• 更新日:2023/07/19

電気工事士の資格取得を目指すにあたり、年収が気になる人もいるでしょう。電気工事士の年収は平均400万~500万円で、現場の規模や経験年数などでも金額に違いが出ます。この記事では、電気工事士のキャリア別の年収や給与、年収をアップさせるためのポイント、仕事内容などについて解説します。ぜひ、参考にしてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • 電気工事士の年収は400万~500万円。ただし、現場の規模・経験・資格などで大きく変わる。
  • 現場の規模や業務の範囲などでも違いがあり、中には年収600万円以上の求人もある。
  • 給料をアップするには第一種電気工事士を取得したり、「ボイラー技士」「危険物取扱者」「電験三種」の取得も有効。

電気工事士について

電気工事士とは、マンションや工場、スーパーなどの建物で電気を利用できるように、電気設備の設置工事や管理、メンテナンスを行う人を指します。電気工事士の資格は、「第二種電気工事士」と「第一種電気工事士」の2種類です。電気工事士として働くには、少なくとも第二種電気工事士の資格が必要です。

電気工事士の年収・給料の平均額

電気工事士の年収は400万~500万円

電気工事士の平均年収は男性の場合、約462万円でした。女性は男性よりも少し低い傾向にあります。全体的には400万~500万円程度が目安となります。 平均年収は「所定内給与額12カ月分」に「年間賞与その他特別給与額」を加え算出しています。

現場の規模・経験・資格などで大きく変わる

電気工事士の平均年収には大きな幅があるため一概にはいえませんが、400万~500万円程度が一つの目安になります。現場の規模や業務の範囲などでも違いがあり、中には年収600万円以上の求人もあります。また、都心で働くか、地方で働くかによっても年収は変わります。

年収は電気工事士としての実績を積んだり関連資格を取得したりすることで、上がる可能性があります。未経験で就職・転職したとしても、経験や関連資格の取得次第で高収入も期待できるでしょう。

電気工事士のキャリア別平均年収・給料

ここでは、電気工事士のキャリア別の平均年収・給料について解説します。

経験年数が長いほど年収・給料が増える傾向にある

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」の結果をもとに、電気工事士の経験年数別の平均年収をまとめました。経験がまったくなかった人でも15年以上の経験を積むことで、年収は2倍近くに増えています

0年 1~4年 5~9年 10~14年 15年以上
280万円 347万円 411万円 462万円 544万円

注)年収は「所定内給与額12カ月分」に「年間賞与その他特別給与額」を加え算出

電気工事士のキャリアはおもに3つに分類される

電気工事士の年収は、経験年数だけでなく、「見習い」「一般社員」「責任者」といった立場の違いによっても異なります。以下で、それぞれの年収について解説します。


見習いは250万~350万円

見習いの場合の年収は250万~350万円です。一人前になるまで年収は低めですが、人手不足の影響から年収は上昇傾向にあります。見習いは電気工事補助員として、作業の補助を担当しながら経験を積み、知識や技術を身につけながら仕事を覚えます。


一般社員は300万~500万円

見習いを卒業して、一般社員になれば年収300万~500万円になります。知識や技術を身につけた一人前の電気工事士として、現場での主な戦力となります。


責任者は400万~600万円

一般社員から現場の責任者になれば、年収は400万~600万円になります。責任者として部下を束ねて指揮をとり、現場を監督します。大きな責任がともないますが、それに見合った収入が得られます

電気工事士の具体的な仕事内容

電気工事士が携わる仕事の内容を解説します。電気工事士は一般住宅からビルなどの大規模な建物まで、さまざまな場所で活躍します。

エアコン取替工事

エアコン取替工事とは、例えば、家電量販店などで購入したエアコンと古いエアコンを交換する仕事です。作業ではエアコン本体の付け外しや電源の配線などを行います。また、定期的なクリーニング作業に携わることもあります。

屋内・外配線工事

一般住宅やビルなどの建物内に、電気を通すための配線工事も電気工事士の仕事です。場合によっては電気設備の設置だけでなく、設計から担当するケースもあります。工事期間は数カ月単位の現場もあれば、数日で終わる現場もあるため、複数の現場を同時に掛け持ちすることもあります。

ビル管理

ビル管理は、基本的に保守点検の作業となります。修理をするわけではありませんが、簡単な電気設備の修繕を行うことはあります。修繕作業は電気工事士の資格がないと行えないため、資格取得者はビルメンテナンスの業界でも重宝されるでしょう。

電気工事士が年収・給料をアップさせるポイント

ここでは、電気工事士で年収・給料をアップさせるポイントを4つ解説します。

第一種電気工事士の資格を取得する

第一種電気工事士は、第二種電気工事士の上位資格にあたります。第二種電気工事士は、600V以下の低圧で受電している電気設備の工事を行うことが可能です。

第一種電気工事士は、第二種電気工事士の仕事に加え、高圧以上で受電しているビルや工場などの電気設備の工事も行えるようになります。資格を取得することで仕事の幅が広がり、資格手当も期待できるでしょう。さらに経験を積み、責任ある立場につくことで、収入アップにつなげることができます。

関連資格を取得する

収入アップのためには、電気工事士以外の資格も取得するとよいでしょう。関連する資格を取得することで仕事の幅や分野が広がります。関連資格には、「ボイラー技士」「危険物取扱者」「電験三種」があります。ここでは、それぞれの資格について解説します。


ボイラー技士(二級)

ボイラー技士は、ビルやマンションの建物の空調管理を担うために必要な資格です。ボイラー技士の資格を取得することで即戦力として活躍できるようになるでしょう。また、空調設備がある場所なら、全国どこででも活躍できることもメリットです。一度取得すれば、書き換えの必要がなく一生涯使える資格です。


危険物取扱者

危険物取扱者は、石油などの危険性の高いものを扱うための資格です。甲・乙・丙の3種類があり、扱える危険物の種類で分かれています。電気工事士の資格に加えてこちらの資格を取得すれば、ビルや工場の設備保全業務を担当できるようになります。危険物取扱者の技術や知識は、ガソリンスタンドや薬品関係の施設、印刷工場などさまざまな現場で求められます。


電験三種

電験三種は「第三種電気主任技術者試験」の略で、電気に関する知識や技術があることを証明するための資格です。工場などで電気が安全に利用されるように、保安や監督、運営業務を行う際に必要な資格です。電気業界でニーズの高い資格となっており、資格手当や昇給に結びつきやすいことがメリットです。

経験・キャリアを積み重ねる

電気工事士として年収アップを狙うには、経験やキャリアを積み重ねることが大切です。さまざまな現場経験を積んだ人は正確に丁寧に仕事をする、作業スピードが早いなどのスキルが身についているため、どの職場でも重宝されます。

見習いのうちは、経験が少ないため給料も低めですが、経験を積む努力をして、キャリアアップを目指すことが年収アップのためのポイントになります。

利益率の高い職場で働く

電気工事士の給料は現場によっても異なります。高い年収を望むなら、利益率の高い現場で働くことが重要です。例えば、小規模の現場でなく、鉄道工事や大規模施設の現場を担当すれば、高い給料を期待できるでしょう。大企業に就職すれば必ず高収入が得らえるというわけではなく、少人数の企業でも工事単価や受注数で利益率を上げている企業もあります。

独立する

電気工事士の経験を積むことで、独立を視野に入れることができます。企業に属せず独立することで、より高収入が期待できるでしょう。ただし、独立する場合は、技術力だけでなく、営業力も必要です。現場作業だけでなく、営業や経営にも興味があるという人に向いているでしょう。

まとめ

電気工事士の資格は採用市場でもニーズの高い資格です。未経験の人でも、資格を取得することで就職や転職に有利になるほか、資格手当が期待できるようになるでしょう。資格取得のための勉強方法には通信講座の受講があります。通信講座には家事や仕事の合間などを利用して、自分のペースで学べるメリットがあります。

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生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

電気工事士試験の難易度は?

電気工事士は、国家資格の中では難易度が比較的低いです。第一種電気工事士試験の合格率は、学科試験は40%前後、技能試験は、近年上昇傾向にあり、60%前後。第二種電気工事士試験の合格率は、学科試験は60%前後、技能試験は70%前後と高いです。

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いは?

第一種電気工事士と第二種電気工事士では、工事できる作業範囲や試験難易度が異なります。第一種電気工事士のほうが扱える電圧の幅が広く、工場やビルなどの大規模な現場にも対応可能です。

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第二種電気工事士とは、住宅や店舗など600V以下で受電する設備の新築・増改築時に、配線図どおりに屋内配線、コンセントの設置、アース施工などを行う専門技術者のことです。これらの作業で不備があると、感電や火災など、事故の原因となる危険があるため、有資格者でないと作業ができません。そのため、ニーズが高く、好待遇で働ける、安定した収入を期待できるといったメリットが考えられます。履歴書に堂々と書ける国家資格で、就職・転職も有利!
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