• 公開日:2021/03/11

危険物取扱者の資格を取るためには、まず試験の難易度を知ることが大切です。この記事では、危険物取扱者の資格取得を目指す人に向け、試験の難易度について合格率や出題内容の観点から解説します。危険物取扱者試験の難易度を知り、自分に合ったレベルの資格を取得するといいでしょう。

3種類の危険物取扱者資格

危険物取扱者は危険物を取り扱ううえで必要な資格ですが、扱える危険物の種類に応じて「甲種」「乙種」「丙種」の3種類に分かれています。ここからは、3種類の危険物取扱者資格の特徴をそれぞれ紹介します。

甲種

甲種はあらゆる種類の危険物を取り扱うことができる資格です。取り扱える危険物の範囲が広いぶん、試験の難易度も高く、最難関の危険物取扱者資格となっています。

乙種

乙種には第1類~第6類があり、取り扱える危険物がそれぞれに異なります。たとえば、第2類では硫化リンなどの可燃性固体を、第4類ではガソリンなどの引火性液体を扱うことができます。このように、危険物取扱者乙種は合格した類の危険物のみを取り扱える資格です。

丙種

丙種は試験の難易度が最も低く、取り扱える危険物がかなり限られています。丙種で取り扱えるのは、第4類の引火性液体の中でも、ガソリンや灯油など一部の危険物のみです。

甲種を受験するために必要な資格

丙種と乙種の危険物取扱者には定められた受験資格がないため、誰でも受験できます。一方、甲種には受験資格が定められており、受験するためには一定の条件を満たさなくてはなりません。甲種危険物取扱者の受験資格は以下のとおりです。

  • 大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
  • 大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
  • 乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物取扱いの実務経験を2年以上積んだ者
  • 次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者
    第1類または第6類
    第2類または第4類
    第3類
    第5類
  • 化学に関する事項を専攻し、修士・博士の学位を授与された者

危険物取扱者資格の難易度【合格率編】

ここからは、危険物取扱者資格の難易度について合格率の観点から解説します。

甲種

甲種は取り扱える危険物の範囲が広いぶん難易度が高く、合格率は例年30~40%程度となっています。大学等で化学の知識を身につけた人や乙種の免状を交付されている人が受験しても3人に1人程度しか受からないことからも、難易度の高さがわかるでしょう。

甲種危険物取扱者試験の合格率は以下のとおりです。

年度 合格率
平成27年度 32.2%
平成28年度 33.5%
平成29年度 37.3%
平成30年度 39.8%
令和元年度 39.5%

乙種

乙種危険物取扱者試験の合格率は、第4類のみ30%前後で、他は60~70%程度となっています。第4類は例外ですが、全体的に難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。

乙種危険物取扱者試験の類ごとの合格率は以下のとおりです。

年度 第1類 第2類 第3類 第4類 第5類 第6類
平成27年度 66.6% 65.6% 67.6% 29.4% 67.9% 65.4%
平成28年度 65.5% 67.2% 68.4% 28.9% 66.9% 64.3%
平成29年度 68.4% 70.9% 69.2% 34.4% 69.4% 63.6%
平成30年度 66.9% 68.3% 67.7% 39.0% 66.1% 64.4%
令和元年度 67.9% 68.5% 68.2% 38.6% 68.7% 67.0%

乙種第4類のみ合格率が低い理由

それでは、乙種の中でなぜ第4類の合格率のみが低くなっているのでしょうか。理由としては、受験者数が圧倒的に多いことがまず挙げられます。ガソリンなどの引火性液体が扱えるようになる乙種第4類は人気が高く、他の類に比べて受験者数が多い傾向にあります。実際、令和元年度の試験における乙種第4類の受験者数は他の類の約20倍です。

第4類は汎用性の高さから会社や学校などで強制的に受験させられる場合も多く、受験者のレベルがそれほど高くありません。一方、他の類はすでに第4類に合格した人が受験する場合が多いです。全体的なレベルが高いうえに、「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の2科目が免除されることから合格率が高くなっています。

丙種

丙種危険物取扱者試験の合格率は50%前後で、受験者の2人に1人が合格する程度の難易度となっています。

丙種危険物取扱者試験の合格率は以下のとおりです。

年度 合格率
平成27年度 49.2%
平成28年度 48.7%
平成29年度 50.7%
平成30年度 51.2%
令和元年度 50.4%

危険物取扱者資格の難易度【出題内容編】

ここからは、危険物取扱者資格の難易度について出題内容の観点から解説します。

甲種

甲種の受験科目は「危険物に関する法令」「物理学及び化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の3種類で、問題数はそれぞれ15問・10問・20問となっています。本格的な物理・化学の知識が問われるうえに、取り扱うことになる危険物の範囲も幅広く、難易度はかなり高いといえます。

乙種

乙種の受験科目は「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の3種類で、問題数はそれぞれ15問・10問・10問です。甲種よりも物理・化学の難易度は下がりますが、取り扱う危険物の性質などに関する専門的な知識が問われます。

丙種

丙種の受験科目は「危険物に関する法令」「燃焼及び消火に関する基礎知識」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の3種類で、問題数はそれぞれ10問・5問・10問です。全体の問題数が少なく、出題内容も基礎的なので乙種や甲種に比べれば合格しやすいでしょう。

危険物取扱者資格の難易度を左右する要因

最後に、危険物取扱者資格の難易度を左右する3つの要因について解説します。

選択肢の数

危険物取扱者試験は全てマークシート形式ですが、選択肢の数に違いがあります。甲種と乙種では5つありますが、丙種は4つです。選択肢の数が少ないぶん迷いにくくなるので、丙種は難易度が低めだと言えます。

物理・化学

物理・化学の試験についても違いがあるので注意が必要です。まず、丙種は物理・化学の出題がないため、学習する必要がありません。乙種は物理・化学の試験が実施されますが、基礎的な内容で甲種よりもレベルは低いです。物理・化学が苦手な人は、まず丙種や乙種に挑戦することをおすすめします。

受験科目の免除

危険物取扱者試験で受験科目の免除があるかどうかは、受験する区分によって異なります。ここからは、甲種・乙種・丙種それぞれの受験科目の免除について解説します。


甲種

甲種危険物取扱者の試験では、受験科目の免除が一切認められません。乙種に合格している人もあらためて全科目を受ける必要があり、非常に難易度が高いと言えます。


乙種

乙種では、条件さえ満たせば試験科目の一部が免除されます。まず、他の類の乙種試験に合格している場合、「法令」と「物化」の試験が全て免除されます。出題されるのは「性消」の10問のみとなるので、負担が大きく軽減されるでしょう。

また、火薬類免状を持っている場合は第1類と第5類の試験で一部免除が認められます。免除を受けた場合の試験内容は、「法令」15問・「物化」4問・「性消」5問です。さらに、乙種危険物取扱者免状と火薬類免状を両方持っていれば、第1類と第5類の試験は「性消」5問のみとなります。


丙種

丙種の試験で免除が受けられるのは「5年以上消防団員として勤務し、消防学校の教育訓練のうち、基礎教育または専科教育の警防科を修了した者」です。免除資格者に該当する場合、「燃焼及び消火に関する基礎知識」の試験が全て免除されます。

まとめ

危険物取扱者試験は丙種・乙種・甲種の順に難易度が上がり、甲種を受けるためには一定の条件を満たす必要があります。また、乙種の中でも汎用性の高い第4類は人気が高く、合格率も他の類より低めです。乙種4類の合格を目指す場合は、ユーキャンの通信講座を利用するのがいいでしょう。

ユーキャンの危険物取扱者講座では、合格に必要な教材を一式セットにして提供しており、5カ月の学習期間で資格取得を目指せます。30年以上の開講実績があり、試験に関する重要な情報は適宜お知らせしているので安心です。ユーキャンでは乙種四類と丙種の試験に対応しているため、受験を検討している人はぜひご利用ください。

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