• 公開日:2020/06/09

高齢化社会がますます進み、超高齢化社会ともいわれる現代において、福祉の仕事への注目が高まっています。今後の需要とキャリアアップを見据えて、社会福祉士の資格取得に興味がある人もいるでしょう。

この記事では、社会福祉士の給与に関する具体的な情報や、資格取得の方法について解説します。これから社会福祉士になりたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

社会福祉士とは?

社会福祉士は、福祉の仕事に携わる国家資格で、ソーシャルワーカーとも呼ばれることもあります。社会福祉の専門職として、今後ますます需要が高まると考えられている資格の一つです。その特徴を具体的に紹介しましょう。

さまざまな福祉分野で活躍できる資格

福祉とは、生活上の困難を抱えている人に、公的扶助による支援や介助を行うことです。支援や介助を必要とする人は、病院や保健所、児童相談所、障害者養護施設、特別養護老人ホームなど、あらゆる場所にいます。社会福祉士は、主にこうした場所で対象者への支援や介助を行うのが役目です。

また、職場によっては肩書きが異なります。たとえば、特別養護老人ホームなど、高齢者を対象とした福祉施設の場合は先に紹介したソーシャルワーカーのほか、生活相談員や生活指導員と呼ばれるのが一般的です。また、児童相談所では児童福祉司や児童指導員と呼ばれることもあります。

社会福祉の専門職

社会福祉士が支援の対象とするのは、高齢者や障害者、貧困に陥っている人など、自分自身の力や家族の支援だけでは通常の生活を送るのが難しい人たちです。こうした人たちやその家族からの相談を受けて、生活に関する問題や不安を解消するための支援策を提案するのが、社会福祉士の仕事です。

現在、日本の福祉制度や内容は複雑化しており、一般の人がその全を把握するのは容易ではありません。福祉全般に精通し、相談者ごとに適切な支援策を提案できる社会福祉士は、まさに社会福祉の専門職といえるでしょう。

今後ますます需要が高まる仕事

先に触れたように、超高齢化社会に突入している現代において、福祉サービスを必要としている人は数多くいます。そのため、社会福祉士の仕事は今後ますます需要が高まり、あらゆる現場で活躍できるでしょう。

実際、高齢者を対象とした施設を中心に求人募集が多く出ています。また、社会福祉法人や医療法人の職員として採用されるケースも多く、一般の会社員よりも安定性は高いといえるでしょう。

社会福祉士の給料や待遇について

社会福祉士は、就職や転職、あるいはキャリアアップのために、資格取得が検討されることも多いため、実際の給与が気になるという人も多いでしょう。この段落では社会福祉士の給与や待遇について細かく見ていきます。

平均年収

厚生労働省の実施した調査によると、社会福祉士の平均年収は正規職員の場合、「男性」454万円、「女性」380万円です。
平均月収は25万~35万円程度、税金や社会保険料などを差し引いた手取りは19万~28万円程度となります。

一方、平均年収から算出した平均年収推移は380万~550万円程度であり、もっとも稼いでいる人の年収は550万円程度になります。

もちろん、年収は勤務先や雇用形態によって異なるので、一概にはっきりとした数字を出すのは難しいといえるでしょう。しかし、この結果だけを見れば、さほど年収が低いともいえません。また後述するように、資格取得によって独立や副業も可能であるため、働き方によってはさらに高い収入を目指すこともできます。



年代別の給料

社会福祉士の20~40代の年収は、推定で次のようになっています。

  • 20代 270万~338万円未満
  • 30代 371万~423万円未満
  • 40代 476万~533万円

基本的に、年齢が上がっていくと年収も上がる傾向にあります。20代と30代、30代と40代で比べると年収は約100万円の開きがあり、それなりに安定した昇給が見込めるといえるでしょう。歩合制やインセンティブもないので、将来のライフプランやイベントにも対応しやすいといえます。



初任給について

社会福祉士の初任給は、大卒だと年収で270万~310万円程度、月収に換算すると17万~20万円程度になります。一方、短大卒や専門学校卒の場合は年収で230万~280万円程度、月収に換算すると15~18万円程度です。

勤務先によっては、手取額が10万円台前半から15万円程度になるケースもあります。ただし、経験年数に応じて安定した昇給が見込めるとともに、昇進による年収アップも期待できるのが強みです。また、相談支援の仕事をしている人が社会福祉士の資格を取得すると、それまでの経験年数や能力に応じて給与面で優遇されることもあります。


年収や待遇の違いについて

社会福祉士の年収や待遇は、働き方によって異なります。勤務先によっては公務員として扱われ、同水準の待遇を得ることも可能です。また、福利厚生に関する点も見逃せません。ここでは、働き方によって年収や待遇にどのような違いがあるのかを紹介します。


働き方で年収がかわる

社会福祉士は、公務員試験に合格し公務員として勤務するケースがあります。主な勤務先は、役所の福祉関連部署や福祉事務所、児童相談所などです。

公務員として勤務する場合、各地方自治体の公務員給与規定に準じた安定した収入を得ることができるので、不満を感じることは少ないといえるでしょう。民間が運営する病院やケアハウス、その他の福祉施設に勤務する場合は、公務員と同水準の給与が支給されることもあります。


福利厚生などが手厚い

公務員として勤務する場合、民間と比べて福利厚生が充実しているのも見逃せないポイントです。主な福利厚生として、通勤手当や住居手当をはじめとする各種手当があります。これらは基本給とは別に支給されるので、勤務年数が浅い若手のうちでも安定した生活を送ることができるでしょう。

また、民間の場合でも資格手当などは充実している傾向にあります。業務に関連する資格を取得することで、手取りアップを図ることも可能です。

年収をふやすための方法は

社会福祉士の資格を取得すれば、基本給や手当のアップが期待できます。職務経験も重ねていくと、昇進や昇給のチャンスも生まれるでしょう。あるいは、独立開業して高収入を狙うという方法もあります。さらに、成年後見人の仕事(下の「副業をする」を参照)を掛け持ちで行うことで、副業としての収入を得ることも可能です。

このように、収入をふやす方法が多岐にわたるのが社会福祉士の魅力です。具体的な方法を見ていきましょう。


資格手当をもらう

支援を必要としている人に対する相談業務は、無資格でも行うことができます。しかし、社会福祉士は名称独占資格であるため、いくら経験を重ねても資格がなければ社会福祉士と名乗ることはできません。

社会福祉士の資格を取得すると、専門職として幅広く業務を担当できます。勤務先によっては基本給にプラスして1~3万円の資格手当が支給されることも多く、大幅な収入アップが狙えるでしょう。



役職に応じた手当をもらう

先に少し触れたように、社会福祉士は勤務年数に応じて安定的な昇給が見込める職業です。また、昇進には資格取得を条件としているところもあり、社会福祉士の資格が昇進の機会をもたらす可能性があります。

特定の役職につくと、役職手当の支給も期待できます。支給額は1~10万円程度であり、役職が上がるほど支給額もアップ。施設長などの管理職になれば、10万円以上の役職手当が支給されることもあります。



独立する

社会福祉士として独立し、相談支援や成年後見人としての業務(代行)などを行う独立型社会福祉士という働き方を選ぶ人もふえてきました。こうした独立の動きを後押しするかのように、公益社団法人日本社会福祉士会でも独立型社会福祉士の養成に力を入れ始めています。

独立には開業資金が必要になります。また、人脈や経営センス、さらには社会福祉士としての豊富な経験も必須であり、簡単な道のりではありません。しかし、社会福祉士の需要そのものの拡大も勘案すると、活躍次第では被雇用者としての平均年収を大きく上回る収入を手にできる可能性があります。


副業をする

社会福祉士の副業として、成年後見人の仕事が挙げられます。成年後見人とは、認知症や精神障害などによって判断能力が著しく低下した人に代わり、福祉サービスの契約締結や財産の管理などを行う人のことをいいます。普段の業務に加えて、休日を利用して請け負うこともできます。ただし、職場によっては許可を得たうえで実施する必要がある点に注意しましょう。

その他の福祉系の職業と比較した場合

福祉系の資格には、社会福祉士のほかに精神保健福祉士や介護福祉士があります。こうした職業と比べた場合、社会福祉士の年収は比較的高い傾向にあります。資格取得の難度が高いため、年収が高めに設定されていると考えられます。福祉業界のなかでも、社会福祉士の年収は高水準であるといえるでしょう。

社会福祉士の資格取得方法

社会福祉士の資格を取得するためには、年に1回実施される国家試験に合格する必要があります。福祉系資格のなかでも最難関といわれており、生半可な勉強では合格は難しいといえるでしょう。この段落では、合格を手にするための具体的な方法について解説します。

受験資格について

まずは、受験資格を取得しなければなりません。受験資格を得られる条件は、次のとおりです。

  • 福祉系の4年制大学で指定の科目を履修して卒業した者(受験する年の年度末までに卒業見込みの者を含む)
  • 福祉系の短期大学や専門学校で指定の科目を履修して卒業し、指定の施設で2年以上の実務経験(見込みを含む)を積んだ者(3年制の短期大学の場合、実務経験は1年以上でも可)
  • 一般の4年制大学を卒業後、一般養成施設(1年以上)で必要な知識及び技能を修得した者
  • 一般の短期大学を卒業後、指定の施設で2年以上相談援助の業務に従事し、一般養成施設(1年以上)で必要な知識及び技能を修得した者(3年制の短期大学の場合、実務経験は1年以上でも可)
  • 指定の施設で4年以上相談援助の業務に従事し、一般養成施設(1年以上)で必要な知識及び技能を修得した者など。


勉強方法について

主な勉強方法として、独学やスクール、通信講座があります。

独学ではテキストを購入して自分で勉強を進めます。費用はテキスト代のみであり、好きな時間に勉強できるというメリットがあります。ただし、わからないところが出てきても質問できないため、最後までモチベーションを保ち続けるのが難しいというデメリットがあります。

スクールでは実際に学校へ通い、授業を受けて学びます。カリキュラムに沿って勉強を進められるうえに、わからない点もすぐに質問が可能です。一方、受講費用が高く、しかも講座の日時が固定されているというデメリットがあります。

通信講座では自宅へ送付されるテキストを用いて勉強します。充実したテキストに加えて、わからない点についても質問が可能で、無理なく勉強できるカリキュラムが特徴です。また自分のペースで勉強でき、家庭や仕事と両立しやすいのも通信講座の特徴です。

まとめ

社会福祉士の給与は、福祉業界でも高水準です。初めのうちは低くても、定期昇給や福利厚生の充実に期待が持てるため、安定した生活が送れるでしょう。紹介した内容から社会福祉士を目指す意欲が高まったなら、取得に向けての勉強を開始しましょう。

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福祉福祉サービスの専門家として、老人ホームや在宅ケアなどの分野で活躍したい方におすすめの資格が「社会福祉士」。社会福祉士の仕事は社会福祉援助(ソーシャルワーク)と呼ばれ、①障害や病気などの理由により福祉サービスを必要とする人々からの相談を受け、②他の福祉サービスの提供者・医療機関と連携し、③相談者の自立に向け、専門的な知識と技術で的確な助言や指導、その他の援助を行います。

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