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第二種電気工事士の技能(実技)試験とは?候補問題・工具・対策を詳しく解説
- 更新日:2026/10/23
第二種電気工事士は、住宅や小規模な店舗などの電気工事を行うために必要な国家資格です。資格を取得するには、学科試験と技能試験の両方に合格する必要があります。
技能試験は一般に「実技試験」とも呼ばれ、試験当日に提示される配線図と施工条件に従い、制限時間内に配線作業を行って作品を完成させる試験です。合格するためには、作業手順を身につけるだけでなく、欠陥と判定されるポイントを理解し、正確かつ効率的に施工する力が求められます。
本記事では、第二種電気工事士の技能試験の内容や候補問題、試験に必要な工具、試験日程を解説します。欠陥を防ぐポイントや効果的な試験対策も紹介するため、受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 第二種電気工事士の技能(実技)試験は、指定された配線図を使って、実際に配線作業などを行う試験。
- 試験は1問のみ。13問の候補問題が前もって公表されるため、対策はしやすい。
- 技能試験では指定工具が定められているため、指定通りの工具を揃える必要がある。材料は支給される。
- 合格基準は明確で、欠陥がなければ合格となる。通信講座で映像を見ながらの対策おすすめ。
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そもそも「第二種電気工事士試験」とは?
第二種電気工事士試験は、住宅や小規模な店舗・事業所などの電気工事に必要な国家資格を取得するための試験です。
電気工事士には第一種と第二種があり、第一種はビルや工場などの大規模な現場に対応でき、第二種は住宅や小規模な工場・オフィスなどに対応可能です。
試験は学科試験と技能試験に分かれており、技能試験を受けられるのは、学科試験の合格者または学科試験の免除対象者です。受験資格に制限はなく、年齢や学歴、実務経験を問わず、誰でも受験できます。
第二種電気工事士の技能(実技)試験の概要
試験日程
第二種電気工事士の技能試験は、例年、上期は7月頃、下期は12月頃に実施されます。ただし、具体的な試験日は年度によって異なるため、受験する年度の最新日程を確認することが大切です。
2026年度の技能試験の日程は、以下の通りです。
- 上期:2026年7月18日(土)または7月19日(日)
- 下期:2026年12月12日(土)または12月13日(日)
技能試験は、試験地ごとに土曜日または日曜日に分けて実施されます。自身が受験する日付や試験会場、試験開始時刻などの詳細は、受験票で必ず確認しましょう。
試験内容・試験時間
技能試験は、持参した作業用工具と会場で支給される材料を使い、配線図で与えられた問題を完成させる試験です。電線の接続、配線工事、配線器具の取り付けなどを実際に行います。
2026年度の技能試験時間は、全ての候補問題について40分の予定となっています。未完成は欠陥とみなされるため、作業だけでなく完成後の見直しまで含めた時間配分が重要です。
試験問題
技能試験では、受験年度に公表される候補問題の中から1問が出題されます。
2026年度はNo.1~No.13の計13問が候補問題として公表されており、事前に内容を確認することが可能です。ただし、配線図や施工条件などの詳細は実際の試験問題に記載されるため、候補問題とまったく同じ条件になるとは限りません。
「過去問」で検索される方も多いですが、まずは受験年度の候補問題を優先して対策することが重要です。なお、過去に実施された技能試験の問題と解答は、電気技術者試験センターの公式Webサイトでも確認できます。
合格基準
技能試験の合格基準は、完成した作品に欠陥がないことです。
作品が未完成の場合や、配線図・施工条件と異なる施工をした場合は欠陥と判断されます。また、電線・ケーブルの損傷、器具への接続不良、リングスリーブの圧着不良なども欠陥となる可能性があります。
細かな判断基準が定められているため、練習を始める前に一般財団法人電気技術者試験センターが公表している最新の「欠陥の判断基準」を確認しておきましょう。
合格率・難易度
2025年度(上期・下期合計)の技能試験では、受験者99,610人のうち71,471人が合格し、合格率は約71.7%でした。候補問題が事前に公表されるため、出題内容を想定した練習・対策が可能です。
ただし、40分以内に欠陥のない作品を完成させる必要があるため、合格率だけを見て簡単な試験と判断することはできません。工具の扱いに慣れていない初心者の方は、複線図の読み方・基本作業・候補問題の施工を段階的に練習することが合格への近道です。
第二種電気工事士の技能(実技)試験までにするべき準備
第二種電気工事士の技能試験に合格するには、工具や教材をそろえ、実際の作業を繰り返し練習する必要があります。技能試験までに行う主な準備は、以下の通りです。
学科試験終了後の自己採点
学科試験から技能試験までの間は2ヵ月程度です。学科試験が終わったら、早めに技能試験の対策を始めましょう。
技能試験を受けられるのは、学科試験の合格者または学科試験の免除者です。筆記方式で受験した場合は、公表された解答をもとに自己採点し、合格基準に達しているか確認しましょう。CBT方式では、試験終了後やマイページで正答数を確認できます。
正式な合格発表を待ってから準備を始めると、練習時間が不足する可能性があります。合格が見込める場合は、早めに技能試験の対策へ移ることをおすすめします。
参考書やテキストの準備
技能試験用の参考書やテキストも準備しましょう。参考書には、候補問題の施工条件や完成例、使用する材料などが掲載されているため、効率的な練習が可能です。
教材を選ぶ際は、受験する年度の候補問題に対応しているか確認することが大切です。学科試験で合格が見込める場合は、余裕を持って手配しましょう。
工具と材料の準備
技能試験では、受験者が作業用工具を持参し、試験会場で支給された材料を使って作品を完成させます。そのため、本番で使用する工具と、事前練習に使う材料を準備しておきましょう。
工具を1つずつ選ぶのが難しい場合は、第二種電気工事士技能試験用の工具セットを利用すると、必要な工具をまとめてそろえられます。練習用材料は、候補問題を複数回施工できる量を用意しておくと良いでしょう。
指定工具
技能試験で最低限必要とされる指定工具は以下の7つです。
- ペンチ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 電工ナイフ
- スケール
- ウォーターポンププライヤー
- リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)
指定工具以外でも、電動工具を除く工具であれば使用できます。なお、試験中に工具の貸し借りはできないため、必要な工具が全てそろっているか事前に確認しておきましょう。
勉強・実技の練習
工具や教材を準備したら、複線図の描き方と基本作業を練習します。技能試験は、作品に欠陥がないことが合格基準となるため、正確さを意識しながら、制限時間内に完成させる力を身につけましょう。
勉強|複線図の描き方
技能試験では実際に配線作業を行いますが、いきなり候補問題の施工を始めるのではなく、まずは複線図の描き方を覚えましょう。
複線図とは、実際に施工する時の配線の設計図のようなものです。試験では、電気回路を一本の線で表した単線図が提示されます。単線図を複線図に書き換えることで、電線の本数や器具同士の接続関係を整理しやすくなります。
技能試験には13問の候補問題があるため、単線図から複線図に書き換える問題をそれぞれ繰り返しましょう。
練習|基本作業
複線図の描き方を覚えたら、工具を使った基本作業(単位作業)の練習に移ります。
主な基本作業には、次のようなものがあります。
- 電線を指定された長さに切断する
- ケーブルや電線の被覆をはがす
- 電線を配線器具に取り付ける
- リングスリーブで電線を圧着接続する
- 差込形コネクタで電線を接続する
工具の扱いに慣れ、各作業を正確かつスムーズに行えるよう練習します。技能試験では、わずかな施工ミスでも欠陥と判定される場合があるため、時間内に作品を完成させるためにも、工具の使い方や電線の接続方法などをしっかり覚えましょう。
第二種電気工事士技能(実技)試験合格のポイント
技能試験の仕組みを把握する
技能試験に合格するには、試験の仕組みや評価基準を把握することが重要です。技能試験では、主に以下3つの能力が重視されます。
- 配線図や施工条件を理解して遵守できる
- 接続等の作業を的確に行える
- 回路を的確に構成できる
つまり、提示された配線図や施工条件を正しく理解し、基本作業を確実に行ったうえで、配線図通りに回路を完成させることが求められます。
基本作業をマスターする
基本作業に不慣れなまま試験に臨むと、ケーブルや電線を傷つけたり、器具への接続を誤ったりする可能性があります。
試験開始後は、リングスリーブや差込形コネクタ、端子ねじを除き、原則として材料の交換や追加支給を受けられません。材料を破損すると作品を完成させられなくなることもあるため、工具の使い方や電線の切断・接続などを繰り返し練習し、基本作業を確実に身につけましょう。
時間内に組み立てる
第二種電気工事士の技能試験の試験時間は40分です。時間内に作品を完成させられなかった場合は未完成となり、欠陥と判定されます。
本番では、完成後に結線や施工条件を見直す時間も確保できるよう、繰り返し練習して作業のスピードを高めましょう。
基本的に、ケーブルのよじれや切断面の不揃いなどは欠陥扱いにならないため、細部にこだわりすぎず、まずは施工条件と欠陥の判断基準に沿って、正確に完成させることが大切です。
施工条件は必ず確認する
試験問題には施工条件が記載されているため、作業を始める前に必ず確認しましょう。参考書などに掲載されている施工条件は、候補問題をもとに想定されたものであり、本番でも同じ条件が指定されるとは限りません。
配線方法や電線の色、接続方法などの条件を見落とすと、回路が正しく構成されていても欠陥と判定される可能性があります。問題用紙に記載された施工条件を確認してから、作業に取りかかりましょう。
第二種電気工事士技能(実技)試験に向けたおすすめの勉強方法
参考書を活用する
参考書を使って勉強する場合は、その年度に公表された候補問題に沿って練習しましょう。候補問題は13問あるため、13問全ての練習をします。
本番では候補問題の中から出題されるため、13問全てを一度は施工して、作業手順や注意点を確認することが大切です。可能であれば、それぞれ3回程度取り組み、複線図の作成から施工、見直しまでを40分以内に行えるよう練習しましょう。
練習後は完成させるだけで終わらせず、欠陥の判断基準と照らし合わせて、誤配線や圧着ミス、被覆の損傷などがないか確認することも重要です。
通信講座を活用する
独学で技能試験の対策を進めることに不安がある場合は、通信講座を活用する方法もあります。
技能試験では、工具の持ち方や電線の加工方法など、テキストや写真だけでは理解しにくい作業も少なくありません。映像教材で手元の動きや作業手順を確認しながら練習すれば、施工のコツをつかみやすくなるでしょう。
また、通信講座によっては、完成させた作品の添削や質問回答などのサポートを受けられます。自分では気付きにくい施工ミスを指摘してもらえるため、欠陥を防ぎながら効率良く技能を身につけられる点がメリットです。
ユーキャンの「第二種電気工事士講座」には、学科試験と技能試験の両方を学べる本科コースを提供しています。技能試験対策では、テキストやDVD、解説動画、練習用材料などを活用して学習できます。また、作成した施工物の添削指導も受けられるため、技能試験の対策を進めたい方に適しています。
独学での実技練習に不安がある方は、活用を検討してみてください。
まとめ
第二種電気工事士の技能(実技)試験では、事前に13問の候補問題が公表され、その中から出題されます。合格を目指すには、複線図の描き方や工具の扱い、基本的な施工方法を身につけ、候補問題を繰り返し練習することが大切です。制限時間内に作品を完成させられるよう、欠陥の判断基準も確認しながら対策を進めましょう。
なお、独学での技能試験対策に不安がある方には、通信講座の活用もおすすめです。ユーキャンの「第二種電気工事士講座」では、学科・技能試験に対応したテキストや過去問題に加え、技能試験対策用の練習材料とDVD教材が用意されています。映像で手元の動きや作業のポイントを確認できるため、初めて電気工事を学ぶ方も実技の練習を進めやすいでしょう。
第二種電気工事士試験の合格を効率良く目指したい方は、ユーキャンの「第二種電気工事士講座」の受講をぜひご検討ください。

- この記事の監修者池田 友哉(いけだ ともや)
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奈良県出身 電気主任技術者・教育コンテンツクリエイター
趣味は、資格試験の短期合格メソッド研究、教育コンテンツ制作、ランニング、ロードバイク
2014年 小・中・高1種教員免許 (数学/理科) 取得
2016年 第3種電気主任技術者資格 取得
2017年 エネルギー管理士資格 取得
2017年 第2種電気工事士資格 取得
2018年 第2種電気主任技術者資格 取得
著書:
『電験3種書き込み式最強計算ドリル』
『電験2種書き込み式最強計算ドリル』
よくある質問
- 第二種電気工事士試験の合格率は?
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第二種電気工事士の学科試験の合格率は例年60%前後で、技能試験の合格率は70%前後です。2025年度(上期・下期合計)の試験結果では、学科試験の合格率は約56.6%、技能試験の合格率は約71.7%でした。
- 第二種電気工事士の勉強方法は?
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第二種電気工事士の勉強方法には「参考書等を購入し学ぶ」「ウェブ上の勉強サイトで学ぶ」「講習に参加する」「通信講座を利用する」などがあります。
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第二種電気工事士とは、住宅や店舗など600V以下で受電する設備の新築・増改築時に、配線図どおりに屋内配線、コンセントの設置、アース施工などを行う専門技術者のことです。これらの作業で不備があると、感電や火災など、事故の原因となる危険があるため、有資格者でないと作業ができません。そのため、ニーズが高く、好待遇で働ける、安定した収入を期待できるといったメリットが考えられます。履歴書に堂々と書ける国家資格で、就職・転職も有利!
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