• 公開日:2021/03/11

保育士と幼稚園教諭の仕事は、似ていると思われがちですが、必要とされる資格が異なります。働く場所や働き方、給料などにも違いがあるため、資格取得を目指す前にそれらを把握することが大切です。この記事では、保育士あるいは幼稚園教諭を目指す人に向けて、それぞれの仕事内容ややりがい、資格の取得方法などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

保育士と幼稚園教諭の違いとは?

ここでは資格や目的、働く場所など、保育士と幼稚園教諭の制度上の違いを解説します。

必要な資格

保育士になるためには、厚生労働省管轄の保育士資格が必要です。幼稚園教諭になるために必要なのは幼稚園教諭免許で、管轄は文部科学省です。保育士資格は児童福祉法にもとづく国家資格、幼稚園教諭は教育職員免許法にもとづく教員免許という違いがあります。

目的の違い

保育士は保護者に代わって子どもたちを保育し、基本的な生活習慣などを教えることを目的としており、福祉関係の仕事として位置付けられています。一方、幼稚園教諭は、小学校就学に備えて、年齢に応じた教育や指導を行うのが主な目的です。

対象年齢

いずれも小学校就学前の子どもを預かる仕事ですが、幼稚園教諭は満3歳以上の子どもを対象とするのに対し、保育士は0歳児から保育を受け持ちます。

働く場所

保育士資格を持っている場合は、保育園をはじめ、乳児院、児童養護施設など、子どもを保育する施設で働けます。幼稚園教諭の主な就業場所は、公立・私立の幼稚園です。

保育士・幼稚園教諭の勤務スケジュールや仕事内容の違い

保育士は福祉関連の仕事、幼稚園教諭は教育関連の仕事という位置付けにより、勤務スケジュールや仕事内容には、以下の違いがあります。

保育士の勤務スケジュール・仕事内容

勤める施設にもよりますが、1日8時間の勤務が基本です。朝7時頃から夕方18時頃までの延長保育に対応している保育園では、シフトを組んで交替で勤務する場合もあります。午後には子どもたちに昼寝をさせて、その間に保育士は会議や連絡帳への記入などを行います。

幼稚園教諭の勤務スケジュール・仕事内容

幼稚園の開園時間は、原則として4時間と定められています。一般的な開園時間は9時から14時頃で、それ以外の時間帯に幼稚園教諭は会議や事務作業、イベントの準備などを行います。

保育士と幼稚園教諭の給料の違い

内閣府の資料によると、2017(平成29)年度の保育士と幼稚園教諭の平均年収は以下のとおりで、大きな差は見られません。

  • 保育士(女性):339万7,000円(勤続年数7.8年)
  • 幼稚園教諭(女性):337万7,000円(勤続年数7.3年)

雇用形態や地域によって差がありますが、保育園・幼稚園ともに、公立は給与が高めの傾向にあります。

  • 出典:平成29年度保育士及び幼稚園教諭の平均賃金等の実態について(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_35/pdf/tsuika_s3-2.pdf)

保育士や幼稚園教諭になるメリット

保育士あるいは幼稚園教諭の資格を取得すると、どのようなメリットがあるのかを解説します。

保育士のメリット

保育士は、0歳から小学校就学前までの幅広い年齢の子どもと関われます。また、子どもの福祉関連のさまざまな施設で需要があり、保育園以外にも活躍の場が多いこともメリットにあげられるでしょう。ベビーシッターや保育ママなど、資格を活かしてフリーでも働けます。

幼稚園教諭のメリット

幼稚園教諭は工作や音楽、お遊戯などを通じて、幼児の情操教育に携われます。幼稚園の夏休みや冬休みには、研修やイベントの準備などを除き、長期休暇がとりやすいというメリットもあります。

保育士と幼稚園教諭のキャリアアップ

資格取得を目指すにあたり、保育士と幼稚園教諭のキャリアアップの方法などもチェックしましょう。

保育士としてのキャリアアップ

保育士になっておおむね3年以上経過すると、キャリアアップ研修が受講できます。乳幼児の保育や食育、保護者支援といった、リーダー的な役割を担う職員の育成を目的とする研修です。受講後はクラス担任、クラス業務責任者、主任を経て、園長へのキャリアアップも可能です。

幼稚園教諭としてのキャリアアップ

幼稚園教諭は、一般教諭から主任、副園長を経て、園長になるのが、基本的なキャリアアップです。特に英語教育や運動に力を入れている幼稚園では、保育英語検定やリトミック指導員など、プラスアルファの資格も評価されます。

保育士になったきっかけ・やりがい

保育士を目指したきっかけと働くうえでのやりがいについて解説します。

子どもの頃からの夢

子供のころからの夢として、保育士と答える人は多いです。女の子の夢としては、看護師さん・ケーキ屋さん・アイドルなどと並んで、あこがれる子達が多い職種です。子供のころから年下の事遊ぶことが多く、子供に関わる仕事につきたいと考える人も多いです。

子どもの成長が感じられる

子どもたちの成長を保護者とともに見守っていけるため、やりがいがあると感じる保育士は多いです。言葉を覚えたり、できなかったことができるようになったり、など日々成長している姿を間近で見られることに喜びを感じるという声をよく聞きます。

子どもの笑顔が見られる

子供の笑顔が見られることに、やりがいを感じている保育士は多いです。忙しく、緊張の連続の毎日でも、子供の笑顔に癒されるものです。無垢な笑顔が、なによりの報酬となります。

感謝してもらえる

保護者や園児からの「ありがとう」と、感謝してもらえることが嬉しいと感じる保育士は多いです。卒園式や、成長した卒園児がふいに訪ねてくれた時などに、保育士をやってよかったと感じることが多いようです。

幼稚園教諭になったきっかけ・やりがい

幼稚園教諭になったきっかけと働くうえでのやりがいについて解説します。

子どもとコミュニケーションがとれる

子どもとのコミュニケーションが取れる仕事として、幼稚園教諭を選ぶ人は少なくないです。もともと子供が好きで、子供目線で語られる言葉には思わぬ発見もあり、子供と接する仕事がしたいと感じる人が多いようです。

学びを通して子どもの成長を感じられる

幼稚園は、小学校入学前の教育を目的としているため、遊びのなかに学びの要素を取り入れます。子どもたちが新しい物事を学んで日々成長していく姿を見ることで、幼稚園教諭のやりがいを感じるという人は多いです。

必要とされる存在になれる

クラス担任として、子どもたちから必要とされる存在になれるの、やりがいがあると答える幼稚園教諭は多いです。一緒に遊びたいと言われたり、卒園児が会いに来てくれたりすると、幼稚園教諭になってよかったと感じるようです。

行事やイベントが多い

幼稚園は季節ごとの行事やイベントが多く、準備が大変ですが、行事が成功したときの達成感は非常に大きく、やりがいを感じます。

保育士・幼稚園教諭、それぞれの資格を取得するには?

保育士と幼稚園教諭は管轄が違うため、資格の取得方法も異なります。ここでは、それぞれの資格取得方法について解説します。

保育士資格を取得する方法

保育士養成学校を卒業する

保育士資格を取得する方法は2つあり、その1つは厚生労働大臣が指定する保育士養成学校で、必要科目を履修することです。この場合、卒業と同時に資格を取得できます。通信制も同様に、必要科目の履修で卒業時に資格取得となります。


保育士試験に合格する

もう1つの方法は、通信講座や受験対策スクールなどで勉強し、保育士試験に合格することです。性別や年齢の条件はありませんが、学歴によって受験資格が異なるため、あらかじめ確認する必要があります。

幼稚園教諭免許を取得する方法

幼稚園教諭の免許には、第1種・第2種・専修の3種類があり、学ぶ機関によって取得できる免許は異なります。一般的には、大学や短大を卒業して、第1種あるいは第2種を取得します。

両方の資格を取得する方法

保育士と幼稚園教諭、両方の養成課程がある大学や短大などで、所定の単位を取得すると、同時に2つの資格が取得できます。両方を取得することで働ける場所が増えるため、検討することをおすすめします。

認定こども園で働くには?

認定こども園は、保育園と幼稚園の両方の機能を持つ施設です。認定こども園で働くには、以下の方法があります。

特例制度を利用して保育教諭として働く

認定こども園の職員は保育教諭と呼ばれ、保育士資格と幼稚園教諭資格の両方を有することが条件とされています。2024(令和6)年度末までは、いずれかの資格を保有していれば働ける、特性措置がとられているため、認定こども園で働きながら、足りない資格の取得も可能です。


保育士から幼稚園教諭の免許を取得する

特例制度を利用して、保育士が幼稚園教諭の免許を取得するには、保育所や幼稚園などの対象施設で「3年かつ4,320時間以上」の保育士経験が必要です。さらに、所定の大学で文部科学省が指定する、5科目8単位を履修すると、幼稚園教諭の免許が取得できます。


幼稚園教諭から保育士の資格を取得する

幼稚園教諭が保育士の資格を取得する場合にも、幼稚園教諭として「3年かつ4,320時間以上」の実務経験が必要です。そのうえで実務証明などを提出し、保育士試験の全科目免除合格を受けます。あるいは所定の保育士養成施設で、厚生労働省が指定する最大8時間の必要単位を履修すると保育士資格を得られます。

子どもたちにじっくりと向き合いたいなら「保育士」がおすすめ

幼稚園には「学びの場」、保育園には「生活の場」という特徴があります。保護者や子どもの生活をサポートしたい人や、乳児期からの子どもの成長に関わりたい人は、幼稚園教諭よりも保育士が向いています。

まとめ

保育士試験には年齢や性別の条件は設けられておらず、受験資格をクリアしていれば誰でもチャレンジができます。働きながら、または家事や育児をしながら受験を目指す場合は、通信講座での学習がおすすめです。

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子どもたちの成長を見守る保育士は、楽しくてやりがいのあふれる仕事。「保育のプロ」として、生涯役立つ国家資格です。
子どもが好きな方には天職ともいえる仕事で、出産や子育ての経験も活かせます。共働き世帯の増加や待機児童の増加により社会的ニーズも高く、保育所をはじめとした児童福祉施設など、活躍の場も多彩です。
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