• 公開日:2020/06/01
  • 更新日:2020/11/11

保育士とは、乳児から小学校就学までの幼児を保育する仕事。保育士と聞くと、子どもたちを預かり、お世話をするというイメージがあると思いますが、実際の仕事はどのようなものなのでしょうか?
今回は、保育士の仕事内容や仕事時間についてご紹介します。

保育士って何をしてるの?保育士の仕事内容

保育士の仕事は、単純に子どもを預かって身の回りのお世話をするだけではありません。
保育士の役割とは、子どもたちの生活全般のお世話をしながら、心身の発達を促し、社会性を養うこと。そして、食事や睡眠、排せつ、清潔さ、衣類の着脱などの基本的な生活習慣を身につけさせることです。子どもの成長にとって重要な役割を担っているといえるでしょう。
それでは、そんな保育士の詳しい仕事内容を、保育士の1日を通してご紹介します。今回は3歳以上のクラスを例に挙げます。

【朝】

出勤したら、まず開園の準備を行います。部屋の掃除や換気、スケジュール確認、朝礼などを済ませ、開園の時間になったら子どもたちを迎え入れます。
子どもたちの登園が済んだら朝の会を始め、朝の挨拶や出席確認、体操などを行います。その後は自由遊びや散歩など、プログラムに沿って活動します。

【昼】

お昼が近付いてきたら手洗いやうがいなどを促し、お昼ご飯の準備を始めます。
保育士は子どもたちの様子を見ながら一緒に食事をとります。昼食を食べ終わったら後片付けを行い、子どもたちに歯磨きと排せつなどをさせ、布団を敷いてお昼寝の準備へ。子どもたちが布団に入ったら、絵本などを読み聞かせてお昼寝をさせます。
子どもたちが寝ている間は、会議や連絡帳への諸連絡記入、休憩をします。

【夕】

お昼寝が終わったら室内や園内で遊ばせ、保護者のお迎えを待ちます。お迎えが来たら保護者に連絡帳を渡し、その日の様子や連絡事項を伝えます。子どもたちを見送った後は、園内の掃除・片付け、戸締まりをして勤務終了です。

保育士の仕事時間はどのぐらい?

保育士の仕事時間は、勤めている園によっても異なりますが、1日8時間が一般的です。
早朝保育や延長保育を行っている保育園では、「早番・中番・遅番」のシフトを組みながら仕事時間を決めているケースが見られます。

【一般的なシフトの例】

  • 早番:7時30分~16時30分頃まで
  • 中番:8時30分~17時30分頃まで
  • 遅番:9時30分~子どもが帰るまで

残業については、閉園後にお遊戯会などのイベントの準備を進めたり、保育園だよりを作ったりすることがあります。
休日は、基本的に土曜日、日曜日、祝日です。週休2日制を導入している園は多いものの、土曜日や日曜日に保育を行う園もあるため、平日休みとなることもあります。

保育士のさまざまな魅力

【保育士のやりがい・魅力】

女性に人気の職業の1つである保育士ですが、さまざまな魅力・やりがいがあります。


【大好きな子どもの成長を間近で感じ取れる】

大きなやりがいとして、子どもの成長に関われることが挙げられます。大好きな子どもと一緒に過ごせる楽しさは、保育士の大きな魅力です。仕事が辛いときでも、「先生」と慕ってくれる子どもの愛らしい笑顔を見ると頑張れるという保育士も多いはずです。たくさんの子どもたちが日々成長していく姿を間近で見守り、関われる楽しさは、大きなやりがいです。初めて歩いたり、初めて言葉をしゃべったり、これまでできなかったことが一つ一つできるようになっていく子どもの成長を間近で感じることができます。小さな頃から見守ってきた子どもが成長して卒園を迎えたとき、いろいろな思い出がよみがえり深い感動を味わうでしょう。


【保護者と信頼関係を築くことができる】

また、保護者とのかかわりの中でやりがいを感じることもあります。保護者の中には、育児に関して様々な悩みを抱えている方もおり、保育士が相談を受けることも。保育士ならではの育児の知識・経験で、解決に導くことができるでしょう。そうして育児の悩みを抱える保護者の力になることができれば、保護者と信頼関係を築くことができます。保護者から頼りにしてもらい、それにこたえることによって感謝されたとき、保育士にとしてのやりがいを感じることができ、大きな魅力の一つといえます。


【雇用形態や活躍する場所がたくさんある】

他にも、雇用形態がさまざまであるという魅力があります。
家庭の事情や健康上の理由などで長時間の勤務が難しい場合、契約社員、派遣社員、パートという形で保育士を続けることが可能です。正規雇用以外の形態で働く場合は残業や休日出勤がかなり免除されますし、午前または午後だけ働くということもできます。正規の保育士に比べて補助的な仕事が多くなりますが、園によってはクラスの主要な仕事を任せてもらえることもあるでしょう。
また、保育士が活躍する現場は保育園だけにとどまりません。放課後児童福祉員、児童福祉施設でも保育士資格は重宝されますし、保育ママとしても資格を活かすことができます。活躍できる場所の多さも保育士の魅力です。


【何より、社会に貢献できる仕事】

保育士は、全国的に社会問題となっている待機児童問題の解消や、子を持つ共働き世帯に対する支援という面においても、大変に重要な役割を担っています。保育士がいなければ保育施設も安全に子どもを預かることができませんし、保育士がいるからこそ、共働きの世帯でも安心して仕事をすることができます。大変なこともありますが、だからこそ得られるやりがいや魅力がたくさんあります。保育士は、社会が必要としている存在であり、社会に貢献しているという誇りを持つことができる魅力的なお仕事なのです。

【保育士の大変なことや辛いこと】

【人間関係】

そんな魅力あふれる保育士ですが、ハードで大変な仕事でもあります。近年は男性の保育士も増えてきていますが、保育士の約9割は女性です。そのため、女性ならではの人間関係でのトラブルが起こることも。また、保護者の対応に悩まされる場合もあります。理不尽な要求やクレームを繰り返すモンスターペアレントの対応に追われ、悩みを抱えている保育士もいます。


【人材不足】

さらに、保育士は慢性的な人材不足の現状があります。保育所に入りたくても入れない「待機児童」は、都市部を中心に現在16,000人以上もおり(2019年4月現在)、今や社会問題に。そのため、保育士の仕事量の多さや長時間労働も大きな問題になっています。


【働き方改革により、改善傾向も】

しかし、2019年4月から「働き方改革関連法」が施行され、保育士業界にも様々な影響を与えています。一つは、「有給休暇取得の義務付け」です。これまで、有給休暇には取得についての義務はなく、人手不足の保育業界は有給休暇を取りにくいという傾向がありました。しかし、法改正により、年間10日間の有給休暇を付与される労働者を対象に、年5日の有給休暇の取得が義務付けられるようになったのです。これにより、確実に有給休暇を取得できるようになり、保育士にとってさらに働きやすい環境が整うことになるでしょう。

「残業時間の上限設定」も大きな影響を与えています。これまでは残業時間に上限はなく、人材不足の保育士業界では長時間の残業をする職員が多くいました。法改正にともない残業時間に上限が設けられ、特別な事情がない限り『月45時間/年360時間』という上限を超えての残業はできなくなりました。これにより、業務量の削減・業務効率化・残業時間の削減・ワークライフバランスの向上などが期待されています。

仕事量も多く、肉体的にも精神的にもハードな保育士ですが、近年の「働き方改革」によりその労働環境は変化しています。今後も保育士にとって働きやすい環境づくりは進んでいくでしょう。

保育士になるにはどうすれば良いの?

保育士の仕事内容が具体的に分かると、保育士として働く自分の姿をイメージしやすくなりますよね。それでは、保育士になるためのステップを確認しましょう。

1.保育士資格の情報収集

2.保育士資格のための勉強・(受験資格がない場合は)受験資格の獲得

3.保育士試験の受験申込

4.受験

5.試験合格後(資格取得後)、保育士登録手続き

6.保育士証取得

保育士資格は保育士試験に合格することで取得できますが、合格すればすぐに保育士になれるわけではなく、保育士登録手続きをして保育士証を取得する必要があります。
試験合格後は忘れずに保育士登録手続きを行い、保育士生活をスタートさせましょう。

【受験資格について】

保育士試験の受験には年齢の上限がなく、何歳からでも目指せます。社会に出て別の仕事をしながら、通信教育などを利用して保育士を目指す人も。ただし、保育士試験の受験資格は、高校を卒業した年度などによって違いがありますので注意が必要です。高卒・大卒・社会人から保育士を目指す場合のそれぞれの受験資格などについてご紹介いたします。


【高校卒業後に保育士で働くのを目指す場合】

保育士を目指す場合には、2つの方法があります。
ひとつは、保育士養成学校に入学する方法です。保育士養成学校とは、厚生労働省が指定する大学、短期大学、専門学校のことで、指定科目を履修しして卒業すると保育士資格が取得できます。養成学校の受験資格は学校により異なりますが、多くは高校卒業以上の学歴があれば受験可能です。
もうひとつは保育士試験を受験する方法です。1991(平成3)年3月31日までに高校を卒業している場合、または1996(平成8)年3月31日までに高校の保育科を卒業している場合は受験可能です。また、保育所や児童養護施設など、児童福祉法第7条に基づく施設での一定の勤務経験も受験資格として認められています。(2019年記事作成時点)


【大学卒業後に保育士で働くのを目指す場合】

保育士試験を受験する場合、受験資格には「大学、短大、専門学校などを卒業した人(条件を満たせば在学中の受験も可能)」という項目があり、保育とは関係のない大学や短大を卒業した人でも受験は可能です。


【社会人、主婦から保育士で働くのを目指す場合】

主婦の方や社会人として別の仕事で働いている方が保育士になる場合も、保育士試験に合格するのが一般的です。
学歴による受験資格を満たさない場合には、実務経験により受験資格を得ることも可能です。「高校卒業後に児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で、2年以上かつ2,880時間の実務経験がある人」、または「中学卒業後に児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で、5年以上かつ7,200時間の実務経験がある人」という実務経験を満たせば、保育士試験の受験ができます。


【勉強方法】

次に、保育士の資格試験に合格するための勉強方法や費用、勉強時間について、独学・通信教育・通学に分けてそれぞれご紹介します。


【独学】

独学の場合、多くの参考書の中から自分に合ったものを選別することが大切。法改正情報なども自分で収集しなくてはなりません。必要なものは、テキスト、過去問題集、筆記用具などで、すべて揃えても5,000円~1万円ほど。資格取得にかかる費用を節約したい場合には独学での受験対策が最適です。
まずは概要をつかむようにテキストを一通り読み、次にわからなかった箇所を重点的にもう一度読みましょう。しっかり読み込んだら、過去問や予想問題にチャレンジします。繰り返し解き、毎回間違える問題や正解率が安定しない問題を復習しましょう。
実技試験は、「受験申請の手引き」に課題が記載されていますので、自分が得意とする分野を選択し課題に沿った練習をしましょう。
保育士試験は出題範囲が広く、合格率が低い難関試験。合格した科目については3年間の有効期間が認められているため、はじめから3年以内の合格を目標にして独学を選ぶ人もいます。


【通信教育】

通信教育の場合、テキストは通信教育で制作されたオリジナルのものが届き、添削指導が受けられる他、疑問点も質問できます。また、急な法改正にも迅速に対応してくれるものもあります。法改正の情報を見逃すことがない点は、通信教育の強みの1つといえるでしょう。 実技試験対策だけのコースを設けている通信教育もあるため、筆記試験は独学で対策し、実技のみ通信講座を受けるという選択肢もあります。
短期間で保育士試験の合格を狙うなら、ユーキャンの保育士講座がおすすめ。標準12ヵ月で合格を目指せます。オリジナル教材で効率的に筆記試験対策ができ、実技試験対策も動画で学べるので安心です。法改正や受験内容に変更があった場合にも迅速に知らせてくれるため、最新情報にも対応できます。費用は一括払いの場合59,000円ですが、便利な分割払いも可能です。


【通学】

専門学校に通学する場合、厚生労働大臣が指定する保育士養成学校で2~3年かけて必要な課程を修了し、卒業することで保育士の資格を得ることができます。保育士養成学校には通信制もあり、通学する場合と同様、必要な科目を履修すれば卒業と同時に保育士資格が取得可能です。従って、保育士試験の受験が不要という点が大きなメリットです。ただし、保育士試験を受験し、合格しなければ資格を取得できない専門学校もあるため注意が必要です。
また、専門学校は仕事をしている方や主婦の方にとっては時間の都合をつけるのが難しい、四年制大学より安いとはいえ通信教育や独学に比べると費用がかかるなどのデメリットがあります。時間も費用もかけて良いという場合は専門学校に通うのがおすすめです。

まとめ

今回は、保育士の仕事内容や仕事時間などについてご紹介しました。
仕事内容や仕事時間は園によってさまざまですが、子どもたちの成長をサポートでき、雇用形態や勤務時間を比較的選択しやすい点は共通しています。
保育士は、子どもが好きで、フレキシブルな働き方をしたいと考えている方にオススメの職業。保育士になるためには保育士資格を取得する必要がありますが、子どもが好きならきっと夢を叶えられるはずです。まずは資格について調べるところから始めてみてはいかがでしょうか。

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子どもたちの成長を見守る保育士は、楽しくてやりがいのあふれる仕事。「保育のプロ」として、生涯役立つ国家資格です。
子どもが好きな方には天職ともいえる仕事で、出産や子育ての経験も活かせます。共働き世帯の増加や待機児童の増加により社会的ニーズも高く、保育所をはじめとした児童福祉施設など、活躍の場も多彩です。
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