【CFP合格率】最新データを紹介!他資格とも比較
- 更新日:2025/10/10
CFP®は、ファイナンシャルプランナー(FP)関連の資格の中でも、特に難易度が高いと言われています。そのため、事前に試験の特徴や合格率を理解し、効率的な学習計画を立てることが重要です。本記事ではCFP®試験に挑戦したい人に向けて、課目別の合格率やFPとの違い、合格に近づくための効率的な試験対策の考え方などを解説します。学習計画を立てる際に役立ててください。
最新!CFP資格審査試験の課目別合格率【2024年度第2回】
2024年度第2回CFP®資格審査試験(CFP®試験)は、2024年11月10日(日)・17日(日)に全国24地区で実施され、11,169名が受検しました。全6課目に合格した受検者は871名で、全体の合格者輩出率は7.8%でした。これは前回(2024年度第1回)の6.5%をやや上回る水準です。
全6課目を一括で受検した人数は138名で、そのうち合格者は11名でした。一括合格率はわずか8.0%にとどまり、依然として高難度の試験といえるでしょう。
以下に課目別の合格率を示します。
| 課目名 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 金融資産運用設計 | 2,919名 | 930名 | 31.9% |
| 不動産運用設計 | 2,382名 | 845名 | 35.5% |
| ライフプランニング・リタイアメントプランニング | 2,568名 | 889名 | 34.6% |
| リスクと保険 | 3,078名 | 1,076名 | 35.0% |
| タックスプランニング | 2,577名 | 940名 | 36.5% |
| 相続・事業承継設計 | 2,531名 | 943名 | 37.3% |
過去のCFP合格率推移
直近での過去4回分の合格率は以下の通りです。合格率の推移をみると、試験の難易度の傾向や課目ごとのばらつきなどがわかります。
| 課目名 | 合格率 | |||
|---|---|---|---|---|
| 2024年度第2回 | 2024年度第1回 | 2023年度第2回 | 2023年度第1回 | |
| 金融資産運用設計 | 31.9% | 29.5% | 33.4% | 30.7% |
| 不動産運用設計 | 35.5% | 36.5% | 38.1% | 35.8% |
| ライフプランニング・リタイアメントプランニング | 34.6% | 31.0% | 35.4% | 35.6% |
| リスクと保険 | 35.0% | 35.7% | 35.3% | 31.8% |
| タックスプランニング | 36.5% | 36.1% | 35.6% | 39.0% |
| 相続・事業承継設計 | 37.3% | 37.9% | 34.3% | 31.4% |
過去4回のCFP®試験を通じて、各課目の合格率はおおむね30~39%で推移しており、出題の難易度が安定している点では、対策しやすいといえるでしょう。一方で、全6課目を一括で受検した場合の合格率は2023年度第1回11.2%、第2回9.8%、2024年度第1回11.0%、第2回8.0%と、常に10%前後にとどまりました。
これらの数値から、1課目ずつの合格は比較的手が届きやすくても、6課目同時合格は難易度が高く、試験全体としてのハードルは総じて高いといえるでしょう。
FP技能検定(1級・2級・3級)との合格率比較
FP技能検定の合格率と比較すると、CFP®資格の位置づけがより明確になります。CFP®の合格率は、FP2級よりは低く、FP1級学科よりは高い水準にあり、より実務的な応用力が問われる上位資格です。
まず、FP3級は学科・実技ともに60~80%と高い合格率を示しており、初心者向けの登竜門的な資格です。FP2級も40~60%と比較的取得しやすく、実生活や業務に役立つ基礎知識を身につけられます。一方、FP1級の学科は10~20%程度と一気に難易度が上がり、実技試験は80~90%と高い合格率ながら、学科合格者やCFP®認定者など限られた層しか受検できません。
CFP®資格は、課目ごとの合格率が30~39%にとどまり、全課目一括の合格率となると10%前後と、FP1級の学科に近い水準です。ただし、CFP®試験は事例分析などの実務的な要素が各課目に含まれており、実技的な力も同時に問われる点で特徴があります。
FP技能士、AFP、CFP…同じFP資格なのに違いは何? 目指すならどれ?|生涯学習のユーキャン
FP3級・2級との比較:圧倒的な差
生活に役立つ基礎知識を学べるFP3級や、実務の基本を身につける2級は、出題範囲も比較的やさしく設定されています。対してCFP®は、問われる知識の深さ・実務対応力ともに格段に高い試験です。
そのため、まずFP3級・2級に合格した後、次のステップとしてAFPを取得し、最後にCFP®にチャレンジするのが一般的な流れです。CFP®は主に実務で活躍するプロフェッショナル向けの資格であり、FP3級・2級はその土台に位置付けられます。
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FP1級との比較:実務レベルでの応用力
FP1級とCFP®は、いずれもファイナンシャルプランナー資格の最上位にあたり、高度な専門知識を有することを示す資格です。FP1級は国家資格、CFP®は国際的に通用する民間資格という違いはありますが、どちらも信頼性の高い資格といえます。
ただし、試験の構成や重視される能力には違いがあります。FP1級は知識の正確さや理論理解を評価する一方、CFP®では実務に即したケーススタディが出題され、課題解決力や応用力がより重視される点が特徴です。そのため、より実務寄りのスキルを深めたい人には、CFP®の方が適している部分があります。
なお、CFP®認定者はFP1級実技試験の受検資格を得られるため、将来的に両方の取得も視野に入れられます。どちらを先に目指すか迷う場合は、キャリアの方向性や、実務スキルと知識のどちらを重視するかを基準に考えましょう。
CFPの合格率を踏まえた試験対策の考え方
CFP®試験は、段階的に学習を進めることで着実に合格を目指せます。
全体の合格率は低く難関とされていますが、試験は6つの課目にわかれており、それぞれの合格率はおおむね3割前後で比較的安定しています。合格率は決して高くはないものの、出題範囲を明確にし、対策すれば十分に合格を狙える水準です。
さらに、一度合格した課目には有効期限が設けられていないため、過去の合格が将来にわたって有効です。そのため、受検者の多くは1回の試験で1〜2課目ずつ受検し、無理なく着実に資格取得を目指しています。
全6課目を一括で受検する方法もありますが、難易度が高く、一般的には現実的とは言えません。1課目ずつ着実に合格を重ねていく計画的な学習が効率的です。
まとめ
CFP®試験は合格率が高くないものの、6課目の分割受検ができ、計画的に合格を目指せます。取得すれば専門性が高まり、実務やキャリアアップに有利です。
CFP®を取得するには、FP2級からステップアップする方法もあります。ユーキャンの講座は、初心者もわかりやすいフルカラーテキストやスマホ対応の教材で学びやすく、着実に合格力をつけられる工夫が満載です。

- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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