• 公開日:2020/06/19

宅建士は不動産業界のみならず、他職種でのキャリアアップにも役立つことから、非常に人気の高い国家資格となっています。特定の受験資格を必要としないので、だれでも挑戦できることも魅力です。

この記事では、宅建士の資格を持つメリットを詳しく紹介します。これから勉強を始めようと考えている人にもおすすめの内容です。

宅建士とは

一般的には「宅建」、「宅建士」と呼ばれることの多い資格ですが、正式名称は「宅地建物取引士」といいます。宅建士資格は国家試験により取得可能で、試験が実施されるのは毎年1回、10月の第3日曜日です。

簡単な試験ではありませんが、他の法律系国家資格と比べると難易度は低めとなっています。そのため、資格取得の試験を受ける人は、例年20万人を超えています。

宅建士は不動産業界で必要とされるほか、金融業界や建設業界でも重宝される資格です。また、仕事上の実務やキャリアアップ以外にも、プライベートで不動産を売買する機会もあるかもしれません。宅建士としての知識は、さまざまな場面で役立つでしょう。

宅建士取得のメリット

不動産業界で働いている人は、仕事をきっかけに宅建士の資格取得を目指す人も多いのではないでしょうか。しかし、実際に学習をスタートすると、仕事以外にも人生のさまざまなシーンで役立てられる知識が満載であることに気付くはずです。

ここでは、宅建士の具体的なメリットについて紹介していきます。身近な例も多く挙げているので、資格取得を検討している人は自分のケースでイメージしてみてください。

宅建士にしか出来ない仕事がある

宅建士にしか出来ない仕事がある

  • 契約締結前の重要事項の説明
  • 重要事項説明書面への記名押印
  • 契約内容書面への記名押印

不動産の取引は高額な金銭をやり取りするケースも多いので、不正がないようにすることが重要です。宅建士には取引に関する大切な情報をまとめた「重要事項説明書」の内容を説明し、適正な取引が行われていることを伝える役割があります。

こうした独占業務があるという点は、宅建士という資格本来のメリットです。

収入アップにつながる

不動産取引では、売買や賃貸借契約の際に、重要事項の説明が行われます。すでにお伝えした通り、この説明は宅建士の独占業務ですから、宅建士がいなければ不動産会社は成り立ちません。

そのため、会社によっては宅建士を取得した人に資格手当を支給したり、昇進や昇給の要件に加えたりしているところもあります。独占業務を担当できるようになると、結果として収入アップやキャリアアップにもつながる可能性があるのです。

就職や、転職などでのキャリアアップに有利

不動産業界で不動産の売買や仲介を行うには、各事務所の従業員の5人に1人の割合で宅建士を置くことが義務とされています。規模の大きな事業所ほど宅建士の数も必要になるので、宅建士の資格を持っていると就職や転職に有利です。

また、不動産業界での経験年数は同じでも、宅建士の資格を持っているのと持っていないのとでは、従事できる業務の範囲に差が出ます。企業としては資格保有者を優先的に採用したいというのが本音でしょう。

さらには、宅建士の資格があれば、不動産業界以外に金融業界でも活躍できる可能性が出てきます。たとえば、銀行が行っている住宅ローンの貸し出しでは、取り扱う不動産の価値は重要な情報です。このような場面でも、宅建士の知識が活かしやすくなります。

資格取得をきっかけに転職活動をした結果、従来よりも高い年収やポジションを手に入れるケースもあります。将来のキャリアにさまざまなプラスの影響を期待できるのが魅力です。

女性の再就職に役立つ

女性の場合、結婚や出産などのライフイベントによって生活環境が変わりやすい傾向があります。特に、結婚や出産を機に退職し、家事に専念してきた人は、仕事のブランク期間に不安を抱えるケースが少なくありません。

そんなとき、役立つ資格を持っていれば、自信をもって仕事を探せたり、条件のよい仕事に就ける可能性があります。宅建士の資格は不動産業界以外でも活用できるので、業種に関係なく将来的に再就職を目指す人に人気です。

資格を取得するということは、いわゆる「手に職をつける」ということです。再就職するタイミングだけでなく、その後の人生のあらゆる場面で役に立つでしょう。

独立や起業に役立つ

宅建士の資格を保有していれば、宅地建物取引業で独立することも可能です。資格取得を目指している人の中には、起業を考えている人もいるのではないでしょうか。独立して成功した場合、会社員として働くよりも年収がアップしたり、より自由な働き方ができるようになったりすることがメリットです。

また、宅建士の知識は開業する際の事務所選びにも役立ちます。不動産の価値が判断できるので、オフィスを構えるのはどこが有望か、賃料は適正かなど、独立時点で不利な状況に陥ることがないよう見極められるでしょう。

独占業務もあり、将来の選択肢の幅が広がりさまざまなことにチャレンジしやすくなるのは、社会人として働く上で大きな安心材料となります。

マイホームを建てたり、買ったり、借りたりする時に便利

一生のうちにはマイホームを建てたり、購入したりする機会がある人も多いでしょう。しかし、不動産は高額な買い物ですから、失敗すると取り返しのつかない事態となります。そのため、慎重に検討することが必要です。

宅建士の知識があれば、不動産の価値から見て金額は妥当か、住宅ローンの返済計画に無理はないか、建設会社に問題はないかといった判断が自分でできるようになります。これは、宅建士ならではの強みです。

また、賃貸の場合でも、知識を活用して優良な物件を紹介してもらったり、退去時のトラブルを避けられたりするので、自分の身を守ることにもつながります。宅建士は仕事でもプライベートでもさまざまなシーンで役に立つ資格ということです。

一生涯有効なライセンス

宅建士は一度取得してしまえば生涯有効な資格です。合格後は登録実務講習を修了するか、実務経験を2年以上積んでいれば宅建士として登録することができ、「宅地建物取引士証」を申請し交付されることで、宅建士として働くことが可能となります。

ただし、宅地建物取引士証は有効期限が5年間なので、宅建士の仕事を続ける場合は、各都道府県の宅建協会などで更新手続きが必要です。更新の手続きでは運転免許と同じように、法定講習の受講が義務付けられています。

宅建の難易度は

宅建士は司法書士や行政書士といった、他の国家資格と比べると取得しやすいといわれています。試験の出題形式も全てマークシート方式です。

とはいえ、例年の合格率は15%前後と決して高くはなく、勉強せずに合格できる資格ではありません。挑戦する際は、しっかりとした学習計画が必要です。本番の試験では7割の正答率がおおよその合格ラインとされ、問題数に換算すると50問中35問程度の正解が求められます。

試験範囲は宅建業法や借地借家法、民法などの法律が多いので、初めて勉強する人は慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。合格までのスケジュールには、余裕を持たせておくのがポイントです。

独学・通学・通信講座、おすすめはどれ?

宅建試験は、他の国家試験と比較すると確かに易しいのですが、それでも合格率が約15~17%であることを考えると決して楽ではありません。また、宅建試験は出題範囲が広いため、効率良く勉強する必要があります。
独学と通学、通信講座、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

独学のメリットは、自分のペースで学習を進められることです。学習にかかるコストもテキスト代のみになるため、まとまったお金も必要ありません。しかし、自分で学習方法を模索していく必要があるため、不明点の解消に時間がかかったり、モチベーションの維持に苦労したりします。

通学講座のメリットは、専門の講師から直接指導を受けながら学びを進められることです。また、宅建士を目指す仲間からの刺激を受けつつ学べるというのも大きなメリットです。しかし、参考書を買うだけの独学に比べると学費が高額になる、学校や自宅、会社から遠い場合は、通学に時間を割く必要があるという点がデメリットとなるでしょう。

一方、通信講座の場合は、十分に試験対策がされたテキストで学習できることがメリットです。また、わからないところは、経験豊富な講師陣に気軽に質問できます。独学と通学講座のメリットをあわせもつのが通信講座です。費用も独学に比べるとかかりますが、通学と比べると低く抑えることができます。

まとめ

宅建士の資格取得で得られる知識は、仕事やプライベートのさまざまな場面で役に立ちます。一度合格してしまえば、生涯有効という点も大きなメリットです。試験に合格するためには独学や資格スクールといった方法もありますが、学習管理や時間の調整を考えると通信講座がおすすめです。

ユーキャンの通信講座では、合格に必要な項目に的を絞った教材で、効率的に実力をつけられます。試験問題は過去の出題との類似点が多いため、過去問題の分析がしっかりされていることもポイントです。活用して、スムーズに宅建士の資格取得を目指しましょう。

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