おすすめのセキュリティ資格17選!試験内容から難易度まで徹底解説

  • 公開日:2023.07.11

    更新日:2025.07.08

    近年、企業の情報セキュリティの重要性が増していることに伴い、関連する資格を持つ人材を求める企業が増えています。この記事では、セキュリティ資格に注目する理由や従業員が資格を取得するメリット、セキュリティ資格の種類などを解説します。注目されているセキュリティ資格も紹介しているので、参考にしてください。DXの推進の一歩として注目!ITパスポート講座はこちら

セキュリティ資格が注目される理由

セキュリティ資格が注目される主な理由は3つあります。

  • ・サイバー攻撃による企業の被害増加
  • ・セキュリティ強化が企業に求められている
  • ・セキュリティ知識やスキルのある人材の不足

以下で、企業にセキュリティ強化が必要な理由や、人材確保の難しさについて解説します。

セキュリティ強化が企業に求められている

企業のDX化が進む一方で、サイバー攻撃は日々複雑化・巧妙化しています。サイバー攻撃の被害は、企業の信頼失墜につながるため、情報セキュリティの強化は企業の重要課題といえます。

セキュリティ資格を持つ人材確保の難しさ

日本では、情報セキュリティ業務の独占資格がないため、資格がなくても業務に従事できます。しかし、複雑化・巧妙化するサイバー攻撃に対するセキュリティ業務は、高度な知識やスキルを持つ人材でなければ担えません。優秀な人材を多くの企業が求めるため、セキュリティ業務に従事できる人材が不足します。

セキュリティ資格を取得するメリット

セキュリティ向上が急務である企業には、資格を持つ人材が必要です。資格取得を推進する企業や取得する従業員には、以下のようなメリットがあります。

  • ・従業員のセキュリティ意識が向上する
  • ・スキルレベルの証明ができる
  • ・知識・スキルを活かした実務ができる
  • ・昇進・転職に役立つ

それぞれ解説します。

従業員のセキュリティ意識が向上する

経営者や従業員がセキュリティ資格を取得することで、企業全体のセキュリティ意識が高まります。従業員1人ひとりが意識することで、企業の信頼につながります。

スキルレベルの証明ができる

セキュリティ資格はいくつもの種類があり、取得した資格によってどのような知識があるのか証明ができます。資格取得者は、履歴書や職務経歴書に添えてアピールすることができます。

知識・スキルを活かした実務ができる

資格取得によって身についた専門的な知識やスキルは、実務に活用できます。新たな提案や企画に対する信頼度も高まり、資格取得者の評価につながるでしょう。

昇進・転職に役立つ

資格取得は、一般的に転職活動に有効とされますが、手当の支給や昇給、高い評価を得ることによる昇進など、社内のキャリアアップにもつながります。

おすすめのセキュリティ資格一覧

セキュリティの国家試験

資格名 説明 主催 実施時期 合格基準 受験料 出題範囲 試験時間 公式URL
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) 高度な情報セキュリティ技術を持つ専門職の国家資格 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) 年2回(春期:4月、秋期:10月) 午前Ⅰ・Ⅱ、午後問題すべてで基準点以上(60%程度) 7,500円(税込) 情報セキュリティ、ネットワーク、システム管理、リスク分析等 午前Ⅰ:50分、午前Ⅱ:40分、午後Ⅰ:90分、午後Ⅱ:120分 https://www.ipa.go.jp/jinzai/riss/index.html
情報セキュリティマネジメント試験 企業の情報資産を守る知識を証明する国家試験 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) 通年CBT方式 総合評価600点以上(1000点満点) 7,500円(税込) 情報セキュリティ、リスクマネジメント、セキュリティ管理 120分(選択+記述式) https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sg.html
ITパスポート試験 ITの基礎知識を幅広く問う国家試験 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) 通年CBT方式 総合評価600点以上(1000点満点)かつ各分野300点以上 7,500円(税込) ストラテジ、マネジメント、テクノロジー分野の基礎 120分(選択式) https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

公的セキュリティ資格

資格名 説明 主催 実施時期 合格基準 受験料 出題範囲 試験時間 公式URL
SPREAD 情報セキュリティサポーター能力検定 日常業務で必要な情報セキュリティ対策の基本知識を問う民間検定 一般社団法人セキュリティ対策推進協議会(SPREAD) 年2回(春期:4月、秋期:10月) 正答率70%以上 3,300円(税込) 情報セキュリティ基礎、設定・トラブルシューティング 50分 https://www.grafsec.or.jp/kentei/becomesupporter/
SPREAD 情報セキュリティマイスター能力検定 「SPREADサポーター検定」合格者が受験できる上位資格で、 高度なセキュリティ設定や啓発活動の能力を問うオンライン検定 一般社団法人セキュリティ対策推進協議会(SPREAD) 年2回(夏・冬) 正答率70%以上 5,500〜6,000円(税込) 情報セキュリティ、リスクマネジメント、セキュリティ管理 45分 https://www.grafsec.or.jp/kentei/becomesupporter/meister/
個人情報保護士認定試験 個人情報保護の知識と実務力を証明する資格 全日本情報学習振興協会 年4回(3・6・9・12月) 各課題70%以上 11,000円(税込) 個人情報保護法・マイナンバー法、対策とセキュリティ 150分 https://www.joho-gakushu.or.jp/piip/naiyou.php
情報セキュリティ管理士 情報セキュリティ対策の実務能力を問う資格 全日本情報学習振興協会 随時 全4部門70%以上 11,000円(税込) 4部門・180問(詳細項目は協会サイト参照) 120分(選択式) https://www.joho-gakushu.or.jp/isme/
情報セキュリティ監査人認定講習会 情報セキュリティ監査の基礎から実践までを学び、監査実施能力を身につける講習会 日本情報システム監査協会(JASA) 随時 四肢択一70%以上 一般:41,800円(税込)、全情協資格者部会:33,440円(税込) 情報セキュリティ監査の基礎 30分 https://www.joho-gakushu.or.jp/isme/is_aud.php

民間セキュリティ資格(ベンダー資格)

資格名 説明 主催 実施時期 合格基準 受験料 出題範囲 試験時間 公式URL
CompTIA 認定資格(例:Security+) IT全般のスキルを証明する国際的資格 CompTIA 随時(オンラインCBT) スコア750以上(100-900) 約50,672円(税込) 脅威、暗号、アクセス管理、リスク評価 90分 https://www.comptia.jp/
CISM(公認情報セキュリティマネージャー) 企業の情報セキュリティ管理体制の構築や運用、リスク管理能力を認定する国際資格 ISACA 随時 800点満点中450点以上 会員 $575 92,000円/非会員 $760 121,600円(2025年7月現在) 情報セキュリティ管理実務全般(4ドメイン) 約4時間 https://www.isaca.gr.jp/cism/
CISA(公認情報システム監査人) 情報システムの監査、管理、保証に関する専門知識とスキルを認定する国際資格 ISACA 随時 スケールドスコア基準(詳細非公開) 会員/非会員で異なる 監査プロセス、ITガバナンス、運用など5ドメイン 約4時間 https://www.isaca.org/credentialing/cisa
シスコ技術者認定(Cisco) Cisco機器操作・設計の技術認定資格 Cisco Systems 随時(Pearson VUEを通じて) 試験により異なる(例:スコア825以上など) 試験により異なる(例:CCNAは約33,600円) ネットワーク、セキュリティ、ワイヤレス、オートメーションなど 90分〜120分(試験による) https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications.html
(ISC)²資格(CSSLP、CCSP、SSCPなど) 情報セキュリティ分野の専門知識を証明する国際資格群で、 CSSLPやCCSP、SSCPなど用途別に高度なスキルを認定 (ISC)² 随時(Pearson VUEを通じて) 700/1000点(試験により異なる) 試験により異なる(例:SSCPは約299ドル) セキュリティアーキテクチャ、リスク管理、アクセス制御など 180〜240分(試験による) https://www.isc2.org/Certifications
CEH(Certified Ethical Hacker) 倫理的ハッキング技術を認定する国際資格。 システムの脆弱性発見や対策スキルを証明 EC-Council 随時(Pearson VUEまたはオンライン) スコア70%程度(バージョンにより異なる) 約1,199ドル(申請料・教材費別) ハッキング技術、ペネトレーションテスト、マルウェア分析など 4時間(125問) https://www.eccouncil.org/programs/certified-ethical-hacker-ceh/
GIAC(例:GSEC, GCIAなど) 実務重視の国際情報セキュリティ資格。サイバーセキュリティの専門分野ごとに豊富な資格が用意されており、 実務に即した知識・技能の証明として世界中の専門職から高く評価 SANS Institute 随時(オンラインまたは会場) 約73%(試験による) 約2,499ドル(試験によって異なる) 情報セキュリティ、フォレンジック、インシデントレスポンスなど 3〜5時間(試験による) https://www.giac.org/
AWS認定セキュリティ専門知識試験 クラウドセキュリティの専門資格。アクセス制御、データ保護、インシデント対応、ログ監査などを中心に、実務で役立つAWS特有のセキュリティ知識と設計スキルを評価 Amazon Web Services 随時(オンライン/テストセンター) スコア750以上(100〜1000スケール) 300 USD クラウドセキュリティ、アクセス制御、データ保護など 170分 https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-security-specialty/
AZ-500: Microsoft Azure セキュリティ エンジニア アソシエイト Azure環境におけるセキュリティの構成・実装・管理スキルを認定するマイクロソフトの公式資格 Microsoft 随時(オンラインまたは会場) スコア700/1000点 65 USD/ 21,103円(税込)(2025年7月時点のMicrosoft公式) Azure環境でのIDとアクセス、セキュリティ制御、暗号化など 約100~120分 https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-500/

セキュリティ資格を選ぶポイント

セキュリティ資格を選ぶポイントは次の2つです。

  • ・自分のレベルに合わせる
  • ・目的に合う資格を選ぶ

難易度や対象者、適用範囲などをよく調べ、レベルと目的に合った資格を選びましょう。以下でそれぞれを解説します。

自分のレベルに合わせる

取得予定者のレベルに合わない資格を選んだ場合、難易度が高く挫折に繋がる可能性があります。段階的にレベルを上げ、スキルアップを目指すといいでしょう。資格選びは、情報資格マップの活用がおすすめです。

目的に合う資格を選ぶ

資格は、取得が目的ではありません。実行したい企画や事業、組織の方向性、従業員1人ひとりのキャリアステップのために取得します。資格は、このような目的に合わせて選びましょう。

まとめ

企業活動にITが欠かせない現代において、サイバー攻撃に対する情報セキュリティは今後ますます重要度が増します。セキュリティ資格は、大きく分けてマネジメント分野とエンジニア分野があり、レベルもさまざまです。
ユーキャンの法人向け人材育成サービスは丁寧なヒアリングから、抽出した企業や組織の課題にフィットする提案をします。ユーキャンの法人向けITパスポート講座は、企業が従業員のセキュリティ資格取得に取り組む一歩としておすすめの講座です。

お気軽にお問合わせください

ページトップに戻る