• 更新日:2024/01/19

第二種電気工事士の試験は年2回実施されます。2024年度(令和6年度)の学科試験は、上期は、CBT方式が4月22日(月)~5月9日(木)、筆記方式が5月26日(日)です。下期は、CBT方式が9月20日(金)~10月7日(月)、筆記方式が10月27日(日)です。
この記事では、第二種電気工事士試験を受けたい方や、すでに申し込んでいて受験の流れを確認したい方に向けて、申込みから資格取得までの流れや試験対策を詳しく解説します。ぜひ役立ててください。


  • 2023年度(令和5年度)の試験より、筆記試験は名称が学科試験に変更となりました。学科試験にはCBT方式が導入され、筆記方式とCBT方式のうち、どちらかを選択して受験します。CBT方式でも出題形式はこれまでと同様です。技能試験の形式に変更はありません。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 第二種電気工事士の試験は年2回実施。2023年度から、学科試験では筆記方式とCBT方式のうち、どちらかを選択して受験可能に。
  • 2024年度(令和6年度)の学科試験は、上期は、CBT方式が4月22日(月)~5月9日(木)、筆記方式が5月26日(日)。
  • 下期は、CBT方式が9月20日(金)~10月7日(月)、筆記方式が10月27日(日)。
  • 技能試験は、学科試験の合格者と免除者のみが受けられる。工具を忘れないように持参しましょう。

第二種電気工事士の試験申込みから免状交付までの流れ

以下で、試験申込みから免状交付までの流れを解説します。全体の流れを把握して、試験当日までのスケジュールを立てましょう。

1.試験概要を確認する

試験概要の上期・下期の試験日や申込み期限等は、必ず公式ホームページ(一般財団法人 電気技術者試験センター)で確認しましょう。

2.受験の申込みをする

上期の申込みは3月中旬から4月初旬、下期は8月下旬から9月上旬です。申込み方法は2通りあり、詳しくは後述します。

3.学科試験を受ける

学科試験の実施時期は、例年、次の通りです。
・上期試験:CBT方式4月下旬~5月中旬、筆記方式5月下旬
・下期試験:CBT方式9月下旬~10月中旬、筆記方式10月下旬

4.技能試験を受ける

技能試験の日程は、上期が7月下旬、下期が12月下旬です。技能試験は、学科試験の合格者と免除者のみが受けられます。

5.合格発表

合格発表は学科試験・技能試験ともにWeb公表と結果通知書の発送で行われ、Web公表が先に行われます。結果通知書の発送はWeb公表の2~3週間後の場合が多いため、Web公表で確認するといいでしょう。

6.免状交付

合格通知とともに、免状の申請書類が届きます。申請しないと免状を受け取れず、第二種電気工事士を名乗れないため、注意が必要です。

2024年度(令和6年度)の第二種電気工事士試験日程

第二種電気工事士試験を受験する際は、必ず公式ホームページを確認しましょう。試験日や日程が変更になる可能性もあるため、以下のページから確認が必要です。


2024年度(令和6年度)上期の試験日程

2024年度(令和6年度)上期の試験日程は、以下の通りです。

申込み期間 3月18日(月)~4月8日(月)
学科試験 CBT方式:4月22日(月)~5月9日(木)
筆記方式:5月26日(日)
学科試験合格発表 例年、試験の約1ヵ月後
技能試験 7月20日(土)または7月21日(日)
技能試験合格発表 例年、試験の約1ヵ月後

2024年度(令和6年度)下期の試験日程

2024年度(令和6年度)下期の試験日程は、以下の通りです。

申込み期間 8月19日(月)~9月5日(木)
学科試験 CBT方式:9月20日(金)~10月7日(月)
筆記方式:10月27日(日)
学科試験合格発表 例年、試験の約1ヵ月後
技能試験 12月14日(土)または12月15日(日)
技能試験合格発表 例年、試験の約1ヵ月後

第二種電気工事士試験の申込み方法

第二種電気工事士試験の申込み方法は、郵送とインターネットの2通りです。以下で、それぞれについて解説します。

インターネットで申込む

インターネットで申込む場合に必要なものは、以下の通りです。

  • 顔写真の画像
  • 受験手数料9,300円

一般財団法人電気技術者試験センターの公式サイトからマイページ登録を行います。同ページで名前の漢字やフリガナ・生年月日などを入力しましょう。

入力が終わった後は、受験手数料を期限内に支払います。クレジットカードや銀行振込、コンビニ決済などで、指定の口座に受験手数料9,300円を振り込めば申込みは完了します。振込手数料は振込側の負担になる点に注意しましょう。


郵送で申込む

郵送で申込む場合に必要なものは、以下の通りです。

  • 受験申込書
  • カラー撮影の顔写真
  • 払込取扱票
  • 受験手数料9,600円

受験案内の取得から始めます。受験案内は「一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局」に請求を行うことで受け取れます。A4サイズの封筒と210円の切手を用意して、書類を郵送しましょう。

受験案内が届いたら、同封の受験申込書と払込取扱票に必要事項を記入します。受験申込書に顔写真を貼り忘れないようにしましょう。最後に払込取扱票を郵便局に提出し、受験手数料9,600円を払えば申込みは完了です。払込手数料は振込側が負担します。


第二種電気工事士試験の注意点

第二種電気工事士の試験を受ける際は、4つの点に注意が必要です。以下で、それぞれについて解説します。

学科試験免除者は申請が必要

学科試験の免除資格者とは、以下に該当する方々です。

  • 前回の学科試験に合格している方
  • 高校以上の学校における電気工事士法で定めた課程を卒業した方
  • 電気主任技術者免状取得者を保持する方
上記に該当する場合は、前回合格者を除き、所定の証明書などを提出した後に申請が必要です。以前は申込み期間が異なることもありましたが、現在は同じであるため注意が必要です。


受験手数料の支払いを期限内に行う

受験手数料の支払いは、必ず期限内に支払いましょう。インターネットで申込みをした場合は、申込み後に所定の方法で期限内に支払います。郵送で申込みをする場合は、払込取扱票で支払えない点に注意が必要です。また、郵送は到着まで時間がかかるため、締め切りまで余裕を持って手続きを行うことをおすすめします。


顔写真は本人と明確にわかるものにする

顔写真は試験を受ける際に本人確認のために使われるため、間違われやすい写真を使うと受験できなくなる可能性があります。申込みをする時期の6ヶ月以内に撮影したものを使用することで、本人確認がしやすくなります。髪型やメイクなどが一致するように、写真を撮影しましょう。

学科試験・筆記方式の試験当日の流れ

学科試験の筆記方式を例に、試験当日の流れを解説します。試験当日の流れをイメージをしておくことで、落ち着いて学科試験本番に臨みましょう。

  • CBT方式はこの流れの通りではなく、試験時間や受験票の取扱いなどが異なる場合があります。

筆記方式の試験当日のタイムスケジュール

午前の場合の着席時刻は9時45分、開始時刻は10時00分、終了時刻は12時00分です。午後の場合、着席時刻は14時45分、開始時刻は15時30分、終了時刻は17時00分なため、余裕をもって入室時刻までに試験会場に到着しましょう。試験受験票を席の机上に置き、スマートフォンや電子機器の音やアラーム機能をOFFにします。

学科試験当日の持ち物

学科試験当日の持ち物は、以下の通りです。

  • 受験票
  • 筆記用具
  • 時計
  • 飲み物

筆記用具はHBの鉛筆、またはHBの芯を使ったシャープペンシルが必要です。解答はボールペンではなく、必ず鉛筆かシャープペンシルで受験してください。電卓などの計算機、計算尺は使用禁止であるため注意が必要です。


技能試験当日の流れ

技能試験当日の流れを解説します。学科試験と同様に、事前に確認してから試験に臨みましょう。

技能試験当日のタイムスケジュール

技能試験当日のタイムスケジュールを解説します。説明開始時刻の10時50分までに入室しましょう。入室禁止時刻は10時55分であるため、時間に余裕をもって到着することが重要です。試験開始は11時30分、試験終了は12時10分です。受験の際は必ず公式ホームページで時間や日時を確認しましょう。

技能試験当日の持ち物

技能試験当日の持ち物は、以下の通りです。

  • 受験票
  • 工具
  • 筆記用具
  • 時計
  • 飲み物

工具は電動工具以外であれば使用できるため、最低限必要な工具を用意しましょう。工具は、ペンチ、ドライバー、電工ナイフ、スケール、ウォーターポンププライヤー、スリーブ用圧着工具、ニッパー、VVFストリッパーなどです。色鉛筆やマジックなどもあると、複線図を書くときに便利です。 道具の貸し借りは禁止であるため、試験当日は忘れないように再確認してください。試験場に時計がない場合に備えて、腕時計も持参しましょう。


第二種電気工事士の試験対策

第二種電気工事士の試験は、過去問を中心に解いて効率的な対策を行いましょう。以下で、試験対策のコツを解説します。

過去問を繰り返し解く

過去問対策をすると正解率のアップにつながるため、繰り返し解いて問題に慣れておくといいでしょう。繰り返し解くことで出題傾向がわかり、当日の試験内容に対応しやすくなります。10~15年分の過去問を繰り返し解くと、点数を上げやすくなります。解説付きの過去問題集を解き、理解度を高めましょう。

効率よく勉強する

第二種電気工事士の試験対策は学科試験対策から行うと、効率よく勉強を進められます。勉強期間は学科試験と技能試験あわせて8カ月を目安として、試験日までのスケジュールを立てて進めることが必要です。休日に空いた時間に学ぶだけではなく、会社での通勤時間や休み時間などに問題集に取り組むことで、学習時間を増やせて効率よく勉強できるでしょう。

通信講座を利用する

最短で試験に合格したい方は、通信講座の受講がおすすめです。通信講座は合格までスケジュール通りに進めることで、無理なくコツコツと勉強を進められます。また、解説付きの過去問も充実しており、添削も受けられるため、独学で学ぶよりも合格率を高められます。独学が不安な場合は、通信講座を利用して合格を目指しましょう。

まとめ

2024年度(令和6年度)の学科試験は、上期が、CBT方式が4月22日(月)~5月9日(木)、筆記方式が5月26日(日)です。
下期は、CBT方式が9月20日(金)~10月7日(月)、筆記方式が10月27日(日)です。
学科試験だけではなく、技能試験も効率よく対策を行うことで合格率を高められるため、学習の方法を工夫するとよいでしょう。

ユーキャンの第二種電気工事士講座は、わかりやすいテキストと練習用材料付きで技能(実技)試験対策ができる通信講座です。試験合格に必要な教材がすべて揃っているため、着実に合格したい方はぜひご利用ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

第二種電気工事士の勉強方法は?

第二種電気工事士の勉強方法には「参考書等を購入し学ぶ」「ウェブ上の勉強サイトで学ぶ」「講習に参加する」「通信講座を利用する」があります。技能試験も対策できる通信講座がおすすめです。

電気工事士の年収は?

電気工事士の年収は400万~500万円です。ただし、現場の規模・経験・資格などで大きく変わり、中には年収600万円以上の求人もあります。

第二種電気工事士試験の技能(実技)試験とは?

第二種電気工事士の技能(実技)試験は、指定された配電図を使って、実際に配線作業などを行う試験です。1問のみの出題で13問の候補問題が前もって公表されるため、対策はしやすいです。

講座との相性を確かめよう

講座との相性を確かめよう

電気工事士(第二種)講座があなたに向いているのか相性診断でチェック!
80%以上の相性なら今すぐ申し込みして、人気の専門資格を手に入れよう!

安定待遇が期待できる注目の国家資格!

第二種電気工事士とは、住宅や店舗など600V以下で受電する設備の新築・増改築時に、配線図どおりに屋内配線、コンセントの設置、アース施工などを行う専門技術者のことです。これらの作業で不備があると、感電や火災など、事故の原因となる危険があるため、有資格者でないと作業ができません。そのため、ニーズが高く、好待遇で働ける、安定した収入を期待できるといったメリットが考えられます。履歴書に堂々と書ける国家資格で、就職・転職も有利!
ユーキャンの「第二種電気工事士」講座では、学科試験から技能試験までしっかり対策! イラストや写真が豊富なテキストで学科試験の重要ポイントを習得できます。また、技能試験対策のための練習用材料と映像でポイントをつかむDVD教材をセットでお届けします。さらに、五十音順の「用語集」、テキストに出てきた順番で収録した「公式集」、数学が苦手な方のための「基礎数学」、以上の3つを一冊にまとめた副教材は復習や直前対策にも便利です。