- 行政書士講座 もっと詳しく
行政書士試験の難易度はどれくらい?司法書士・宅建士との比較や戦略的な合格の目指し方
- 更新日:2026/07/15
行政書士を目指す方にとって、試験の難易度は気になるところでしょう。行政書士の合格率は10~15%程度であり、難易度が低いとはいえません。一方で、他の法律系資格と比較すると合格を目指しやすく、入門的な資格に位置付けられることもあります。
本記事では、行政書士試験の合格率や他の国家試験との難易度の違いを詳しく解説します。合格基準や合格するためのポイントも解説するため、ぜひお役立てください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 難関資格だが、社労士や税理士よりは目指しやすく、法律系の入門資格ともいわれる。
- 合格までに必要な勉強時間は800時間が目安。
- 各試験科目で一定の得点を取ったうえで、試験全体の得点が300点満点中180点以上、60%以上の得点で合格。
- 合格点を獲得するには、試験全体の約62%(300点中188点)を占める行政法、民法の2科目が重要。
- ユーキャンの行政書士講座はこちら
行政書士試験の難易度は?合格率は10~15%程度
行政書士試験は難関資格の1つであり、合格率は例年10~15%前後で推移しています。2025年は14.54%、2024年は12.90%、2023年は13.98%と年によって差があるものの、難易度が低いとはいえません。
一方で、法律系国家資格の中では比較的合格を目指しやすく、法律系の入門的な資格といわれることもあります。
また、年齢・性別・学歴・国籍を問わず誰でも受験でき、実務経験も問われないため、初学者でも挑戦しやすい点が特徴です。
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター「最近10年間における行政書士試験結果の推移」
行政書士試験の合格に必要な勉強時間の目安
行政書士試験の合格に必要な学習時間は、法律知識の有無や習熟度によって異なります。初めて法律を学ぶ方が独学で学習する場合、必要な学習時間の目安は一般的に800時間とされています。1年間で約800時間を確保するには、1日あたり約2~3時間の勉強時間が必要です。
一方、独学ではなく通学講座や通信講座を利用する場合は、学習効率が高まるため、必要な学習時間の目安は500時間とされています。通学講座・通信講座のいずれを利用する場合も、毎日継続して学習することが合格へのカギとなります。
行政書士試験の難易度を他の国家資格と比較!
法律系の入門資格ともいわれる行政書士ですが、ここでは、宅地建物取引士や司法書士、FP(ファイナンシャルプランナー)、社会保険労務士など、他の国家資格と比較した場合に、どの程度の難易度なのかを解説します。
| 資格 | 合格率 |
|---|---|
| 行政書士 | 約10~15% |
| 宅地建物取引士 | 約15~18% |
| 司法書士 | 約3~5% |
| 社会保険労務士 | 約5~7% |
| FP(ファイナンシャルプランナー)※ | 学科試験:約40~50% 実技試験:約50~70% |
| 中小企業診断士※ | 約5~8% |
| 税理士 | 約15~20% |
- ファイナンシャルプランナー2級の合格率
- 中小企業診断士試験の2次試験まで含む合格率
宅建士(宅地建物取引士)試験との比較
宅建士試験の合格率は約15~18%、行政書士試験は約10~15%であり、合格率で比較すると行政書士試験のほうが難易度は高いといえます。
また、宅建士試験はマークシート方式で記述問題がありません。そのため、わからない問題があっても全問に解答しやすい試験です。
司法書士試験との比較
司法書士試験の合格率は行政書士試験より低く、司法書士試験は約3~5%、行政書士試験は約10~15%です。そのため、行政書士試験のほうが難易度は低いといえます。
司法書士は、法律系の資格の中でも特に難易度が高い試験の1つです。司法書士とのダブルライセンスを目指す場合は、比較的挑戦しやすいとされる行政書士試験から取り組むのも1つの選択肢でしょう。
社会保険労務士試験との比較
社労士試験の合格率は約5~7%、行政書士試験は約10~15%であり、合格率で比較すると行政書士試験の難易度のほうがやや低いといえます。
ただし、試験内容は大きく異なるため、難しさの感じ方には個人差があります。
FP(ファイナンシャルプランナー)試験との比較
FP2級試験の合格率は、学科試験が約40~50%、実技試験が約50~70%です。一方、行政書士試験は約10~15%であることから、合格率で比較すると行政書士試験のほうが難易度は高いといえます。
行政書士としてキャリアアップするには、得意分野に特化するのがおすすめです。例えば、相続関連の仕事をするうえでは金融全般の知識が役立つため、行政書士とFPのダブルライセンスを視野に入れるのもよいでしょう。
中小企業診断士試験との比較
中小企業診断士試験の合格率は2次試験まで含めると約5~8%、行政書士試験は約10~15%であり、合格率で比較すると行政書士試験のほうが難易度は低いといえます。
中小企業診断士試験は第1次と第2次に分かれていることも、難易度が高いとされる理由の1つです。
税理士試験との比較
税理士試験の合格率は約15~20%、行政書士試験は約10~15%で、合格率だけで比較すると行政書士のほうが難易度が高く感じますが、一般的には税理士のほうが難関とされています。
税理士試験に合格した方は、行政書士試験を受験しなくても登録により行政書士になることができるため、税理士は行政書士と親和性の高い資格の1つといえるでしょう。
行政書士試験の試験内容と合格基準
行政書士試験の合格基準は以下の通りです。試験は絶対評価制のため、条件を満たせば合格できます。
| 科目 | 行政書士の業務に関し必要な法令等※1 | 行政書士の業務に関し必要な基礎知識※2 |
|---|---|---|
| 出題形式 | 択一式および記述式 | 択一式 |
| 出題数 | 46問 | 14問 |
| 配点 | 5肢択一式:4点/問 多肢選択式:8点/問 記述式:20点/問 | 4点/問 |
| 合格基準※3 | 122点以上 ※満点(244点)の50% | 24点以上 ※満点(56点)の40% |
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター「試験の概要」
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験合否判定基準」
※1 憲法、行政法、民法、商法および基礎法学の中から出題
※2 一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護および文章理解の中から出題
※3 試験全体で180点以上(満点の60%)
行政書士試験の合格基準は3つ
行政書士試験の合格基準は、以下の3つです。合格するためには、全ての条件を満たす必要があります。
- 「行政書士の業務に関し必要な法令等」において得点が122点以上(満点の50%以上)
- 「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」において得点が24点以上(満点の40%以上)
- 試験全体の得点が180点以上(満点の60%以上)
行政書士試験は絶対評価制
行政書士試験では、絶対評価制が採用されています。一部の国家試験では、合格基準を満たしたうえで成績上位に入る必要がありますが、行政書士試験は先述した3つの合格基準を満たせば合格できます。
ただし、行政書士試験には「補正的措置」という制度があります 。これは試験問題の難易度が高すぎたり低すぎたりした場合に、合格基準を変更する制度です。2014年度には問題の難易度が高かったことから、試験全体の合格基準点が180点以上から166点以上に引き下げられました。
補正的措置を実施するかどうかは、受験者の正答率などを踏まえて判断されます。なお、2014年度以外に実施事例はありません。
行政書士試験に合格するためのポイント
ここでは、行政書士試験の形式や内容を踏まえ、合格するための学習のポイントを紹介します。
- 法令等科目は民法と行政法を重点的に学習する
- 基礎知識科目は合格基準点を目指す
- 記述式問題は部分点を意識する
- 過去問を繰り返し解いて出題傾向をつかむ
- 法改正に対応した教材を選ぶ
法令等科目は民法と行政法を重点的に学習する
「行政書士の業務に関し必要な法令等」の科目で特に重要なのは、記述式問題が出題される分野です。行政法の記述式は1問、民法は2問で、1問20点のため、合計60点と試験全体の20%を占めています。
また、行政法全体の配点は112点、民法は76点で、全体の約62%(300点中188点)を占める重要科目です。そのため、初学者は民法と行政法を重点的に学習することで得点を積み上げやすくなります。
基礎知識科目は合格基準点を目指す
「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」の科目については、合格基準点である24点の確保を目指しましょう。出題範囲が広いことから、高得点を目指すには多くの学習時間を確保する必要があり、他の科目に充てる時間が限られてしまう可能性があります。
記述式問題は部分点を意識する
記述式問題は1問20点で、行政法から1問、民法から2問が出題されます。問題数は少ないものの、合計60点もあるため、合否を左右する重要な問題形式です。完答でなくても部分点が付くため、論点やキーワードを押さえて得点を積み重ねることがポイントです。
過去問を繰り返し解いて出題傾向をつかむ
過去問を繰り返し解くことで、頻出分野などの出題傾向をつかみやすくなります。
行政書士試験は出題範囲が広いため、過去問を通じて重要な分野やどのような形式で問われるかを把握することが効率的な学習につながります。
また、過去問を解くことで知識の定着度を確認できるだけでなく、本試験で落ち着いて対応する力が身に付く点もメリットです。
法改正に対応した教材を選ぶ
行政書士試験では、最新の法律をもとに出題されるため、法改正情報をチェックしておく必要があります。最新情報を収集し、教材に反映するスクールや通信講座を利用するのもおすすめです。
行政書士試験に向けて、独学・通学・通信講座、おすすめはどれ?
行政書士試験では、配点の比重が大きい民法と行政法を効率よく学習することがポイントです。独学と通学、通信講座、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
独学のメリットは、自分のペースで学習を進められることです。学習にかかるコストも比較的抑えやすく、まとまった費用がかかりにくい点もメリットです。しかし、自分で学習方法を模索しなければならなかったり、不明点の解消に時間がかかったり、モチベーションの維持に苦労したりする可能性があります。
通学講座のメリットは、専門の講師から直接指導を受けながら学びを進められることです。また、行政書士を目指す仲間からの刺激を受けつつ学べる点も大きなメリットです。しかし、独学に比べると費用が高くなるほか、自宅や職場から通学先が遠い場合は、移動時間を確保する必要がある点がデメリットでしょう。
一方、通信講座の場合は、直近の試験傾向を踏まえた教材で効率よく学習できることがメリットです。また、学習方法やわからない点を講師に質問できる点もメリットです。独学に比べると費用がかかりますが、通学と比べると低く抑えられる傾向があります。
まとめ
行政書士の資格を取得することで、就職や転職で有利になる、独立開業を目指せるなどのメリットがあります。
行政書士試験の合格率は10~15%前後であり、難易度は低いとはいえません。しかし、試験内容や出題傾向をしっかりと把握して対策を練れば、初学者でも合格を目指せる試験です。
ユーキャンの行政書士講座では、学習量を最小限に近付けるように要点を絞り込んだテキストと人気の動画講義を通じ、限られた時間で理解を深められます。テキストの閲覧や動画講義の視聴、Webテストは全てスマートフォン1つで行えるため、スキマ時間を活用して効率的に学習を進めたい方におすすめです。
ユーキャンの行政書士講座はサポート体制も充実しており、過去10年間で2,522名の合格者を輩出しています※。行政書士試験の合格を目指す方は、ぜひユーキャンの通信講座をご活用ください。
- 合格者数は、当社が当講座受講生に対して行ったアンケートへの回答で、2015年~2024年の試験を実際に受験し合格された方の数です(2025年8月現在)。
ユーキャンの行政書士講座のお申し込みはこちらから
講座の詳細はこちら
資料請求
この講座との相性を診断!

- この記事の監修者は海野 高弘(うみの たかひろ)
-
東京都出身
東京都行政書士会文京支部理事
趣味は、資格試験短期合格法の研究、野球、釣り、旅(判例現場巡り&寅さんロケ地巡り)
2000年 行政書士試験受験、翌年合格
2004年 ユーキャン行政書士講座 講師
2012年 ユーキャン行政書士講座 主任講師
モットーは、「夢なき者に成功なし」「短期合格は第一歩がすべて」「法律は暗記ではなく思考力」
★ユーキャン行政書士講座 公式YouTubeチャンネル
よくある質問
- 行政書士は初学者だと何年くらいで取れますか?
-
法律の知識がどの程度あるかによって変わりますが、1年程度で合格できる方もいます。初学者が学習する場合、一般的な目安は800時間ほどとされています。
詳しくは、「行政書士試験の合格に必要な勉強時間の目安」をご覧ください。 - 行政書士の将来性は?
-
行政書士資格は、法律事務所のほか、企業の法務部門への就職や転職でも有利になります。知識や経験を積み、独立する選択肢もあります。
なお、行政書士の業務はAIに代替されるのでは?といった声もありますが、単純な書類作成はAIに代替が進む可能性もある一方で、相談業務などAIが代替できない業務も少なくありません。時代の変化に応じて新たな業務や需要が増す業務が生じるなど、行政書士は今後も需要があると考えられます。 - 公務員は何年で行政書士になれますか?
-
特認制度により、国家公務員または地方公務員等として行政事務に20年以上(高卒等の場合は17年以上)従事した場合に、行政書士の資格取得が認められます。
行政書士講座
ユーキャンの行政書士講座の人気の理由は教材の分かりやすさと手厚いサポート体制!
要点を絞り込んだテキストと人気の動画講義の組合せで理解が進みます。
スマホでも学べるので、忙しい方もムリなく続けられるのが嬉しいポイント。サポートも万全で、6ヵ月でムリなく合格が目指せます!
合格者は過去10年間でなんと2,522名を輩出!
ユーキャンで目指せる国家資格の中で人気の「行政書士」。市民と官公署とをつなぐ法務と実務のスペシャリストです。
資格取得後は、法律関連の業務全般について、書類作成業務や官公署への書類提出手続き代理業務、契約書等代理作成業務など、気軽に市民の目線で相談できる「頼れる法律家」に。扱える書類は数千種類もあり、業務範囲の広い国家資格です。独立・開業して社会に役立つことはもちろん、企業への就職・転職にも有利になります! 国家資格の中では難関試験として知られている行政書士ですが、ユーキャンでは試験突破に向けて、仕事と両立しながら続けられるようにカリキュラムを工夫。まったく知識が無い方でも着実に資格取得までのプロセスを身につけることが可能な通信講座です!


