• 公開日:2021/03/11

調理師と混同されやすい職業に、栄養士があります。どちらも食に関わる資格ですが、専門性や仕事内容には、大きな違いがあります。この記事では、調理師の資格取得を検討する人に向けて、栄養士と調理師の専門性や仕事内容の違いについて解説します。栄養士と調理師の違いをふまえたうえで、キャリアプランの選択に活用してください。

栄養士と調理師の違いは専門性にある? 特徴を解説!

栄養士と調理師では専門性が異なります。それぞれの資格の特徴について詳しくみていきましょう。

栄養士とは「食事」「栄養」の専門家

栄養士は、主に食事や栄養に関する指導や管理を専門とする、国家資格です。たとえば、食材における成分の含有物の確認や、献立の栄養計算といった、栄養に関する知識を専門に扱っていきます。健康な毎日の実現を目的として、栄養の指導により健康を守ることが栄養士の役割です。

また、栄養士の資格には、管理栄養士という国家資格もあります。管理栄養士も栄養士と同様に、食事や栄養に関する指導や管理を専門としています。

ただし、栄養士が主に健康な人に対してアドバイスをするのに対し、管理栄養士は健康な人だけではなく、患者の療養を目的とした栄養指導も行う点が異なります。管理栄養士は、栄養士と比べて活躍の場が多岐にわたるため、年収が高い傾向にあります。

調理師とは「食材を美味しく提供する技術」の専門家

調理師は、食材をより美味しく調理して提供する知識や技術に関する資格です。調理師も栄養士と同様、栄養に関する知識も学びます。しかし、調理師の専門分野は調理業務です。職場によっては、栄養士が考えた献立を、調理師が調理するケースもあります。

栄養について、栄養士ほどの深い知見は必要とされませんが、食材を活かすための調理方法や衛生面の知識などについては、栄養士よりも高いレベルが求められます。

また、活躍の場はレストランや料亭だけでなく、学校や病院などさまざまです。資格がなくても調理の仕事はできますが、調理師の免許を取得すると、調理に関して生涯にわたって使える知識が得られるうえに、応募できる求人のチャンスも広がります。

栄養士と調理師の仕事内容は全く違う

栄養士と調理師では仕事内容も異なります。どのような仕事を行うのかを、それぞれみていきましょう。

栄養士の仕事内容は「栄養学」にもとづく

栄養士は食事や栄養の分野を専門としています。食に関する幅広い知識を活かしながら、栄養バランスのとれた献立を考えることが、主な仕事内容です。病院で勤務する栄養士の場合、患者の健康状態にあった献立の立案を担います。たとえば糖尿病の患者であれば、糖質を抑えたメニューを考案し、栄養面でのサポートも行います。

また、職場によっては、メニューの栄養計算や栄養に関するアドバイス、食材の発注などを任される場合もあります。栄養のバランスがとれていても、採算のあわない仕入れになっていては、経営が成り立ちません。食材の原価と栄養バランスを考えながら、予算内で献立を考える能力も、栄養士には必要です。

調理師の仕事内容は「安心や美味しさ」にもとづく

調理師の専門分野は、主に調理です。主な仕事内容も、調理に関するプロとして、正しい衛生知識や調理技術を活かしながら、安心して食べられる料理を提供することです。たとえば飲食店において、顧客のニーズを満たす調理方法や盛り付け技術を実践し、提供します。

調理以外にも、調理場の後片付け・食材の発注や管理、衛生管理など、調理に関する幅広い仕事を担います。調理師の知識やアイディア次第で、食材の活かし方は大きく異なります。調理師は探究心と主体性を持ち続けて、調理に関する知識や経験を高め、食材を美味しく提供する技術を磨く姿勢が必要です。

栄養士と調理師の資格取得方法の違いとは?難易度が高いのは栄養士

栄養士と調理師の資格取得方法には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれみていきましょう。

栄養士|資格の取得方法

栄養士の資格は、試験を受験して取得する資格ではなく、取得するには厚生労働大臣省が指定する、昼間部の栄養士養成施設を卒業する必要があります。通信講座や夜間の学校では取得できないため、調理師よりも難易度が高いといえます。

栄養士養成施設とは、2年制の専門学校や短大、4年制の大学や専門学校などです。卒業には2年から4年かかるため、仕事を続けながら通学するのではなく、仕事を辞めて学習に集中する人が多いようです。

なお、栄養士の資格を取得して、現場で3年以上の経験を積むと(2年制の栄養士養成施設を卒業した場合)、国家資格である管理栄養士試験の受験が可能です。管理栄養士は、栄養士よりも広く深い知識をもっていることが求められます。

調理師|資格の取得方法

調理師の資格を取得する方法は2つあります。

1つめは、調理師の養成施設の卒業と同時に、調理師の資格を取得する方法です。調理師の養成施設は大学・短大・専門学校など、さまざまな種類があり、最低でも1年以上は通学する必要があります。夜間の学校に通うことも可能ですが、夜間部を設けている養成施設は全国的に少ないため、いったん仕事を辞めて通学する人も多いようです。

2つめは、現場での2年以上の実務経験を経て調理師の試験を受験し、資格を取得する方法です。過去に2年以上の実務経験があれば、受験時もその職場で勤務している必要はありません。パートやアルバイトでも、原則として週4日以上かつ1日6時間以上(実働)、調理業務に従事していたと証明できれば、試験の受験が可能です。

栄養士と調理師に共通する活躍の場

ここまで、栄養士と調理師の違いについて説明してきました。栄養士と調理師は、食に関わる仕事という部分では共通しているため、一緒に仕事をする機会も多くなります。たとえば、学校や保育所などでは、子どもたちに栄養バランスのとれた美味しい給食を提供し、病院や介護施設などでは、患者や入所者の健康状態や病状に配慮した食事を提供します。

栄養士と調理師では、基本的な仕事内容や求められる役割は異なるものの、お互いの専門性を発揮し、協力しながら仕事を進めていきます。栄養士と調理師の資格に上下関係はないため、栄養士と調理師がお互いに対等な立場で、よりよい食を提供する仕事に携わることになります。

調理師の資格を取得するメリット3選!

調理師の資格取得には、数多くのメリットがあります。この章では代表的なメリットを3つ、紹介します。

調理の正しい知識を得ることができる

調理師の資格を取得するための学習を進めるなかで、調理に関する正しい知識が得られます。たとえば、調理理論や食品学などは、理解しているつもりでも、専門的な部分が曖昧になりがちな分野です。調理師を目指して専門的な学習をすることは、正しい知識を学ぶチャンスでもあります。

社会的信用を得ることができる

調理業務には、調理師の資格が必須ではないため、多くの人が、調理師の資格がなくても飲食店を開いたり、調理業務に携わったりしています。

しかし調理師の資格は、「調理に関する確かな技術や知識がある」という客観的な証明になります。調理師の資格を取得する過程で、食品衛生や公衆衛生などについての知識を学ぶため、調理師の資格取得者は社会的信用が高いともいえるでしょう。

活躍の場を広げることができる

調理師の資格を取得することで、さまざまな職場での活躍の機会が得られます。調理に関する求人募集には、調理師の資格を条件としているものも多いため、調理師の資格を取得しておいて損はありません。採用選考の際には大きなアドバンテージとなりますし、未経験者と比べて給与面や待遇面で有利になるでしょう。

まとめ

この記事では、栄養士と調理師の専門性や、仕事内容の違いについて解説しました。しかし、独学で試験に合格できるかどうかが不安な人や、仕事を辞めて養成校に通う余裕がない人もいるでしょう。

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