社会福祉士試験に合格するための勉強方法|いつからどのような方法で始める?

- 公開日:2020/06/09
社会福祉士試験は出題範囲が広く、難易度は高めだといわれています。受験を考えているなら、ポイントをおさえて効率よく勉強することが大切です。この記事では、社会福祉士の受験対策を始めようとしている人に向けて、試験の概要と効果的な勉強方法を詳しく紹介します。合格のために役立ててください。
社会福祉士とは?
社会福祉士は、福祉・医療に関する相談援助の専門家としての国家資格です。社会福祉士が活躍する分野は、障害者支援や児童福祉、生活保護など多岐にわたり、高齢化が進む現代では高齢者介護でもニーズが高まっています。
それらの幅広い福祉分野で生活に困難を抱えている人からの相談を受けて支援の方法を考え、問題解決につなげるのが社会福祉士の仕事です。なお、社会福祉士は現場によって、ソーシャルワーカーと呼ばれることもあります。
資格がなくても、社会福祉士と同様の仕事をすることは可能です。しかし、資格を持っていれば、より専門的な「社会福祉士」という立場で仕事に携われるため、利用者からも信頼を得られやすいでしょう。資格手当がつくこともあり、福祉分野でのキャリアアップにつながります。
社会福祉士になる方法は?
社会福祉士になるには、まず国家試験に合格しなければなりません。試験が実施されるのは年1回、毎年2月上旬頃です。ただし、社会福祉士の国家試験には、受験資格が定められています。以下で受験資格の詳細と試験の概要について詳しく説明します。
受験資格や試験情報については、必ず事前に最新のものをご自分で確認してください。
- 参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター(http://www.sssc.or.jp/shakai/shikaku/index.html)
受験資格を得る
社会福祉士の国家試験を受けるためには、まず受験資格を得ることが必須です。受験資格を得るルートは、大きく分けて以下の3パターンあります。
- 福祉系の4年生大学・短大で指定科目を履修する
- 短期養成施設等を経る
- 一般養成施設等を経る
社会福祉士の試験を受ける
社会福祉士の試験日は年1回、毎年2月上旬頃、申し込み期間は前年の9月上旬~10月上旬頃です。受験費用は、第32回(2019年時点)で15,440円です。
試験科目は19科目です。試験はマークシート方式で行われ、60%程度が合格ラインです。ただし、全体で60%以上でも、正解が一つもない科目があれば不合格になるため、すべての科目で最低一問以上正解することが必要です。
社会福祉士試験は合格率約30%の難関試験です。科目数が多いことも、合格率が低い原因になっています。合格するためには、しっかり勉強することが大切です。
社会福祉士になるための勉強方法
難関といわれる社会福祉士の試験に合格するためには、勉強時間を確保することが必要です。そこでこの段落では、合格に必要な勉強時間と効果的な勉強の進め方について、ポイントごとに説明します。
合格に必要な勉強時間とスタート時期
社会福祉士の試験に合格するための勉強時間は300時間程度が目安だといわれています。では、実際に300時間勉強するのにどのくらいの期間がかかるのかを考えてみましょう。
- 1日2時間毎日勉強した場合
2時間×30日=60時間、300時間÷60時間=5カ月 - 1日2時間で週5日勉強した場合
2時間×5日×4週=40時間、300時間÷40時間=7.5カ月 - 1日1時間毎日勉強した場合
1時間×30日=30時間、300時間÷30時間=10カ月
高齢者介護や児童福祉など、福祉に関連する社会状況は常に変化し、制度や法律も頻繁に改正されています。社会福祉士の試験にもこれらの内容が反映され、出題傾向が変わったり、それまでになかった問題が出題されることも珍しくありません。
社会福祉士の試験日は例年月上旬頃です。約半年前の7~8月頃になると、改正内容をふまえた新しい参考書や問題集が発売されます。その時点から1日2時間程度毎日勉強すれば、試験の頃ちょうど300時間に達するため、受験対策のスタートは7月末頃が目安です。
- 参考 社会福祉士の資格とは?国家試験に合格するためのコツも解説!|40-50代の転職 FROM40(https://www.from-40.jp/columns/11385)
計画的に勉強する
社会福祉士の試験は年1回しか実施されません。1年に1度しかないチャンスで確実に合格を勝ち取るためには、計画的に勉強することが大切です。
基本的な内容をしっかり覚えて定着させるとともに、実践的な問題への対応力もつけなければなりません。いつまでに基本的な内容の暗記を終えればいいか、実践的な問題を解く練習にどれだけ時間を割けばいいかなど、おおまかな計画を練っておきましょう。
そのうえで上記の勉強時間を参考にして、少なくとも毎日1~2時間程度、継続して勉強することが大切です。
時間を有効活用する
出題範囲が広い社会福祉士の試験は、覚えるべき内容も多くあります。仕事や育児で勉強する時間を取りにくい人にとって、時間の有効活用は大切なポイントです。ユーキャンの社会福祉士 合格指導講座には、無駄のないカリキュラムが組まれています。
実際に受講している人のうち88%は仕事をしている社会人です。空いた時間を有効的に使いながら、効率よく勉強をすすめましょう。
過去問に取り組む
社会福祉士の試験対策では、本番の試験に対応できる実践力をつけておくことも大切です。そのために過去問に取り組むのも効果的です。過去問は過去の試験で実際に出題された問題ですから、試験の出題傾向を読み取ることもできます。
自分の苦手分野や見落としを把握できれば、重点的に復習するなどの対策も立てられます。できれば、模擬試験を受けるのもおすすめです。試験時間が決まっている本番で、問題を解くペースをつかむのに役立ちます。
最新のテキストや問題集で学習する
福祉分野は社会情勢に合わせてよく法改正が行われます。社会福祉士の試験でも法改正された部分が出題されることもあり、古い情報では対応しきれません。そのため、勉強に使うテキストや問題集は常に最新のものを使うことが大切です。
毎年7~8月頃になると、前回の試験の傾向をおさえ、法改正にも対応した新しい参考書や問題集が発売されます。先に挙げた勉強開始の時期の目安が試験の半年前になっているのもそのためです。
得意科目から勉強する
社会福祉士の試験の範囲は19科目と多いため、効率よく勉強するためには得意科目からスタートするのがおすすめです。最初に苦手な科目から始めると、挫折しかねません。なにより、合格するためには継続して勉強することが大切です。得意科目から始めることで、負担なく勉強する習慣をつけることができます。
自分にあった勉強方法を見つける
勉強方法には大きく分けて次の3つがあります。
- 独学で勉強する
- スクールに通う
- 通信講座を利用する
科目数の多さから計画的に勉強することが必要ですが、独学ではペースをつかむのが難しく、スクールに通うのも仕事や家事・育児と両立しながらでは困難なケースも多くあるでしょう。
そんな場合は、通信講座を利用するのがおすすめです。ユーキャンでは動画などで講義を受けられるのでわかりやすく、7カ月で合格を目指せるカリキュラムになっています。仕事や家事との兼ね合いを考えながら、自分にあったペースでじっくり取り組んでください。
社会福祉士の試験勉強に行き詰ってしまった時には…
数カ月もの間勉強を続けていれば、誰でもうまくいかない時はあります。そんな時には、なぜ資格を取りたいと考えたのか、原点に立ち返って気持ちを再び奮い立たせてみてはどうでしょうか。
勉強に疲れた時や不安を感じた時は、一呼吸おいてリラックスするのもいいでしょう。頼れる人に悩みを聞いてもらうことで、気持ちが軽くなることもあります。独学で行き詰ってしまったなら、勉強方法を見直すことが必要かもしれません。そのような時は、例えば通信講座を受講することが解決策になることもあります。
まとめ
社会福祉士の試験は勉強しなければならない科目が多く、難関だといわれています。少なくとも試験本番の半年前から計画的に勉強を進めなければなりません。しかし、仕事や育児に忙しい社会人は時間が十分取れないこともあるため、合格するためには効率よく勉強することが大切です。
ユーキャンの社会福祉士合格指導講座は、試験を熟知した講師陣が作成したテキストで、7カ月で合格圏へ導く無駄のないカリキュラムです。きめ細かい添削など充実の指導サポートにより、受講生の大半が仕事をしながら受講、これまでに6,000人以上を合格に導いてきました。より合格に近づく勉強を実践するためにも、ぜひ受講を検討してみてください。
福祉福祉サービスの専門家として、老人ホームや在宅ケアなどの分野で活躍したい方におすすめの資格が「社会福祉士」。社会福祉士の仕事は社会福祉援助(ソーシャルワーク)と呼ばれ、①障害や病気などの理由により福祉サービスを必要とする人々からの相談を受け、②他の福祉サービスの提供者・医療機関と連携し、③相談者の自立に向け、専門的な知識と技術で的確な助言や指導、その他の援助を行います。
