- このページを簡潔にまとめると・・・
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- フォロワーシップは、メンバー全員が主体的に支え合い組織成果を最大化する行動で、現代のチーム運営に不可欠。
- 批判・積極性から5タイプに分類され、建設的な提言・役割意識・密な対話が実践のポイントとなる。
- 研修・対話・成功事例共有・評価制度反映などによりフォロワー行動を育成し、信頼・モチベーション・生産性向上を促す。
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フォロワーシップとは
フォロワーシップはリーダーやチームの業務を支援し、主体的・自律的に行動することです。リーダーとは違った立場からリーダーの決定や行動を支持したり、必要なら是正したりすることもフォロワーシップに含まれます。
フォロワーシップの最大の目的は、組織やチームの成長と成果をあげることです。
また、フォロワーシップはチーム内の特定のメンバーに限定されるものではなく、全員に求められるものです。リーダーにもフォロワーシップが求められることはもちろんですが、それ以外のメンバーもフォロワーシップを意識・実践する必要があります。
VUCA※時代ではリーダーの指示に従うだけではなく、全員が当事者意識を持つことで、協力して物事を進めていくことが重要とされています。チームメンバーそれぞれが知識と経験を活かしたフォロワーシップを発揮し、より良い結果を導くことが真のフォロワーシップといえるでしょう。
※VUCAとは、変動性(Volatility)・不確実性(Uncertainty)・複雑性(Complexity)・曖昧性(Ambiguity)の頭文字をとった言葉で、先行きが読みにくい時代を表します。
メンバーシップ・リーダーシップとの違い
フォロワーシップと似た言葉に、メンバーシップやリーダーシップがあります。それぞれの概念の違いと共通点を、以下の表に整理しました。
| 概念 | 役割・定義 | 主な発揮方法 | 共通点 |
|---|---|---|---|
| リーダーシップ | 組織の方向性を示し、チームを牽引する | ビジョン提示、意思決定、指導 | チーム・組織の成果と成長に貢献すること |
| フォロワーシップ | リーダーを支援し、自主的に提言・実行する | 業務遂行、建設的な提言、サポート | |
| メンバーシップ | チームの一員として与えられた役割を果たす | 規定された担当業務の全う |
フォロワーシップが注目される理由
フォロワーシップが注目される理由には、次の2点があります。
●チームを支えられる存在が必要
●チームにおけるメンバーの重要性の高まり
チームを支えられる存在が必要
近年はVUCA時代とも呼ばれ、ビジネス環境が目まぐるしく変化し、組織に求められる役割も事業の推進速度も加速しています。予測できない時代にあっては、リーダーだけの意思決定で過酷な環境を乗り越えるのは困難です。そこで注目されているのがフォロワーシップです。リーダーを支える存在です。 リーダーはチームに方針やビジョンを示し、それをメンバーのフォロワーシップで動かしていく形が求められています。リーダーは自分の業務や役割で手一杯になり、チームまでリードするのが困難なこともあります。そのような状況でも、フォロワーシップによってメンバーが自主性・自律性を持って行動できれば、チームは正しい方向へと向かっていけるでしょう。
チームにおけるメンバーの重要性の高まり
米カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の「指導力革命:リーダーシップからフォロワーシップへ」では、フォロワーシップの果たす役割の重要性が説かれています。ケリー教授の調査によると、チームや組織においてリーダーが及ぼす影響力は10~20%程度ですが、フォロワーシップは80~90%にも及ぶとされています。このことから、組織のほとんどの人が現場で働く人材であり、リーダーの示すビジョンに基づいて能動的に考え、行動しているといえるでしょう。 チームが最大限の成果を出すには、リーダーシップ以上にフォロワーシップが重要 であることがわかります。
フォロワーシップを発揮することによる3つの効果
メンバーがフォロワーシップを発揮することで、次のような効果が期待できます。
●信頼関係の構築
●モチベーションアップ
●生産性の向上
信頼関係の構築
どの企業にもまとめ役となるリーダーと、リーダーを支えるメンバーがいます。 チームとして1つの目標や成果を目指す以上、立場は違っても同じ方向を向いて働く必要があります。フォロワーシップを発揮すれば、リーダーとメンバーが対等な立場で意見を出し合い、建設的な企業活動につなげられるでしょう。一般的にはメンバーはリーダーの指示に従うと思われがちですが、リーダーとメンバーの信頼関係があれば、お互いに尊重し合う関係性が生まれます。リーダーとメンバーがそれぞれのフォロワーシップを発揮することで、チーム全体の活性化につながり、相互の信頼関係が生まれます。
モチベーションアップ
組織やチームの生産性を高めるには、メンバー全体のモチベーションも重要な要素です。しかしリーダー1人が頑張っても、全体のモチベーションが上がらないことも少なくありません。メンバーのモチベーションを高めるには、リーダーとメンバーをつなぐフォロワーの存在は欠かせません。フォロワーシップが組織運営では非常に大きな割合を占めているため、一人ひとりのモチベーションアップが重要です。リーダーとメンバーをつなぐ存在がいれば、相互のやりとりや認識の共有ができ、チームとしての意思を統一できるでしょう。メンバーもリーダーが自分たちの意見を尊重してくれていると感じれば、チームに貢献してくれるはずです。
関連コラム:モチベーションとは?意味やメリット、高める手法を紹介
生産性の向上
フォロワーシップを発揮すると、メンバー全員が自律した行動を取るようになるため、チームの生産性も高まります。フォロワーシップを正しく理解し、行動に移せるメンバーが増えれば、自然と組織全体が活性化していきます。また、メンバーが実践しているフォローで他のメンバーが刺激を受ければ、同じように実践する人が増えていくでしょう。その結果、組織やチーム全体の生産性が高まり、メンバー間でのコミュニケーションの活性化にもつながっていきます。
フォロワーシップの5つのタイプ
フォロワーシップには5つのタイプがあります。批判的思考と積極的思考という2つの軸から、模範的・孤立型・順応型・消極的・実務型に分類したものです。 それぞれのタイプの特徴について紹介します。
(1)模範的
模範的なタイプは、批判的思考と積極的思考の両軸が備わり、最も理想的とされるフォロワーシップです。批判性・積極性の高さから、自発的な行動や考えを持ってフォローをしてくれます。またリーダーの方針や行動の誤りに気づいた際も、それを正すための建設的な批判や提言もできる特徴があります。リーダーにとって信頼できる存在であり、メンバーにとっても相談しやすく、頼りにできるタイプです。模範的なタイプはチームのサブリーダーなど、リーダーに近いポジションに置くことで、建設的で生産性の高いチーム運営が可能になります。
(2)孤立型
孤立型は批判的思考が高く、積極的思考が低いタイプのフォロワーです。建設的な批判や提言は行えるものの、自分から積極的に取り組む姿勢は弱く、チームメンバーから孤立しやすいタイプです。テレビのコメンテーターや批評家のように、他者を評価する傾向があります。チームへの貢献意欲が低いため、積極性を引き出すのが鍵になるでしょう。建設的な批判や提言ができていることから、貢献意欲が高まれば模範的フォロワーになる可能性も十分にあります。
(3)順応型
順応型は積極的思考が高く、批判的思考が低いタイプのフォロワーです。積極的思考が高いことから、リーダーの方針や決定に従うイエスマンになりがちな傾向があります。一見、リーダーからは扱いやすいようにみえるタイプですが、指示がなければ動かないことも多く、そのような意味ではリーダーの負担になりやすい面があります。また自発的に考えて行動することが少ないため、メンバーから信頼されにくいタイプです。批判的思考を高めることで模範的なフォロワーになる可能性も高いため、自ら考える習慣と意思表出の方法を身に付けてもらうことがポイントになります。
(4)消極的
消極的なタイプは、批判的思考と積極的思考のどちらも低いタイプのフォロワーです。
建設的な批判や提言はせず、チームや組織への貢献や協力的な姿勢もみられない点が特徴です。そのため周囲からは印象が薄く、物静かな人と捉えられることが多いでしょう。理想的なフォロワーである模範的なタイプとは真逆なタイプで、チームや組織運営では最も貢献度が低くなりがちです。批判的思考と積極的思考の両方を高める必要があり、リーダーやメンバーからの働きかけが必要になります。
(5)実務型
実務型は批判的思考と積極的思考がどちらもほどほどに高く、チーム内では中立的な立ち位置にいるタイプのフォロワーです。基本的には自分の仕事もチームの仕事も忠実にこなしますが、建設的な批判や意見、チームのために自発的に行動する意欲は低い特徴があります。また自分の仕事や役割を中心に考えることから、チームメンバーへのサポートや指導などには関心が低いです。保守的な思考を持つ方に多い傾向があり、チャレンジ意欲が低いと評価されることもあります。
フォロワーシップを発揮するための5つの実践ポイント
フォロワーシップを理解して実践するには、次の5つのポイントを知る必要があります。
●業務遂行力を高めて信頼の土台を作る
●「リーダーの限界」を理解し補佐意識を持つ
●クリティカルシンキング(批判的思考)で提言する
●自分のフォロワータイプを把握し強みを活かす
●メンバー間・リーダーとのコミュニケーションを密にする
業務遂行力を高めて信頼の土台を作る
フォロワーシップの土台となるのが、割り当てられた仕事や役割を確実にやり遂げる「業務遂行力」です。
リーダーが示した基本方針をフォロワーが具体的な行動に落とし込んで遂行することが求められますが、どんなに優れた意見や提言を持っていても、日常業務の精度やスピードが低ければ、リーダーやメンバーからの信頼を得ることはできません。
まずは任された業務で成果を出し、「この人に任せれば安心だ」という実績をつくることが大切です。自分にできる仕事を積極的に引き受けて貢献力を高めることで、リーダーが仕事を任せやすくなり、リーダー自身が本来のリーダーシップを発揮しやすい環境が生まれます
「リーダーの限界」を理解し補佐意識を持つ
チームや組織におけるリーダーは、みんなを引っ張っていく強い存在だと思っている人も多いでしょう。しかし、リーダーも1人の人間であり、予測が難しい時代を自分だけの能力で乗り越えていくのは困難です。メンバーはリーダーの能力にも限界があることを理解しつつ、自分の役割を考えていく必要があります。
リーダーがいない状況でもメンバー間の情報共有をしっかりと行い、チームを円滑に回していくことも1つのフォロワーシップです。メンバー1人ひとりが、リーダーのできること・できないことを見極め、生産性を高める視点からチームを支援していくようにしましょう。
クリティカルシンキング(批判的思考)で提言する
フォロワーシップを実践するには、リーダーの意思決定に対して、時には建設的な批判や意見を出すことも大切です。リーダーの意思決定の背景は何か、その決定によってどのような結果が予想されるかを検討したうえで、根拠を示しながら建設的に提言することが求められます。
クリティカルシンキングは、物事を客観的・論理的に捉え直し、議論を深めるために役立つ思考法の一種です。
すぐに身に付けられるスキルではありませんが、書籍やeラーニング、研修といった様々な方法で学ぶことができます。フォロワーシップを身に付ける際は、クリティカルシンキングも合わせて学ぶことをおすすめします。
自分のフォロワータイプを把握し強みを活かす
フォロワーシップを実践するには、自分が5つのうちどのタイプのフォロワーなのかを知ることもポイントです。自分の思っているフォロワーシップのタイプと、実際のフォロワーシップのタイプが違うことはあります。
フォロワーシップのタイプを把握できれば、自分の強み・弱みなどの特徴を活かして、チームやメンバーの支援ができるでしょう。また、学びを通してフォロワーシップのタイプを変化させることも可能です。自分のタイプ特性を把握し、チームの生産性を意識したフォロワーシップを身に付けましょう。
メンバー間・リーダーとのコミュニケーションを密にする
フォロワーシップを実践するには、コミュニケーションも疎かにはできません。業務に関することはもちろん、時には私的な内容も会話に織り交ぜながら、信頼関係を構築することが大切です。
良好な関係を築いたチームでは、建設的な意見や問題点の議論が活性化しやすくなります。また、メンバーがお互いの強み・弱みを理解できれば、業務で支援すべきポイントも理解しやすくなるでしょう。
フォロワーシップを活かすための注意点|受け入れる側の環境づくり
フォロワーシップを正しく機能させるには、実践する側の理解だけでなく、意見を受け入れるリーダーや組織側の環境づくりも欠かせません。
以下、2つの注意点を解説していきます。
●建設的な提言と感情的な非難を混同しない
●心理的安全性を確保する
建設的な提言と感情的な非難を混同しない
フォロワーシップの中核にある「批判的思考(クリティカルシンキング)」は、課題解決や組織改善を目的とした前向きな意見提案を指します。個人的な不満や感情的な非難とは明確に異なるものであり、受け入れる側はこの違いを理解しておくことが大切です。
同時に、提言する側にも工夫が必要です。事実と自分の解釈を分けて伝える、否定だけで終わらせず代替案をセットで示す、といった伝え方を意識することで、同じ内容でも受け取られ方が大きく変わります。
心理的安全性を確保する
メンバーが勇気を出して提言しても、上司やチームが拒絶したり責めたりするような環境では、自律的なフォロワーシップは育ちません。そうした状況が続くと、指示を待つだけの「順応型(イエスマン)」や、不満を溜め込む「孤立型」へと後退してしまう可能性があります。
心理的安全性とは、チーム内で自分の意見や懸念を安心して発言できる状態のことを指します。上司自身やチームメンバーが異なる意見を歓迎し、対話を受け止める姿勢を示すこと、すなわち心理的安全性の確保が、自律的なフォロワーシップを育む最大のポイントといえるでしょう。
フォロワーシップの具体的な行動例
フォロワーシップを実践するうえでの、具体的な行動例を紹介します。
●自分の担当・役割の仕事を引き受ける
●メンバー内でビジョンを共有する
●リーダーに自分の意見を伝える
自分の担当・役割の仕事を引き受ける
チームメンバーには、それぞれの職種や専門性、経験によって担当する業務や役割があります。リーダーも自分の業務を行いながら、チーム全体を引っ張っていかなければなりません。
そのため、メンバーはそれぞれの役割や業務を理解し、自分の仕事は積極的に引き受ける必要があります。メンバーが仕事をこなすことで、リーダーの負担が減り、リーダーシップを発揮できるからです。
また、自分の仕事のキャパシティに余裕がある時は、他のメンバーをフォローするのも大切なフォロワーシップです。自分の業務だけに専念するのではなく、役割を果たしながらチーム全体を俯瞰する意識も持ちましょう。
メンバー内でビジョンを共有する
リーダーの示した方針やビジョンは、チーム全体が共有することで適切なチームワークが磨かれていきます。フォロワーシップを実践する際は、メンバー全員がリーダーの指示やビジョンを共有し、意図を正しく理解する必要があります。
リーダーの意図を正しく理解できていないと、業務の必要性が理解できず、メンバーの不満につながるでしょう。メンバーがフォロワーシップを発揮することで、リーダーとメンバーの双方が信頼し合える良好なチームワークが完成します。
日常業務の中では、上司が指示を出すだけで終わってしまうケースも多く、部下が意見を言いづらい雰囲気になりがちです。そこで月1回などのペースで「意見交換の時間」を設け、業務の進捗や課題、改善提案などを自由に話せる場をつくることが重要です。
このような場では、上司が部下の意見を真摯に受け止める姿勢を見せることがポイントです。部下は「意見を言っても大丈夫」という安心感を持ち、リーダーの方針に対して建設的な提言をしやすくなります。
また対話を通じてお互いの考え方や価値観を理解し合うことで、信頼関係が深まりチーム全体のコミュニケーションも円滑になります。結果としてフォロワーが主体的に動ける環境が整い、組織の柔軟性や対応力が向上します。
リーダーに自分の意見を伝える
フォロワーシップはリーダーの指示・命令に従うだけでなく、時には自分の意見を伝えることも重要です。予測できない時代の変化がある中では、リーダーの指示が必ずしも正解とは限りません。
メンバーだからといってリーダーに遠慮するのではなく、建設的な意見を考え、伝えていくことには大きな意味があります。ただし、感情的な意見や個人的な好みではなく、クリティカルシンキングと論理的思考から、建設的な意見を出すことを意識しましょう。
フォロワーシップを育成する方法
近年では変化の激しいビジネス環境や人手不足の影響もあり、フォロワーシップの重要性が高まっています。ここでは、従業員のフォロワーシップを育成するための具体的な方法を4つ紹介します。
●役割意識を高める研修を実施する
●上司との定期的な対話の場を設ける
●チーム内での成功体験を共有する
●評価制度にフォロワー行動を反映する
役割意識を高める研修を実施する
フォロワーシップを育成するには、まず「自分の役割をどう果たすか」を理解してもらう必要があります。そのために有効なのが、役割意識を高める研修の実施です。
具体的には、リーダーの立場を疑似体験できるワークショップや、クリティカルシンキング(批判的思考)を学ぶ講座などが挙げられます。リーダーの視点を体験することで、フォロワーとしてどのような支援が求められるかを理解しやすくなります。
また、研修では「自分がリーダーだったらどう判断するか」といった問いかけを通じて、自分なりの意見を持つ姿勢を育てることが重要です。リーダーの方針に対してただ従うのではなく、建設的な提案や代替案を示す力につながります。
研修を通じて、フォロワーが自分の役割を主体的にとらえ、組織の成果に貢献する意識を持つことが、フォロワーシップの第一歩となります。
上司との定期的な対話の場を設ける
フォロワーシップの育成には、上司との信頼関係が欠かせません。そのためには、定期的な対話の場を設けることが効果的です。
日常業務の中では、上司が指示を出すだけで終わってしまうケースもあり、部下が意見を言いづらい雰囲気になることもあるでしょう。そこで月1回などのペースで「意見交換の時間」を設け、業務の進捗や課題、改善提案などを自由に話せる場をつくることが重要です。
このような場では、上司が部下の意見を真摯に受け止める姿勢を見せることがポイントです。部下は「意見を言っても大丈夫」という安心感を持ち、リーダーの方針に対して建設的な提言をしやすくなります。
また、対話を通じてお互いの考え方や価値観を理解し合うことで、信頼関係が深まりチーム全体のコミュニケーションも円滑になります。結果としてフォロワーが主体的に動ける環境が整い、組織の柔軟性や対応力向上を期待できるでしょう。
チーム内での成功体験を共有する
フォロワーシップを育てるには、成功体験の共有が効果的です。特に、フォロワーの行動が成果につながった事例をチーム内で共有することで、前向きな行動が促されます。具体的には、以下のような事例が挙げられます。
●ある社員がリーダーの方針に対して代替案を提案し、業務効率が改善された事例
●他メンバーを積極的にフォローしたことでプロジェクトが円滑に進んだ事例
こうした事例を定例会議や社内報などで紹介することで、フォロワーとしての行動が組織に貢献していることを実感できます。
成功体験の共有は、他のメンバーにも「自分もやってみよう」という意欲を生み出します。またフォロワーの行動が評価されることで、チーム内にポジティブな雰囲気が生まれ、組織全体の活性化にもつながるでしょう。
さらに、成果だけでなく「どのような行動が成果につながったか」を具体的に伝えることも大切です。そうすると、フォロワーシップの行動モデルが明確になり、再現性のある育成が可能になります。
評価制度にフォロワー行動を反映する
フォロワーシップを定着させるには、評価制度への反映が欠かせません。従業員は評価される項目に意識が向くため、フォロワーとしての行動が評価対象になることで、自然と意識が高まります。
具体的には、以下のような行動を評価項目に加えることが考えられます。
●他者へのフォローや支援の姿勢
●建設的な提案や改善案の提出
●チーム内での協調性や貢献度
●自主的な業務遂行や課題解決力
上記の項目は数値化が難しい部分もありますが、上司による行動観察や360度評価などを活用することで定性的な評価が可能です。また、評価制度に反映することで、フォロワーの行動が「組織にとって価値がある」と明確に示され、社員のモチベーション向上にもつながります。
単なる成果主義ではなく、プロセスや姿勢を評価することで組織全体の行動品質向上が期待できるでしょう。
まとめ
フォロワーシップとは、メンバーがリーダーの指示に従うだけでなく、組織やチームの成果を高めるために、自ら考えて行動し、必要に応じて建設的な意見や提案を行う姿勢のことです。
リーダーシップとフォロワーシップが相互に機能することで、チーム内の信頼関係が深まり、従業員のモチベーションや生産性の向上につながります。変化の激しいビジネス環境に対応するためにも、一部の社員だけではなく、組織全体でフォロワーシップを身につけることが重要です。
一方で、フォロワーシップは単に「上司を支えること」ではありません。リーダーの意図を理解する力や、自分の役割を主体的に果たす力、周囲と協力する力、建設的に意見を伝える力など、複数の知識やスキルが求められます。そのため、日常業務だけで身につけるのが難しい場合は、研修やeラーニングを活用して体系的に学ぶことが効果的です。
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模範型なフォロワーを育成し、メンバー1人ひとりが自律的に行動できる、生産性の高い組織づくりを目指す際は、ユーキャンの「eラーニング フォロワーシップ講座」をぜひご活用ください。
よくあるご質問
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- リーダーシップは目標や方向性を示してチームを導く力、フォロワーシップはその方向性を具体的な行動へ落とし込み、実行や建設的な提言によって支える力です。両者が補完し合うことで、組織の成果を高めやすくなります。
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- 相手を否定することが目的にならないよう注意し、組織やチームの成果を基準に意見を伝えましょう。また、最終的な意思決定者を尊重し、決定後は実行を支える姿勢も大切です。
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- まずは、自分の役割とチームの目標を理解し、任された業務を確実に遂行することから始めます。そのうえで、周囲への支援、情報共有、改善提案など、チーム全体に貢献する行動を少しずつ増やしましょう。

