• 公開日:2020/05/07

経理の仕事で役立つ資格といえば、まず簿記が挙げられます。お金を扱う仕事をする際にも幅広く活用できるため、資格取得を考えている人も多いのではないでしょうか。

初歩から簿記を学ぶなら、まずは日商簿記3級の取得を目指しましょう。試験に合格するためには、資格の概要を知って、受験対策を立てることが大切です。この記事では、簿記3級の取得を目指す人のために、資格の概要や試験の合格率、勉強の進め方などを詳しく説明します。

日商簿記3級はどういう資格?

簿記とは、企業の事業資金の流れを記録し、財政状況を明らかにするために必要な技術です。日商簿記3級では、主に小売業や卸売業で使われる商業簿記を扱います。

簿記は、ビジネス関連の資格のなかでも登竜門的な資格とされ、認知度が高く、毎回10万人前後が受験するほど人気があります。経理部門で仕事をする人や、将来税理士や会計士を目指す人、企業の経営者など、さまざまな人が取得を目指しています。

日商簿記3級の合格率とは?

日商簿記3級の合格率は概ね40~55%ですが、回によって変動します。また、この合格率は実受験者に対する合格者の割合です。日商簿記3級の試験においては、受験の申し込みをしても、実際には受験しない人が毎年一定数存在するからです。約10人に2人が受験の申し込みをしたにもかかわらず、受験しないのが現状です。

合格率が約40%~50%では難しいのでは、と感じた人もいるかもしれません。しかし、受験者のなかには、学校や仕事の関係でなんとなく試験を受けたり、十分な試験対策をせずに試験に挑んだりする人もいます。このような受験者が全体の合格率を下げている側面もあるため、さほど心配する必要はありません。

日商簿記3級の合格率の推移は?

日商簿記3級試験では、第142回(2016年2月28日)〜第151回(2019年2月24日)までの10回の平均合格率は43.7%です。第142回と第143回の合格率は、それぞれ26.6%、34.2%と低いですが、年々合格率は上昇傾向にあり、約40〜50%となっています。

日商簿記3級の合格点とは?

日商簿記3級の合格点は100点満点中70点なので、7割以上の正解を目指す必要があります。7割以上の正解といっても、日商簿記3級の試験は基本的な知識を問われる問題が多く、計算問題は電卓が使用できます。そのため、時間配分が適切ならば十分に7割の正解を目指せるでしょう。

日商簿記3級の難易度とは?

日商簿記3級は、簿記の学習経験がない人でも合格しやすい試験であり、難易度は比較的やさしいといえます。スケジュールを立てて、きちんと勉強をすれば合格できます。日商簿記3級を、資格試験に慣れるための試験と位置づけ、合格した後にさらに難関の資格を目指す人も多いようです。

日商簿記3級に合格するための勉強時間はどれくらい?

日商簿記3級に合格するためには、概ね100時間の勉強時間が必要です。1日約3〜4時間勉強すれば1カ月程度で合格を目指せます。実際には、1日約2〜3時間を勉強に充て、3カ月かけて学習を進める人や1日30~60分を勉強に充てて、4~5カ月かけて試験に臨む人が多いようです。しかし、毎日決まった時間を確保することが難しいと感じる人もいるでしょう。

その場合は、休日に集中して勉強したり、仕事の休憩時間や通勤時間などの空いた時間で勉強をしたりするなど工夫しましょう。

日商簿記3級の有用性は?

日商簿記3級の資格はさまざまなシーンで役立ちます。では、実際にどのようなシーンで活用できるのか見ていきましょう。


就職・転職

就職や転職活動では、日商簿記3級を持っていると履歴書に記載できます。企業の経営活動においては財政状況の把握は非常に重要な要素の1つです。そのため、簿記の知識があれば、就職や転職活動において評価されやすくなります。また、経理スタッフを目指している人には、必須の資格ともいえます。


大学受験

簿記の知識は、就職や転職活動だけでなく、大学受験でも役に立ちます。たとえば、経営学部や経済学部のAO入試の面接などでは、簿記の知識が役立つかもしれません。簿記の資格保有をアピールすれば、志望動機と紐付けができるので、より説得力が高まります。


独立・開業

企業から独立してフリーランスになった際は、自分で確定申告書や決算書などを作成する必要があります。簿記の知識があれば、独立した際にこれらの作業をスムーズに行えます。


ダブルライセンス

日商簿記3級の資格のほかに、ファイナンシャルプランナーや販売士、中小企業診断士といった資格も取得することでさらに幅広い業務に携わることができます。ダブルライセンスを目指す人にとっても、日商簿記3級の知識は役立ちます。

簿記の勉強のステップとは?

日商簿記3級の試験に合格するためには、正しい勉強方法を把握することが大事です。どのように勉強すればよいのか、そのステップを把握しましょう。

1.簿記を知る

まずは、「そもそも簿記とは何なのか」という基本知識を身につけましょう。たとえば、「仕訳」「複式簿記」の意味を理解します。このステップでは、あまり多くの時間を割かず、概要の理解にフォーカスして効率よく学びましょう。

2.簿記一巡を知る

簿記の基礎知識を理解したら、次のステップは簿記全体の作業の流れを把握します。簿記全体の作業の流れのことを「簿記一巡」と呼びます。簿記一巡をしっかり理解していることは、試験対策において重要なポイントです。以下が簿記一巡になります。

【簿記一巡】

1)取引の仕訳
2)仕訳を総勘定元帳に転記
3)試算表の作成
4)決算整理の実施
5)財務諸表の作成

3.勘定科目を覚える

次に、仕訳で使用する勘定科目を覚えます。簿記の勘定科目は「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」に分類されます。それぞれ勘定科目の意味は異なるため、正確に名称と意味を理解しておきましょう。

たとえば、資産では「現金預金」「貸付金」「備品」などの科目があります。負債では「支払い手形」「買掛金」、費用は「法定福利費」「支払利息」といった科目を使用します。勘定科目はこれほかにも数多くありますが、しっかり覚えておきましょう。

4.仕訳のルールを覚える

勘定科目の学習の次は、取引を実際にどのように帳簿に記帳するのかを勉強します。簿記は仕訳のルールに従って記録していく必要があります。仕訳ルールを勉強する際は、簿記一巡を意識して、今どこを勉強しているのか把握しながら覚えると、より理解しやすくなります。

5.集計のルールを覚える

最後に、試算表へ集計するためのルールを勉強しましょう。集計は期間を定めて定期的に行う必要があります。試算表とは、仕訳帳をもとにして集計した表のことです。そして、試算表をもとにして外部に報告するための財務諸表を作成します。ここまでが一連の勉強のステップになります。

日商簿記3級試験の概要

日商簿記3級試験の受験資格や受験料、申込方法などを紹介します。


受験資格

受験資格はありません。


受験料

日商簿記3級試験の受験料は、2,850円(税込)で別途事務手数料が必要です。


申込方法

インターネット申込のほか、郵送や窓口といった方法があります。


試験日

試験日は、毎年6月、11月、翌2月です。


試験時間

日商簿記3級試験の試験時間は、休憩なしで120分です。


詳しい試験概要を知りたい人は「商工会議所」のホームページ(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)で確認しましょう。

日商簿記3級は独学で合格できる?

日商簿記3級の難易度は比較的やさしく、独学でも合格は目指せます。しかし、通信講座を受講したほうがより短期間で効率的な学習が可能です。また、簿記初心者でどういった対策をすればよいのかわからない人でも、通信講座であれば安心して勉強を進められます。特に、試験がはじめての人は積極的に通信講座を活用するとよいでしょう。

まとめ

日商簿記3級の難易度は低めなので、独学でも合格は可能です。今回紹介した勉強のステップを意識して、簿記の理解を深めながら勉強を進めましょう。通信講座やスクールなどを利用するとより短期間で合格を目指すことができるでしょう。

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