コーチングとは何か簡単に解説!意味や役割、メリット、効果的な学び方について

  • コーチングとは何か簡単に解説!意味や役割、メリット、効果的な学び方について

    公開日:2023.02.22

    更新日:2023.11.08

    昨今、企業の人材育成の手法としてコーチングが注目されています。この記事では、コーチングの基本からティーチング・カウンセリングとの違い、メリット・デメリット、必要なスキル、手順、習得する方法などをまとめています。自社の人材育成に活用したいと考えている人材育成ご担当者様は、参考にしてください。

コーチングとは?

コーチングとは、指導をした相手が目標を達成できるように、コーチが指導する方法です。コーチングでは、コーチが一方的に指示を出すのではありません。目標の達成に向けて、気付きを与えたり自主的な行動を促したり、サポートします。ビジネスだけでなく、スポーツや芸術などでも活用されています。

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ビジネスでのコーチング

ビジネスにおいてのコーチングでは、上司が部下を管理したり指示を出したりするだけではありません。目標の達成に向けてアドバイスを送ることで、気付きを与えて主体的な行動を促し、能力を引き出します。モチベーションが高まるよう信頼関係を重視し、メンタル面でサポートすることも重要です。

コーチングとティーチングやカウンセリングの違い

ティーチングは、上下関係が明確にある指導方法です。上司が部下に対して目指すゴールを提示し、指示を出します。カウンセリングは、相手の不安や悩みなどを解消することが目的のコミュニケーションです。コーチングと似ている部分はあるものの、指導の方法や目的が異なります。

コーチングとカウンセリングの違い

コーチングとカウンセリングの違いを解釈するには、目的・方法・適している人の3点から知る必要があります。まず、コーチングは達成したい目的がある人に対し、目標達成に向けたアドバイスや指導を行うものです。方法は最初にどんな目標があるか確認し、現状と課題の分析、必要な要素は何か、目標に向かうためのマイルストーンなども設定しながら目標達成をサポートします。コーチングに適している人は、成果を求めている人や目標へ向かう手段がわからない人、理想と現実にギャップを感じている人などです。
一方、カウンセリングは悩みや不安を抱えており、克服または解決のための心理的サポートがほしい方に行うものです。方法はコーチングとも同じように現状分析からスタートしますが、明確な目標を設定するのではなく、本人の悩みが解消されるまで続けることが大きな違いといえます。カウンセリングは不安や悩みを抱えている人、自分に自信が持てない人、人間関係に悩みがある人などに適しています。

コーチングとティーチングの違い

ティーチングは知識やスキルを教える指導方法の1つで、コーチングとは対象となる人や指導方法も大きく異なります。ティーチングは最初に目的があり、その目的を達成するために知識とスキルを教えることが重視されます。そのためコーチングのようにサポートするのではなく、教師と生徒または上司と部下のような形で実施される点が違いです。コーチングのように伴走し、自ら正解に気付くよう支えるのではなく、ティーチングは答えを教えることで学んでもらう指導方法です。ティーチングが活用されるのは知識がほとんどない新人への教育や、若手への指導を行う場面などがあります。コーチングは管理職の育成や、部下に対するマネジメントなどの場面で利用されます。

コーチングの主なメリット

コーチングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。おもな2つのメリットを解説します。

従業員が新たに加わった際の育成に役立つ

コーチングは考える力を伸ばし、自主性を高める手法です。仕事の流れや環境に慣れていない人の指導にコーチングを導入することで、自主的な質問や悩みの相談を促せ、自発的な行動にもつながりやすいでしょう。

信頼関係を築き、モチベーションを維持できる

コーチングを意識してコミュニケーションを積極的に取ることで、信頼関係につながります。上司と部下の間に信頼関係ができると、意思疎通や意見交換の頻度が上がるでしょう。従来よりも頻繁にコミュニケーションを取ることで、仕事上の課題や問題解決へのスピードアップが期待できます。

セルフ・コーチングのスキルが身に付く

セルフ・コーチングは自分でコーチングを行って、自らの現状を把握し、目標を設定して行動するコーチング手法です。セルフ・コーチングを上手く利用すれば、目標設定と実行、評価までのPDCAサイクルが速くなり、大きく成長できます。時には他者からのコーチングを受けながら軌道修正も行うと、セルフ・コーチングの効果はさらに高まります。
ただし、セルフ・コーチングは独りよがりな目標や成果につながることもあるため、実施する際は注意しましょう。

コーチングの主なデメリット

一方で、コーチングにはデメリットも存在します。おもな2つのデメリットを解説します。

効果が表れるまでに時間がかかる

コーチングは自主性を促すため、効果が出るまでに時間がかかることがあります。効果が出ないと目的がわからなくなりやすいため、はじめから時間に余裕を持ち、長期的な視点を持つことが必要です。

専門的なスキルが求められる

コーチングで効果を出すには、専門的なスキルが必要です。担当する人のスキルや経験が不足していると、期待していたような効果が出ず、非効率的な手法となる恐れがあります。

コーチングに必要な3つのスキル

コーチングを成功させるには、3つのスキルが欠かせません。それぞれのスキルについて解説します。

1.傾聴

傾聴とは、相手の話を深い部分まで聞くことに加えて、相手の話し方や表情などに注目することです。これらを同時に行い、相手への理解を深めるコミュニケーション技法のため、相手を受け入れる受容と、同意の気持ちを持つ共感の2つが欠かせません。相手を深く観察し、感情に心を配るようにしましょう。

2.質問

質問とは、相手が自ら気付きの機会を多く持てるような質問をすることです。質問された相手が、質問への答えによって自分自身を分析できるように導く質問をします。なかでも自分の言葉で失敗を分析できるような質問を「問題の外在化」と呼び、コーチングではこの問題の外在化を積極的に取り入れます。

3.承認

承認とは、相手の長所を発見したり、言葉や態度で伝わるように褒めたりすることです。お世辞にならないように実際のいい部分を見つけ、言葉や態度で確実に伝わるように褒めましょう。承認の際には「すぐに」「具体的に」「一貫性を持って」褒めることが大切で、好ましい行動の定着を促します。

コーチングの手順

コーチングを効果的に実行するためには、正しい手順があります。4つの手順について、解説します。

1.現状の課題を確認する

仕事上の課題がある場合、部下にどのような課題があるのかを確認することが必要です。その際は部下が話しやすいように、上司は雑談を含めて話しましょう。部下は上司に話すことで、考えや感情を整理しやすくなります。課題や不満などの抱える本音を言えるように、さまざまな内容を尋ねましょう。

2.目標を明確にする

どのような状況になりたいのか、目標達成を難しくしている課題は何なのかをはっきりさせ、部下にとっての目標を明確にしましょう。モチベーションを下げないよう、できるだけ否定しないように意識することが大切です。

3.段階ごとの計画を立てる

目標達成に向けて、取り組むべき行動の計画を立てます。小さな行動を重ねて成果につなげられるよう、段階ごとの計画を立てるといいでしょう。その過程では、現実的な視点と建設的な批判を交えて、計画の精度を高めます。段階ごとに締め切り日を決めると、集中して取り組みやすくなります。

4.経過を見つつ、継続的にフォローする

放置することなく定期的に声掛けをしながら、部下の様子を見守りましょう。声掛けの際には計画の達成状況の確認や、努力の方向性が正しいのかなど、フォローを続けて目標の達成に導きます。

困った部下をコーチングを通じて対処する方法

困った部下をやる気にさせ、生産性の高い社員にする際もコーチングは役に立ちます。
困った部下とは、次のようなタイプです。

・仕事へのやる気がない
・言われたこと以外はやらない
・報告・連絡・相談をしない
・アドバイスを無視する
・指示を聞かない

こうした部下へのコーチングは、最初にコミュニケーションが取れるかどうかが重要です。
コミュニケーションがうまく取れるならティーチングと併用し、チームとして望ましい人材に育成する方針を立てましょう。逆にコミュニケーションが取れない、または取りづらいタイプであれば、信頼関係を構築しつつ、簡単なコーチングから始めるのが対処法です。
 また困った部下になってしまっている背景には、管理職のマネジメントやコーチングスキルの不足が原因の場合もあります。なぜ部下が業務をできないのか、同じ失敗を何度も繰り返してしまうのかなどの背景を深掘りし、コーチングにも生かすことが重要です。
関連リンク:コーチング研修とは? 種類や目的、研修内容やオンラインの研修のメリットも解説

コーチングを習得する方法

コーチングの技術を身につける方法はさまざまです。有効とされる5つの方法について解説します。

資格をとる

コーチングに国家資格はありませんが、いくつかの資格が存在するため、おもな3つを解説します。1つ目に、日本で初めてのコーチ認定制度として、一般財団法人生涯学習開発財団の認定コーチ資格があります。コーチングプログラムを履修して、実践経験を積むことで取得可能です。日本でもっとも取得されているコーチング資格で、初心者に適しているでしょう。

2つ目に、一般社団法人日本コーチ連盟(JCF)の認定コーチ資格があります。コーチとして活躍するためと、コーチング技能を教授するインストラクターのための2つの資格を発行しています。

3つ目に、国際コーチ連盟(ICF)から認定を受けている国際的な資格として、アソシエイト・サーティファイド・コーチ(ACC)と、プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ(PCC)、マスター認定コーチ(MCC)の3つが取得可能です。

明確なプログラムやセミナーはありませんが、取得には国際コーチ連盟が設ける一定の基準を満たし、認定された外部団体や組織によるトレーニングを受ける必要があります。

本から学ぶ

コーチングについて書かれた初心者向けの本や、ビジネス書でコーチングについて書かれたものを読むと、レベルや目的に応じた知識が身につきます。手元に置いておくと、繰り返し学びなおせることが魅力です。費用も抑えられますが、受動的な学習となり知識が身につく以上の効果を得るのは難しいでしょう。

eラーニングで学ぶ

教育事業会社などが提供しているeラーニングでは、視覚的に情報を学べるため、コーチングの具体的なイメージがしやすいのがメリットです。動画を閲覧するだけでなく、アウトプットができるテストなどがついていると、知識の習得と定着に効果的です。
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コーチングを受けることで学ぶ

自身がコーチングを受ける側に回って、プロからコーチングを受けることで実際のコーチングを体験できます。プロから体系的に学べるため、正しいコーチング技術を身につけやすいでしょう。コーチングを行う側がどのような言動を選択しているかを深く観察すると、実践的な学びを得られます。

セミナーや研修から学ぶ

企業や団体などが開催するセミナーや研修に参加することで、プロから体系的に学べます。座学形式と体験形式のものがありますが、座学形式は本や動画から学べるため、体験形式のものがおすすめです。どのようなセミナーが実施されているかを調べて、自分に適したセミナーに参加してみるといいでしょう。

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まとめ

コーチングとは、目標達成のために気付きを与え、主体的な行動を促す手法です。ビジネスでは、上司が部下とのコミュニケーションを重視し、主体性を育てます。コーチングでは一方的な関係性にならず、信頼関係を築くことが大切です。

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