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高齢者施設やデイサービスなどで使える!レクリエーションのネタ3選
- 更新日:2023/07/11
高齢者施設やデイサービスでは、高齢者の充実した生活のためにレクリエーションを行うのが一般的です。しかしレクリエーションを考える介護スタッフの中には、レクリエーションの題材が悩みの種になっている人も多いといわれています。
そこでここでは、高齢者施設やデイサービスなどで使えるレクリエーションの題材を3つご紹介します。どのレクリエーションも簡単に行えるため、ぜひ介護の現場で役立ててください。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 名刺を手作りして自己紹介するレクリエーションは、簡単に行える上に参加者の個性を引き出すことが可能で、新規の入所者がいる場合におすすめ。
- タオルでストレッチ&ゲームは、単純に体を動かすだけではなく、楽しみながら運動をすることができる。
- 昔観た映画の記憶を呼び起こす、懐かしの映画クイズは、年代が同じぐらいの高齢者を集めて実施することがポイント。
【1】名刺を手作りして自己紹介
手作り名刺のレクリエーションは、簡単に行える上に参加者の個性を引き出すことが可能。また、入所者同士で改めて自己紹介を行うことで、今まで知らなかった相手の一面を知ることができるなど、コミュニケーションの促進にもつながります。特に、新規の入所者がいる場合はぜひ実施してみましょう。
用意するものはカード用紙とペン。その他に、名刺をデコレーションするためのスタンプやシールがあると良いでしょう。
レクリエーションでは、まずカードを人数分配ります。「カードに自分のお名前と、好きな言葉を書いてください」など、スタッフが声掛けを行ってください。
書き方を自由にすると高齢者の手が止まってしまうことがあるため、ある程度書くことを絞って伝えるようにしましょう。また、スタッフが数名ついて、適宜サポートすることも大切です。
そして名刺作りが終わったら、順番に自己紹介と好きな言葉の説明をしてもらってください。
好きな言葉以外にも、出身地や趣味などを書いてもらうことで会話の幅が広がります。コミュニケーションの幅を広げるために、さまざまなテーマで行ってみましょう。
【2】タオルでストレッチ&ゲーム
健康のためには運動が重要ですが、ただ単純に体を動かすだけでは楽しくないと感じる高齢者もいるでしょう。そのため、道具を使用して工夫することが大切です。例えば、伸縮性のあるタオルなどの身近なものを使用した体操はいかがでしょうか。
まずはスタッフを中心に半円状になるように椅子を並べ、入所者にタオルを渡して座ってもらいます。
次に、タオルを用いたストレッチを座ったまま行います。足の裏をタオルでこするストレッチや、タオルを頭上で引っ張りながら上下させるストレッチなど、さまざまなバリエーションに挑戦しましょう。
また、タオルはストレッチだけではなくちょっとしたゲームにも使用可能。円になって座ったままタオルを結び、隣の方に渡します。渡された方はそれをほどいて次の方に渡し、渡された方はまた結んで……を繰り返すゲームです。
指先を使う運動は体にほとんど負担を掛けずに行える上、脳の活性化に良い影響を与えるともいわれています。体操が終わったら、休憩時間を挟んだ後にぜひゲームも行ってみてください。
【3】思い出そう!懐かしの映画クイズ
高齢者の中には、若い頃映画が好きだったという方も多くいらっしゃいます。ここでご紹介するのは、昔観た映画の記憶を呼び起こす、「回想法」を目的としたレクリエーションです。
スタッフは昔の映画や俳優・女優の話をして、レクリエーションに入る前のアイスブレイク(導入)をしてください。場が盛り上がったらそのままレクリエーションに入りましょう。有名映画のワンシーンの写真やスライドを見せ、写っている俳優・女優の名前と配役名を答えるクイズや、ストーリーを紹介して映画のタイトルを当てるクイズを行います。
このレクリエーションの注意点として、年代が同じぐらいの高齢者を集めて実施することが挙げられます。年代に差がある場合、知っている映画が一致しない可能性があるためです。レクリエーション実施の際は配慮しましょう。
まとめ
高齢者施設やデイサービスで行われるレクリエーションには、難しいものから簡単なものまで、さまざまな種類があります。今回ご紹介したレクリエーションは比較的簡単なので、ぜひ実施してみてください。
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- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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よくある質問
- レクリエーション介護士とは?
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レクリエーション介護士とは、高齢者を喜ばせ、楽しませるレクリエーションを提供できる人材であることを証明する資格で、2級と1級に分かれています。
- レクリエーション介護士2級・1級の違いは?
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2級は、レクリエーションを実践するための基本的な技術や考え方、高齢者とのコミュニケーションのポイント、具体的なレクリエーションの企画・実施、見直しの方法などが学べます。1級ではより高度な知識・経験が要求され、高齢者一人一人に合わせたレクリエーションのアレンジ力が身につきます。また、介護施設の違いによる応用力についても学ぶことができ、他のスタッフに対する指導もできるようになります。
- レクリエーション介護士資格の取得の流れは?
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レクリエーション介護士2級の取得には、協会が認定する講座の受講が必要です。通信講座と通学講座の2種類から選択できます。1級の取得には、資格認定団体主催のアイスブレイク体験会への参加、必須講座(4日間)の受講、フォローアップ研修と現場実習の実施、認定試験の合格全てが必要です。認定試験は、150満点中60%以上で合格となります。
- 高齢者のためのレクリエーションとは?
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高齢者のためのレクリエーションには、生活の質を高める役割、認知機能・運動機能の低下を抑える役割があります。種類としては、主に「体を動かす」「指先を使う」「考える力を使う」「癒し・リフレッシュのため」の4つになります。
講座との相性を確かめよう
レクリエーション介護士2級は2014年に誕生した資格です。近年、物質的な豊かさだけでなく、精神的な充実も考えるQOL(Quality Of Life)つまり“生活の質”という考え方が注目されています。レクリエーションは高齢者のQOL向上を促し、健康維持・促進をサポートする方法の一つとして、強く求められています。介護レクリエーションを体系的に学習したいという方におすすめなのが、ユーキャンの「レクリエーション介護士2級」講座です。当講座では、介護やレクの知識や実務経験がないという方も安心してスタートできるように、レクリエーション介護士で学習する内容がイメージできる“テキスト0(ゼロ)”をご用意しました。また、試験対策のためのテキストはたったの2冊。1日の学習時間は30分~1時間でOK! 3ヵ月で合格が狙えるカリキュラムです。さらに資格試験はご自宅で受けられる、忙しい方も安心の講座です。当講座は資格制度を運営する一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会の全面協力のもとで開発。テキストでの学習に加えて、添削指導でレクリエーションを企画・実施できる知識とスキルを身につけます。添削課題を全て提出し、最終課題に合格された方には、レクリエーション介護士2級の資格が付与されます。