管理業務主任者試験は独学でも合格可能?勉強方法についても解説
- 更新日:2023/06/13
管理業務主任者試験の勉強を独学で行うことは、マンション管理に関わる国家資格の取得を独学で目指すことを意味します。マンション管理会社への就職や転職を検討しており、管理業務主任者の資格取得を目指そうとしている人も多いことでしょう。
この記事では、管理業務主任者試験の対策として独学を検討している人に向けて、勉強の進め方を紹介します。初学者が独学で合格を目指せるのか、などの判断材料としてぜひ参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 管理業務主任者試験は、初学者にとって独学での合格は難しい。
- 宅地建物取引士試験やマンション管理士試験に合格している人は、独学でも合格を目指しやすい。
- 勉強のポイントは、まずインプットで暗記し、暗記したことの確認として問題演習でアウトプット、最後は苦手な問題を中心に確認しておくことが大切。
独学での合格は可能? 管理業務主任者試験について
管理業務主任者試験は、平成13年からスタートし、毎年1万人以上が受験している国家試験です。国家試験に合格した後は、国土交通省に登録することで、資格を取得できるようになります。
管理業務主任者試験に合格すると、同じく国家試験であるマンション管理士試験の一部科目が免除されます。したがって、マンション管理士と管理業務主任者のダブルライセンスの取得を狙う人も少なくありません。
初学者にとって独学での合格は難しい
試験内容の難易度や、国家試験のなかでは高い合格率を示していることを考えると、独学での合格は不可能ではありません。しかし、試験を実施している一般社団法人マンション管理業協会が毎年公開している合格者数と、スクールや通信講座が発表している合格者数の比率をみると、合格者の多くがスクールもしくは通信講座で勉強したことがわかります。
それを念頭に置くと、初学者にとっては独学での合格は難しいといえるでしょう。
合格までに必要な勉強時間
管理業務主任者試験に合格するためには、目安として300時間の勉強時間が必要だといわれています。例えば、1日3時間ほど勉強したとして100日間です。合格するまでに、おおよそ3カ月ほどの勉強期間を確保することが必要といえるでしょう。
管理業務主任者試験合格を独学で目指すメリット・デメリット
管理業務主任者試験の合格を独学で目指すことを検討している人に向け、独学のメリットとデメリットを解説します。
メリット
独学のメリットは、スクールなどに通うケースと比較して試験対策にかかる費用を節約できることです。また、勉強量や勉強のペースなどを、自分で決めて進められることもメリットといえるでしょう。勉強量やペースを調整しながら進めることは、通信講座でも可能です。
デメリット
独学のデメリットは、わからない箇所が出てきたときの確認が難しいことです。また、合格するためには3カ月程度で幅広い範囲の科目を勉強しなくてはいけません。効率的な勉強計画を自分で立てることは難しく、モチベーションを維持することができなくなる人も少なくありません。たくさんのテキストのなかから自分に合うものを選ぶことも困難です。
管理業務主任者試験の勉強方法|独学での進め方
ここでは、管理業務主任者試験の勉強を独学で進めるための方法について説明します。
併願受験するか否かを決める
まず、マンション管理士試験や宅地建物取引士試験と併願するか否かを検討します。併願するか否かによって、スケジュールや勉強時間、テキスト選びなどが変わってくるからです。
宅地建物取引士試験は例年10月中旬、管理業務主任者試験は例年12月の第1日曜日、マンション管理士試験は例年11月の最終日曜日に実施されます。試験科目で重複する部分もあるため、併願する場合はテキスト選びも変わってきます。
マンション管理士試験の勉強時間の目安は、500時間程度です。併願する場合も500~600時間が必要ですが、膨大な時間を効率よく使うのは難しいでしょう。
スケジュールを立てるのが苦手な人には、通信講座での勉強がおすすめです。ユーキャンでは、管理業務主任者とマンション管理士のダブル合格を狙える「マンション管理士・管理業務主任者講座」があります。通信講座を受講することで、限られた時間でも効率的に勉強を進めることが可能です。
受験日から逆算してスケジュールを立てる
ほかの試験と併願するか否かを決めたら、受験日から逆算してスケジュールを立てます。勉強の仕方には段階があり、それぞれをどのタイミングで行うかを考えることが必要です。
主な勉強方法として、暗記する「インプット」、暗記した知識をもとに問題演習に取り組む「アウトプット」、試験直前に最終確認をする「総復習・直前対策」があります。
順序として、まず、インプットで暗記し、暗記したことの確認として問題演習でアウトプットするようにしましょう。最後は、総復習や直前対策で、間違えた問題や苦手な問題を中心に確認しておくことが大切です。
管理業務主任者試験の合格を独学で目指しやすい人
独学で管理業務主任者試験の合格を目指すことは簡単ではありません。しかし、宅地建物取引士試験やマンション管理士試験に合格している人は、ある程度の知識をすでに持っているため独学でも合格を目指しやすいです。
また、マンション管理士試験に合格した人は、管理業務主任者試験で試験科目の一部が免除されるため、初学者よりも勉強時間が少なくて済むでしょう。
初学者向けの管理業務主任者試験対策
初めて管理業務主任者試験を受験する人が、独学で合格を目指すことは不可能ではありません。ただし、効率的に勉強をすすめることは難しいでしょう。
管理業務主任者試験の初学者には、通信講座がおすすめです。通信講座は、スキマ時間に勉強しやすく、効率的なカリキュラムがあらかじめ組まれていることが魅力です。また、教材の内容が初学者にもわかりやすく充実しているため、効率的に合格を目指すことができます。
まとめ
管理業務主任者試験の合格基準は、他の国家資格と比べて高くありませんが、出題範囲が広いため独学で合格を目指すのはなかなか難しいでしょう。
ユーキャンの「マンション管理士・管理業務主任者講座」では、およそ7カ月で管理業務主任者とマンション管理士のダブル合格が狙える、効率的なカリキュラムとテキストが用意されています。
WEB上での模擬テストや動画によるポイント解説などサポートも充実しており、初学者でも範囲の広い試験科目をスムーズに勉強できます。効率的な合格を目指すために、受講を検討してはいかがでしょうか。
- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- 管理業務主任者の合格点・合格率は?
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管理業務主任者試験の合格基準点は、50点満点のおおよそ34点であり、70%程度の正解率で合格できるといえます。合格率は例年20~23%台を推移。類似の国家資格と比較し、管理業務主任者の合格率は高めであるといえるでしょう。
- 管理業務主任者の試験形式・問題数は?
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管理業務主任者試験の形式は、択一式試験です。4肢択一のマークシート方式となっており、問題数は50問です。ただし「マンション管理士試験」に合格している人は、あらかじめ申請すればマンション管理適正化法についての問題5問が免除され、45問となります。
- 管理業務主任者とマンション管理士の違いは?
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マンション管理士は、マンション管理組合や住民からの相談に応じ、法的見地からアドバイスを行うコンサルタント。管理業務主任者は、管理委託契約時の重要事項説明や、組合に対して管理状況の報告などを行います。両資格とも資格は生涯有効。末長く活用できる強力な国家資格です!
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マンション管理士は、マンション管理組合や住民からの相談に応じ、マンションで発生する様々なトラブルを法的見地から解決したり、アドバイスを行うコンサルタントです。管理業務主任者は、主にマンション管理会社の従業員として管理委託契約時に重要事項を説明したり、組合に対して管理状況の報告をするなど、幅広くマンション管理のお仕事に携わることが可能です。宅地建物取引士や建築士など不動産関連の職種や、行政書士・司法書士などの法律関連の資格とも連動させることで、活用の幅が広がります。また「マンション管理士」「管理業務主任者」の試験の特徴として、受験資格に制限がなく、試験の出題分野に重なる部分が多いため、効率よく学習すれば、一度に両試験に合格することが可能です。
ユーキャンの「マンション管理士・管理業務主任者」講座なら、広範な試験範囲のうち「よく出るところ」に絞ったテキストで効率良く学習を進められます。テキスト以外にも、気軽にできるWEBテストや動画解説が見られるインターネットサービスなど充実したサポート態勢で、初めての方も、忙しい方も、無理なく合格が目指せます。