• 公開日:2020/05/07

簿記の知識は経理だけでなく、営業や販売などさまざまな職業で活かすことができます。ビジネスで必要な数字の基礎知識があることも証明できるので、資格取得を目指している人も多いのではないでしょうか。

この記事では簿記の資格を取りたい人のために、2019年度の「日商簿記検定」の試験概要を紹介します。さらに、最近の合格率や合格に必要な勉強時間の目安、働きながら合格を目指すコツなども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2019年度「日商簿記検定」試験の概要

日商簿記検定の2級・3級試験は年に3回。受験制限は一切なく、どなたでも受験でき、合格のチャンスが多い試験です。

最初に日商簿記検定の基本的な内容を確認しておきましょう。ここでは、2019年度の簿記試験の日程や科目、費用などの概要について紹介します。

日程

2019年度の試験日程は以下の表の通りです。簿記2級・3級の試験は年3回実施しますが、1級の試験は年2回です。受験する際は事前に日程を確認しましょう。

日程 実施する級
第152回 2019年6月9日(日) 1級・2級・3級
第153回 2019年11月17日(日) 1級・2級・3級
第154回 2020年2月23日(日) 2級・3級

受験資格

日商簿記試験は、年齢・性別・学歴・国籍の制限なく、誰でも受験できます。また、1級・2級・3級と級がわかれていますが、3級から順番に受験する必要はなく、2級・1級からの受験もできます。さらに、1級と2級または2級と3級のように、連続する級の併願受験も認められています。

試験科目・時間・合格基準

簿記1級・2級・3級の試験科目・試験時間・合格基準は以下の通りです。


簿記1級


試験科目

商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目です。


試験時間

1級の試験は前半と後半にわかれています。前半は商業簿記と会計学の2科目で、試験時間は90分です。後半は工業簿記と原価計算の2科目で、試験時間は同じく90分です。間に15分の休憩時間があります。


合格基準

全体の70%以上の得点で合格となります。ただし、1科目ごとの得点が40%以上である必要があります。


簿記2級


試験科目

商業簿記・工業簿記の2科目で、出題数は5問です。


試験時間

試験時間は120分です。途中休憩はありません。


合格基準

全体の70%以上の得点で合格です。


簿記3級


試験科目

商業簿記の1科目のみで、出題数は5問です。


試験時間

試験時間は120分です。途中休憩はありません。


合格基準

全体の70%以上の得点で合格です。

受験料・事務手数料

第153・154回試験の各級の受験料と事務手数料は以下の通りです。

  • 1級受験料 7,850円(税込)
  • 2級受験料 4,720円(税込)
  • 3級受験料 2,850円(税込)
  • 事務手数料 550円(税込)ただし、インターネットでの申込の場合は各商工会議所により異なります。

事務手数料は受験票の発送やWEB成績票の運用、合格証書の郵送のために必要な費用で、受験級ごとに必要です。また、消費税が10%に引き上げられたため、第153回以降は受験料が上がっています。

簿記試験の最近の合格率はどれくらい?

日商簿記検定の最近の合格率は、1級が10%、2級は20%、3級は40~50%前後で推移しています。

簿記試験の合格率は回によって上下します。ここからは、最近の試験の合格率を紹介します。

簿記1級

第146~152回の簿記1級試験の受験者数・実受験者数・合格者数・合格率(合格者数÷実受験者数)は以下の通りです。ただし、第148回・第151回は1級の試験を行っていないため省略しています。1級の合格率はおおよそ10%前後で推移しています。

受験者数(実受験者数) 合格者数 合格率
第146回(2017年6月11日) 9,064名(7,103名) 626名 8.8%
第147回(2017年11月19日) 10,675名(8,286名) 487名 5.9%
第149回(2018年6月10日) 9,429名(7,501名) 1,007名 13.4%
第150回(2018年11月18日) 9,852名(7,588名) 680名 9.0%
第152回(2019年6月9日) 8,438名(6,788名) 575名 8.5%

簿記2級

第148~152回の簿記2級試験の受験者数・実受験者数・合格者数・合格率は以下の通りです。2級の合格率は回によって幅がありますが、おおよそ20%前後となっています。

受験者数(実受験者数) 合格者数 合格率
第148回(2018年2月25日) 65,560名(48,533名) 14,384名 29.6%
第149回(2018年6月10日) 52,694名(38,352名) 5,964名 15.6%
第150回(2018年11月18日) 64,838名(49,516名) 7,276名 14.7%
第151回(2019年2月24日) 66,729名(49,776名) 6,297名 12.7%
第152回(2019年6月9日) 55,702名(41,995名) 10,666名 25.4%

簿記3級

第148~152回の簿記3級試験の受験者数・実受験者数・合格者数・合格率は以下の表の通りです。3級の合格率は1級・2級に比べて高く、約半数の人が合格しています。

受験者数(実受験者数) 合格者数 合格率
第148回(2018年2月25日) 102,212名(78,243名) 38,246名 48.9%
第149回(2018年6月10日) 101,173名(79,421名) 35,189名 44.3%
第150回(2018年11月18日) 111,657名(88,774名) 38,884名 43.8%
第151回(2019年2月24日) 104,357名(80,360名) 44,302名 55.1%
第152回(2019年6月9日) 91,662名(72,435名) 40,624名 56.1%

試験当日の持ちもの・注意事項は?

試験には持ち込み不可なものや注意点があります。予め確認しておくことで落ち着いて試験に臨み、しっかり実力を発揮しましょう。

ここからは、簿記試験当日に必要な持ちものや、受験における注意事項について説明します。

持ちもの・持ち込み不可のもの

簿記試験の際の持ちものと、持ち込みできないものは以下の通りです。


持ちもの

  • 受験票
  • 筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、消しゴムのみ)
  • 電卓(特殊な機能のあるものなどは除く)、またはそろばん
  • 顔写真つきの身分証明書(運転免許証、パスポート、顔写真つきの住民基本台帳カード、マイナンバーカード、学生証、社員証など)
  • 腕時計(音が出ないもの)
  • スリッパなどの上履き(会場による)

持ち込み不可のもの

  • 印刷機能、メロディー(音の出る)機能、プログラム機能(関数電卓や売価計算・原価計算などの公式の記憶機能)、辞書機能がある電卓
  • スマートフォン
  • 携帯電話
  • 情報通信機能やメロディー機能つきの時計

注意事項

受験の際の注意事項も確認しておきましょう。


受験料に関する注意

  • 決められた期限までに受験料・事務手数料の払込みがなかった場合は受験できません
  • 試験中止の場合を除き、一度支払った受験料・事務手数料は返金できません

試験中の禁止事項

  • 試験官の指示に従わない行為
  • 試験中に誰かに援助を与えたり、誰かから援助を受けたりする行為
  • ほかの人の代わりに受験する行為
  • 携帯電話や情報通信機能のある機器の使用
  • 録音機、カメラ、辞書などの使用
  • その他の不正行為

その他の受験者への注意

  • 答案用紙の持ち出しは禁止です
  • 受験エリアや試験会場の変更はできません
  • 集合時間に遅れたり、試験会場を間違えたりした場合は受験できません
  • 試験中に退室した場合は再入場できません
  • 説明開始後は飲食禁止です
  • 自然災害などの影響により、試験時間を変更したり試験を中止したりする場合があります

簿記1級・2級・3級合格に必要な勉強時間の目安は?

合格に必要な勉強時間の目安は3級で100時間ほど。初学者か、通信教育か独学かなど、状況により勉強時間は大きく差が開きます。

ここでは、簿記の合格に必要な勉強時間や期間の目安を解説します。各級でどのくらい勉強が必要なのか把握しましょう。

3級の場合

簿記3級の合格には、100時間程度の勉強時間が必要です。これはあくまで目安のため、仕事や授業で簿記について触れたことがあるという人は、もっと短い時間で合格を狙うこともできます。

3級の試験で問われる内容は、商業簿記の基本的なレベルです。経理業務に就いたことがある人は、業務の中で身に付けた知識が役に立ちます。経済学部や商学部出身の人も授業を通して簿記を学んでいることが多いでしょう。そのような場合は自分の知らない箇所にしぼって勉強すれば、時間を短縮できることもあります。

2級の場合

簿記2級の取得に必要な勉強時間は、その人の持つ簿記の知識量や勉強方法によって異なります。簿記3級を保持している人なら、独学で250~350時間程度が必要となり、1日2~3時間を学習時間に充てるとすると、期間の目安は4~6カ月程度です。通学や通信講座を利用するのであれば、150~250時間程度の学習時間が目安となります。通学や通信講座では、独学に比べて重要なポイントを効率よく勉強できるので、短い勉強時間で合格に近づけます。

3級を取得しておらず、業務や授業でも簿記の経験がない初心者が2級合格を目指す場合は、独学なら350~500時間、期間は6~8カ月程度が目安です。2級から受ける場合でも、3級の内容をしっかり身につけてから勉強を始めるようにしましょう。

1級の場合

簿記1級は、試験科目が多いうえにより深い理解を求められる、難易度の高い試験です。合格率も低く、2級や3級よりも多くの勉強時間が必要です。簿記2級に合格している人や同等の知識がある人でも、独学の場合は1,000~2,000時間勉強しなければ合格は難しいでしょう。

通学や通信講座を利用した場合でも、500~800時間は勉強する必要があります。

働きながら簿記試験合格を目指すコツは?

働きながら簿記試験に合格するには、試験日から起算した学習スケジュールの設定が不可欠!効率良く目指すなら、通信教育がおすすめです。

仕事をしながら勉強する際に重要なのがスケジュール管理です。1日のうち何時間勉強できるのか、必要な勉強時間を満たすために何カ月かかるのかを明確にし、確保できる時間数に応じて計画を作る必要があります。たとえば300時間の勉強が必要なら、1日2時間で5カ月以上が目安となります。

毎日決まった勉強時間を確保するのは大変ですが、通勤時間などの隙間時間を利用すれば、まとまった時間がとれなくても勉強できます。また、自分に合ったテキストを選ぶなど、効率的に勉強するための工夫も必要です。

通信講座で効率よく勉強するのがおすすめ

簿記は試験範囲が広く、初心者には難しい内容も含まれます。独学では疑問点を解決できないことも多いため、合格までの期間も長くなりがちです。特に、働きながら取得を目指す人には、効率的に勉強できるテキストやサポートがあるとよいでしょう。

通信講座なら重要なポイントを効率よく学習できます。スキマ時間を利用して着実に勉強を進められるため、モチベーションも維持できます。わからないところがあったら質問できるので、勉強に行き詰まることが少ない点もメリットです。

まとめ

忙しい社会人がスムーズに簿記検定に合格するためには、効率的に勉強することが大切です。必要な勉強時間を確保し、スケジュールを管理したうえで、合格に向けて着実に知識を積み重ねましょう。2019年のオリコン顧客満足度®調査 通信講座 簿記で第1位を獲得したユーキャンの簿記講座は、働きながら合格を目指す人にぴったりのテキストと充実したサポートを提供しています。

簿記2級講座では、出題傾向を徹底的に分析したテキストを使って効率的に学習できます。テキストにはマンガや図解が使用されており、工業簿記が苦手な人でもよりスムーズに理解できるよう工夫されています。

簿記3級講座なら、初心者でもたった3カ月で合格が目指せます。メールや郵送で気軽に質問もできるのも特長です。仕事をしながら簿記の取得を目指したい人は、ぜひ利用を検討してみてください。

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簿記とは、帳簿をつけるために必要な技能のこと。実務で役立つ経理、会計の基礎知識が習得できるので、会計や財務の知識を得ようというときの、はじめの一歩にぴったりの資格。将来的に、簿記2級へとステップアップも見込めるため、経理・会計のスペシャリストへの第一歩になる資格です。
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