に臨む方もいます。毎日決まった時間を確保することが難しい場合は、休日に多めの勉強時間を確保しましょう。
仕事の休憩時間や通勤時間などのスキマ時間を有効活用したい方は、スマートフォンで手軽に勉強できる通信講座がおすすめです。
日商簿記3級の勉強方法【5つのステップ】
日商簿記3級の試験に合格するためには、正しい順序で学習を進めることが大切です。以下の5ステップで段階的に取り組めば、初学者でも無理なく学習を進められます。
1. 簿記用語を知る
2. 簿記一巡を知る
3. 5つの分類と代表的な勘定科目を知る
4. 仕訳のルールを覚える
5. 「総勘定元帳」を味方にする
各ステップの詳細やつまずきやすいポイントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご覧ください。
日商簿記3級は独学で合格できる?
日商簿記3級の難易度は比較的低いため、独学でも合格を目指せます。ただし、簿記初心者でどのような対策をすればよいかわからない方や、短期間で効率的に合格を目指したい方には、通信講座の受講がおすすめです。
通信講座は動画教材やテキスト、模擬試験などの学習手段が充実しています。また、わからないところは講師に質問できるため、安心して勉強を進められます。特に初めて試験に挑戦する方は、積極的に通信講座を活用すると良いでしょう。
日商簿記3級の資格が活かせる仕事
経理
仕事内容
企業の経理部員は、会社の経営状況を把握する専門職です。会社の活動を数字で表すため、帳簿記入を行ったり、決算書を作成したりします。
仕事内容は幅広く、主に以下のような業務を遂行します。
・領収書の整理、請求書作成、給与台帳の作成
・現金預金や手形などの管理
・買掛金管理や売掛金管理
・伝票作成やデータ入力
・固定資産や減価償却の管理
・決算書の作成
・税務会計や法人税などの納付
会社の規模や方針によって1人の経理担当者が受け持つ仕事の内容は異なりますが、業務改善の提案を行う場合もあり、簿記の知識が重視されます。
年収
企業規模によって大きく変わりますが、経理の年収は平均約396万円というデータがあります。月給で換算すると33万円、初任給は21万円程度となるようです。
また、経理の仕事は専門性の高い業務が多く、企業規模だけでなく個人の能力によっても給与に差が生じる場合が多いです。給与をアップさせるためには、より上位の簿記資格を取得することも有効です。
会計事務所の事務員
仕事内容
会計事務所ではクライアントに代わり、記帳代行(クライアントの帳簿作成を代行する業務)や決算業務(日々の記帳代行で作成した会計帳簿をもとに、貸借対照表や損益計算書を作成する業務)、税務申告(決算書をもとに税務申告書を作成する業務)などを行います。
会計事務所で働くには税理士や公認会計士の資格が必要だと思われやすいですが、実際はそうした難関資格の取得を目指して勉強中の方や事務職の方も多く働いています。
ただし、見習いや事務員として働く場合も簿記の知識は不可欠で、日常業務の中で公認会計士や税理士とやり取りするため、実践的なスキルが求められます。
年収
会計事務所の仕事の平均年収は約469万円というデータがあります。月給で換算すると39万円、初任給は20万円程度となります。
ただし、この数値は税理士や公認会計士といった難関資格の有資格者も含まれています。将来的なキャリアアップを考えるなら取得したい資格ですが、まずは比較的合格を目指しやすい簿記3級から挑戦しましょう。
税理士の補助
仕事内容
税理士補助とは、その名の通り税理士の業務を補助する仕事です。
税理士の独占業務である税務代理、税務書類の作成、税務相談は行えませんが、税理士の監督下で税務署に提出する書類の作成やチェック、会計・税務ソフトを使用しての記帳代行や資料作成など、補助的な作業を行えます。
税理士の業務をサポートするにあたり、簿記の知識が求められます。
年収
税理士補助の給与に関するデータはありませんが、事業会社の事務職と同程度か少し上回る程度といわれています。
給与アップや就職・転職を考えている場合、簿記資格があることで有利に働く場合があるでしょう。
日商簿記3級の有用性は?
日商簿記3級を取得することで、経済に関する一般常識を得たり、就職・転職で有利になったりと様々なシーンで役立ちます。
資格取得によるメリットについて詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。
まとめ
日商簿記3級の難易度は低めのため、独学でも合格は可能です。試験概要と出題内容を把握し、5つのステップで計画的に学習を進めれば、おおむね100時間で合格を目指せます。
短期間で合格を目指したい方には、ユーキャンの簿記3級講座がおすすめです。ユーキャンの簿記3級講座では、初心者でも3ヵ月で簿記の知識を身につけられます。豊富な演習問題が用意されているため、試験合格に必要な実践力を養うことも可能です。
日商簿記3級試験合格を目指す人は、ぜひユーキャンの簿記3級講座をご活用ください。

- この記事の監修者は大間 武
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ファイナンシャル・プランナー
会計コンサルタント
株式会社くらしと家計のサポートセンター代表取締役
<略歴>
飲食業をはじめ多業種の財務経理、IPO予定企業などの経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合運営管理を経て、2002年ファイナンシャル・プランナーとして独立。2005年株式会社くらしと家計のサポートセンター、NPO法人マネー・スプラウト設立。「家計も企業の経理も同じ」という考えを基本に、「家計」「会計」「監査」の3領域を活用した家計相談、会計コンサル、監査関連業務、講師・講演、執筆など幅広く活動。
<保有資格>
日商簿記1級、税理士試験3科目合格(簿記、財務諸表、消費税)、CFP(R)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、プロフェッショナルCFO
よくある質問
- 日商・全経・全商の簿記検定のうち、役に立つ資格はどれ?
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簿記検定には、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類があります。日商簿記は知名度が高く、社会人が取得することも多いため、就活にも有利です。
- 統一試験とネット試験はどちらが難しい?
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日本商工会議所は難易度に差はないと発表していますが、最新の合格率はネット試験の方が高い傾向にあります。統一試験は試験回によって合格率や難易度に差が出ることもあるため、過去の試験傾向を確認しておきましょう。
- 簿記3級のおすすめテキストや問題集は?
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