• 公開日:2020/06/09

社会福祉士国家試験の受験を考えているものの、合格率や難易度が気になって足踏みしている人も多いのではないでしょうか。この記事では、これから社会福祉士国家試験に向けて受験対策を始めようとしている人向けに、試験の合格率や難易度、合格ポイントなどを紹介していきます。ぜひ、受験対策の参考にしてください。

社会福祉士になるには?

社会福祉士は国家資格で、社会福祉士国家試験の合格が必須となります。しかし、社会福祉士国家試験の合格率は30%弱であり、決して簡単な試験ではありません。ここではまず、社会福祉士を目指すうえで知っておきたい、社会福祉士の詳細について解説していきます。

「社会福祉士」とは?

ソーシャルワーカーとも呼ばれる社会福祉士は、身体上、または精神上の障害を抱えている人や、何らかの理由により日常生活を送れなくなった人に対して、福祉サービス関係者などと連携しながら福祉に関する助言や指導をしていく人を指します。


仕事内容

社会福祉士の仕事のメインとなるのが、相談業務です。福祉サービスの利用を考えている人の相談に応じ、それぞれの課題を発見します。相談内容の例としては、高齢者や障害者の介護やDV被害に関する相談などが挙げられます。

相談の中身を掘り下げて課題を発見し、その課題を解決するために、適切な関係機関への連絡や調整を行うことも、社会福祉士の仕事のひとつです。相談者を適切な関係機関と結び付けることによって、課題を解決へと導きます。

その後、サービス利用者の生活が改善されているかどうかなど定期的に状況の確認をしたり、紹介した公的機関のサービス管理をしたりします。


活躍の場

社会福祉士が活躍する場は、大きく分けて「介護」「医療」「福祉」の3つの現場です。介護の現場においては、介護施設での勤務がほとんどです。利用者、またはその家族からの相談に、適宜対応していきます。

医療の現場では、医療ソーシャルワーカーという名称で勤務し、患者の経済的な課題、もしくは精神的・社会的な問題を発見し、患者が最も必要とする治療やサービスを受けられるよう、各関係機関との橋渡し役を担います。

福祉の現場においては、児童相談所や、身体障害者施設などが活躍の場です。利用者の悩みをヒアリングしたうえで、それぞれに適切な支援を提供することが社会福祉士の主な役目となります。


社会福祉士になる方法

社会福祉士は名称独占資格のため、資格を有していない限り名乗ることができません。社会福祉士になるには、前述の通り、社会福祉士国家試験への合格が必要です。次の段落から試験について詳しく解説していきます。

合格率30%弱!社会福祉士国家試験とは?

社会福祉士国家試験に合格するためには、試験の全貌を把握しておく必要があります。ここからは、試験についての詳細を見ていきましょう。

試験概要

試験は年に1回、全国各地で行われます。2020年実施の第32回試験は、24会場で実施予定です。試験科目は18科目群あり、幅広い知識を身につける必要があります。

受験資格

受験資格の取得方法は、第32回(2019年度)時点で、全部で12通りあります。福祉系大卒などが代表的な方法ですが、福祉系大卒でなく、なおかつ実務経験がない場合でも、受験資格は取得できます。指定施設で相談援助実務を4年以上経験し、一般養成施設等に1年以上通った場合などです。この段落では、社会人を対象とした主な受験資格の取得方法を、2つ紹介します。


福祉系大学コース

まずは、福祉系大学に入学、または編入して受験資格を得る方法です。この方法であれば、実務経験を積む必要も、特定の養成施設で学ぶ必要もありません。高等学校卒業または福祉系以外の大学を卒業したあと、福祉系の大学に入学、または編入して卒業すれば受験資格を得られます。


実務経験コース

相談援助業務の実務経験が4年以上ある場合に、一般養成施設等で1年以上修学すると、社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。福祉系の大学で基礎科目を履修している場合には、短期養成施設にて6カ月以上修学すると、同様に受験資格を得られます。

合格ライン

社会福祉士試験では、基本的に総得点中約60%を獲得し、かつ全科目で最低1問は正解することが合格の条件ですが、合格ラインも毎年難易度によって変わります。

受験者数

社会福祉士国家試験の受験者数は、毎年4万1,000人~4万5,000人程度で推移しています。第31回試験(2019年2月3日実施)では、前年から2,000人ほど減少した4万1,639人が受験しています。

難易度

前述の通り、社会福祉士国家試験の受験資格を得るには実務経験や福祉関連の学校を卒業する必要があり、さらに試験の合格率が30%弱で推移していることなどから鑑みても、難易度は高いといえます。


他の資格との難易度の比較

三大福祉国家資格と呼ばれる資格には社会福祉士のほかに精神保健福祉士と介護福祉士がありますが、それらと比較しても社会福祉士の難易度は高いといえます。精神保健福祉士の場合、合格率は60%前後で、社会福祉士の約2倍となっています。

介護福祉士の合格率に関しても、60~70%で推移しているため、社会福祉士との差は歴然です。三大福祉国家資格の中では、社会福祉士資格の取得が最も難しいといえます。

一方で、国家資格ではありませんが同じく福祉系の資格であるケアマネジャーにおいては、合格率20%前後と、社会福祉士よりも低い数値となっており、より難易度が高い資格といえるでしょう。

試験対策の勉強方法

難易度が比較的高めなので、勉強方法の検討が必要です。ここでは、主な勉強方法を3つ紹介します。


過去問題を解く

出題内容の傾向を把握するためにも、過去問を繰り返し解くことをおすすめします。また、過去問を解くことによって、苦手科目の把握にもつながります。重点的に勉強するべき科目を把握するためにも、過去問を解くことは有効です。


計画的に勉強する

社会福祉士の試験は年に1度しかありません。そのため長いスパンでの計画的なスケジュールの組み立てが必要です。毎日1~2時間程度の勉強時間を確保し、継続して勉強しましょう。


時間を有効活用する

働きながら試験勉強をするなら、スキマ時間を利用するなど、時間を有効活用しなければなりません。大半の方が仕事をしながら受講しているユーキャンの社会福祉士合格指導講座であれば、無駄のないカリキュラムで時間を有効活用しながら合格を目指せます。

社会福祉士国家試験の合格率について詳しく解説

直近の5回(第27~31回)の合格率、受験者数および合格者数は以下の通りです。

第27回(2015年1月25日) 第28回(2016年1月24日) 第29回(2017年1月29日) 第30回(2018年2月4日) 第31回(2019年2月3日)
受験者数(人) 45,187 44,764 45,849 43,937 41,639
合格者数(人) 12,181 11,735 11,828 13,288 12,456
合格率(%) 27.0 26.2 25.8 30.2 29.9

冒頭で解説した通り、社会福祉士国家試験の合格率は30%前後で推移していることが分かります。受験者数もそれほど変化はなく、一定の人気を得ている国家資格のひとつであることも見えてきます。

さらにここでは、第31回社会福祉士国家試験の合格率に関して、より詳細に解説していきます。受験資格別、男女別、年代別の3つの区分から合格率を分析して、試験の実態を見ていきましょう。

受験資格別合格率

第31回社会福祉士国家試験の受験資格別合格率は以下の通りです。

区分 福祉系大学などの卒業者 養成施設卒業者
合格者数(人) 7,232 5,224
合格率(%) 58.1 41.9

合格者数全体に占める割合としては福祉系大学卒業者のほうが多いですが、養成施設卒業者もそれほど低くはありません。しっかりと知識を身につければ、どちらの受験資格でも合格を目指せることが分かります。
  • 参考:第31回社会福祉士国家試験合格発表|厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000196349_00002.html)


男女別合格率

第31回社会福祉士国家試験の男女別合格率は以下の通りです。

区分 男性 女性
合格者数(人) 4,275 8,181
合格率(%) 34.3 65.7

女性が男性の約2倍で、8,000人以上が合格しています。もちろん母数の違いもありますが、社会福祉士においては、女性がより多く有資格者として活躍しているといえるでしょう。
  • 参考:第31回社会福祉士国家試験合格発表|厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000196349_00002.html)


年代別合格率

第31回社会福祉士国家試験の年代別合格率は以下の通りです。

年齢区分(歳) ~30 31~40 41~50 51~60 61~
合格者数(人) 6,050 2,439 2,368 1,269 330
合格率(%) 48.6 19.6 19.0 10.2 2.6

30歳までに資格を取得しようとする人が、圧倒的に多い傾向にあります。受験資格に年齢制限はないので、幅広い年代が受験しています。
  • 参考:第31回社会福祉士国家試験合格発表|厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000196349_00002.html)


合格率を知って対策!社会福祉士試験に合格するためのポイントとは?

社会福祉士国家試験に合格するには、いくつかのポイントに気を付ける必要があります。押さえておくべき3つのポイントを見ていきましょう。

法改正にそなえる

介護や福祉業界に関する法改正がなされる可能性は大いにあります。そのため、試験においても、法改正に対応できるよう、テキストや問題集は最新のものを使いましょう。

時間配分を考慮して問題を解く

前述の通り、全科目で最低1問は正解しなければならないため、試験では時間配分を考慮しましょう。回によって科目数や問題数が変わる可能性もありますが、基本的には1問あたり1分30秒以内で解答する必要があります。

効果的な受験対策講座を選ぶ

1年に1回の試験なので、効率良く勉強を進めていかなければなりません。そのためにも、適切なカリキュラムが組まれた受験対策講座を選ぶといいでしょう。

ユーキャンの社会福祉士合格指導講座なら、充実したカリキュラム内容で、働きながらでも着実に知識を身につけられます。

まとめ

社会福祉士の試験は、介護福祉系の試験の中でも比較的難易度が高めなので、しっかりとしたスケジュールを組んで効果的に勉強をしていきましょう。

これまでに6,000人以上が合格しているユーキャンの社会福祉士合格指導講座であれば、ムダのないカリキュラムで忙しい人でも7カ月で合格圏内に入れます。社会福祉士国家試験を熟知した講師陣によるテキスト構成で、きめ細かい添削など、充実の指導サポートを受けることも可能です。

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福祉福祉サービスの専門家として、老人ホームや在宅ケアなどの分野で活躍したい方におすすめの資格が「社会福祉士」。社会福祉士の仕事は社会福祉援助(ソーシャルワーク)と呼ばれ、①障害や病気などの理由により福祉サービスを必要とする人々からの相談を受け、②他の福祉サービスの提供者・医療機関と連携し、③相談者の自立に向け、専門的な知識と技術で的確な助言や指導、その他の援助を行います。

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