• 更新日:2023/06/13

MOS資格に関心はあるものの、実際の試験の出題内容や範囲など詳細がよくわからないという人は意外に多いものです。

この記事では、MOS資格の取得を考えてみたいという人に向けて、MOS資格のレベルやバージョンによる違いなどを詳しく紹介します。ぜひ、取得を検討する参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • MOS資格試験では、取得する目的や目指す業種に応じてWordやExcelなどの科目が選べる。
  • MOSのレベルは「一般レベル」と「上級レベル」の2つ。
  • MOSは、2019、2016、2013などオフィスのバージョンごとに試験が分かれていますが、難易度に差はない。
  • 勉強方法のポイントは、理解しやすく読み進めやすいテキスト選ぶことと、短期集中型の学習スケジュールをたてること。

MOS資格試験の科目とは?

取得する目的や目指す業種に応じてWordやExcelなどの科目が選べます。

MOS資格試験の科目は、「Word(ワード)」「Excel(エクセル)」「PowerPoint(パワーポイント)」「Access(アクセス)」「Outlook(アウトルック)」の5科目で、それぞれバージョンやレベルがあります。Wordは文書作成ソフト、Excelは表計算ソフト、PowerPointはプレゼンテーション資料作成ソフトです。

会社や業種によっては、データベースを管理するAccess、メール作成・スケジュール管理用のOutlookも多く使用されます。取得したい目的によって受験科目を選ぶことができます。

MOS資格の一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)とは?

MOSのレベルは「一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)」と「上級レベル(エキスパート)」の2つ。基本機能の取得が目的ならば「一般レベル」がおすすめです。

一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)、上級レベル(エキスパート)は、主にMOS試験のワードとエクセルの2科目の受験者に向けて用意されているレベルです。それぞれの難易度には違いがあります。一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)は主に基礎レベルの問題が出題範囲です。上級レベル(エキスパート)は、より高度なスキルが問われるので、難易度が高くなります。

就職・転職活動で基本的なパソコンスキルの証明としてMOS資格の取得を検討している場合は、一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)を選ぶといいでしょう。

  • 「一般レベル」のことを、MOS2019は「アソシエイト」、MOS2016以前は「スペシャリスト」と呼び、レベルは同程度です。

MOS資格のバージョンとは?

MOSは、2019、2016、2013などオフィスのバージョンごとに試験が分かれていますが、難易度に差はありません。

オフィスソフトにはバージョンがあるため、MOSの試験も「2019」「2016」「2013」の3種類があります。出題内容に大きな違いはありませんが、出題の形式が変わります。

同じWordの試験でもバージョンにより問題の形式が2パターンあります。2019と2016は出題された複数のプロジェクトを完成させる形式、2013はファイルを完成させる形式です。難易度は大差ありませんが、合格が一番難しいといわれるのは、ファイルを完成させる必要がある2013のバージョンです。

受験するバージョンの選び方

MOS資格のバージョンの選び方としては、まず、普段仕事で使用しているバージョンで受験する方法があります。

また、バージョン選びで迷う場合、最新バージョンにする方がいいでしょう。マイクロソフト社のオフィスソフトは短期間で新しくなります。そのため、古いバージョンの資格を取得していても、場合によっては最新版を使いこなせないと見なされる可能性もあるからです。

MOS資格の出題範囲とは?

MOSの出題内容は、バージョンやレベルに大きな違いはありませんが、出題範囲のタイトルの表現、順序は異なります。

実際の試験は、どのような問題なのでしょうか。ここからは、MOS試験の出題範囲について、科目別、レベル別に説明します。

Word(ワード)一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)

Word一般レベル(アソシエイト2019、スペシャリスト2016、2013)で出題内容に大きな違いはありません。各出題範囲のタイトルの表現や順序が異なるだけです。文書の作成と管理、文字、段落、セクションの書式設定、表やリストの作成などが出題されます。

出題の形式は少し異なり、2019と2016は「マルチプロジェクト形式」と呼ばれ、複数のプロジェクトにあるタスクを解いていく形式です。2013はファイルの完成を目指し設問に解答しながら文書を作成していく形式となっています。

Word(ワード)上級レベル(エキスパート)

Word上級レベル(エキスパート2019、2016、2013)の出題内容に大きな違いはありません。各出題範囲のタイトルの表現や順序が異なるだけです。

例として、文書のオプションと設定の管理、高度な機能を使用した文書のデザインや参考資料の作成、ユーザー設定のワード要素の作成などが出題されます。また、複数の文書や文書の変更の管理、文書とテンプレートの管理に加え、校閲用に文書を準備する内容なども含まれます。

Word2013エキスパートレベルはPart1、Part2の2科目あることが特徴です。2科目の合格で認定証が発行されます。

Excel(エクセル)一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)

Excel一般レベル(アソシエイト2019、スペシャリスト2016、2013)の出題内容に大きな違いはありません。各出題範囲のタイトルの表現や順序が異なるだけです。

内容は、たとえばワークシートやブックの作成と管理、テーブルの作成、グラフやオブジェクトの作成などです。またセルやセル範囲の作成、数式や関数の適用や、セルやセル範囲のデータ管理、数式や関数を使用した演算の実行などが出題されます。

Excel(エクセル)上級レベル(エキスパート)

Excel上級レベル(エキスパート2019、2016、2013)の出題内容に大きな違いはありません。各出題範囲のタイトルの表現や順序が異なるだけです。

たとえばブックの管理と共有、高度な機能を使用した数式の作成、高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成などです。またユーザー設定の書式やレイアウトの適用や、ユーザー定義のデータ表示やレイアウトの適用なども出題されます。

Excel2013 エキスパートレベルはPart1、Part2の2科目合格で認定証が発行されます。いずれにしても比較的高度な内容となっていますので、まずはスペシャリストから取得しておくといいでしょう。

PowerPoint(パワーポイント)

パワーポイント2019、2016、2013の出題内容に大きな違いはありません。各出題範囲のタイトルの表現や順序が異なるだけです。

プレゼンテーションの作成と管理、図形やスライドの挿入と書式設定、画面切り替えやアニメーションの適用、複数のプレゼンテーションの管理などが出題されます。スライドコンテンツの作成や表、グラフ、SmartArt、メディアの挿入などが含まれる場合もあります。

なお、パワーポイントは、上級者向けのエキスパートレベルはなく、スペシャリストレベルのみとなっています。

その他の科目

その他の科目として、Outlook(アウトルック)とAccess(アクセス)があります。Outlookの出題範囲は、メッセージや添付ファイルの管理、スケジュールや仕事の管理、連絡先や連絡先グループの管理などです。Accessの出題範囲は、データベースの作成と管理、テーブル作成、クエリの作成、フォームの作成、レポート作の成となっています。

  • MOS2013は、次の日程を持って試験実施が終了になります。全国一斉試験:2022年12月11日、随時試験:2023年3月末。

MOS資格の勉強方法とは?

着実で効率よい勉強方法のポイントは、理解しやすく読み進めやすいテキスト選ぶことと、短期集中型の学習スケジュール!

MOS資格の勉強方法について、合格につながるポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。

テキスト選び

MOSの試験に向けて効率よく学習するためには、テキスト選びが重要です。選ぶ際のポイントは、記載されている専門用語をある程度理解しやすく、抵抗なく読み進められることです。特に、オフィス製品の操作に慣れていない人は図や写真が多く、専門用語の解説がついているものがいいでしょう。わからないことはインターネットなどを利用して、自分で調べながら解決していく必要があります。

短期集中

MOSの資格試験に限らず、試験の合格を目指して学習するためには、短期集中型がおすすめです。理由としては、合格するまでに長い時間をかけると、勉強したことを忘れてしまう可能性があるからです。短期集中型の勉強には、通信講座が向いています。ユーキャンのマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)講座なら、最短1カ月で合格が目指せます。 講座の詳細はこちらから

反復学習

MOS資格試験の合格を目指すなら、内容の熟知と、問題を解くスピードをつけることが大切です。内容を熟知するには、一冊のテキストを繰り返し学習することがポイントとなります。MOSの試験では、50分程度で問題を解くことが必要となります。50分で問題を解けるようになるためにも、問題を見たらすぐに答えが出せるレベルに達するまで繰り返し学習しましょう。

まとめ

MOS資格試験の出題範囲や難易度はバージョンによって異なりますが、効率的に勉強すれば十分合格を目指せます。 ユーキャンのマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)講座では、実際のパソコン画面の図を大きく載せ、操作をイメージしやすい教材を使用しています。わからないところは講師に質問できるため、安心して学習できるのもメリットです。本番の試験にしっかり対応できる模擬試験で、短期間で合格が可能です。

効率的なMOSの勉強方法として、ぜひ検討してみてください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

そもそもMOSって?

MOSとは、WordやExcelなどOfficeソフトの操作スキルを証明する、認知度の高い人気の国際資格のこと。受験資格はなく、誰でも受験が可能です。

独学でのMOS資格取得は可能?

独学でも、一般レベルなら比較的取得しやすいといえます。確実な合格には出題範囲と学習ポイントを押さえた対策を!独学で取得までの期間の目安は、初学者なら毎日2~3時間ほどの学習時間で1ヵ月程度です。

MOS資格の試験の合格率や難易度は?

MOS試験の一般的な合格基準点は、700点以上。MOSの合格率は比較的高めで、一般レベルは約80%、上級レベルは約60%といわれています。

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マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)とは、PCスキルを証明する資格です。MOS資格の難易度は、「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」に分かれています。一般レベルは、普段よく利用される基本的な機能が中心です。難易度は一般レベルのため、エクセルやワードに不慣れな方でも合格を目指せます。上級レベルは、組織としての文書管理やデータ集計、グループワークを意識した機能や管理を目的とした機能など、ワンランク上の生産性の高い機能が中心です。難易度は一般レベルに比べて高く、より効率的なアプリケーションの使用を目指すレベルとなります。