• 更新日:2022/08/04

ファイナンシャルプランナー(FP)試験とは、多くの資格のなかでも特に人気がある試験です。しかし、国家資格と民間資格にわかれており、それぞれに級・レベルが用意されているため、どれを選べばよいのか迷うこともあるでしょう。

この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)試験の概要、試験内容、各級の特徴について解説します。学習方法や取得メリットについても紹介しますので、資格取得を目指している方は参考にしてください。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は国家資格と民間資格にわかれている

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は、国家資格であるFP技能士(1級・2級・3級)と、民間資格であるAFPとCFPにわかれています。もともとファイナンシャルプランナー(FP)は民間資格でしたが、後から国家資格ができたため、2つの資格が存在することになりました。

いずれにしても、ファイナンシャルプランナー(FP)になるためには試験を受けて、合格する必要があります。

日本FP協会ときんざいが試験を実施

FP技能士の試験実施と資格認定は、国から指定を受けた「NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)」と「一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体が行っています。AFPとCFPの認定試験を実施しているのは、日本FP協会だけです。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格概要

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は全部で5種類あるため、どれを受検するべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。各資格の概要について解説します。

国家資格には、1級、2級、3級がある

国家資格のFP技能士は1級・2級・3級の3種類です。一度資格を取得すると無期限で有効です。

1級はファイナンシャルプランナー(FP)の資格のなかで最上級の資格です。独立系のファイナンシャルプランナー(FP)としてキャリアアップしたい場合に欠かせない資格とされています。

2級は3級合格者か2年以上の実務経験がある人などが受検できます。ファイナンシャルプランナー(FP)の実務に欠かせない知識・技能を身につけていることを証明でき、就職・転職で有利なことから人気の資格です。

3級は、ファイナンシャルプランナー(FP)に関連した知識や経験がない人に向けた資格です。入門資格という位置付けですが、出題範囲は広範囲に及びます。お金全般に関する知識が得られることから、人生で役立つ知識を身につけたいという人も数多く受検します。

民間資格には、AFPとCFPがある

AFPは2級FP技能士に相当する資格です。AFP認定研修を修了し、2級FP技能士の資格を持っていれば、日本FP協会に申請することでAFPも取得できます。しかし、逆の制度はないため、AFPを取得したい場合は2級FP技能士から取ることが一般的です。

CFPは米国のファイナンシャルプランナー(FP)認定機関・CFPボードと連携しており、国際ライセンスにあたる資格です。AFPの資格を取っていなければ、試験を受けることはできません。したがって、1級FP技能士と同等の高度な資格といえます。

なお、AFPとCFPはFP技能士と違い、資格の更新が必要です。継続したい場合は、更新までの2年間において、AFPは15単位、CFPは30単位の継続研修を受講します。

ファイナンシャルプランナー(FP)試験の概要

ここでは、FP技能士の1~3級ごとに、受検資格、試験日程、試験範囲、合格率などを紹介します。

1級

1級の試験概要は以下のとおりです。

  • 受検資格学科試験:2級FP技能検定合格者でFP実務経験1年以上の人、金融渉外技能審査2級合格者でFP実務経験1年以上の人、FP実務経験5年以上の人
    実技試験:1級学科合格者、日本FP協会CFP認定者および合格者、FP養成コース修了者でFP実務経験1年以上の人
  • 試験範囲学科:タックスプランニング、リスク管理、ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、不動産、相続・事業承継
    実技:資産設計提案業務(日本FP協会)、資産相談業務(きんざい)
  • 試験日程学科:1月・5月・9月(※学科試験はきんざいのみ)
    実技:9月(日本FP協会)、2月・6月・10月(きんざい)
  • 合格率: 12%前後
  • 合格基準学科試験:200点満点で120点以上
    実技試験:100点満点で60点以上(日本FP協会)、200点満点で120点以上(きんざい)

2級

2級の試験概要は以下のとおりです。

  • 受検資格学科試験:3級FP技能検定合格者、金融渉外技能審査3級合格者、FP実務経験2年以上の人、日本FP協会認定のAFP有資格者
  • 試験範囲学科:タックスプランニング、リスク管理、ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、不動産、相続・事業承継
    実技:資産設計提案業務(日本FP協会)。個人資産相談業務・生保顧客資産相談業務・中小事業主資産相談業務(※1月・9月のみ)・ 損保顧客資産相談業務(※9月のみ)のうち1つを選択(きんざい)。
  • 試験日程:1月・5月・9月
  • 合格率:40%前後
  • 合格基準学科試験:60点満点で36点以上
    実技試験:100点満点で60点以上(日本FP協会)、50点満点で30点以上(きんざい)

実務経験の条件を満たせない場合どうするか?

「FP実務経験2年以上」という条件が満たせない場合は、指定講座を受講することで受検資格を得る方法があります。たとえばユーキャンの講座は日本FP協会認定講座のため、課題を提出して合格すれば、2級FP技能検定の受検資格が得られます。

3級

3級の試験概要は以下のとおりです。

  • 受検資格:特になし
  • 試験範囲学科:タックスプランニング、リスク管理、ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、不動産、相続・事業承継
    実技:資産設計提案業務(日本FP協会)、保険顧客資産相談業務か個人資産相談業務のいずれかを選択(きんざい)
  • 試験日程:1月・5月・9月
  • 合格率:70~80%
  • 合格基準:学科試験:60点満点で36点以上
    実技試験:100点満点で60点以上

3級FP技能士の資格は独学でも合格を目指せる人気の資格ですが、就職や転職で有利になることは期待できません。一般的には、履歴書に書いて役立つのは2級からといわれています。

時間や費用を節約したいなどの理由で2級からチャレンジしたい人は、「3級資格の取得者」に相当する受検資格を得られる、ユーキャンの日本FP協会認定講座を受けてはどうでしょうか。講座の課題に合格すれば、2級から受検できます。

ファイナンシャルプランナー(FP)資格取得のメリット

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取ると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

就職・転職・独立に役立つ

ファイナンシャルプランナー(FP)は多くの企業が資格取得を奨励している資格です。就職・転職において有利に働きます。また、CFPや1級FP技能士などの上級資格を獲得すると、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)への道も開かれます。

生活に役立つ

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得すれば、社会保障制度や相続、投資など幅広いお金の知識を学べます。家計管理からライフプランニングまで幅広い場面で役立つことから、自分や家庭のマネー管理・運用においてもメリットが多い資格です。

ファイナンシャルプランナー(FP)試験合格に向けた学習方法

ここでは、ファイナンシャルプランナー(FP)の試験に合格するためにどのような学習方法があるのか紹介します。

独学

参考書や問題集などを購入して自分一人で学習する方法です。自分の好きな時間に好きな場所で学習できるメリットがあります。しかし、難易度が高い資格ほど、学習計画をしっかり立てないと非効率になる恐れがあります。

スクールに通う

スクールに通って講義を受けながら学習する方法です。スケジュールが決まっているため、計画的に学習しやすいことがメリットです。一方、時間や場所が拘束されるため、忙しくて自由な時間が取りにくい人には向きません。

通信講座で学ぶ

自宅で学習できる点は独学と同じですが、自分で教材を選ぶ必要がありません。また、メールなどで質問・添削に対応しています。法改正や問題の傾向を教材に反映してくれる点もメリットです。通信講座によっては受講することで受検資格を取得できるものもあります。

まとめ

ファイナンシャルプランナー(FP)は、就職・転職に有利なことや学習自体が生活に役立つことから、多くの人にメリットがある資格です。

ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座は、学びやすくわかりやすい教材と動画講義が強みです。移動中の学習に適したコンパクトなテキストとスマホ学習教材も用意しています。法改正や最新の問題傾向にも対応しており、添削・質問のサービスも利用可能です。

講座修了で、国家資格「2級FP技能検定」の受検資格が手に入ります。最短ルートで資格取得を目指したい人におすすめです。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

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