• 更新日:2023/07/19

危険物取扱者はガソリンスタンドの従業員や消防士など、さまざまな職種や業種で役立つ資格ですが、定期的な更新が必要です。しかし、なかには更新について知らなかった、うっかり更新を忘れていたという人もいるでしょう。

この記事では、危険物取扱者免状の更新方法や手続きの流れ、更新を忘れたときの対処法などについて詳しく解説します。更新手続きを行う際に、ぜひ役立ててください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 危険物取扱者は。一度合格すれば再受験の必要はないが、免状の期限が切れる前に更新する必要がある。
  • 更新が必要な時期は取得して10年のタイミング、記載内容に変更がある場合、免状の紛失や破損・汚損の場合など。
  • 危険物取扱者の免状の更新を忘れても、ペナルティはないが、新たな免状の交付までに時間がかかる。
  • 更新の際、職場で危険物を取り扱っている人は危険物取扱者保安講習を受講する必要があります。

危険物取扱者免状の更新とは?

危険物取扱者は国家資格であり、甲種危険物取扱者、乙種危険物取扱者、丙種危険物取扱者の3種類に分けられます。一度合格すれば再受験の必要はありませんが、免状には有効期限が設けられています。そのため、免状の期限が切れる前に更新する必要があります。

危険物取扱者の免状とは?

危険物取扱者の免状は、危険物取扱者の試験に合格した人に与えられます。運転免許証と同じサイズで、カード状になっています。顔写真が添付されているほか、取得した危険物取扱者の種類、交付日や交付番号などが記載されています。

危険物取扱者の免状は、提示を求められた際は速やかに提示しなければいけません。通常の業務を行っているときには携帯する必要はありませんが、タンクローリーで危険物を輸送する際には、携帯する義務があります。

危険物取扱者の免状を更新するのはいつ?

危険物取扱者の免状はいつ更新しなければいけないのでしょうか。ここでは、更新が必要な時期について条件別に説明します。

取得・更新から10年

危険物取扱者の資格には、有効期限や更新制度は設けられていません。しかし、免状には写真が添付されており、写真の有効期限は10年以内と決まっています。そのため、10年ごとに写真を新しいものに更新する必要があります。資格の有効期限のためではなく、写真の差し替えのための手続きになります。

記載内容に変更がある

免状には、写真や交付日だけでなく、氏名や生年月日、本籍地の都道府県といった個人情報も記載されています。そのため、結婚で名字の変更があった場合や、転居で本籍地の変更があった場合などには免状の更新が必要です。記載内容に変更がある場合は、10年たっていなくても速やかに更新しましょう。

免状の紛失や破損・汚損

免状を紛失してしまったり、破損や汚損があったりした場合には、更新ではなく再交付となります。再交付には申請期限がありません。なくしてしまったり破損してしまったりしたら、すぐに申請して再交付してもらえます。なお、紛失した免状がみつかった場合には、再交付した免状は10日以内に返還する必要があります。

危険物取扱者の免状の更新はどこでする?

危険物取扱者の免状を更新する場合、どこで行えばいいのでしょうか。ここでは、更新する場所について地域別に解説します。

東京都の場合

東京都で更新する場合、2020年4月からは中央試験センターの窓口での申請になります。または、東京都内の消防署や消防出張所などに置いてある、専用封筒に入った必要書類を使って郵送で申請することも可能です(一部地域を除く)。

必要書類を自分で準備して、任意の封筒で申請してもかまいません。なお、免状は郵送もしくは、専用封筒を提出した消防署での受け取りとなります。

東京都以外の場合

東京都以外で更新する場合、居住地、勤務地または免状の交付を受けた各道府県の消防試験研究センター支部に申請することになります。免状の再交付は、免状の交付を受けた、もしくは書き換えた各道府県の消防試験研究センター支部に申請しましょう。

引っ越した場合

免状の交付を受けた都道府県から引っ越した場合は、免状の交付を受けた地域、現在住んでいる地域、どちらの都道府県でも更新できます。

危険物取扱者の免状の更新に必要なものは?

ここでは、危険物取扱者の免状の更新の際に必要なものを解説します。状況によって用意するものや手数料が変わるため、更新する前に準備しておくようにしましょう。

10年経過のため更新する場合

10年経過による更新に必要なものは、以下の通りです。

  • 危険物取扱者免状の書換・再交付申請書と、交付されている免状
  • 証明写真1枚。サイズは縦4.5㎝×横3.5㎝で、申請前6カ月以内に撮影したもの
  • 404円分の切手を貼った送付用封筒(更新した免状を郵送で受け取りたい場合)
  • 手数料1,600円

記載内容に変更がある場合

免状の記載内容に変更がある場合に必要なものは、以下の通りです。

  • 危険物取扱者免状の書換・再交付申請書と、交付されている免状
  • 404円分の切手を貼った送付用封筒(更新した免状を郵送で受け取りたい場合)
  • 手数料700円

この他に、書き換える項目を証明する書類が必要です。戸籍抄本や住民票といった公的機関が発行した文書を用意しましょう。

免状の紛失や破損の場合

免状を紛失、もしくは破損して再交付を申請する場合に必要なものは、以下の通りです。

  • 危険物取扱者免状の書換・再交付申請書、破損した免状
  • 証明写真1枚。サイズは縦4.5㎝×横3.5㎝で、申請前6カ月以内に撮影したもの
  • 404円分の切手を貼った送付用封筒(再交付した免状を郵送で受け取りたい場合)
  • 手数料1,900円

なお、本人確認用に運転免許証やパスポートなどの写しが必要になるケースもあります。

危険物取扱者の免状の更新を忘れたら?

危険物取扱者の免状の更新を忘れたとしても、危険物取扱者試験の合格が取り消されることはありません。ただし、消防法令によって10年ごとの写真の差し替えが義務づけられているため、更新を忘れた免状は法令上、不備のある免状となります。

そのため、ペナルティはありませんが、新たな免状の交付までに時間がかかってしまいます。更新手続きは期限内にするようにしましょう。免状には写真の差し替え時期が記載されているので、定期的に確認しておくと安心です。

危険物取扱者保安講習の受講も忘れずに

危険物取扱者は写真の差し替えだけでなく、保安講習を受講しなければいけないケースもあります。ここでは、危険物取扱者保安講習について詳しく解説します。

危険物取扱者保安講習の目的

危険物取扱者保安講習は、消防法第13条の23の規定に基づき行われる講習です。この講習は、危険物を取り扱う仕事に就いている人が、新たな危険物や法令の改正に対応できるようになることを目的としています。なお、受講する頻度は3年に1回です。

講習はガソリンスタンドで働く人と、それ以外の職場で危険物を取り扱っている人にわかれて行われます。どちらの講習でも、法令についての講義を1時間、危険物の火災予防に関する講義を2時間受講します。

危険物取扱者保安講習の受講対象者

危険物取扱者保安講習は、危険物取扱者試験の合格者全員が受講するわけではありません。受講の対象は、危険物取扱者の資格を有していて、なおかつ職場で危険物を取り扱っている人になります。資格があっても危険物を取り扱う職種でなければ受講の義務はありませんが、任意での受講は可能です。

危険物取扱者保安講習の受講方法

危険物取扱者保安講習は、危険物安全協会連合会が主催しています。都道府県ごとに設置されているので、居住地の連合会のWebサイトで日程などを確認しましょう。受講する際には申請書を提出する必要があります。申請書は消防署や連合会で配布しています。申請書は郵送などで提出し、受講料を支払います。手続きが完了したら指定の日程、会場で受講します。

危険物取扱者保安講習の受講を忘れた場合

危険物取扱者保安講習を受講し忘れた場合、消防法第13条の2第5項の規定に基づいて免状の返納を求められるケースもあります。1度受講を忘れてしまった程度なら、すぐに返納を命じられる可能性は低いです。しかし、法令違反ごとに措置点数が定められており、3年間で20点に達すると免状返納を命じられるため、必ず受講するようにしましょう。

まとめ

危険物取扱者の免状は10年に一度の更新が必要ですが、試験の合格自体は一生有効です。国家資格で、さまざまな職種で安定したニーズがあるため、就職や転職に活かすこともできます。

ユーキャンの危険物取扱者合格指導講座は、添削問題やわからない問題をいつでも質問できるシステムがあり、合格までしっかりとサポートします。物理と化学の基礎から学習できるため、予備知識がなくても合格を目指せます。危険物取扱者の資格取得を検討中の方は、ぜひご活用ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

危険物取扱者の仕事内容は?

危険物取扱者資格は危険物を扱ったり、保管・運搬する仕事で必要な資格で、具体的な仕事としては「危険物保安監督者」「設備管理スタッフ」「化学系メーカー、製薬会社の社員」「発電所の保安員」「ガソリンスタンド店員」「タンクローリー運転手」「消防士」が挙げられます。

危険物取扱者試験の合格率は?

危険物取扱者甲種は合格率が例年30~40%、危険物取扱者乙種の合格率は、第4類のみ30%前後で、他は60~70%程度丙種危険物取扱者試験の合格率は50%前後です。

危険物取扱者試験はどの種類から目指したらいい?

初めて危険物取扱者資格を目指すなら、乙4(乙種第4類)からがいいでしょう。乙4は仕事の需要が高く、人気が高いからです。甲種は受検するために受験資格を満たす必要がありますが、乙種と丙種には特に受験資格がありません。

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