• 公開日:2021/03/11

管理業務主任者試験の合格基準点とは、マンション管理に関わる国家資格を取得するための点数を意味します。管理業務主任者は、マンション管理会社へ就職や転職をしたい人にとってぜひとも取得しておきたい資格ではないでしょうか。

この記事では、管理業務主任者の試験に合格したい人に向けて合格基準点や合格率、難易度などを説明します。合格率などから難易度を判断して試験対策の参考にしてください。

管理業務主任者とは?

管理業務主任者とは、マンション管理業者が必要とする資格です。例えば、マンション管理会社の従業員として、管理委託契約時に重要事項を説明したり、組合に対して管理状況の報告などを行います。

業務を行うためには、管理業務主任者試験を受験して合格し、管理業務主任者として国土交通省に登録する必要があります。登録すると管理業務主任者証が交付され、業務にあたることができます。また、管理会社には「成年である専任の管理業務主任者をおく」ことが義務付けられています。

管理業務主任者試験とは?

管理業務主任者試験は、平成13年から年に1回行われている国家試験です。マンション管理士試験と出題範囲が重なっており、管理業務主任者試験に合格すると、マンション管理士試験の一部科目が免除されます。したがって、マンション管理士試験とダブル受験をする人も多いです。

すでにマンション管理士試験に合格している場合は、管理業務主任者試験の一部科目が免除されます。そのため、マンション管理士の資格保持者がステップアップのために管理業務主任者試験を受けることもあります。


試験概要

管理業務主任者試験の受験資格に制限はありません。したがって、誰でも受験可能です。試験は年に1回行われ、例年12月の第1日曜日に実施されています。試験に要する時間は2時間です。試験会場は北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄の8都道府県で、昨年度は1万5,000人以上の受験者が試験を受けています。


試験内容

管理業務主任者試験の試験問題は、全部で50問となっています。また、科目は、大きく分けて次の6科目です。

共有部分に関する「区分所有法」、居住者の日常に関する幅広いルールである「民法」、快適な居住環境を維持するための「マンション管理適正化法」と「標準管理規約」、そして「建築基準法」です。

その他、水道法や消防法などに関する知識を問われますが、基本問題で構成されているため難題はあおれほど多くありません。さらに、4肢択一のマークシート形式で記述式がないため解答しやすいでしょう。


試験科目の免除

マンション管理士の試験に合格している場合、管理業務主任者試験で出題される「マンション管理適正化法に関する5問」が免除されます。免除制度を利用することができるため、セットでの資格取得を目指しやすいでしょう。


合格者の傾向

年齢や性別

管理業務主任者試験の合格者に関する年齢や性別の傾向として令和元年度の情報を紹介します。合格者の最高年齢は81歳(男性)で、最低年齢は18歳(男性と女性)です。幅広い年代の人が受験していることがわかります。

また、合格者の平均年齢は、男性が43.5歳、女性が37.6歳です。男女別では、男性が2,902人で女性が715人となっており、比較すると男性の合格者が多いことがわかります。

  • 参考:試験|一般社団法人 マンション管理業協会(http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/siken.html)

管理業務主任者試験の合格基準点や合格率

管理業務主任者試験に合格するために必要な点数や、試験の合格率について解説します。

管理業務主任者試験の合格基準点

管理業務主任者試験の合格基準点は、50点満点のおおよそ34点であるといえます。また、過去5年間の合格基準点の平均は34.4点です。相対評価であるため、その年によって合格基準点は変動しますが、69%程度の正解率で合格できるといえます。

  • 参考:試験|一般社団法人 マンション管理業協会(http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/siken.html)

管理業務主任者試験の合格率

令和元年度の合格率は、23.2%でした。男女別でみると、男性の合格率は23.8%、女性の合格率は21.0%です。平成29年度と平成30年度の合格率はともに21.7%となっており、令和元年度は若干合格率が上昇したことがわかります。

  • 参考:試験|一般社団法人 マンション管理業協会(http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/siken.html)

管理業務主任者試験の合格者数

次に、令和元年度試験の合格者の数と、男女の内訳について解説します。

合格者の男女内訳

令和元年度の合格者数は、全体で3,617人でした。そのうち、男性が2,902人、女性が715人となっています。

  • 参考:試験|一般社団法人 マンション管理業協会(http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/siken.html)

受験者数と合格者数

過去10年間の受験者数と合格者数、さらに合格率、合格基準点の推移については下記のようになっています。

実施年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%) 合格基準点(点)
平成22年度 20,620 4,135 20.10 36
平成23年度 20,625 4,278 20.70 35
平成24年度 19,460 4,254 21.90 37
平成25年度 18,852 4,241 22.50 32
平成26年度 17,444 3,671 21.00 35
平成27年度 17,021 4,053 23.80 34
平成28年度 16,952 3,816 22.50 35
平成29年度 16,950 3,679 21.70 36
平成30年度 16,249 3,531 21.70 33
令和元年度 15,591 3,617 23.20 34
平均 17,976 3,928 21.91 34.7

一覧表によると、管理業務主任者試験の合格率は、20~23%台を推移している状況です。ちなみに、同じく国家資格であるマンション管理士の合格率は8%程度です。類似の国家資格と比較し、管理業務主任者の合格率は高めであるといえるでしょう。

  • 参考:試験|一般社団法人 マンション管理業協会(http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/siken.html)

管理業務主任者試験の難易度

例年の合格基準点や合格率の傾向から、管理業務主任者試験の難易度を読み解き解説します。

合格基準点から読み解く難易度

50点満点中34点という合格基準点から判断すると、全問題のおおよそ7割に正解することが求められます。したがって、合格基準点からみると、難易度はやや高めの試験といえるでしょう。一問でも点数につなげるため、計画的にスケジュールを組み、幅広い出題範囲をカバーする勉強が大切です。

合格率から読み解く難易度

令和元年度の合格率23.2%から判断すると、おおよそ4人に1人が合格していることになり、国家資格の中でも管理業務主任者の合格率は高めであるといえるでしょう。

ただし、管理業務主任者の試験には、宅地建物取引士の試験と重複する科目があります。そのため、管理業務主任者の試験を受ける人の中には、宅地建物取引士試験の合格者も多く含まれていると考えられます。その結果、合格率が高くなっているのです。このことから、初学者にとっては、やはり難易度が高い試験といえるでしょう。

不動産関連資格と比較した場合の難易度

ここでは、ほかの不動産関連の資格と比較した管理業務主任者試験の難易度について詳しく解説していきます。


マンション管理士

マンション管理士は、国土交通大臣が試験実施の主体となる国家資格で、管理組合の指導やサポートのほか、マンション所有者の生活相談などにも応じる専門家です。

マンション管理士試験の過去5年(平成27年度~令和元年度)の平均合格率は、8.26%となっています。

合格率で比較すると、管理業務主任者試験は難易度が低く、挑戦しやすい資格といえます。また、マンション管理士試験に合格すると、管理業務主任者試験の一部科目が免除されるため、両方の試験を受験することもおすすめです。

  • 参考:公益財団法人マンション管理センター|合格者概要(https://www.mankan.org/goukakusyagaiyo.html)

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際に、その土地や建物に関する説明をすることや、契約書類への記名・押印が許可される国家資格です。宅地建物取引士の平成27年度~令和元年度の平均合格率は、約15.8%です。管理業務主任者と合格率を比較した場合、管理業務主任者の難易度の方が低いといえます。

また、宅地建物取引士試験に合格し、知識を得たうえで管理業務主任者に挑戦することで、さらに合格を目指しやすくなるでしょう。

  • 参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験(https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html)

管理業務主任者試験|合格に必要な勉強時間の目安

管理業務主任者試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、300~400時間程度といわれています。仮に300時間として、1日3時間勉強すると仮定した場合、合格までに100日間(3カ月強)ほどの期間が必要です。

管理業務主任者試験合格への対策は?

管理業務主任者試験に合格するためにはどのような対策をすればいいのでしょうか。詳しく説明していきます。

難易度の傾向

管理業務主任者試験の難易度は、宅地建物取引士やマンション管理士の試験と比較すると低くなっています。ただし、出題範囲が広いため初学者にとっては、必ずしも難易度が低いとはいえないでしょう。

独学で合格を目指すのは困難

出題範囲の一部が重複している宅地建物取引士やマンション管理士の合格者であれば、ある程度知識があるため独学でも合格を目指せるでしょう。

しかし、初学者にとって独学で合格を目指すのは難しいといえます。スクールや通信講座などでは、受講生が管理業務主任者に合格した数を発表しています。一般社団法人マンション管理業協会が公表している合格者の数と比率を考慮した場合、合格者の多くは予備校や通信講座で勉強していたということがわかります。

初学者には通信講座がおすすめ

初学者が管理業務主任者試験の合格を目指す場合、通信講座がおすすめです。通信講座を利用すれば、スキマ時間を活用して勉強することができます。また、通信講座は、合格を目指せるように勉強の計画があらかじめ組まれているため、スケジュール管理も簡単です。過去の試験の傾向などをふまえた教材も充実しており、初学者でも理解しやすい内容となっています。

まとめ

管理業務主任者試験の合格率は、他の国家資格と比べて高くありません。しかし、初学者が独学で勉強するには、出題範囲が広く難しいでしょう。

効率的に合格を目指すなら、通信講座がおすすめです。ユーキャンのマンション管理士・管理業務主任者講座なら、およそ7カ月で、ダブル合格が狙えます。

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マンション管理士は、マンション管理組合や住民からの相談に応じ、マンションで発生する様々なトラブルを法的見地から解決したり、アドバイスを行うコンサルタントです。管理業務主任者は、主にマンション管理会社の従業員として管理委託契約時に重要事項を説明したり、組合に対して管理状況の報告をするなど、幅広くマンション管理のお仕事に携わることが可能です。宅地建物取引士や建築士など不動産関連の職種や、行政書士・司法書士などの法律関連の資格とも連動させることで、活用の幅が広がります。また「マンション管理士」「管理業務主任者」の試験の特徴として、受験資格に制限がなく、試験の出題分野に重なる部分が多いため、効率よく学習すれば、一度に両試験に合格することが可能です。
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