• 公開日:2020/10/14

電気工事士とは、暮らしに欠かせない電気を支える仕事をする人のことです。電気工事や設備のメンテナンスを行うための国家資格で、電気工事士を名乗るには試験に合格する必要があります。

この記事では、電気工事士試験の内容や受験資格などについて詳しく解説します。また、電気工事士の資格を取得するメリットも紹介するので、電気工事士試験の受験を考えている人はぜひ参考にしてください。

電気工事士とは

電気工事士とは、電気工事士法によって定められた国家資格です。暮らしに必要不可欠な電気関連の工事を支えています。住宅や工場、施設などのさまざまな建物や電車で、電気が安全に使用できるように工事をしたり管理を行ったりします。

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いとは

電気工事士には第一種と第二種があります。第一種と第二種では、行える作業や工事の範囲が異なるのです。第一種電気工事士のほうが扱える電圧の幅が広く、「自家用電気工作物で最大電力500キロワット未満の需要設備」と定められています。工場やビルなどの大規模な現場にも対応可能です。

第二種電気工事士が扱える範囲は「一般用電気工作物」、つまり一般の住居や小規模の店舗に限られます。第一種を取得することで、第二種の範囲もカバーすることが可能です。

【第一種電気工事士】試験とは

ここでは、第一種電気工事士試験の出題内容や受験資格などの詳細について解説します。

出題内容

第一種電気工事士試験には、筆記試験と技能試験があります。筆記試験はマークシート方式で、試験時間は140分と決められています。筆記試験は、全部で9つの内容について出題され、出題内容は以下の通りです。

1)電気に関する基礎理論
2)配電理論及び配線設計
3)電気応用
4)電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
5)電気工事の施工方法
6)自家用電気工作物の検査方法
7)配線図
8)発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
9)一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

このように、出題範囲が非常に広いのが特徴です。しかし、試験時間140分と余裕があるため、間違えないように正確に解くことが重要です。

続いて、技能試験の内容です。技能試験では配布された配線図通りに、60分以内に完成させることが求められます。筆記試験に合格した人、もしくは筆記試験免除者が技能試験を受けられます。技能試験で求められる技術は以下の通りです。

1)電線の接続
2)配線工事
3)電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
4)電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
6)接地工事
7)電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
8)自家用電気工作物の検査
9)自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

  • 出典:第一種電気工事士試験|一般財団法人電気技術者試験センター(https://www.shiken.or.jp/examination/e-construction01.html)

受験資格

第一種電気工事士の試験には、受験資格の制限はありません。そのため、年齢などにかかわらず誰でも受験することが可能です。ただし、第一種電気工事士の免状は実務経験がなければ発行されないため、注意しましょう。

試験日程

試験は年に1回です。全国に試験会場があり、例年筆記試験は10月、技能試験は12月に実施されます。詳細な日程については、試験実施機関のWebサイトで確認しましょう。

【第一種電気工事士】難易度はどれくらい?

第一種電気工事士の筆記試験の合格率は、例年40%程度です。また、技能試験の合格率については60%程度と、筆記試験よりも高いことが特徴です。技能試験は事前に問題が公表され、対策をとることが可能です。国家資格の中では合格率は比較的高く、難易度は中程度だといえるでしょう。

【第二種電気工事士】試験とは

第二種電気工事士試験の概要について、詳しく紹介します。

出題内容

第二種電気工事士の試験も、第一種と同様に筆記試験と技能試験があります。筆記試験はマークシート形式で、試験時間は120分です。出題内容は以下の通りです。

1)電気に関する基礎理論
2)配電理論及び配線設計
3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
4)電気工事の施工方法
5)一般用電気工作物の検査方法
6)配線図
7)一般用電気工作物の保安に関する法令

第二種の出題内容は7項目で、第一種電気工事士試験よりも出題範囲は狭いです。基本的な内容が出題されるため焦らずに解くことが大切です。

技能試験は、配線図に従い基本的な配線作業や施工を行います。試験時間は40分で、筆記試験に合格した人、もしくは筆記試験免除者が受験可能です。第二種で求められる技術は以下の通りです。

1)電線の接続
2)配線工事
3)電気機器及び配線器具の設置
4)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
6)接地工事
7)電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
8)一般用電気工作物の検査
9)一般用電気工作物の故障箇所の修理

  • 出典:第二種電気工事士試験|一般財団法人電気技術者試験センター(https://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html)

受験資格

第二種電気工事士の試験には、受験資格の制限はありません。そのため、年齢や経験などにかかわらず、誰でも受験できます。出題内容は基本的な内容が多いため、未経験者でも取り組みやすいでしょう。

試験日程

第二種電気工事士の試験は、年に2回実施されています。例年、筆記試験が6月と10月に、技能試験が7月と12月に行われます。詳細な日程については、試験実施機関のWebサイトで確認しましょう。

第一種と第二種の筆記試験は同日受験が可能

第一種と第二種の筆記試験は、同じ日に受験することも可能です。試験の出題範囲が重なっているところもあるので、同時に取り組みやすいでしょう。しかし、第一種の免状を取得するためには、実務経験が必要になります。免状取得に必要な実務経験の条件を満たしている場合は、同じ日の受験もおすすめです。

【第二種電気工事士】難易度はどれくらい?

筆記試験の合格率は例年60%前後で、技能試験の合格率は70%前後です。半数以上は合格しているため、国家資格の中では難易度は低い部類だといえます。また、第一種電気工事士と比較した場合でも、合格率は高くなっています。しっかり勉強すれば、未経験者でも合格は難しくありません。

電気工事士試験の勉強方法とは

電気工事士試験に臨む際には、どのような勉強をすればいいのでしょうか。ここでは、電気工事士試験に挑むための勉強方法を紹介します。

必要な学習時間

第一種電気工事士試験は出題範囲が広く、試験も年に1回しかないため、時間をかけて準備することが重要です。勉強時間については個人差がありますが、およそ300時間必要だといわれています。短期間で勉強しようと思うと理解が不足する分野も出てくるため、スケジュールを立てて計画的に進めましょう。

また、第二種電気工事士試験は、第一種と比較すると少ない勉強時間で対応できます。しかし、復習のために余裕をもって取り組むことが重要です。

効果的な勉強方法

効果的に勉強するにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、効果的な勉強方法をお伝えします。


過去問題に取り組む

過去問題に取り組むことで、出題傾向をつかむことができます。電気工事士試験は、過去問題と似たものが出題される傾向があります。過去問題を繰り返し解くことで、試験内容が把握できるでしょう。また、自分が苦手な分野の把握にも役立ちます。間違えやすい問題を知り対策をとりましょう。


配点の大きいところから優先的に学習する

出題範囲が広いため、勉強の順番もポイントです。多く出題される分野から優先的に取り組むことで、効率よく勉強でき、点数を取りやすくなるため合格に近づけます。

電気工事士の資格を取得するメリットとは

電気工事士を取得することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。3つのメリットを紹介します。

転職に有利

電気工事士の資格を取得することで、転職に有利になります。電気工事士は履歴書に記載できる国家資格です。資格取得は、電気工事士という仕事への意欲の高さややる気のアピールにもなるでしょう。転職市場では、第二種よりもさらに第一種が優遇される傾向があります。

活躍できる職場が多くある

電気工事士は、さまざまな職場で活躍できることもメリットの一つです。例えば、電気工事士の職場として工事現場があります。しかし、それだけではありません。電気設備や機械がある場所、他にもビルのメンテナンスや食品メーカーの工場など、活躍できる場所は多岐にわたります。

第一種のほうが行える作業が多いため、職場の選択肢の幅も広がるでしょう。

資格手当がつく場合もある

企業によって異なりますが、電気工事士の資格を取ることで資格手当がつく場合があります。金額は企業ごとにさまざまですが、一般的には、第一種のほうが第二種よりも手当が多い傾向です。

まとめ

電気工事士は国家資格のひとつで、さまざまな現場で活躍できます。受験資格は必要ないため、誰でも受験できることもメリットでしょう。

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第二種電気工事士とは、住宅や店舗など600V以下で受電する設備の新築・増改築時に、配線図どおりに屋内配線、コンセントの設置、アース施工などを行う専門技術者のことです。これらの作業で不備があると、感電や火災など、事故の原因となる危険があるため、有資格者でないと作業ができません。そのため、ニーズが高く、好待遇で働ける、安定した収入を期待できるといったメリットが考えられます。履歴書に堂々と書ける国家資格で、就職・転職も有利!
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