• 更新日:2026/10/23

「行政書士試験の受験を検討しているけれど、いつごろから勉強を本格的に始めたら良いか」「1日何時間ほどの勉強時間を設けるべきか」などのお悩みはありませんか。特に、独学での挑戦を考えている社会人の方は、仕事や家事との時間配分も悩みどころでしょう。

本記事では、行政書士試験に合格するための勉強時間や効果的な勉強方法について解説します。本業に支障がないよう勉強時間を確保し、合格に近付く勉強法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 法律を初めて学ぶ方が独学で合格を目指す場合、勉強時間の目安は800~1,000時間。試験日から逆算し、遅くとも年明け~3月頃には学習を始めると良い。
  • 独学は費用を抑えて自分のペースで学べるメリットがある反面、スケジュール管理やモチベーション維持が難しく、向き・不向きが分かれる。
  • 独学で合格に近付くための勉強法は、「行政法と民法の優先」「スキマ時間の活用」「過去問の反復」「模試による実践力の養成」の4点。
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行政書士は独学でも合格を目指せる?

行政書士試験は、独学でも合格を目指せます。ただし、短期間での合格を目指す場合は、法律の知識や十分な勉強時間が必要です。

インターネットなどで調べると、「完全に独学で○○時間勉強し、行政書士試験に合格した」という方の体験談が見つかります。こうした方の多くは、通勤中や「朝起きてすぐ」「夜寝る前」などのスキマ時間を活用し、勉強を続けています。

また、独学で合格した方には「法学部出身」や「司法試験など法律系の資格に挑戦した経験がある」など、法律を学んだ経験がある方も多いようです。

このように、法律の知識がある程度身についている方なら、独学で行政書士試験に挑戦することも可能でしょう。一方で、法律を学んだ経験がある方でも、数百時間単位の勉強時間を確保して合格したという声は少なくありません。法律の知識がない状態から独学を始め、短期間で合格するのはハードルが高いといえるでしょう。

行政書士試験に独学で合格するために必要な勉強時間

行政書士試験に合格するまでの勉強時間は、法律の予備知識の有無や学習方法によって大きく異なります。以下では、初めて学ぶ方と法律学習経験者それぞれの勉強時間の目安を解説します。

初めて学ぶ方は800~1,000時間が目安

法律を一から学ぶ方が独学で行政書士試験の合格を目指す場合、目安となる勉強時間は800~1,000時間程度です。

1日あたり3時間の学習を続けた場合、合格までに約9ヵ月かかる計算となり、試験日から逆算すると遅くとも2月には学習を始めることが望ましいでしょう。

また、独学では教材選びや学習計画の立案を全て自分で行う必要があるため、通信講座や予備校を利用する場合と比べて余分に時間がかかりやすい傾向があります。

法律学習経験者は500~800時間が目安

法学部出身者や、司法書士・宅地建物取引士などの資格学習を通じて法律知識をすでに持っている場合、独学での行政書士試験合格に必要な勉強時間は500~800時間程度に短縮できるとされています。

なお、通信講座や予備校を活用した場合も同様に500~600時間が目安とされており、体系的なカリキュラムによって学習の無駄を省けることが時間短縮につながります。

ただし、あくまでも目安であり個人差が大きいため、勉強時間の長さよりも「理解できているかどうか」を重視した学習を心がけることが大切です。

行政書士試験に独学で挑戦するメリット・デメリット

行政書士試験の独学には、通学スクールや通信講座と比べて費用を抑えやすく、自分の好きな時間やペースで学習を進められるというメリットがあります。仕事や家事の合間に柔軟に学習できる点は、独学ならではの大きな強みといえるでしょう。

一方で、わからないことをすぐに質問できない、学習計画や教材選びを全て自分で行う必要がある、モチベーションを維持しにくいといったデメリットも存在します。また、効率的に学習を進められない場合は、通信講座やスクールを利用する場合よりも勉強時間が長くなる可能性がある点にも注意が必要です。

独学が自分に合っているかどうかを判断するためにも、こうしたメリット・デメリットをしっかり把握したうえで学習方法を選ぶことが大切です。

行政書士試験に独学で合格するための勉強法

行政書士試験に独学で合格するには、出題傾向を踏まえるとともに、試験科目の優先順位を意識して学習することが大切です。ここでは、効率良く勉強するためのポイントを紹介します。

行政法と民法を優先的に学ぶ

行政書士試験では、行政法と民法で合計188点が配点されており、全体の大きな割合を占めます。そのため、まずは行政法と民法を優先的に学ぶと、合格に必要な得点を確保しやすくなります。

行政書士試験の合格には、総得点の6割以上が必要です。行政法と民法の基礎を固め、安定して得点できるようにしましょう。

スキマ時間はアプリや一問一答を活用する

まとまった勉強時間だけでなく、通勤・通学中や仕事の休憩時間などのスキマ時間も活用しましょう。

行政書士試験向けの勉強アプリもあるため、短時間でも一問一答などに取り組めます。スキマ時間を積み重ねることで、効率良く知識を身につけられるでしょう。

過去問を繰り返し解く

試験対策では、過去問を繰り返し解くことが大切です。まったく同じ問題が出題されるわけではありませんが、過去問と似た傾向の問題や、応用した問題が出題されることがあります。

基礎知識が身についたら、過去問に取り組み、出題傾向や解法を身につけましょう。間違えた問題は解説を確認し、正解できるまで復習することがポイントです。

模試を活用して実践力を身につける

独学で勉強する場合も、直前期には模試を受けることをおすすめします。模試では、本番に近い形式で問題を解きながら、現在の実力や苦手科目を確認できます。

また、予想問題を通して試験の出題傾向を把握できるため、直前期の学習計画を見直す際にも役立ちます。模試の結果をもとに、試験本番までに必要な学習に取り組みましょう。

行政書士の独学が向いている人・向いていない人

行政書士試験は独学でも合格を目指せますが、学習経験や勉強の進め方によって向き・不向きがあります。ここでは、独学に向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。

独学が向いている人

行政書士試験の独学に向いている人には、次のような特徴があります。

  • 法学部出身者や法律系資格の学習経験がある
  • 他の資格試験を独学で合格した経験がある
  • 自分でスケジュールを組み、毎日コツコツ勉強を続けられる
  • 試験の情報や法改正の情報を、自分で収集・確認できる
  • 学習にかかる費用をできるだけ抑えたい

行政書士試験では、憲法や行政法、民法など幅広い法律知識が問われます。法律を学んだ経験がある方は、基本的な用語や考え方を理解しているため、初めて学ぶ方に比べて学習を進めやすいでしょう。

また、独学では学習内容や進め方を自分で決める必要があります。そのため、試験日から逆算して計画を立て、決めたスケジュールに沿って学習を継続できる方も、独学に向いているといえます。

独学が向いていない人

一方で、次のような人は、独学での合格に向けて対策が必要です。

  • 法律の学習経験がなく、独力でテキストの重要箇所や優先順位を見極めるのが不安
  • 疑問点を自分で調べて解決するよりも、誰かに質問してスムーズに理解したい
  • 自分で学習スケジュールを管理するのが苦手で、勉強が途切れやすい
  • 記述式問題の答案の改善点を、自分だけで客観的に評価するのが不安
  • 長期間にわたって1人で学習のモチベーションを維持するのが難しい

行政書士試験は、独学で合格できない試験ではありません。しかし、法律の知識がない状態から学習を始める場合、教材選びや学習範囲の優先順位を自分で判断しなければならず、効率良く勉強を進めるのが難しくなることがあります。

また、記述式問題では、答えが合っているかだけでなく、必要なキーワードを盛り込めているか、採点者に伝わる答案になっているかを確認する必要があります。自分だけで答案を評価するのが難しい場合は、添削指導を受けると良いでしょう。

なお、独学が難しいと感じた場合は、通信講座を活用する方法もあります。通信講座なら、学習内容やスケジュールがあらかじめ整理されているため、勉強の方向性に迷いにくくなります。質問や添削のサポートを利用すれば、疑問点を解消しながら記述式問題の対策も進められるでしょう。

ユーキャンの行政書士講座では、入門テキストと応用テキストを使って、法律の基礎から段階的に学習できます。さらに、7回の添削指導や質問サービス、動画講義やWebテスト、学習スケジュールの管理機能も用意されています。

独学に不安がある方や、仕事・家事と両立しながら効率良く学習したい方は、ユーキャンの行政書士講座を活用して、合格に必要な知識を身につけていきましょう。

行政書士試験合格を独学以外で目指すなら「通学スクール」と「通信講座」のどちらがおすすめ?

仕事と両立しながら効率良く行政書士試験の勉強を進めたい方は、独学以外の方法も検討してみましょう。代表的な学習方法には、講義に通う「通学スクール」と、自分のペースで学べる「通信講座」があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、学習に使える時間や生活スタイル、予算などを考慮して、自分に合う方法を選ぶことが大切です。

通学スクールのメリットとデメリット

通学スクールでは講義の日程が決まっているため、学習のペースをつかみやすく、1週間単位の学習計画を立てやすい点がメリットです。決められた日時に講義を受けることで、学習を習慣化しやすくなるでしょう。

また、同じように行政書士試験を目指す受講生と交流できるため、互いに刺激を受けながらモチベーションを維持しやすい点も特徴です。講師にその場で質問できることも、通学スクールのメリットといえます。

一方で、仕事や急な予定などで講義を欠席すると、学習が遅れてしまう可能性があります。自宅や職場からスクールまでの移動時間がかかることや、通える範囲にスクールがなければ利用しにくいこともデメリットです。

通学スクールは、講義日程に合わせて学習時間を確保できる方や、講師に直接質問しながら学びたい方に向いています。また、通いやすい場所にスクールがあり、受講料や交通費などの費用を負担できる方に適している方法といえるでしょう。

通信講座のメリットとデメリット

通信講座は、教材や動画講義などを利用して、自宅や外出先で学習を進める方法です。仕事や家事などで忙しい方でも、空いた時間を活用して、自分のペースで学習できる点が大きなメリットです。

講義のためにスクールへ移動する必要がないため、通学時間を抑えられるほか、通学スクールに比べて費用を抑えやすい傾向があります。スマートフォンで動画講義やデジタル教材を利用できる講座であれば、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間も活用できるでしょう。

ただし、基本的には自分で学習を進めるため、学習の進捗管理やモチベーションの維持が難しくなる場合があります。また、質問や添削などのサポート内容は講座によって異なるため、申込む前に確認しておくことが大切です。

残業が多く日によって帰宅時間が異なる方や、通学時間を確保しにくい方には、通信講座が向いています。また、できるだけ費用を抑えたい方や、自分の生活スタイルに合わせて効率良く学習したい方にもおすすめの方法です。

まとめ

今回は、行政書士試験の合格に必要な勉強時間の目安や、効率良く学習を進める方法について解説しました。

行政書士は、官公署に提出する書類の作成や手続きの代理などを担う法律系の国家資格です。資格取得後は、就職や転職、キャリアアップに活かせるほか、独立開業を目指すこともできます。

行政書士試験は独学でも合格を目指せますが、法律を一から学ぶ場合や、仕事と勉強を両立したい場合は、学習計画や教材選びに悩むこともあるでしょう。

独学での合格に不安がある方は、効率的なカリキュラムに沿って学べるユーキャンの行政書士講座の活用をご検討ください。スマートフォンで動画講義やデジタル教材を利用できるため、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間も活用しながら学習を進められます。

この記事の監修者は海野 高弘(うみの たかひろ)

東京都出身
東京都行政書士会文京支部理事
趣味は、資格試験短期合格法の研究、野球、釣り、旅(判例現場巡り&寅さんロケ地巡り)
2000年 行政書士試験受験、翌年合格
2004年 ユーキャン行政書士講座 講師
2012年 ユーキャン行政書士講座 主任講師
モットーは、「夢なき者に成功なし」「短期合格は第一歩がすべて」「法律は暗記ではなく思考力」

★ユーキャン行政書士講座 公式YouTubeチャンネル

よくある質問

行政書士試験は一発で合格できる?

行政書士試験は、初めての受験でも合格を目指せる試験です。過去10年間の合格率は10~15%程度で推移しています。決して簡単な試験ではありませんが、学習計画を立てて継続的に取り組めば、一発合格を目指すことは可能です。

一発合格を目指しやすい方には、次のような特徴があります。

  • 試験日から逆算して学習スケジュールを立て、計画的に進められる
  • 毎日少しずつ勉強する習慣を身につけられる
  • 1日2~3時間程度の学習時間を継続的に確保できる
  • 法律の基礎知識や、他の資格試験に向けて学習をした経験がある


これらに当てはまらない場合でも、学習時間の確保やスケジュール管理を工夫することで、合格に必要な力を身につけられます。特に独学で挑戦する場合は、学習の進捗を定期的に確認し、計画通りに進めることが重要です。

行政書士の勉強はいつから始めるべき?

行政書士試験は、例年11月に実施されるため、1年前にあたる前年の11月から3月頃に学習を始めるのが一般的です。学習時間が限られる社会人の場合は、遅くとも3月には学習を開始することで、試験本番までに必要な勉強量を確保しやすくなります。

学習を始める時期ごとの目安は、次の通りです。

前年11~3月頃 余裕を持った計画で、基礎から丁寧に学習する
4~5月頃 主要科目の行政法・民法を優先し、効率良く学習する
6月以降 学習範囲に優先順位をつけ、過去問演習を中心に取り組む


学習を始める時期が遅くなるほど、1日あたりの勉強時間を増やしたり、学習範囲を絞ったりする必要があります。いつから始める場合でも、試験日から逆算して計画を立て、基礎固め・問題演習・直前対策の順に進めることが大切です。

法律の知識がまったくなくても独学で学べる?

法律の知識がまったくない状態からでも、行政書士試験に合格することは可能です。ただし、法律を初めて学ぶ方が独学で合格を目指す場合は、800~1,000時間程度の学習時間が必要になることもあり、計画的に取り組まなければなりません。

法律を初めて学ぶ方が独学で学習する場合、次のような点でつまずくことがあります。

  • テキストを読んでも重要箇所を判断できず、学習にメリハリをつけにくい
  • 疑問点を質問できる相手がいないため、理解が曖昧なまま先に進んでしまう
  • 情報収集や教材選びに時間がかかり、勉強そのものに充てる時間が減ってしまう

法律を一から学ぶことに不安がある場合は、添削サポートや質問制度が整った通信講座を活用する方法もあります。

ユーキャンの行政書士講座では、法律の基礎を学ぶ入門テキストから段階的に学習を進められます。添削指導や質問サービスも利用できるため、初めて学ぶ方でも疑問点を解消しながら、合格に必要な知識を身につけられるでしょう。

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