おすすめのIT資格12選|取得するメリットやそれぞれの特徴、資格の選び方を解説

  • 公開日:2023.01.17

    更新日:2023.01.17


    IT企業をこれから目指す人や在職者にとって、ITに関するスキル、知識は欠かせません。IT資格は、すでに働いている社会人はもちろん、就職活動を控えている学生にも役立ちます。この記事では、IT資格の種類やそれぞれの特徴、取得するメリットについて解説します。ITに関する資格取得を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

IT資格を取得する3つのメリット

ここでは、IT資格を取得する3つのメリットを解説します。メリットを把握し、資格取得に向けての目的を明確にしておきましょう。

就職活動や転職活動で有利になる

IT資格はアピールできる時間が限られた就職・転職活動において、一目で一定の知識やスキルを示す判断材料になります。加えて、資格取得のための努力、積極性が評価につながることもあるでしょう。

特に、文系の学生や実務経験のない社会人がIT企業へ就職・転職する際に、少しでも評価が上がるように資格を取得しておくと有利です。

スキルの証明になる

就職・転職時の面接で自身の実務経験や実績をいくら述べたとしても、詳しいデータや証拠がなければ信憑性に欠けます。スキルや知識を確実に証明するためにも資格取得を目指しましょう。

効率的に知識を学べる

知識のない状態からIT関連の学習を始める場合、どこから手をつければ良いのかわからない方も少なくありません。あふれる情報のなかから重要度の低い知識を学び、非効率的な学習を行っていては必要な知識やスキルがなかなか身につかないでしょう。取得する資格を定めて、効率的に知識を学ぶことが大切です。

最初に取得を目指すべきIT資格3選

IT資格には多種多様な種類があります。ここでは、IT企業で働くために最初に取得を目指すべきIT資格3選を紹介します。

ITパスポート(iパス)

IT資格の入門とされるITパスポートは、ITの基礎知識が証明できる国家資格です。企業の活動や経営、システム戦略について、次の3つの分野で構成されます。

・ストラテジ系(経営全般)
・マネジメント系(IT管理)
・テクノロジ系(IT技術)

試験の合格率は50%ほどです。業界を問わず広く知識を学べるため、就職したい企業が定まっていない場合でもおすすめです。

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基本情報技術者

情報技術全般に関する基礎知識や技能が証明できる国家資格です。毎年10万人以上が基本情報技術者の資格試験を受けるほど、IT資格のなかで重要な資格とされています。システムエンジニアやプログラマーに必要な情報処理の基礎知識が身につくため、資格を取得することでITエンジニアとして基礎的なスキルの証明ができます。合格率は25%前後です。

応用情報技術者

ITエンジニアとして応用的な能力を測れる国家資格です。資格が網羅する範囲は基礎情報技術者と同様ですが、より実践的な知識やスキルだけでなく応用力が求められます。企業の方針や経営者の意思など企業内の状況を捉え、市場や顧客のニーズを把握します。

そのうえで情報技術を活用した経営戦略や情報戦略の策定、分析をする知識、スキルが必要です。合格率は25%程度です。

マネージャー系のIT資格4選

マネージャー系IT資格は技術者ではなく、現場をまとめる管理者におすすめの資格です。ここでは、マネージャー系のIT資格4選を紹介します。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、高度なITの専門的知識があることを証明できる資格です。システム開発における専門知識を備え、情報技術を用いて企業の経営戦略の提案や策定、推進などを行います。合格率は15%前後です。

システム監査技術者

情報システムのセキュリティ機能やシステム基盤の管理を支援する資格です。情報システムの企画から開発、運用、保守までセキュリティ機能を支援します。専門知識が必要になる国家資格で、合格率はおよそ15%です。

ITサービスマネージャ

ITサービスマネージャとは、ITサービスやマネジメントシステムに関する専門的な知識やスキルが証明できる資格です。情報システム全体の稼働の確保や被害の防止を実現し、安全性と信頼性の高いサービスを提供します。合格率は15%前後です。

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャは、プロジェクトの責任者を目指す人におすすめの国家資格です。全体の意思決定をし、プロジェクトを成功させるために、スケジュールや予算、品質を管理します。合格率はおよそ15%です。

エンジニア系のIT資格5選

ITエンジニアとして活躍するには、さまざまな知識が必要です。ここでは、エンジニア系IT資格5選を紹介します。

情報セキュリティスペシャリスト

情報セキュリティスペシャリストは、情報システム基盤の整備や情報セキュリティの管理を専門的に支援するための資格です。セキュリティに特化したエンジニアやコンサルタントは情報保護などのために非常に重要です。情報セキュリティスペシャリストの資格を獲得しておくことによって今後も重宝されるでしょう。合格率は15%前後です。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストは、ビッグデータを活用するためのデータベースエンジニア向けの国家資格です。情報システムの企画や開発、運用、保守など目的に応じて技術的に支援します。合格率は15%前後です。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、ネットワークに関連する技術支援を行うための資格です。技術支援をするためには、ネットワークに関する技術やネットワークシステム要求仕様の作成などのスキルが必要です。合格率は14%前後です。

エンベデッドシステムスペシャリスト

情報システムの構築や運用など、組み込み系エンジニアとしての高いスキルや知識が証明できる資格です。ソフトウェアとハードウェアの組み合わせの選択や各工程へ専門知識・経験を反映します。合格率は20%前後です。

システムアーキテクト

アーキテクチャを設計して、情報システムの開発を主導する人に向けた資格です。システム開発における主導力やシステムの構成設計力が必要になります。プログラマーやシステムエンジニアの上級職であるシステムアーキテクトを目指す方におすすめです。合格率は15%前後です。

取得するIT資格の選び方

取得するIT資格は、自分の状態を把握して適切な目標を立てたうえで選択しましょう。IT系の資格は、情報系・マネジメント系・エンジニア系に大別されます。ここでは、それぞれの状態にあった資格の選び方を紹介します。

IT業界の未経験者は情報系の資格

IT業界を目指す文系の学生や異業種からの転職を目指す社会人には情報系の資格がおすすめです。ITパスポートや基本情報技術者試験、応用情報技術者試験を目指し、基礎知識を体系的に学びましょう。

エンジニアとして成長を続けるにはエンジニア系の資格

エンジニアとしてスキルや知識を獲得し成長を続けるためには、エンジニア系の資格取得がおすすめです。ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト、試験情報セキュリティスペシャリスト、システムアーキテクトを中心に検討するといいでしょう。

キャリアアップにはマネジメント系の資格

IT業界でキャリアアップを狙いたい、ITコンサルタントを目指したいという社会人には、マネジメント系の資格がおすすめです。
ITストラテジストやITサービスマネージャ試験、プロジェクトマネージャ、情報処理安全確保支援士を中心に資格取得を目指すと良いでしょう。

IT系の資格取得のための勉強法

IT系の資格取得のためには、自分にあった勉強方法が重要です。以下3つの勉強法から適切な方法を選択しましょう。

独学で合格を目指す

市販されている参考書や問題集を購入して独学で勉強します。IT関連知識があまりなく進捗が悪い場合は、イラストを用いた書籍を活用するなど工夫が必要です。問題集と参考書を併用して効率よく勉強を進めましょう。

専門のスクールで合格を目指す

専門のスクールに通い効率的に勉強して合格を目指します。その場で質問できることによって、わからない部分をスムーズに解決できるでしょう。また、勉強した内容を受講者と共有したり、つまずいた時には励ましあったりできます。ただし、費用はほかの勉強法と比べて高額です。

通信講座で合格を目指す

通信講座を利用すれば場所や時間にかかわらず、効率的に勉強できます。スマートフォンやパソコン、タブレットで、過去のノウハウを詰め込んだテキストやオンライン学習、動画での学習が可能です。専門のスクールより費用は抑えられますが、独学よりは高くなります。

まとめ

IT企業で働きたい学生やキャリアアップを図りたい社会人には、IT資格の取得をおすすめします。IT資格を取得すれば効率的に知識を学べて、スキルを証明できます。就職活動や転職活動で有利になるでしょう。

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