• 公開日:2021/03/11

公務員には実質上の終身雇用制度や充実した福利厚生、社会的信用が高いなど多くのメリットがあります。現在、公務員への就職を検討している学生の方や、公務員に転職したいと考えている社会人の方もいることでしょう。

この記事では、公務員のメリットについて詳しく解説しています。また、メリットを否定的にとらえる人の意見も紹介しています。公務員の仕事を検討する際の参考にしてください。

公務員を目指している人の志望動機は?

公務員を目指す理由は人それぞれです。ただ、非営利の組織であることや実質上の終身雇用ということから、「ノルマがない」「収入が安定している」「ずっと地元で働ける」などといった意見が多く聞かれます。

国家公務員の志望動機に関しては人事院が開示しているアンケート調査結果があります。これによると「公共のために仕事ができる」「仕事にやりがいがある」という志望動機が上位となっています。地方公務員においても、このような志望動機が一定数あると考えられるでしょう。

公務員のどこに魅力を感じるかは人によって違いますが、次項から、多くの人がメリットとして挙げる項目を紹介します。

  • 参考:2019年度の新規採用職員の意識|人事院(https://www.jinji.go.jp/geppou/geppou_pdf/geppou_20190801_kiji3.pdf)

公務員のメリット1|国や地域のためのサービスに従事できること

公共のために働けることにやりがいを感じる公務員は多くいます。ここでは具体的にどのようなメリットがあるのか解説します。

社会に貢献できる

公務員は国民のための奉仕者と位置付けられており、公平な行政サービスや社会的弱者のための施策などを行います。このことに社会的な意義を感じる人は少なくありません。国家公務員や地方公務員(上級)には、民間企業ではできないスケールの大きな仕事もあります。仕事にやりがいを持てるということは公務員のメリットの一つです。

仕事の選択肢が多い

公務員は、中央官庁などで働く国家公務員と地方自治体で働く地方公務員に大きく分けられます。警察官や消防官などの公安系といわれる職や行政職ともいわれる事務職、専門的な技術職など、さまざまな職種もあります。ほかにも、裁判所職員や外務省専門職員など特別なスキルが求められる仕事もあるので、自分にあった職種や職場が選択可能です。

ノルマがない

民間会社の売上ノルマのようなものがないことを公務員のメリットと感じる人もいます。たとえば、高齢者や経済困窮者を助けるなど、公共事業では利益以外の基準で仕事ができます。ただし、競合相手がいないとはいえ、税金から給料が出ている公務員に対する社会の目は厳しく、楽ができるというわけではありません。

公務員のメリット2|職場環境がよい

公務員は職場環境や福利厚生が整っているなどといわれます。どのようなメリットがあるのでしょうか。

安定した職場環境

公務員の勤める職場は、民間企業のように経済動向の変化や業績悪化などによって倒産することはありません。継続的な事業が多いことから、短期的な成果を競って人間関係が悪くなったり、業務のやり方がすぐに変わったりすることが少ない傾向があります。長期的な視点で仕事をしたい人にとってはメリットの一つといえるでしょう。

遠方への異動が少ない

地方公務員の場合には、他の自治体等への異動はほぼありません。基本的には自治体内での異動になるため、マイホーム購入や子育てなど、人生設計が立てやすい点がメリットです。家族と一緒に暮らせることを理由に、地元の市役所勤務を志望する人も多くいます。

福利厚生が非常に充実している

公務員の福利厚生は非常に充実しています。たとえば、年次有給休暇が初年度から20日間もあったり、病気休暇の場合に給料が100%支給されたりすることなどは大きなメリットといえるでしょう。民間企業の手本になる方針であることから、今後も充実した福利厚生を期待できるでしょう。

女性の活躍が進んでいる

出産・育児での休暇が取りやすく、子育てをしやすい職場環境であることもメリットです。たとえば、国家公務員の女性の育児休業取得率と職場復帰率は、100%に近いという結果が出ています。育児休業の上限である3年間、全て休むこともめずらしくありません。キャリアを継続したい女性や、仕事と家庭生活を両立したい女性にとっては働きやすい環境です。

公務員のメリット3|収入・雇用が安定している

ここでは、国家公務員と地方公務員の給料、および雇用面でのメリットを紹介します。

民間企業より給料が高い

民間企業の年収は業種・業界によって大きく異なるため、あくまで平均額ですが、公務員の収入は民間企業を上回っています。国家公務員の月給は約42万円、地方公務員は約37万円です。年2回のボーナスを加えると、国家公務員の年収は約637万円、地方公務員は約630万円となります。一方、民間企業の平均年収は約432万円です。ただし、全ての公務員の年収を平均した数字なので、若い世代は給料が少ない場合もあります。

  • 参考:公務員のメリット、給与はいくら?|マイナビニュース(https://news.mynavi.jp/article/20190627-847905/)

年功序列で給料が上がっていく

公務員の人事評価は年功序列の傾向が強く、勤続年数が長くなるほど給料が段階的に上がります。20代の平均年収は300万~450万円、30代は500万~600万円です。40代になると650万~800万円、50代では800万~900万円と推定されています。安定して収入が上がっていくことで将来設計が立てやすい点はメリットです。

  • 参考:公務員の年収はいくら?年代、地方・国家、職種別の給料の違いも解説|Career Picks(https://career-picks.com/average-salary/koumuin-nennsyuu/)

解雇されるリスクがほぼゼロ

公務員は大きな問題を起こさない限り解雇されません。また、民間企業のように業績悪化などによるリストラもないことが特徴です。就活生への公務員についてのアンケートにおいても、この点が高く評価されています。経済状況が不安定になるほど、公務員であることのメリットを強く感じられるのではないでしょうか。

公務員のメリット4|キャリアアップできる

ここでは、キャリアアップの観点から公務員のメリットについて解説します。

定期的な異動でキャリアを積める

公務員は3~5年で異動する仕組みになっています。これには癒着防止の目的も含まれていますが、業務のマンネリ化を防ぐ施策にもなっています。さまざまな職場で知識や経験を積めば、ゼネラリストとして成長することもできるでしょう。異動時期は4月が多いため、準備をしやすいというメリットもあります。

民間企業の地位の高い人と対等に仕事ができる

多くの民間企業は、公共事業や公務に関連した仕事を重視します。そのため、役職なしの公務員でも大企業の部長クラスや中小企業の社長などに会える機会が増えます。一般の民間企業の社員では簡単に会えないような地位の高い人たちと一緒に仕事をして、自分のスキルを磨くことが可能です。

スキルを磨いた結果、「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード」で表彰された、数十億円単位のコスト削減事例のように、実際にスケールの大きな仕事を成し遂げている人もいます。

公務員のメリット5|プライベートが充実する

ここでは、仕事と家庭を両立しやすい公務員のメリットや、公務員であることの間接的なメリットなどについて解説します。

ワーク・ライフ・バランスが実現しやすい

公務員は安定的な雇用環境であるうえ、福利厚生が非常に充実していることから、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を実現しやすいというメリットがあります。働き方改革の推進もあり、年次有給休暇の積極的な取得や育児短時間勤務、長時間労働の是正なども推奨されています。

社会的な信用を得やすい

一般的に、公務員であるというだけで社会的な信用を得やすいというメリットがあります。たとえば、住宅ローンや賃貸契約、クレジットカードの入会などの審査に通りやすいことは確かです。

パートナーを見つけやすい

国家公務員や地方公務員の人と結婚したいという人はたくさんいます。20~59歳の男女を対象にしたアンケートによると、各業界の大手企業をおさえて1位が国家公務員、2位が地方公務員でした。異性に好意を持たれやすい傾向があるといえるでしょう。

  • 参考:第10回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」調査|リスクモンスター株式会社(https://www.riskmonster.co.jp/study/research/pdf/20200721.pdf)

公務員のメリットをデメリットと感じる人もいる

公務員には多くのメリットがありますが、一部のメリットを逆にデメリットととらえる人もいます。

デメリット1|異動が多くてスキルを磨けない

異動が多いことでさまざまな知識や経験を積めるのはメリットです。しかし、仕事を覚えたと思ったら異動になり、専門的な知識が身に付きにくい点はデメリットです。外部からは「公共サービスの質の低さにつながっている」「専門家や優秀な人材が育ちにくい」と指摘する声もあります。

また、現状では過度な心配はいりませんが、それほど専門性を必要としない仕事においてAIによる代替が進むのではという予測もあります。

デメリット2|年功序列で実力が評価されにくい

安定した収入アップが期待できる年功序列制度ですが、その一方、実力が給料に反映されにくい面があります。部長クラスになっても年収1,000万円程度が限界です。非効率なピラミッド型組織に不満を感じる公務員もなかにはいます。

  • 参考:公務員の年収はいくら?年代、地方・国家、職種別の給料の違いも解説|Career Picks(https://career-picks.com/average-salary/koumuin-nennsyuu/)

デメリット3|世間に妬まれることがある

「自分たちの税金でよい暮らしをしている」などと、待遇がよい公務員を嫌う人もいます。特に、国家公務員(官僚)に対する一部の人たちの不信感や不満が強いことは間違いありません。こうしたことから、公務員であることを公言しない人もいます。

まとめ

公務員には、仕事のやりがいや職場環境、安定した収入など多くのメリットがあります。就活生や転職希望者から高い人気があることも納得できるのではないでしょうか。公務員といってもさまざまな職場や職種があるため、志望先に合わせて効率的な試験対策をしていきましょう。

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