ファイナンシャルプランナーは独学でも合格できる? 独学を考えるときに押さえておくべき3つのポイント
- 更新日:2023/07/10
ファイナンシャルプランナー資格試験に挑戦してみよう、と思ったとき、まず気になるのは「どうやって勉強すればいいの?」ということでしょう。
受検勉強の方法には、おもに受検対策用のテキストを購入して自分のペースで勉強する「独学」と、資格取得を目指す通信教育やスクールなどが実施する対策講座の「受講」との2つがあります。
独学でも合格できる?
それとも通信教育やスクールで受講した方がいい?
あなたに合った方法がどちらなのか。それぞれのメリットとデメリットを見ながら、検討時の3つのポイントを整理していきます。
このページを簡潔にまとめると・・・
- FP合格を独学で目指すデメリットは、「教材選びに手間がかかる」「法改正情報の収集に時間がかかる」「受検資格の要件を満たすのが難しい」の3ポイント。
- FP3級はFP試験の入門レベルといわれ比較的易しく、FP2級はFP試験の一般レベルといわれ3級より難易度が上がる。
独学でFPは合格できる?
独学を考えるなら、押さえておくべきポイントが3つあります。
メリットとデメリットを見ながら検討しましょう。
ファイナンシャルプランナー資格試験に挑戦してみようと思うけど、「できるだけ時間や費用をかけず手軽に済ませたい」と思う方は少なくないでしょう。そこで思いつくのが独学で受検勉強をする、という方法です。
独学には、仕事などが忙しく、勉強のためにスクールに通う時間がなくても自分のペースで進められる、費用を安く抑えられる、自分の好きなテキストを選んで勉強できる、といったメリットがあります。
では、独学でファイナンシャルプランナーは合格できるのでしょうか?
独学でもある程度の対応は可能ですが、独学で勉強をする際には、注意しなければならない点もあるのです。それは「教材選びの手間」「法改正」「受検資格」の3点です。
独学のデメリットとは?
独学のデメリットとしては、教材選びに手間がかかる、法改正情報の収集に時間がかかる、受検資格の要件を満たすのが難しい。
ファイナンシャルプランナー資格試験の受検対策をする際には、最新の情報を反映した教材を選ぶことと、受検資格を満たすことが重要です。独学で勉強をする場合には、自力でこれらのポイントに対応していかなければなりません。「教材選びの手間」「法改正」「受検資格」、3点のポイントについて、詳しく解説しましょう。
Ⅰ.教材選びの手間
独学の場合、自分で受検対策のためのテキストや参考書を選ぶことになります。ファイナンシャルプランナー資格試験の対策には、学科試験対策用のテキスト、実技試験対策用のテキスト、過去問の解説集の3つは最低限でも揃えておきたいものです。
ただ、ファイナンシャルプランナー資格試験の対策用の書籍は、数多く販売されています。対策の種類に合わせて、それぞれ自分に合った教材を選ぶのはかなり時間がかかるでしょう。
また、1冊の教材に含まれている内容やボリュームは、教材によって異なります。受検対策として充分に対応できるものかどうかを吟味するのは、なかなか難しいことです。
自分に合わない教材を選んでしまうと、十分な対策ができないおそれもあります。
Ⅱ.法改正
ファイナンシャルプランナー資格試験の問題は、税法などの改正に合わせて作成されます。法改正が行われた分野はその直後の試験で出題されやすい、という傾向もありますので、法改正の内容を正しく理解しているかどうかは、合否を左右するポイントの1つになります。
ところが、過去に販売された過去問題の解答と、現在の法律に基づいて正解となるべき解答とが異なることも珍しくありません。独学で勉強をする場合は、最新の法改正情報を自分で集めなくてはならないため、その時間と手間が必要になります。
一方で、通信教育やスクールでは、最新の情報を反映した講座作りに取り組んだり、法改正情報を都度お知らせしたりしているところも多く、法改正の情報を漏れなく得ることができるでしょう。
Ⅲ.受検資格
ファイナンシャルプランナー資格試験のうち、2級FP技能士では、受検資格として3級FP技能士等の保有、2年以上の実務経験、または日本FP協会の認定講座の修了のうち、いずれかを満たすことが要件とされています。
ファイナンシャルプランナー資格試験を初めて受検するときに、2級FP技能士の取得を目指すなら、実務経験か認定講座の修了が満たされていなければ受検することができません。つまり、実務経験がない方が独学で勉強すると、試験を受けられなくなってしまう場合もあるので注意が必要です。
一方で、通信教育やスクールの受検対策講座には、実務経験や保有資格がなくても受検資格の要件を満たす認定講座が多くあります。認定講座を修了すれば、受検資格を満たせます。
手堅く合格を目指すなら通信講座がおすすめ
独学よりも「教材選び」「法改正」「受検資格」の3つのポイントを気にせず学習に集中できる、通信講座の受講がおすすめです。
このように、ファイナンシャルプランナー資格試験の受検対策は、独学でもある程度の対応は可能です。ただし、注意すべき点が多いのも事実です。
初めてファイナンシャルプランナー資格試験に挑戦する方や、効率的に勉強したい方、より手堅く合格を目指したい方は、独学よりも「教材選び」「法改正」「受検資格」の3つのポイントを気にせず学習に集中できる「講座の受講」を通じて勉強をするのがよいでしょう。
FP試験の試験内容と難易度は?
2級ではより踏み込んだ知識やスキルが問われます。
しっかりと準備をすれば合格は難しくないといえるでしょう。
ファイナンシャルプランナー資格試験への挑戦を本格的に検討するなら、気になるのはその試験内容と難易度です。FP技能検定は1級、3級、3級の3つの等級があり、それぞれに学科試験と実技試験があります。FP3級はFP試験の入門レベルといわれ比較的易しく、FP技能検定2級はFP試験の一般レベルといわれ3級と比較すると難易度が上がります。
まとめ
こちらの記事では、ファイナンシャルプランナーは独学で合格できるかどうかを解説しました。独学には「教材選び」「法改正」「受検資格」の3つのデメリットがあり、気にせず学習に集中したいなら、通信講座の受講がおすすめです。
ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)の特長は分かりやすいテキスト。法改正情報も随時お届けするので初学者の方でも安心です。また、修了すれば「2級FP技能検定」の受検資格が得られます! 是非、チャレンジしてみてください。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- FP2級と3級の違いは?
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FP2級は、3級の出題範囲に加えて、法人のファイナンシャル・プランニングが追加されています。3級は個人資産に関連する相談業務に必要な技能を身につけるのに対し、2級はさらに中小企業の資産相談業務の内容が加わるため、より専門的な知識が必要です。
- FP2級の実技試験はどれがいい?
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FP2級の実技試験は全部で5種類あります。どの実技試験を受けたらいいか決めかねている場合は、日本FP協会の「資産設計提案業務」がおすすめです。
- FP試験の申込み方法は?
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個人の方がファイナンシャル・プランナー資格試験を受検するには、「受検申請」という手続きを行います。受検申請は、書面の受検申請書を郵送する方法と、インターネットで手続きをする方法の2種類があります。
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ファイナンシャルプランナー(FP)は税金、保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家。 有資格者は、金融・保険・不動産など、さまざまな業界で求められるため、就・転職が有利に!独立・開業も可能なほか、身につけた知識は日常生活でも役立ちます。
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