保育士が参加すべき研修とは? 研修の種類や内容を解説

  • 公開日:2023.02.22

    更新日:2024.01.17

    保育士研修は、保育士が参加して保育に関わるさまざまな知識を学べる研修です。この記事では、保育士研修の受講を検討している人に向けて、保育士研修の概要やメリットについてわかりやすく解説します。保育士研修の具体的な研修内容や参加する際に注意すべき点も解説するので、研修の参加を検討する際の参考にしてください。

保育士の研修の種類や内容

保育士の研修の種類と内容について、6種類ご紹介します。

食育研修

食育研修とは食べ物に関する知識を身に付けるとともに、子どもに必要な栄養素や子どもが食への関心を向けられるように指導するための研修です。子どもの成長において、食事は非常に重要な要素です。子どもの健やかな成長を促すためには、保育士も食事や栄養に対する理解を深め、子ども達に食事の大切さを伝えていく必要があります。子どもの味覚は大人に比べて敏感で、苦味や辛味などを強く感じる傾向があります。そうした子どもならではの特性を理解したうえで、子ども達の食べ物への関心を高め、栄養バランスの取れた食事を提供することも保育士の役割といえます。また近年は小麦粉や蕎麦だけでなく、さまざまな食べ物にアレルギーを持つ子どもが多いです。アレルギーは命にも関わる重大な問題であり、知らなかったではすまないことです。保育士の食育研修では、アレルギーの危険性についても理解し、安全な食育の知識を学ぶ機会になるでしょう。

絵本研修

保育士は子ども達への読み聞かせで絵本を利用するため、絵本研修を受けるケースも多いです。絵本の読み聞かせはただ読むだけでなく、子ども達が楽しみながら聞けるように読む技術が求められます。例えば読み方に抑揚をつけたり、本の表紙が子ども達から見えるように持ったり、緩急をつけたりするなどさまざまなテクニックがあります。絵本研修では子ども達に読み聞かせを行うためのポイントを押さえ、実践しながら学べる研修です。また子ども達は年齢によって発達段階が大きく異なり、年齢に合わせた絵本選びも重要になります。
子どもに合わせた絵本の読み聞かせ、選び方を学ぶために絵本研修を受講する保育士は少なくありません。

リトミック研修

リトミックとは音楽を利用して、子どもの成長を促す教育方法のことです。運動会や発表会などのさまざまな場面で、振りつけやリズムなどを子どもの成長に合わせて指導することを目的としたものです。対象年齢は生後2か月ほどの乳児から3~4歳まで幅広く設定されています。リトミックには以下のメリットがあり、子どもの成長を促す効果があります。
・運動能力の発達
・情緒の安定
・協調性の発達
・想像力や集中力の向上
・感性の育成
保育士は専門課程で子ども向けの歌や音楽なども学びますが、リトミック研修ではより専門的な子どもの成長を促す指導スキルを身に付けられます。またリトミック研修を受講すると、保育士だけでなく音楽教室や高齢者向け施設など、さまざまな場所がケアの対象になります。保育士としてのキャリアだけでなく、独自のキャリアデザインのためにリトミック研修を受講する保育士も珍しくありません。リトミック研修では子ども向けの歌唱やダンスの指導、発表会向けの振りつけや楽曲まで音楽に関する幅広い知識を学べます。

障害児対応の研修

乳児ケアとは3歳未満の子どもを対象とした身体的、精神的なケアの知識を学ぶ研修です。
乳児の保育スキルを高めるとともに、適切な関わり方や発達段階と年齢に応じた指導を行うスキルが身に付きます。また、他の保育士向けに乳児ケアの指導や助言を行うスキルを学ぶことも、乳児ケア研修の重要な目的の1つです。保育士としてのキャリアアップを目指す方が受講することも多く、保育士には人気の高い研修です。

防災対策研修

日本では地震や水害など、年間を通してさまざまな自然災害が発生しています。災害はいつどこにいても発生するリスクがある以上、保育士にも防災意識を高めていくことが重要です。そのため防災対策研修も保育士に人気が高まっており、キャリアアップにも関係する重要な研修になっています。また保育士は保護者から子ども達を預かっている以上、身の安全を保護することが最重要課題です。保育園内にいる時だけでなく、散歩中や遠足などあらゆる場面で災害に備える必要があります。加えて保育士の防災意識の高まりは、子ども達の防災意識を高める効果も期待できます。子どもとともに災害発生時の対応を学ぶことで、子ども達が自発的に安全策を取る知識を身に付けられるからです。災害の怖さと自分にできる対策を指導することで、子ども達に命と安全を守る大切さを理解してもらう機会になるでしょう。

保育士の研修が開催される時期

保育士向けの研修は内容によっても異なりますが、保育園が慌ただしくなる時期は避ける傾向があります。保育園が忙しくなる時期とは、運動会や発表会などが集中する10~12月頃です。繁忙期はイベントの準備や子ども達への指導で時間が取りにくいため、研修を行うことは滅多にありません。そのため新卒の保育士が入る時期と閑散期を意識して、4~6月頃に研修が実施されます。少し早めに2~3月頃研修を行うケースもあるため、施設の方針によっても前後することがあります。

保育士の研修に参加する際の服装

保育士研修を受ける際の服装は、内容に合わせて変更しましょう。例えば、座学や講演形式であればスーツが基本です。夏場はクールビズでも構いませんが、クーラーの効いた室内であることも考慮して、ジャケットも用意することをおすすめします。ダンスやリトミックなどの体を動かす研修であれば、スカートは避け、ジャージのような動きやすい服装を選んでください。特に他の園を訪問する研修や合同研修の場合、保育園を代表して研修を受けに来ているものと見られます。評判を落とせば園長から叱責を受け、就職・転職にも悪影響を及ぼすでしょう。TPOに合わない服装は保育園の評判を落としてしまうため、研修での服装には十分注意しましょう。

まとめ

保育士研修では、保育に関わる専門知識と働き方を再確認する機会が得られるため、保育士にとってメリットの大きい研修です。保育士それぞれに必要なスキルを確認し、適切な研修を選べば、保育士1人ひとりのスキルアップにつながります。

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