• 公開日:2020/04/17

就職するにあたって有利になる資格といえば、さまざまな業務に役立つIT関連の資格がまず挙げられます。しかし、種類が多いため、どの資格を取得すればいいか迷ってしまう人は多いです。

ITに関する基礎知識があることを証明したい場合には、ITパスポートがおすすめです。この記事では、ITパスポート試験の難易度・合格率・必要な知識・勉強時間などを解説します。ぜひ参考にしてください。

ITパスポート試験とは

ITパスポート試験は、国家試験であり、ITに関する基礎的な知識を理解できているかが問われます。IT系の国家試験では入門レベルにあたるもので、エンジニア職だけでなく事務職・営業職など幅広い職種の社会人や、学生も多く受験しています。

ITに関する基礎知識があることが証明できる

ITパスポート試験に合格することで、ITに関する基礎知識があることを証明できます。近年は企業におけるIT化が進み、パソコンを使用する業務が増えています。ITパスポート試験合格に向けて勉強をすることで、仕事をするために最低限必要なIT知識が身につきます。ビジネスに関する知識も問われるため、就職・転職するためには非常に役立つ資格と言えます。

初級システムアドミニストレータ試験との違い

初級システムアドミニストレータ試験(以下、初級シスアド)は、現在では廃止された資格で、ITパスポートが初級シスアドの後継資格と言われています。初級シスアドは、IT業務のリーダーを育成するための試験であるため、ITパスポート試験よりも難易度が高めで取得が難しい資格でした。

MOSとの違い

MOSは、マイクロソフト社が認定する民間資格であり、ITパスポートは国家資格です。MOSは、Word・Excel・PowerPointなどを実際に使いこなすスキルを証明する資格であり、実技試験が行われます。ITパスポート試験は4肢択一式による試験で、ITに関する知識が求められます。即戦力として実務能力が求められる場合には、MOSの方が重宝される傾向があります。

ITパスポート試験の難易度

ITパスポート試験の難易度について解説します。

ITパスポート試験の合格率は50%前後

最近のITパスポート試験の合格率は、平均して50%前後です。以下のとおり、受験者数・合格者数・合格率を表にまとめました。

ITパスポート試験の合格率

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2011 15470 6289 40.7
2012 62848 25796 41
2013 67326 32064 47.6
2014 71464 34215 47.9
2015 73185 34696 47.4
2016 77765 37570 48.3
2017 84235 42432 50.4
2018 95187 49221 51.7
2019 54192 29757 54.9

2019年10月時点

  • 参考:情報処理技術者試験統計資料|独立行政法人情報処理推進機構(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/201910_ip_toukei.pdf)

ITパスポート試験合格は社会人が有利

2019年4月から10月までの受験者数・合格者数・合格率をまとめてみると、社会人の合格率は63.4%、学生の合格率は40.4%で、社会人の合格率の方が高いことがわかります。

これは、ITそのものの知識だけでなく、ビジネス用語や経営に関する知識も問われるため、すでに実務の経験がある社会人の方が有利だから、と考えられます。ですから、学生がITパスポート試験を受験する際には、ビジネス分野の勉強に力を入れれば合格の可能性が上がるでしょう。

社会人と学生の合格率

受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
社会人 34294 21726 63.4
学生 19898 8031 40.4

社会人の合格率

社会人 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
IT系 14556 8735 60
非IT系 19738 12991 65.8

学生の合格率

学生 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
大学院 454 324 71.4
大学 8390 4130 49.2
短大 176 52 29.5
高専 383 168 43.9
専門学校 3994 1372 34.4
高校 6172 1812 29.4
小・中学校 52 18 34.6
その他 277 155 56

2019年10月時点

  • 参考:情報処理技術者試験統計資料|独立行政法人情報処理推進機構(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/201910_ip_toukei.pdf)

ITパスポート試験の合格基準

ITパスポート試験では、IRT方式で算出される評価点が合格基準となります。IRT方式とは、解答結果から評価点を算出するものです。実施される試験ごとに異なる試験問題の難易度の格差をなくすために行われています。受験生にとって、公平な試験となるよう配慮されたものです。

そのため、問題は全体で100問ありますが、1問10点という単純な配点では計算されません。合格ラインは総合評価点が1000点中600点以上、分野別評価点が1000点中300点以上です。

ITパスポート試験に必要な知識

ITパスポート試験の内容は3分野に分かれています。それぞれの概要と問題数について解説します。

ストラテジ系(経営全般)

ストラテジ系は、企業経営に関連した知識が問われます。経営戦略・システム戦略・マーケティングに関する問題が多く出されます。著作権や個人情報保護などの法務に関する出題も多いので、法務関連用語は重点的に覚えるようにしましょう。ストラテジ系は35問ほど出題されます。

マネジメント系(IT管理)

マネジメント系は、システム開発・プロジェクト管理・サービス管理に関する問題が多く出されます。システム開発の方式や、プロジェクト管理・システム監査の流れをおさえておきましょう。マネジメント系は20問ほど出題されます。

テクノロジ系(IT技術)

テクノロジ系は、ITの基礎となる二進法などの数学的基礎理論・PCの仕組み・アルゴリズムに関する問題が出題される場合があります。データベース・ネットワーク・セキュリティなどの知識が問われます。テクノロジ系は45問ほど出題されます。

ITパスポート試験に必要な勉強時間

一般的には、IT知識のない人が合格を目指す場合に必要な勉強時間は約180時間といわれています。1日2時間の勉強をすれば、3カ月程度で合格を目指せます。情報系の学校に通う学生や、IT系の仕事をしている社会人など基礎知識がある人は約100~150時間の勉強で合格を目指せるといわれています。

  • 参考:ITパスポート試験はどれくらいの期間の勉強時間が必要か?|スタディング(https://studying.jp/itpassport/kiji-28.html)

ITパスポート試験のための勉強方法

ITパスポート試験に合格するための、具体的な勉強方法を解説します。

参考書で勉強する

自分のレベルに合った参考書を選んで勉強しましょう。参考書はたくさん出版されているため、自分に合った参考書を選び出すことは結構大変です。IT知識のない初心者には、イラスト解説や用語集がついているような初心者向けの参考書をおすすめします。IT知識のある人は、出題される3分野のうちの苦手な分野に関する参考書を選ぶといいでしょう。

過去問題を解く

参考書を一通り読んで理解したら、過去問題を解いてみましょう。自分の苦手な分野がわかります。間違えたところや理解が不十分な問題については参考書を読みなおし、正解できるまで何度も問題を解きなおして理解しましょう。

通信講座を受講する

通信講座を受講するのもいいでしょう。独学は、自分のペースで勉強できるメリットがありますが、モチベーションの維持が難しいというデメリットもあります。通信講座では、厳選された参考書・問題集が準備されており、試験範囲の変更、法律関連の変更など最新情報も入手できます。

ユーキャンのITパスポート講座は、初心者でも分かりやすいテキストを使い、4カ月で無理なく合格を目指せます。スマホでWebテストに取り組めるなどすきま時間も活用でき、わからない箇所について随時質問できるので、モチベーションを保ち続けられるのが特徴です。

ITパスポート試験を受験する際の注意点

ITパスポート試験を受ける際に、注意すべきことを解説します。

まず受験日を決める

ITパスポート試験は、47都道府県で随時開催されています。まず受験する日を決めることで、受験までの目標を設定しましょう。初めて受ける場合は、3~4カ月後の試験に申し込むことをおすすめします。勉強のための期間を長く設定してしまうと、モチベーションの維持が大変となる恐れがあります。

CBT方式の受験である

ITパスポート試験は、パソコンを使って解答するCBT方式です。パソコン画面に出題される問題を読み、4つの選択肢の中から正解を1つ選びマウスやキーボードを用いて解答します。試験画面は表示倍率を変えたり、前後の問題に移動したりできます。

ITパスポート試験の概要

ITパスポート試験の試験実施日・会場・試験時間などについて紹介します。

試験実施日

都道府県、会場により頻度は異なるものの全国で随時行われており、ITパスポート試験公式サイトで3カ月先までの予定を確認できます。

申込受付期間

申込受付期間は、試験実施の3カ月前から、前日までです。ただし、受験料の決済方法や申込時刻により異なります。

試験会場

試験会場は全国47都道府県にあり、ITパスポート試験公式サイトで実施予定日とともに確認できます。

試験時間

試験時間は120分です。遅刻は認められますが、終了時間の繰り下げはありません。会場によっては、午前・午後・夕方の3回実施されているところもあります。

試験方法

試験方法はパソコンに解答を入力するCBT方式です。試験開始時にはIDや受験番号などを入力しログインする必要があります。

受験料と支払い方法

受験料は5,700円(税込み、2019年12月時点)です。支払方法はクレジットカード・コンビニ支払い・バウチャーから選べます。

  • 参考:【ITパスポート試験】受験要領(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/exam_summary.html)

まとめ

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を理解できていることを証明できる資格です。初級シスアドよりは難易度が低く、MOSのように実技を必要とされない試験なのでチャレンジしやすいでしょう。4か月ほどの独学での合格も目指せますが、通信講座を受講すると、参考書を選ぶ手間も省け、モチベーションの維持もしやすくなるのでおすすめです。

ユーキャンのITパスポート講座では、図解やイラストを多用した、初心者目線でわかりやすいテキストを使用しています。すきま時間にスマホでWebテストに取り組みながら、無理なく4カ月で合格を目指せます。わからないところは質問できたり、最新情報を反映していたり、など手厚いサポートが魅力です。ITパスポート試験を受験する人は講座受講をご検討ください。

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ITパスポートとは、ITに関する基礎的知識を証明する、経済産業省認定の国家資格です。パソコンやインターネットを使うのが当たり前の時代。技術者だけではなく幅広い層に正しい知識が必要であることから、2009年4月に新設されました。Iパスとも呼ばれ、年齢、性別、職種を問わず人気資格です。

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