• 公開日:2021/03/11

電験三種とは第三種電気主任技術者試験のことです。また、資格名そのものを指す場合もあります。取得すれば昇給や昇進、転職にも役立つ資格です。

電験三種の資格取得を目指している人は多いため、合格するにはどのくらいの勉強時間が必要なのかを知っておく必要があります。この記事では、合格を目指すのに必要な勉強時間や勉強方法のコツなどについて、くわしく解説します。

電験三種の試験科目の内容と必要な勉強時間の目安は?

電験三種の資格取得では、計画的な学習スケジュールを立てることが重要です。試験科目の内容や勉強に必要な時間の目安について解説します。

電験三種の試験科目は4つ

試験科目は「理論」「電力」「機械」「法規」の4つに分けられます。理論と機械は出題範囲が広いことで知られています。機械では、プログラミング言語やコンピューター関連などが出題されることもあります。法規の出題数は少ないため、1問あたりの配点率はほかの科目に比べ必然的に高くなります。

出題範囲と配点は以下のとおりです。

  • 理論(90分)
    出題範囲:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
    配点:A問題14問×各5点、B問題3問(選択問題含む)×各10点
  • 電力(90分)
    出題範囲:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む)の設計及び運用並びに電気材料
    配点:A問題14問×各5点、B問題3問×各10点
  • 機械(90分)
    出題範囲:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
    配点:A問題14問×各5点、B問題3問(選択問題含む)×各10点
  • 法規(65分)
    出題範囲:電気法規(保安に関するもの)および電気施設管理
    配点:A問題10問×各6点、B問題3問×各13~14点
  • 参考:第三種電気主任技術者試験 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター(https://www.shiken.or.jp/examination/e-chief03.html)

電験三種の合格に必要な勉強時間は1,000時間程度

電験三種の合格には、最低でも1,000時間程度の勉強時間が必要だといわれています。たとえば、毎日3時間ずつ勉強した場合、9カ月~1年程度の期間がかかります。ただし、1,000時間は目安の一つにすぎません。試験は理系の科目が多いため、理系出身かどうか、理系の科目が得意かどうかなど、受験者の習得レベルによっても必要な勉強時間は異なります。

電験三種には科目別合格制度がある

仕事や家事との両立が困難などの理由で、1日3時間の勉強時間の確保が難しいという人も少なくありません。電験三種では「科目別合格制度」が設けられているため、今年は「理論」と「電力」、来年は「機械」などのように合格を狙う科目を期間で分ける方法もあります。一発合格が難しい場合、合計3年間で電験三種の合格を目指すのもいいでしょう。

電験三種の試験の特徴

電験三種の試験の特徴を理解し、効率よく学習をすすめましょう。

電験三種試験の難易度は高め

電験三種の合格率は例年、10%以下で1桁台という年も多いことから、難易度は高いと言えます。試験問題では多くの専門用語が使われているため、初学者は専門用語の理解からはじめる必要があります。

独学で電験三種の合格を目指すことも可能ですが、本質を理解していなければ合格するのは難しいでしょう。

過去問と全く同じ問題が出ることはほとんどない

多くの検定試験では、過去問が本試験に採用されるケースが少なくありません。しかし、電験三種の試験では計算問題が多いことから、過去問と全く同じ問題がそのまま出題されることはほとんどありません。

ただし、類似問題は頻出しているので、電験三種の勉強では過去問を繰り返し解き、応用力を付けていくことが重要です。

計算問題が多く出題される

電験三種の試験では、「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目による学科試験が行われます。中でも、計算問題が多く出題される傾向にあり、理論では8割~9割を占めています。合格ラインを目指すなら、計算問題を解くための公式の復習も不可欠です。応用力を付けるためにも、毎日コツコツと勉強して知識を積み重ねる必要があります。

幅広い知識の習得も必要

計算問題にばかり目を向けてしまうと資格取得は難しく、知識の積み重ねも大切です。計算問題だけでなく暗記力を必要とする問題も出題されるため、幅広い知識の習得が欠かせません。 電験三種の試験は理系出身者に有利ですが、合格を目指すなら理系・文系にかかわらず試験勉強のために十分な時間を確保する必要があります。

電験三種の合格を目指すには計画性がポイント

合格ラインを目指すには、長期的な視野をもって計画を立てる必要があります。学習計画を立てる際のポイントについて解説します。

科目合格を目指して計画的に取得していく方法もある

一発合格が難しいなら、「科目別合格制度」を活用するのも一つの方法です。科目別合格制度とは、4つの試験科目のうち合格した科目の試験が、翌年度と翌々年度の2年間は免除される仕組みのことです。

全科目受験よりも科目別に試験を受けたほうが合格率は高いため、科目合格を視野に入れた計画を立てることをおすすめします。

初学者は勉強時間を目安より長めに設定する

勉強時間を設定する場合、初学者は目安よりも長い1,500時間程度に設定することが大切です。受験者の中には、物理や電気関連の知識を学んできた理系出身者や電気工事士などの資格取得者、実務経験が豊富な人などもいます。

初学者が彼らの習得レベルに追いつき、合格を目指すには、目安よりも長い勉強時間を確保する必要があります。

理論と電力から勉強をはじめる

試験勉強の効率的な順序は、以下のとおりです。

1.理論
2.電力と機械
3.法規

理論をはじめに勉強する理由は、すべての科目に共通する基礎知識が学べるからです。電力と機械は基礎がわかれば解ける問題が多いため、どちらから先に学んでも効率よく学習をすすめられます。

暗記が必要な法規は、なるべく最後に回すのも有効な手段です。

電験三種|科目ごとに押さえておきたい勉強のコツ

電験三種の合格ラインを目指すためには、科目ごとに押さえておくべきコツがあります。

「理論」の勉強のコツ

理論は、電験三種の合格ラインを目指す上で基礎となる科目です。出題範囲が広く、計算問題を解くために必要な公式も覚えなければなりません。計算問題が全体の約8割~9割を占めており、その対策として過去問を繰り返し解くことで、応用力を付けることができます。

学習すべき内容は、「直流回路」「交流回路」「電磁気」「静電気」などの基礎知識です。

「電力」の勉強のコツ

電力で出題数が多いのは、「発電に関する問題」「送電に関する問題」「配電に関する問題」などで、電気や電力関連の実務経験がある人には有利な科目です。この3つを中心に、基礎知識を身に付けながら勉強を行うことが大切です。

とくに、初学者はこの3つの学習に多くの時間を割くことで、電験三種合格の土台を着実に築いていけます。

「機械」の勉強のコツ

機械の出題範囲は非常に広く、知識が偏らないように勉強する必要があります。中でも、必ず理解しておかなければならないのが「変圧器」「誘導機」「直流機」「同期機」の4つです。この4機器は機械の中でも重要な位置をしめています。

それぞれの特徴や違いについて理解を深めておくことで、応用問題にも対応できる知識が身に付きます。

「法規」の勉強のコツ

法規の勉強のコツは、「電気事業法」や「電気工事士法」などの法律の知識を深めることです。また、計算問題や正誤判定問題、穴埋め問題なども出題されるため、バランスよく学習することが法規を効率よく勉強する上で重要になります。

重点的に暗記しておきたいポイントは、「電気設備の技術基準の解釈について」や「電気施設管理」です。

電験三種の勉強で苦労する点と対策方法

試験勉強を行う際、どのようなことに苦労するのでしょうか。対策と併せて解説します。

応用問題の難易度が高い

電験三種では、難易度の高い応用問題が出題されることも多いため、基礎固めを徹底的に行うことが大切です。そのためには、過去問を繰り返し解いて、本質について学んでおく必要があります。

基礎をしっかり理解していれば、本試験で難易度の高い応用問題が出題されたとしても落ち着いて解答できるでしょう。

暗記する内容が多い

電験三種の受験者が苦労する点の一つが、暗記しなければならない知識や専門用語が多いことです。しかも求められるのは暗記力だけではなく、複雑な公式を使った計算問題も多いことから計算力も必要とされます。

年齢とともに暗記力は低下しやすいため、なるべく暗記力が高い若い年代のうちに電験三種の資格取得を目指すことをおすすめします。

モチベーションの維持が必要

合格のためには、最低でも1,000時間以上の勉強時間が必要なため、モチベーションの維持にも注意を払いましょう。毎日コツコツと勉強を継続するには、モチベーションの維持が欠かせません。集中力が落ちてきたら、こまめな休憩やストレッチなどでリフレッシュすることをおすすめします。

電験三種の勉強時間を効率的に確保するには?

1,000時間以上の勉強時間を効率よく確保するには、どんな方法があるのでしょうか。

数年に分けて合格を目指すなら科目を絞って勉強する

一発合格を目指すなら、最低でも1日2~3時間は試験勉強のために時間を確保しなければなりません。それ以外の選択肢としては、科目別合格制度を利用して3年以内にすべての科目に合格する方法があります。勉強時間が確保できない、1科目ずつ合格を目指したい場合には科目を絞った勉強方法をとるのがおすすめです。

通信講座を利用してみる

効率よく知識の習得を狙うなら、通信講座を利用するのも有効な手段です。通信講座のテキストでは、頻出度が高い内容を中心に傾向や対策がまとめられています。また、本試験までのカリキュラムに沿って勉強できるため、初学者でも効率的な学習が行えます。

ユーキャンの電験三種合格指導講座なら、最短12カ月で合格を目指すことも可能です。

まとめ

電験三種の試験科目は4つあり、科目別の勉強方法を実践することで効率的に勉強をすすめられます。ただし、合格率は10%以下と低く難易度も高いため、勉強を継続するためのモチベーション管理も重要です。

ユーキャンの電験三種合格指導講座では、初学者でも効率的に合格力が身に付くテキストで合格を目指せます。計算問題への対策も万全で、必要な基礎数学力のおさらいも可能です。模擬試験も受けられるため、実践力の強化にもつながります。電験三種の資格取得を目指すならぜひ、ご検討ください。

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一定規模以上の電気設備の管理、工事の保安監督を行う電気のスペシャリストである電験三種。電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務づけられています。そのため有資格者は業界内になくてはならない存在となり、非常に高く評価されます。電験三種の資格があればキャリアアップはもちろんのこと、転職・就職に有利ですので、昇進・昇給を考えている方、定年後に再就職を考えている方におすすめの資格です。
ユーキャンの「電験三種」講座では、過去の出題傾向を分析し、わかりやすさを追求したテキストをご用意しました。本番試験を想定した実戦力を磨く副教材もついていますので、働きながらでも効率よく合格を目指せます。

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