• 更新日:2023/06/13

求人情報の応募条件で「基本的なパソコンスキル」といった言葉を見かけることも多いでしょう。しかし、実際にどの程度のレベルが求められているのかはっきりしません。

この記事では、「パソコンスキル」の具体的なレベルや、面接で質問されたときどのように伝えたらいいかなどを紹介します。パソコンのスキルアップ方法も紹介しているので、就活や転職活動に役立ててください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 求人条件のパソコンスキルとは、Word、Excel、PowerPointなどのソフトに関する知識、技能のことを指す。
  • 面接でパソコンスキルを聞かれたら、「使用経験のあるソフトの種類、期間、頻度」「具体的にできる操作」などを説明できるかが重要なポイント。
  • パソコンスキルに自信がない場合には、面接では”やる気”と”目指す業界に合わせたスキルアップ”のアピールで説得力を。

求人条件のパソコンスキルとは?

求人条件などに記載されているパソコンスキルとは、オフィスでよく使われる「Word」「Excel」「PowerPoint」などのソフトに関する知識、技能のことを指します。文字入力を早く行うためのタッチタイピング、拡張子や解凍、圧縮などのファイル管理など、その求人内容において業務をスムーズに行える程度のスキルが求められます。

面接でパソコンスキルを聞かれた場合には?

面接でパソコンスキルを好印象に伝えるためには、WordやExcelといったソフトの” 一般的な基本レベルの考え方” を押さえること!

就職や転職の面接では、「基本的なパソコンスキルはあるか?」「どの程度のレベルなのか?」といった質問を受けることがあります。その際、「使用経験のあるソフトの種類、期間、頻度」「具体的にできる操作」などを説明できるかが重要なポイントです。

ここでは、ソフト別の「基本的なスキル」の目安を紹介します。自分のスキルレベルの確認と面接での伝え方の参考にしてください。

Word

Wordで求められる基本的なスキルとして、まず問題なく文字入力と文書作成を行えることが重要です。また、フォントの種類やサイズの調整、中央揃え、余白の調整など、文書の見栄えをよくするためのレイアウト調整も求められるでしょう。ほかにも、表作成や画像の挿入などがスムーズに行えると基本操作ができるといえます。

Excel

Excelでは、SUM関数やAVERAGE関数といった簡単な関数を扱えること、表やグラフの作成ができることが基本スキルとして挙げられます。Word同様、全体の見栄えの調節を行えるかどうかも求められます。Excelで作成したシートは会議などで使用することも多いため、シートの印刷をスムーズにできる操作知識も必要です。

PowerPoint

PowerPointで求められるスキルは、画像や表の挿入、文字入力による資料作成です。入力した文字のサイズ変更や画像の簡単な加工も必須といえます。PowerPointで資料を作成する際は、手書きの資料をもとに作成することが多いため、わかりやすく作成するスキルが必要です。

その他(メールソフト)

取引先や顧客とメールのやりとりをする機会がある業務では、メールソフトを問題なく使えるスキルも重要視されます。メールソフトの基本操作は、メールの作成やCC・BCCの使い分けです。ほかにも、メールに添付するファイルの圧縮、添付されているファイルの解凍などもスムーズに行えることが基本スキルといえるでしょう。

基本操作以上のパソコンスキルとは?

基本操作以上のパソコンスキルを習得すれば、業務の自動化や高度な文書の作成も可能になり、就職・転職の強力なアピールに!

企業によっては基本操作以上のパソコンスキルが求められます。ここでは、基本操作以上のパソコンスキルとはどの程度のレベルなのかを解説します。

Excel

Excelの基本操作以上のスキルは、より難易度の高い関数を扱えることです。また、多くのデータを扱うときに必要なデータの並び替え、特定のデータを抽出できるスキルも必要とされます。企業によっては、上級レベルとなる「Excelマクロ・VBA」のスキルが求められることもあります。ExcelマクロVBAとは、ルーティンの作業をExcelに代行させる操作のことです。この機能が使えると面接の際のアピール材料になります。

Word

Wordの中級レベル以上ではより長い文書の作成が求められます。長めの文書作成においてはセクション区切りの挿入や目次設定、段落の書式設定などを行えるスキルが必要となります。差し込み印刷やWordマクロの知識があると業務を効率よく行えるでしょう。Wordマクロとは、Excelマクロ・VBAと同じく、ルーティン作業を自動化させる機能のことです。

PowerPoint

PowerPointの基本操作以上のスキルは、作成したスライドに対するワードやエクセルのデータ統合です。また、スライドの背景の色や文字サイズなどをまとめて管理できるスライドマスターを使えることも大切です。さらに、グラフィック機能の操作、ビデオ・音楽の挿入など、高度な操作が求められることもあります。

パソコンのスキルアップ方法とは?

パソコンのスキルアップは「基礎」「応用」「設計」の3ステップが効果的!

パソコンのスキルアップを目指すにあたっては、「基礎」「応用」「設計」の順番にスキルアップを進めることが大切です。まず、基礎の段階でブラインドタッチやショートカットキーをマスターしましょう。応用では、WordやExcelといったソフトを活用できるようにします。設計では、パソコンを使用して一連の作業をスムーズに行える構築を行います。

Excelの場合、マクロVBAのスキルを習得しておくとキャリアアップも期待できます。

パソコンスキルに自信がない場合には?

面接では”やる気”と”目指す業界に合わせたスキルアップ”のアピールで説得力を。

パソコンスキルに自信がない場合、書類選考や面接では、勉強中であることを伝えましょう。「パソコンスキルがない」と伝えるだけでは、面接官にネガティブな印象を与えてしまいます。そのため、やる気を十分にアピールすることがポイントになります。その際、具体的にどのような勉強をしているのか伝えると説得力があります。

これからスキルアップを目指す場合は、Web・IT業界、設計など目指す業界に合わせてスキルを習得しておくと、仕事の幅が広がります。

就職や転職に!パソコンスキルを証明できる資格とは?

目指す業界にあったパソコン資格を取得することで、就職・転職を有利に!

就職や転職活動に役立つパソコン関係の資格を紹介します。スキルの証明となる資格を取得しておくと有利です。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、WordやExcel、PowerPointといったマイクロソフト社のオフィス製品の活用スキルを証明できる資格です。特に、事務職に役立つ資格とされ、一般事務や経理事務などを目指す人に人気です。

面接では、「WordやExcelを使える」と説明しても、実際にどのくらい使えるのか伝わりづらいこともあります。そんなとき、MOSの資格があれば、WordやExcelのスキルの客観的な証明が可能となります。認知度が高い資格といえるため、取得しておくと就職や転職活動に役立つでしょう。

ICTプロフィシエンシー検定試験(通称:P検)

ICTプロフィシエンシー検定試験(通称:P検)は、ICT(情報通信技術)の活用についての能力を問う試験です。具体的に試験では、通信回線の種類やホームページの仕組み、ソフトウェアなどパソコン全般に関する知識を問われます。

試験のレベルには準2級と5級〜1級があり、就職や転職活動で必要となるレベルは3級程度です。そのため、就職・転職活動に向けて資格取得を目指す場合は、3級の取得を目指しましょう。

ITパスポート

ITパスポートは、ITの基礎知識を習得していることを証明できる資格です。パソコンやインターネットが普及した現代においては、ITに関する知識は職種を問わず、必要になります。ITパスポートの試験を受けることで、業務に必要なITを安全に利用する知識、課題解決のためのIT技術などを習得できます。

ITパスポートは人気のある資格の1つでもあり、取得しておくと企業から評価されやすいこともメリットです。

日商PC検定

日商PC検定は、商工会議所が実施している検定試験です。オフィスソフトごとに試験があり、Wordではビジネス文書の作成、Excelでは表やグラフの作成、PowerPointではプレゼン資料作成が出題範囲です。

4つのレベルがあり、ベーシックは基本的な文書作成やデータ活用、3級は業務への応用が求められます。さらに、ハイレベルな2級は部門責任者、1級は企業責任者として必要なスキルが問われます。

サーティファイの認定試験

サーティファイの認定試験は、ビジネスに必要な知識や技術を証明できる試験です。「Word(R)文書処理技能認定試験」「Excel(R)表計算処理技能認定試験」など計4種類あります。また、それぞれ3級〜1級までのレベルに分けられています。3級は基本的なレベル、2級は実践的なレベル、1級は実践的な技能を通じてさまざまな業務で応用できるレベルです。

VBAエキスパート

VBAエキスパートとは、ExcelやAccessで利用するマクロVBAのスキルを問うための試験です。ExcelとAccessで2種類ずつあり、さらにそれぞれ「ベーシック(基礎)」「スタンダード(一般)」といったレベルがあります。ベーシックについては、マクロ初心者レベルになり、スタンダードは上級レベルです。VBAエキスパートの資格があれば、マクロ・VBAのスキルレベルを証明できます。

まとめ

求人条件にある「パソコンスキル」は、どの程度のレベルが必要なのかを案件によって変わります。具体的な業務内容とあわせて確認するようにしましょう。また、スキルが足りない場合は自身のレベルを把握し、基礎から順番にステップを踏んでスキルアップを目指すことが大切です。

パソコンのスキルを証明する資格としては、まずMOS資格がおすすめです。MOS資格は世界に通用する人気資格で、WordやExcelなどの操作スキルを証明できます。ユーキャンの「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)講座」では、1日30分、最短で1カ月で合格を目指せます。本番を意識したテキストや模擬試験で、効率よく勉強が進められることもメリットです。

MOS資格の取得を目指す人は、ぜひご活用ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

パソコンを使ったお仕事で、はじめやすいものって?

専門性の高いものや専門的なスキルが必要ない仕事は比較的始めやすいといえます。特にデータ入力・文字起こしのお仕事は、初心者でも始めやすいでしょう。

MOSは就職に有利?

PCはできて当たり前な昨今、MOSはPCスキルを客観的に証明することができるから、就職に有利な資格といわれています。

MOS資格の試験の合格率や難易度は?

MOS試験の一般的な合格基準点は、700点以上。MOSの合格率は比較的高めで、一般レベルは約80%、上級レベルは約60%といわれています。

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マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)とは、PCスキルを証明する資格です。MOS資格の難易度は、「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」に分かれています。一般レベルは、普段よく利用される基本的な機能が中心です。難易度は一般レベルのため、エクセルやワードに不慣れな方でも合格を目指せます。上級レベルは、組織としての文書管理やデータ集計、グループワークを意識した機能や管理を目的とした機能など、ワンランク上の生産性の高い機能が中心です。難易度は一般レベルに比べて高く、より効率的なアプリケーションの使用を目指すレベルとなります。