これからは手に職が必要な時代になるといわれています。手に職をつけるなら、どのようなスキルを選べばいいのでしょうか。

この記事では、手に職をつけたいと考えている人に向けて、手に職をつけることの重要性とともに業界の選び方などを解説します。おすすめの資格も8種類紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

なお、おすすめの資格ランキングは、2021年1月~2021年8月のユーキャンHP上での案内資料請求数をもとに作成しています。

手に職をつけるのにおすすめの
資格ランキング

手に職ってどういう意味?

手に職をつければ、専門的なスキルにより安定的に収入を得やすくなります。仕事に役立つスキルはさまざまあるため、興味のある分野や将来性などを考慮して選びましょう。

手に職をつけるなら、資格取得を目指すとスキルを可視化できます。資格は必須ではない場合もありますが、可能であれば取得しておいたほうが有利です。

これからの時代は手に職が必要

社会の状況はめまぐるしく変化しており、どのような企業に勤めていても一生安泰だとはいえない時代になりました。感染症対策をきっかけとし、業務の進め方を改革している企業も増えています。便利なツールやAIの活用がさらに広がれば、将来的には雇用が減る可能性もあります。

そのような状況で安定的に収入を確保し続けるためには、手に職をつけて自分自身の市場価値を高めなければなりません。このことは、サラリーマンでも自営業でも同様です。

手に職を付ける際の資格を選ぶ方法

手に職をつけるなら、資格を取得するとスムーズです。ここでは、手に職をつける場合にどのように資格を選べばいいのか解説します。これから資格を取得したいと考えている人は参考にしてください。

今後も成長していく業界に必要な資格を選ぶ

資格を取得するときは、その資格を活かして働ける業界についてくわしく調べておく必要があります。将来的に衰退する可能性が高い業界でしか役立てられない資格は、避けたほうが無難です。

特に、IT化やロボット化は今後ますます加速していくと考えられます。それにより衰退する業界と成長する業界は、はっきりとわかれています。選ぶ業界を間違えると、せっかく手に職をつけても長く活躍できないため注意が必要です。反対に、IT化やロボット化では対応できない業界を選べば、資格を活かして安定的に稼げる可能性があります。現状だけでなく、将来を見据えて資格を選ぶようにしましょう。

結婚や子育てをしながらでも働きやすい仕事に必要な資格を選ぶ

育休の認知度は着実に上昇しており、女性に限らず男性も育児に関わりやすい環境が整いつつあります。資格を活かして長く働き続けるためには、結婚や子育てをしながらでも働きやすい業界を選ぶと安心です。また、子育てと両立するためには、長時間労働が前提となる仕事は避ける必要があるでしょう。

手に職があれば、一時的に仕事をセーブしても自分の都合にあわせて復帰できます。資格は、プライベートとの調整がしやすく長期的に働ける仕事で役立つものを選びましょう。

興味を持って取り組める資格を選ぶ

将来性があっても自分自身が興味のない内容では、資格取得のための勉強に身が入らない可能性があります。資格取得のための試験に合格するまでに時間がかかったり、途中で勉強にを挫折したりする恐れもあります。

手に職をつけたいと考えているなら、興味のある内容の資格を選びましょう。将来性があり、結婚や子育てと両立しやすい仕事に役立つ資格は複数あります。自分の興味のある資格を選べば、勉強も積極的に続けられるでしょう。興味のある内容なら、仕事を始めてからのスキルアップにも意欲的に取り組めるはずです。

手に職つけたい人におすすめの資格8選

手に職をつける場合、どのような資格を取得すればいいのでしょうか。世の中にはさまざまな資格があるため、どれを選ぶべきか悩んでいる人は少なくありません。ここでは、手に職つけたい人におすすめの資格を紹介します。

1.プログラミング・WEB制作

プログラミングやWEB制作などのIT系のスキルは、高い需要があります。今後も発展し続ける可能性が高い分野であるため、手に職をつけたい人におすすめです。

プログラミングやWEB制作などの仕事では、資格は必須ではありません。ただし、プログラミング用語やツールの使い方などの専門知識やスキルは必要です。プログラミングやWEB制作などについて学べる講座のなかには、資格取得ではなく専門知識やスキルの習得のみを目的としている講座もあります。

ある程度の専門知識やスキルを身につけている若い人材は、未経験でも採用される可能性が高いでしょう。

2.施工管理士

施工管理士とは、建設現場を管理するために必要な現場監督の資格です。国家資格であり、1級土木施工管理技士の資格を取得すれば、建設現場の最高責任者として安全性や建物の品質などの管理全般を任されます。

建設業は人材不足に陥っており、施工管理士の有資格者を歓迎している企業は多い状況です。人材の高齢化も課題になっているため、特に20代で施工管理士の資格を取得している人は高く評価されています。

日本の建物は高度経済成長期に建設されたものが多く、今後は修繕の需要が高まると予想されます。若いうちに施工管理士の資格を取得しておけば、長期的に活躍できる可能性があるでしょう。

3.介護福祉士

介護福祉士は、介護の専門職として働くための資格です。介護や福祉の仕事はIT化やロボット化ですべて代替するのは難しいと考えられているため、介護福祉士の資格を取得すれば長く活躍できる可能性があります。特に、日本では高齢化が進んでおり、介護福祉士に対する需要はますます高くなると予想できます。

介護福祉士の資格を取得したうえで、さらに専門性を高めたり、付加価値となるスキルを身につけたりすれば、活躍のチャンスはより増えるでしょう。介護や福祉の仕事も、一部はIT化やロボット化が可能です。ITやロボットなどの先進技術を使いこなすためのスキルがあると、将来的に収入アップを目指せる可能性があります。

4.保育士

保育士は、現時点で高い需要のある仕事です。少子化が進んでいますが、共働きをする家庭が増えているため、保育施設の必要性はどんどん高まっています。保育施設の拡充や新設も行われており、保育士の資格があると働き口を確保しやすくなります。

地域によっては待機児童が発生しており、その解消のために保育園を積極的に増やしている自治体も目立つようになりました。保育士の資格を取得して公務員試験にも合格した場合、公立の保育園での就業も可能です。公務員として働けるため、私立の保育園に勤務する場合よりも給与などの待遇がよくなる可能性があります。

民間企業のなかにも、サービスの一環として保育サービスや託児サービスを導入しているところがあります。保育士の資格があれば、そのような場所でも勤務可能です。

5.宅地建物取引士(宅建士)

宅地建物取引士は、不動産を売買したり、賃貸物件の仲介をしたりするために必要な資格です。不動産業界だけでなく、金融業界でも高い需要があります。たとえば、融資業務において不動産を担保にする際は、不動産に関する専門知識が必要になるからです。

不動産会社では、会社の規模に応じて一定数の宅地建物取引士が在籍していなければなりません。そのため、不動産業界への就職や転職を希望するなら、宅地建物取引士の資格があると有利です。

宅地建物取引士は難易度が高く、出題範囲も幅広いです。資格取得を目指すなら、講座などを活用して徹底的に勉強する必要があります。

6.社会保険労務士(社労士)

社会保険労務士とは、企業の人事、社会保険、労務管理などに関する専門知識をもつエキスパートです。社会保険労務士しか対応できない独占業務があるため、どの企業でも社会保険労務士に対する一定の需要があります。

社会保険労務士の資格を取得するには、大学、短大、高等専門学校などを卒業している必要があります。受験資格があることを証明する書類の提出が求められるため、事前に準備しておきましょう。

社会保険労務士の合格率は約6.4%です。非常に難関な資格であり、合格するには知識をしっかりと頭に入れておく必要があります。社会保険労務士の資格を取得していると、就職や転職で有利になります。

7.WEBライター

WEBライターは、インターネット上に掲載される記事を執筆する仕事です。インターネット上にはさまざまなメディアがあり、多種多様な記事作成の需要があります。本業と並行しながら副業として取り組んでいる人も多く、ゆくゆくはフリーランスとして活躍する方法もあります。

WEBライターは記事の執筆が仕事であるため、完全に在宅で業務を完結させることも可能です。プライベートと仕事を両立したい人でも、無理なく働けます。

WEBライターになるためには、特に資格は必要ありません。ただし、仕事の進め方やライティングのノウハウなどを把握しておくとスムーズです。資格取得を目的とせず、WEBライターとして働くために必要な知識やスキルを学べる講座もあります。

8.医療事務

医療事務は、病院の受付業務や会計業務などを担当する仕事です。患者と医療従事者をつなぐクラーク業務や、診療報酬を計算するレセプト業務などにも対応します。病院は全国各地にあるため、医療事務として働ける場所は制限がありません。患者と直接触れあい、サポートできる点も医療事務の仕事の大きな魅力です。

医療事務は資格の取得が必須ではため、資格がなくても医療事務として採用される場合もあります。ただし、基本的に即戦力が求められており、経験者が採用されるケースがほとんどです。

未経験から医療事務として働くためには、「医療事務技能審査試験」などの民間資格を取得すると知識やスキルのアピールにつながります。

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