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マンション管理士とは?難易度は高い?試験日程・合格率・対策方法を解説
- 更新日:2026/10/23
マンション管理士(通称「マン管」)の資格を取得したいと考えているけれど難易度が心配、という方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、マンション管理士の試験について知りたい方に向けて、マンション管理士試験の難易度の高さとその理由、試験の実施時期、合格するためにできることなどについて解説します。併せて、合格するためのポイントも紹介します。
このページを簡潔にまとめると・・・
- マンション管理士の合格率は10%程度で、難易度は高い。ただ、1年間しっかりと勉強して、8割の得点を目指せば合格が狙える。
- マンション管理士試験の難易度が高い理由として、受験資格に制限がない、出題範囲が広い、法律問題が多いなどが挙げられる。
- マンション管理士試験に合格するには、過去問題をじっくりと解く、模擬試験を受けることが大事。独学が難しいなら通信講座も選択肢に。
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マンション管理士とは?
マンション管理士(通称「マン管」)とは、専門知識に基づき、マンションの管理に関する助言や支援を行うための国家資格です。
マンション管理のプロフェッショナルとして、マンション管理組合や住民に対してアドバイスやコンサルタントを行うことが主な仕事です。そのため、マンションの運営に関する法律はもちろん、建物の構造や設備などに関する幅広い知識が求められます。
マンション管理士と似た資格に「管理業務主任者」があり、ダブルライセンスの取得を目指す方も少なくありません。
マンション管理士の仕事内容
マンション管理士は、管理組合や区分所有者からの相談に応じ、管理組合の運営や建物の維持管理に関する助言・指導を行う専門家です。管理規約の見直しや大規模修繕計画の策定支援、住民間のトラブルへの対応など、相談内容は多岐にわたります。
特定の独占業務があるわけではなく、管理組合の立場に立つコンサルタントとして、様々な課題の解決をサポートする役割を担っています。
マンション管理士と管理業務主任者の違い
マンション管理士と管理業務主任者はどちらもマンション管理に関する国家資格です。ただし、それぞれ異なる役割を担っており、仕事内容や年収、仕事の難易度などに違いがあります。
仕事内容・役割の違い
マンション管理士は、マンションの管理について第三者の立場からアドバイスを行います。管理組合を支援するコンサルタントやアドバイザーのような存在です。依頼に応じて、大規模修繕の策定を支援したり、住民からの相談に対応したりする場合もあります。
一方、管理業務主任者は、主にマンション管理会社に所属し、管理組合に対して重要事項の説明や管理事務の報告などを行います。これらは、管理業務主任者の資格を持つ人だけが行える独占業務です。
年収の違い
一般的に、マンション管理士の年収は400万円程度、管理業務主任者の年収は300~500万円程度といわれています。マンション管理士が独立・開業も可能であるのに対し、管理業務主任者はマンション管理会社に勤務するのが一般的です。
ただし、実際の年収は、勤務先や経験、働き方によって異なります。
試験内容・難易度の違い
マンション管理士試験と管理業務主任者試験は、いずれも50問のマークシート方式で、出題形式は共通しています。出題内容に重複する部分もあるため、同じ年に両方の試験を受けるダブル受験も可能です。
また、どちらか一方の試験に合格して一定の条件を満たせば、もう一方の試験で5問免除の権利が得られるメリットもあります。
ただし、試験の難易度には差があります。マンション管理士試験は民法や区分所有法など法律分野からの出題が多く、管理業務主任者試験よりも難易度が高いとされています。合格率も、管理業務主任者試験が20%前後であるのに対し、マンション管理士試験は10%前後と低い水準です。
マンション管理士の資格取得がおすすめな人
マンション管理士は、管理組合の運営や建物の維持管理に関する専門知識を身につけ、第三者の立場から管理組合の助言・支援したい方に特におすすめの資格です。
また、不動産・建築業界でのキャリアアップを目指す方にとっても、実務に直結する知識を体系的に習得できる点で大きな強みとなります。
また、管理業務主任者など関連資格とあわせて取得することで、マンション管理における専門性をさらに高められます。ダブルライセンスを持つことで、管理組合側と管理会社側の双方の視点を理解できるようになり、より幅広い場面で活躍できるでしょう。
マンション管理士の試験日はいつ?
マンション管理士試験は年に1回のみ実施されます。申込み期間を逃してしまうと翌年まで受験できないため、早めに試験日程を確認しておくことが大切です。
2026年度(令和8年度)の試験日程
2026年度(令和8年度)のマンション管理士試験は、2026年11月29日(日)13時~15時に実施される予定です。試験地は札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市・那覇市など全国の主要都市が対象となっています。
また、受験案内書の配布は2026年7月24日(金)から開始されており、受験を検討している方は早めに確認しておくことをおすすめします。
受験の申込み方法
受験の申込みは「郵送」または「インターネット」のいずれかの方法で行えます。
郵送で申込む場合は、受験手数料をセンター指定の払込用紙等で振込・払込のうえ、2026年8月3日(月)から8月31日(月)(当日消印有効)までの間に、申込み書類をセンターへ郵送してください。
インターネットで申込む場合は、2026年8月3日(月)10時00分から9月30日(水)16時00分までの間に、センターホームページの申込み画面で必要事項を入力し、顔写真ファイルとともに送信します。
受験手数料は9,400円です。なお、インターネット申込みの場合、受験手数料はセンター指定のクレジットカードで納付する形となります。
また、マンション管理士試験には受験資格の制限がなく、年齢・学歴等に関係なく誰でも受験できる点も大きな特徴といえるでしょう。
合格発表日・合格通知方法
マンション管理士試験の合格発表は、例年、試験実施から1ヵ月半程度後に行われます。
令和7年度試験は2025年11月30日に実施され、合格発表は2026年1月9日でした。国土交通大臣より公告された官報によると、令和8年度試験の合格発表は2027年1月8日(金)となっています。
合格発表当日は、公益財団法人マンション管理センターのホームページに合格者の受験番号が掲載されるほか、受験者全員に合否通知書が発送されます。なお、合格者には合否通知書とあわせて合格証書も送付されます。
マンション管理士試験の合格率
マンション管理士試験の合格率は、直近5年分の平均で10%台となっています。令和3年度~令和7年度(2025年度)までの受験者数や合格者数などは、以下の通りです。
| 受験申込み者数 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 13,098人 | 10,984人 | 83.9% | 1,210人 | 11.0% |
| 令和6年度 | 13,124人 | 10,955人 | 83.5% | 1,389人 | 12.7% |
| 令和5年度 | 13,169人 | 11,158人 | 84.7% | 1,125人 | 10.1% |
| 令和4年度 | 14,342人 | 12,209人 | 85.1% | 1,402人 | 11.5% |
| 令和3年度 | 14,562人 | 12,021人 | 86.0% | 1,238人 | 9.9% |
他の資格試験の合格率との比較
他の資格試験の過去5年間の合格率と比較すると、司法書士は約5%、社会保険労務士は約6~7%、宅地建物取引士は約15~18%、管理業務主任者は約18~23%です。
司法書士や社会保険労務士よりは、合格率が高いことがわかります。
受験者の年齢層は高め
マンション管理士試験の受験者は、年齢層が比較的高い傾向にあります。令和7年度の合格者平均年齢は48.4歳で、最高年齢は80歳でした。
マンション管理士は一生有効な資格です。そのため、定年後の独立を目指す方や、老後の収入に不安を感じる方など、中高年層が将来に備えるための資格としても注目されています。
出典:令和7年度マンション管理士試験の結果について|公益財団法人マンション管理センター
受験者数は減少傾向
マンション管理士試験が始まった平成13年と比べると、受験者数は減少傾向にあります。
受験資格に制限はありませんが合格率が低いため、難易度が高いと考える方が増え、受験者数が減少している可能性があります。
マンション管理士試験の難易度は高い?
マンション管理士の直近5年分の合格率は9~12%台で推移しており、難易度は高いといえます。ただし、計画的に学習を続け、8割以上の得点を目標に対策すれば、合格を目指すことは可能です。
ここでは、マンション管理士試験がどのくらいの難易度なのか、詳しく解説します。
難易度は宅建士より少し高い
マンション管理士試験の難易度は、宅建士試験よりやや高いとされています。学習時間の目安は、宅建士が400時間程度であるのに対し、マンション管理士は500時間程度です。
一方、行政書士や社労士などは、600時間以上の勉強が必要とされており、これらの資格と比べると難易度は低いといえるでしょう。
8割の得点を目指せば合格が狙える
マンション管理士試験の合格最低点は、例年50点満点中34~38点程度で推移してきました。ただし、合格最低点は年度によって変動し、令和7年度は例年より高い42点でした。
合格最低点は試験の実施年度によって異なるため、事前に固定された合格ラインはありません。過去には40点を上回る合格最低点が設定されたことも踏まえ、安定して合格を目指すには、8割以上の得点を目標に学習を進めることが大切です。
1年間勉強すれば合格が狙える
マンション管理士試験は年1回実施されるため、試験日から逆算して、1年間を目安に計画的に勉強を進めると良いでしょう。
合格に必要な勉強時間は500時間程度が目安とされています。ただし、必要な学習期間や時間は、法律や不動産に関する予備知識、学習経験などによって異なります。
また、マンション管理士試験は、管理業務主任者試験と出題範囲が重なる部分があります。試験日も異なるため、効率良く学習を進めれば、同じ年に両方の資格を受験することも可能です。
マンション管理士試験の難易度が高いのはなぜ?
受験資格に制限がない
マンション管理士は、受験資格に制限がない国家資格の1つです。年齢や学歴、実務経験などを問わず誰でも受験できるため、幅広い層が挑戦しています。
受験のハードルが低い分、十分な対策をせずに受験する方も含まれることが、合格率の低さに影響している可能性があります。
出題範囲が広い
マンション管理士試験は、出題範囲が広いことも特徴です。マンションの構造や設備に関する問題だけではなく、民法、不動産関連の法令や会計実務などからも出題されます。
法律問題が多い
マンション管理士試験では、区分所有法・民法・借地借家法・被災マンション法・不動産登記法といった法律に関する問題が多く出題されます。
特に、区分所有法や訴訟、判例に関する問題は内容が複雑で、難しく感じる受験者も少なくありません。
マンション管理士試験で出題される4つの科目
法令に関する科目
法令に関する科目から出題される問題数は21問あります。主に「区分所有法」「標準管理規約」から出題されます。出題数が最も多いため得点源になりやすく、じっくりと理解を深めることが必要です。
「区分所有法」を理解してから「標準管理規約」を勉強すると理解しやすくなります。得点源となる科目であるため、集中的に勉強しましょう。
民法等・管理組合の運営に関する科目
民法等・管理組合の運営に関する科目から出題される問題数は9問あります。マンションに関わる「法令・判例の知識」だけでなく、「会計・税務の知識」も必要です。「判例」については深い理解と、問題解決能力が求められます。
「会計・税務の知識」からも難問が出題されるため、これらの科目に関しては、過去問題を大まかに勉強する程度にとどめておくといいでしょう。
建築基準法等・建築設備に関する科目
建築基準法等・建築設備に関する科目から出題される問題数は15問あります。「マンションの構造や設備」などに関する法律の問題だけでなく、「調査・診断」などの実務的な内容も問われます。
出題範囲が広い上に、専門的な知識が求められます。過去問題の勉強では、頻出問題に関する知識を覚える程度にとどめましょう。
マンション管理適正化法に関する科目
マンション管理適正化法に関する科目から出題される問題数は5問あります。マンションの良好な管理を実現するためのルールを定めた「マンション管理適正化法」の中から出題されます。
マンション管理士に関する知識、用語の定義については、毎年出題されています。頻出問題を中心に勉強し、5点満点を目指しましょう。
マンション管理士試験に合格するためのポイント
過去問題をじっくりと解く
過去問題をじっくり解くことを中心に、学習スケジュールを立てて勉強を進めましょう。マンション管理士試験は、独学でも合格を目指せるといわれています。
独学は金銭的な負担を抑えやすい一方で、学習計画を自分で立て、継続して勉強する努力が求められます。過去問題を繰り返し解き、出題傾向や苦手分野を把握することが大切です。
なお、2025年に公布された区分所有法、被災区分所有法、マンションの再生に関する法律、マンション管理適正化法などの改正法の一部は、2026年4月1日に施行されました。
2026年の試験では、これらの改正内容が出題される可能性があります。改正箇所には過去問題がないため、過去問題だけでなく、改正内容をまとめた教材や最新の参考書も活用して学習することが重要です。
通信講座を受講する
独学で勉強を継続することが難しい方には、通信講座を受講がおすすめです。通学型のスクールと比べて費用を抑えやすく、好きな時間や場所で学習できます。
また、教材や過去問題集があらかじめ選定されているため、自分で参考書を選ぶ負担を減らせる点もメリットです。
なお、ユーキャンの「マンション管理士・管理業務主任者講座」なら、2つの資格に対応した教材で、試験に必要な知識を効率良く学べます。独学での学習に不安がある方や、マンション管理士と管理業務主任者のダブル合格を目指したい方は、受講を検討してみると良いでしょう。
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模擬試験を受ける
本番前には、模擬試験を受けることをおすすめします。模擬試験を通じて、直近の出題傾向を踏まえた問題に取り組めるほか、現在の実力や苦手分野を確認できます。
試験会場の雰囲気に慣れたり、制限時間内に全ての問題を解く練習ができたりする点も、模擬試験を受けるメリットです。本番を想定して取り組み、試験後は間違えた問題を復習しましょう。
まとめ
マンション管理士は、マンション管理に関する専門知識を持つことを証明する国家資格です。組合や区分所有者からの相談に応じ、マンション管理のコンサルティングや大規模修繕計画の策定支援などを行います。
受験資格に制限はありませんが、合格率は低く、難易度の高い試験です。ただし、試験日から逆算して学習計画を立て、過去問題を中心に継続して対策すれば、合格を目指すことは十分に可能です。試験の申込みから合格発表までの流れも事前に把握しておくと、よりスムーズに準備を進められるでしょう。
マンション管理に携わる仕事をしている方はもちろん、将来的に独立・開業を視野に入れている方にも、取得をおすすめできる資格です。
また、マンション管理士試験と管理業務主任者試験は出題範囲に重なる部分が多いため、ダブル受験やダブルライセンスを目指す方も少なくありません。効率良く両資格の取得を目指すなら、ダブル合格に対応した通信講座を活用するのも選択肢のひとつです。
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マンション管理士や管理業務主任者の資格取得を考えている方は、ぜひ受講を検討してみてください

- この記事の監修者山岸 智宏
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マンション管理業界で20年以上、実務経験を積んで参りました。
その経験を生かして、「任せれば、楽ができる」をモットーにマンション管理士事務所Office-Yを設立し、管理組合の支援を行っております。
HP:https://www.office-y.pro/
よくある質問
- マンション管理士の年収は?
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マンション管理士の年収は、企業に勤める場合は400万円程度といわれていますが、独立・開業してたくさんの仕事の依頼を獲得できた場合には1,000万円以上を目指すことも可能です。
- マンション管理士の仕事の魅力は?
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マンション管理士の仕事は、住民と信頼関係を築くことができる、年齢が高くても働くことができる、独立・開業のチャンスがあることなどが、魅力といえるでしょう。
- マンション管理士の将来性は?
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マンション管理士は、比較的新しい資格のため有資格者はまだそれほど多くなく、また難易度が高いため、将来性は高いといえるでしょう。
現在のところ、マンション管理士は「名称独占」であり「業務独占」の資格ではありません。
つまり、マンション管理士の有資格者だけがマンション管理士と名乗れるだけであり、マンション管理に関する助言・支援は誰でもできる状態にあります。
そこで、マンション管理士だけが加入できる団体の全国組織である「一般社団法人日本マンション管理士会連合会」が、業務独占資格に格上げすべく「マンション管理士法」の制定を目指して政府に働きかけています。
「マンション管理士法」が制定されれば、マンション管理士の業務範囲や役割が見直され、今以上に活躍の場が広がる可能性があります。
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