• 公開日:2021/03/11

簿記資格は汎用性が高く、持っていれば企業からの評価が上がる資格として知られています。この簿記資格が独学でも取得できるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、独学で簿記検定に合格するためのスケジュールやコツなどについて解説します。自分に合った方法で簿記の勉強を進めることで、検定に合格できる確率も高くなるでしょう。

そもそも簿記検定とは?

簿記は経理をこなす能力や知識を示すための資格ですが、実施されている検定にはさまざまな種類があります。検定ごとに級があり、難易度も異なるため、自分のレベルに合った検定を受けることが重要です。

各種の簿記検定の中でも、日本商工会議所が1954年から実施している日商簿記検定が主流として認められており、毎年多くの人が受検しています。日商簿記には1~3級があり、3級と2級の試験は年に3回行われています。なお、難易度の最も高い1級の試験は年に2回のみです。それでは、ここから簿記3級と2級について詳しくみていきましょう。

簿記3級

簿記3級の試験科目は商業簿記のみで、企業の購買活動や販売活動などの取引を正確に記録する能力が問われます。剰余金の配当や株式の発行、クレジット売掛金、電子記録の債権債務といった内容が出題されます。簿記の基礎知識ともいえるレベルで、小規模企業における経理関連書類を処理できる程度の能力が必要です。

簿記2級

簿記2級では試験科目に工業簿記が加わり、商業簿記でもより実践的な知識が問われます。工業簿記とは、工業を営む企業に必要な経理知識のことです。商業では仕入れた商品をそのまま販売しますが、工業では材料を仕入れ、それを加工したうえで販売します。仕入れから販売までの過程が異なるため、工業簿記では製品の製造原価を計算する原価計算の知識が必要です。

簿記2級レベルの知識を身につければ、財務諸表の数字から経営の内容を的確に理解できるようになります。財務諸表は企業の経営状況を数値で表したもので、特に損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の3つは財務三表と呼ばれる重要な書類です。

簿記検定の合格率

合格率を知れば、簿記検定の難易度もある程度把握できます。ここでは、簿記3級・2級の合格率について紹介します。

簿記3級

簿記3級の合格率は、近年では50%前後で推移しています。簿記3級の受検者は簿記検定を初めて受ける人が多いです。その中で2人に1人は受かる傾向にあるため、難易度はあまり高いとはいえないでしょう。

簿記2級

簿記2級の合格率は、近年は20%前後で推移しています。多くの場合、簿記3級の合格を経て2級に挑戦します。簿記の基礎知識が備わった人が受検しても5人に1人程度しか受からないため、3級に比べて難易度は飛躍的に高まるといえます。独学で合格できるケースもありますが、難易度は高いでしょう。

独学で簿記資格を取得するために必要な勉強時間

ここからは、独学で簿記資格を取得するために必要な勉強時間について紹介します。

簿記3級

簿記3級に合格するには、目安として50~150時間程度の勉強が必要となります。学生のように時間を確保しやすい環境なら短期間での取得が目指せますが、社会人の場合は暇を見つけながらコツコツと勉強を進めることが大切です。

簿記2級

簿記2級に合格するためには、目安として200~400時間程度の勉強が必要となります。新たに工業簿記が加わり、商業簿記の試験範囲も拡大することで、3級よりも長い時間を勉強に費やさなくてはなりません。

独学で簿記資格を取得するメリット

ここからは、独学で簿記資格を取得する2つのメリットについて紹介します。

倹約できる

簿記資格取得のためにスクールに通ったり、通信講座を利用したりすることもできますが、ある程度の費用がかかります。特に、講師に直接指導してもらうスクールの場合は費用が高くつく傾向にあります。一方、独学ならテキストや問題集をそろえるだけで済むため、受検にかかる出費を低く抑えられるでしょう。

好きなタイミングで勉強できる

時間にしばられず、好きなタイミングで簿記の勉強ができる点も独学のメリットの一つです。独学であれば、自分の都合に合わせてペース配分しながら勉強を進められます。ただし、どうしてもメリハリが失われやすいため、事前に立てた勉強計画に沿って勉強を進めることが大切です。

独学で簿記資格を取得するデメリット

ここからは、独学で簿記資格を取得する2つのデメリットについて紹介します。

効率が悪くなりがち

独学で簿記の勉強を進める場合、効率の面に注意する必要があります。スクールや通信講座ではわからないところも丁寧に解説してもらえますが、独学ではすべて自力で解決しなくてはなりません。そもそも勉強方法が間違っていたり、あまり出題されない分野に時間をかけてしまったりする場合もあります。自分で考えながら効率良く勉強を進める工夫が必要です。

モチベーションを保ちにくい

3級も2級も、資格を取得するためには100時間単位の勉強をする必要があります。特に、社会人が2級の取得を目指す場合は半年以上のスケジュールを立てて勉強に取り組むことになるでしょう。しかし、独学だとモチベーションが保ちにくく、勉強を先のばしにした挙句、やめてしまうことも多いです。

独学が向いている人の特徴

ここからは、独学で簿記の勉強をするのが向いている人の特徴を2つ、紹介します。

自分で計画を立てて勉強できる

自分で勉強法を確立し、スケジュール通りに進めていける人は独学向きだといえます。もともと勉強が得意で、スクールなどに頼らなくても合格できる自信がある人は独学で資格取得を目指すのもいいでしょう。ただし、勉強法を間違えていたり、効率の悪い勉強をしたりするリスクがあるため注意が必要です。

短期間で合格する必要がない

短期間で簿記資格を取る必要がなく、ゆとりをもって簿記検定を受けることができる人も独学が向いているでしょう。時間的な制約がなければ、マイペースに勉強を進められる独学でも問題はありません。ただし、動機が薄いとモチベーションが保ちにくく、勉強し続けることも難しくなります。

独学で簿記資格を取得するためのスケジュール

ここからは、独学で簿記資格を取得するためのスケジュールについて解説します。

簿記3級

簿記3級取得のために必要な勉強時間は50~150時間程度です。最低でも試験の3カ月ほど前から勉強を始めるのが賢明といえます。前半の1カ月半で基礎を固め、後半の1カ月半で問題演習をやり込むという形で勉強を進めるといいでしょう。

具体的には、まずテキストと問題集を併用しながら基礎を固めていきます。次に、過去問題集で出題傾向や自分の苦手なポイントを把握し、最後に予想問題集などで自分の弱点をなくしていく、という流れがおすすめです。

簿記2級

難易度が高い2級は、200~400時間程度の勉強時間が必要です。遅くとも試験の半年前からは勉強を始める必要があります。半年前から始めれば、1日1~2時間の勉強で資格の取得が目指せるでしょう。

まずは商業簿記から始めて、次に工業簿記、最後に問題演習、という流れで勉強を進めるのがおすすめです。工業簿記を勉強しているうちに商業簿記の内容を忘れる可能性があるため、両者をバランスよく勉強するようにしましょう。

簿記の資格を独学で取得するコツ

最後に、簿記の資格を独学で取得するための2つのコツを紹介します。

1冊のテキストを読み込む

簿記の資格を独学で取得するには、複数のテキストを使うのではなく、1冊のテキストをじっくり読み込むのがポイントです。なるべく新しい、自分に合ったテキストを1冊選び、それをとことん読み込んでください。テキスト間の表現の違いに惑わされる心配もなく、自分の中で勉強の軸がしっかりと固まるはずです。

問題演習を繰り返す

問題演習を繰り返すことは、試験の形式に慣れるという意味でも重要です。間違えた問題がある場合は解き直し、試験までに少しでも自分の弱点を減らしておくことを心がけましょう。

まとめ

企業からの需要が高く、就職で役立つ簿記資格は独学でも取得することができます。ただし、難易度の高い2級を目指す場合は半年以上の勉強が必要になり、モチベーション維持が難しいでしょう。独学で合格まで乗り切る自信がない人は、通信講座を利用するのも1つの方法です。

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簿記とは、帳簿をつけるために必要な技能のこと。実務で役立つ経理、会計の基礎知識が習得できるので、会計や財務の知識を得ようというときの、はじめの一歩にぴったりの資格。将来的に、簿記2級へとステップアップも見込めるため、経理・会計のスペシャリストへの第一歩になる資格です。
簿記の有資格者はニーズが安定しているので、職・転職が有利に!資格は生涯有効なので、出産・子育て後の再就職にも役立ちます。

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