CFPの難易度はどれくらい?合格に必要なレベルとは?
- 更新日:2025/10/10
CFP®資格審査試験(CFP®試験)は、「ファイナンシャルプランナー(FP)として最高峰の資格」とも称される、金融知識や実務スキルを総合的に問う試験です。CFP®は、日本FP協会が認定している資格であり、FPの国際資格として世界各国でも導入されています。本記事では、CFP®試験が「難しい」と言われる理由や合格率、取得メリットなどを解説します。FP資格の取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
CFP試験が「難しい」と言われる理由
CFP®試験では、高い専門性や最新情報の把握が求められます。具体的には以下の理由から難しいと言われています。
・6分野の高い専門性が求められる
・実務に即した問題が多く、応用力や対応力が必要
・6課目の試験を合格する計画性や継続力が求められる
・法律や実務情報の把握が不可欠
6課目それぞれが高度な専門性を問われる
CFP®認定者となるには、以下の6課目の試験を合格する必要があります。
・金融資産運用設計
・不動産運用設計
・ライフプランニング・リタイアメントプランニング
・リスクと保険
・タックスプランニング
・相続・事業承継設計
各課目の代表的な試験内容は、以下の通りです。
| 課目 | 代表的な試験内容 |
|---|---|
| 金融資産運用設計 | ・実務的なコンサルティング ・各国の金融政策や経済表 |
| 不動産運用設計 | ・不動産運用に関連する権利関係 ・不動産売買取引の実務的知識 |
| ライフプランニング・ リタイアメントプランニング |
・キャッシュフロー表の作成 ・法改正・制度改正の知識 |
| リスクと保険 | ・法人のリスクマネジメント ・生命保険や損害保険の内容 |
| タックスプランニング | ・10種類の所得の内容 ・所得税や法人税など各種税金に関する知識 |
| 相続・事業承継設計 | ・相続税や贈与税の仕組みと計算 ・相続の放棄や承認、遺留分 |
事例問題が多く応用力・判断力が必須
CFP®試験で出題される問題は、実務に近い状況での対応力が問われる内容が多い傾向です。そのため、単純に知識を暗記するだけでは通用しません。暗記に頼らず本質を理解し、それを柔軟に応用する能力が求められます。
6課目の中でも、不動産運用設計は特にその傾向が強いと言われています。実務の場で個別の課題に対応するための判断力や応用力がなければ、解答することは難しいでしょう。
また、リスクと保険の課目でも、単純な知識の暗記では対応できない問題が少なくありません。実務に即したコンサルティング力が求められます。個別のシーンに合わせた必要保障額の計算や統計データに関する問題では、状況に応じた適切な分析と判断が求められます。
年2回の試験に向けた計画的な学習が必要
CFP®試験は、例年6月と11月に行われるのが通例です。6課目全てに合格することが求められますが、必ずしも一括で受検する必要はありません。課目合格制であるため、分割して受検することも可能です。
特に、一括受検は合格率が低い傾向にあるため、1課目ずつ着実に合格を目指す方法が推奨されています。いずれの受検方法であっても、自分の状況や得意・不得意に合わせて、計画的に課目を選び学習を進めることが大切です。
さらに、どの課目も専門性が高く、実務に即した応用力が求められます。そのため、それぞれの課目に応じた合格戦略と学習計画を立てることが、重要と言えるでしょう。
常に最新の法改正や実務情報を反映
CFP®試験は6課目で、出題される問題も広範囲にわたります。さらに、常に最新の法改正や実務情報が反映されています。
問題内容は流動的かつ実務性の高いものとなっており、継続的に情報収集を行わなければ、正確に解答し得点を獲得するのは難しいでしょう。このように、単なる暗記や問題集の演習では対応しきれない点も、CFP®試験が難しいと言われる理由の1つです。
2025年度の試験では、下記の日付時点で施行されている法令が出題基準となります。
| 試験 | 試験に関する法令の基準日 |
|---|---|
| 2025年度 第1回 | 2025年1月1日 |
| 2025年度 第2回 | 2025年4月1日 |
CFPの難易度が高いからこそ得られる価値
CFP®試験は難易度が高く、容易ではありません。しかし、CFP®の難易度が高いからこそ得られる価値もあります。
まず、CFP®を取得すれば、実務経験と相まって企業からの信頼や評価が高まります。さらに、CFP®は日本のみならず、世界でも通用する国際資格です。そのため、国内外を問わず、活躍の場を広げられる可能性があります。
また、CFP®を取得するために学習を積み重ねる過程で、金融コンサルタントとしてのスキルや国際感覚も磨かれます。このような理由から、CFP®は挑戦する価値のある資格と言えるでしょう。
まとめ
CFP®は日本のみならず国際的に通用する資格です。しかし、問題の範囲が広い上に、最新の法改正の把握が求められるなど、取得の難易度が高い傾向にあります。
そのため、効果的な教材を使った学習が合格には不可欠です。ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座は、学習量を最小限に抑えたフルカラーテキストで、初めての人にもわかりやすい内容となっています。
CFP®の取得やファイナンシャルプランナー(FP)を目指している人は、ぜひユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座を活用してみてください。

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