• 更新日:2026/07/15

第二種電気工事士は、一般住宅や店舗などの電気工事を行うために必要な国家資格です。受験資格に制限がなく、学歴や実務経験も問われないため、毎年多くの方が挑戦しています。

本記事では、第二種電気工事士の試験概要や合格率、難易度を詳しく解説します。勉強時間の目安や効率の良い勉強方法も紹介するため、これから資格取得を目指す方はぜひ参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 第二種電気工事士は、一般住宅や店舗などの600V以下で受電する設備の電気工事が可能な国家資格。
  • 第二種電気工事士の資格は生涯有効で、就職・転職・独立開業につながる。
  • 学科試験の合格率は55.4%、技能試験は71.4%(令和7年度下期)で、国家資格の中では比較的難易度が低い。
  • 合格するために必要な勉強時間は200時間が目安。技能試験対策もできる通信講座の受講がおすすめ。
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第二種電気工事士とは

まずは、第二種電気工事士がどのような資格なのか、基本的な特徴を紹介します。

  • 電気工事を行う際に必要な国家資格
  • 幅広い層が受験する人気の資格

電気工事を行う際に必要な国家資格

第二種電気工事士は、業務独占資格に該当する国家資格です。建物や設備などの電気工事士法で定められた電気工事を行う際に、必ず取得が求められます。 対象となるのは、一般住宅や店舗などの600V以下で受電する設備の工事です。 現場によっては第一種電気工事士の資格が必要なケースもあるため、第二種を取得した後に第一種の資格取得を目指す方も少なくありません。

幅広い層が受験する人気の資格

第二種電気工事士は、学歴や職歴、就労経験を問わず誰でも受験できる資格です。

10~60代までの幅広い年齢層が受験しており、令和7年度の受験申込者数は約18万5,000人に上りました。他の電気技術者資格と比べて倍以上の受験者がいることからも、人気の高さがうかがえます。

また、年2回試験が実施される点も受験しやすさにつながっています。一度取得すれば生涯有効な資格であるため、現場で経験を積みながら一生使える技術を身に付けることが可能です。

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「電気技術者試験受験者実態調査」

電気工事士の種類と関連する資格

電気工事に関する主な資格は以下の3つです。

  • 電気工事士(第一種・第二種)
  • 電気主任技術者
  • 電気工事施工管理技士
以下では、それぞれの違いを詳しく解説します。

電気工事士(第一種・第二種)

電気工事士には第一種と第二種があります。

第一種を取得すると、電力会社などの電気設備を除き、ほとんどの現場で設備工事を行えます。一方、第二種は電圧600V以下で受電する設備に限定された資格です。

電気主任技術者

電気主任技術者は、ビルなど電気を利用する場所で事業用電気工作物の保安監督業務を行う資格です。

第一種から第三種まであり、電気工事士が工事そのものに従事するのに対し、電気主任技術者は設備の安全管理を担う点が異なります。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、施工計画の立案や施工図の作成など、電気工事の管理業務を担う資格です。

1級と2級があり、電気工事士が現場で配線や接続などの作業を行うのに対し、施工管理技士は工事全体を統括します。

【2026年度最新】第二種電気工事士の試験概要

以下では、第二種電気工事士試験の形式やスケジュールについて、2026年度(令和8年)の最新情報をもとに解説します。受験を予定している方は十分に把握しておきましょう。

  • 試験形式(学科試験・技能試験)
  • CBT方式と筆記方式の違い
  • 試験のスケジュール(2026年度)

試験形式(学科試験・技能試験)

第二種電気工事士試験は、学科試験と技能試験で構成されています。

技能試験は学科試験合格者または学科試験免除者が対象で、後日受験する仕組みです。学科試験は50問出題され、全て四肢択一方式で回答します。合格基準は原則として60点以上です。

技能試験では、配られた配線図を見ながら持参した工具で圧着、配線、接続、機器の取付けを行います。事前に13問の候補問題が公表されるため、繰り返し練習しておきましょう。合格基準は「欠陥がないこと」とされています。

なお、学科試験の免除制度も設けられています。令和6年度上期の学科試験合格者から、次回と次々回の2回まで学科試験が免除される仕組みに変更されました。万が一技能試験で不合格になっても、学科試験からやり直す必要はありません。

CBT方式と筆記方式の違い

学科試験は、CBT方式と筆記方式のいずれかを選んで受験できます。CBT方式は試験会場のパソコンで解答する方式で、実施期間内であれば自分の都合に合わせて日時や会場を選べる点がメリットです。令和8年度からは、CBT方式の実施期間が延長されました。

筆記方式は従来のマークシート方式で、全国一斉に実施されます。どちらを選んでも出題範囲や試験時間は同一のため、自分のスケジュールに合った方式を選びましょう。

試験のスケジュールと受験料(2026年度)

2026年度(令和8年度)の試験のスケジュールは以下の通りです。

上期試験
申込期間:2026年3月16日~4月6日※申込受付は終了しました。
学科試験(CBT方式):2026年4月23日~6月7日
学科試験(筆記方式):2026年5月24日
技能試験:2026年7月18日または7月19日

下期試験
申込期間:2026年8月17日~9月3日
学科試験(CBT方式):2026年9月24日~11月8日
学科試験(筆記方式):2026年10月25日
技能試験:2026年12月12日または12月13日

受験手数料はインターネット申込みが11,100円(非課税)、郵送による書面申込みが12,500円(非課税)です。なお、申し込みは原則インターネットからとなります。

第二種電気工事士の合格率・難易度は?

直近の令和7年度下期試験では、学科試験の合格率が55.4%、技能試験の合格率が71.4%でした※1。電気工事士試験は、国家資格の中では比較的難易度が低いとされており、試験は基本的な知識を問う出題が中心です。

独学でも合格を目指せる資格ですが、技能試験は実際の工具を使った作業が求められるため、十分な実技練習が必要です。

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和7年度第二種電気工事士下期学科試験の結果について」
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和7年度第二種電気工事士下期技能試験の結果について」

第二種電気工事士の資格取得のメリット

第二種電気工事士の資格を取得するメリットは以下の3つです。

  • 就職・転職・独立開業につながる
  • 生涯を通じて役に立つ
  • DIY・家庭の電気工事にも活かせる

就職・転職・独立開業につながる

第二種電気工事士は業務独占資格のため、有資格者でなければ対象の電気工事を行えません。資格を持っていれば未経験でも応募できる求人があり、就職や転職の選択肢が広がります。

勤務先としては、建設関連の企業が一般的です。その他、メーカーの工場で設備の点検・保守を担当したり、インターネット回線工事の企業で働いたりと、電気設備がある現場で幅広く活躍できます。

経験を積めば独立開業も視野に入り、年収アップも期待できるでしょう。

生涯を通じて役に立つ

第二種電気工事士資格は、更新手続きや有効期限がなく、一度取得すれば生涯有効です。取得後にしばらく別の仕事に就いていたとしても資格は失効しないため、将来のキャリアを長期的に支えてくれるでしょう。

電気設備はあらゆる建物に設置されており、点検や修繕の需要は常に存在します。年齢を重ねても活躍の場を確保しやすい点は、第二種電気工事士の強みです。ただし、現場で長く活躍するには実務を通じて技術を磨き続ける必要があります。

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DIY・家庭の電気工事にも活かせる

近年はDIYやリフォームへの関心が高まっており、自宅のコンセント交換やスイッチの増設などを自分で行いたいという方が増えています。しかし、こうした配線に関わる作業の多くは、軽微な工事を除き、第二種電気工事士の資格がなければ行えません。

資格を取得すれば業者に依頼せずとも自分で工事を進められるため、費用を抑えられます。仕事だけでなく、日常の暮らしにも活かせる実用性の高さが第二種電気工事士の魅力です。

第二種電気工事士の勉強時間・勉強方法

以下では、第二種電気工事士の合格に必要な勉強時間の目安と主な勉強方法を紹介します。自分に合う方法を見つけて、効率良く学習しましょう。

  • 合格に必要な勉強時間の目安
  • 主な勉強方法
  • 試験対策のポイント

合格に必要な勉強時間の目安

第二種電気工事士試験に合格するために必要な勉強時間は、学科試験と技能試験を併せて200時間が1つの目安とされています。

「1日1時間×週6日×8ヶ月」程度のペースで取り組むとよいでしょう。基礎知識がある方は、これよりも短い期間で合格を目指すことも可能です。

主な勉強方法

第二種電気工事士の主な勉強方法は以下の4つです。自分の学習スタイルや生活リズムに合った方法を選びましょう。

  • 参考書等を購入して学ぶ
  • ウェブ上の勉強サイトで学ぶ
  • 講習に参加する
  • 通信講座を利用する

参考書等を購入して学ぶ

参考書やテキスト、過去問題集などを書店やネットで購入し、独学で学ぶ方法です。自分のペースで進められる反面、技能試験に必要な練習材料や工具はホームセンターやインターネット通販などで別途そろえる必要があります。

材料が売り切れている場合もあるため、早めに準備しておきましょう。

ウェブ上の勉強サイトで学ぶ

インターネット上には、第二種電気工事士の勉強ができるサイトがあります。無料で利用できるものも多く、外出時のスキマ時間で勉強する際に役立ちます。

ただし、サイトによっては情報が古かったり、解説が不十分だったりする可能性があるため、信頼性の高いサイトを選ぶことが大切です。

講習に参加する

第二種電気工事士試験対策の講習は全国各地で開催されており、講師から直接教わることで効率的に知識を習得できます。また、わからないことをその場で質問できる点もメリットです。

ただし、講習は短期間で要点を学ぶ形式が多く、受講後の復習が欠かせません。講習の日程や内容は実施団体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

通信講座を利用する

通信講座には、学科試験対策と技能試験対策の両方を行うコースがあり、技能試験対策のみの選択も可能です。参考書や学習サイトなどでの独学ではわからない部分や足りない部分を講座で補えるため、忙しい方や効率よく勉強を進めたい方に適しています。

技能試験対策をしたい場合は、作業手順を確認できる講座を選びましょう。なお、通信講座は基本的に1人で勉強するため、モチベーション管理は自分自身で行う必要があります。

試験対策のポイント

第二種電気工事士の試験対策では、学科試験と技能試験それぞれに合った準備が必要です。具体的には、以下のポイントを意識しましょう。

学科試験対策 技能試験対策
  • テキストで基本を理解し、繰り返し過去問を解く
  • 専門用語や電気の知識を暗記する
  • 出題傾向をつかんで効率的に勉強を進める
  • 複線図を描けるようにしておく
  • 試験時、過去問の改変に注意する
  • 工具をそろえる
  • 複線図は必ず描けるようにしておく
  • 実技練習を繰り返し行う
  • 事前に公表される13問の候補問題を全て練習しておく

まとめ

第二種電気工事士は比較的合格率が高く、独学でも合格を目指せる資格です。勉強方法は様々あるため、自分に合う方法を選びましょう。

ユーキャンの「第二種電気工事士講座」では、学科試験・技能試験の両方に対応した「本科コース」と、技能試験のみに対応した「技能試験コース」を用意しています。10年間の合格者数は4,400名を突破しました。

練習用材料やDVD教材も付属しており、技能試験対策にも取り組みやすい内容で、実際に受講生の89.4%が初学者です。教育訓練給付金(一般教育訓練)の対象講座でもあるため、費用面の負担も軽減できます。試験合格に向けてぜひ活用をご検討ください。

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この記事の監修者は池田 友哉(いけだ ともや)

奈良県出身 電気主任技術者・教育コンテンツクリエイター
趣味は、資格試験の短期合格メソッド研究、教育コンテンツ制作、ランニング、ロードバイク

2014年 小・中・高1種教員免許 (数学/理科) 取得
2016年 第3種電気主任技術者資格 取得
2017年 エネルギー管理士資格 取得
2017年 第2種電気工事士資格 取得
2018年 第2種電気主任技術者資格 取得

著書:
『電験3種書き込み式最強計算ドリル』
『電験2種書き込み式最強計算ドリル』

よくある質問

電気工事士の年収は?

電気工事士の平均年収は400~500万円といわれています。

経験や資格の種類、勤務先によって幅がありますが、第一種電気工事士や施工管理技士の資格を取得すれば、さらなる年収アップも見込めるでしょう。

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いは?

第一種電気工事士と第二種電気工事士では、工事できる作業範囲や試験の難易度が異なります。第一種電気工事士のほうが扱える電圧の幅が広く、工場やビルなどの大規模な現場にも対応可能です。

第二種電気工事士の技能試験はどんな内容?

技能試験では、試験会場で配線図をもとに実際の工具を使って配線・接続作業を行います。事前に13問の候補問題が公表されるため、繰り返し練習しておくことが合格のポイントです。

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第二種電気工事士とは、住宅や店舗など600V以下で受電する設備の新築・増改築時に、配線図どおりに屋内配線、コンセントの設置、アース施工などを行う専門技術者のことです。これらの作業で不備があると、感電や火災など、事故の原因となる危険があるため、有資格者でないと作業ができません。そのため、ニーズが高く、好待遇で働ける、安定した収入を期待できるといったメリットが考えられます。履歴書に堂々と書ける国家資格で、就職・転職も有利!
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