• 公開日:2020/04/17

調剤薬局事務という仕事に興味はあっても、実際にどのような仕事をするのかわからないという人もいるでしょう。これから調剤薬局事務を目指すなら、資格が必要なのか、この仕事にはどのようなメリットがあるのかも知っておく必要があります。

この記事では調剤薬局事務に興味がある人に向けて、仕事内容や資格などの紹介をします。ぜひ参考にしてください。

調剤薬局事務とは?

調剤薬局事務とは、調剤薬局で事務作業を担当する仕事です。調剤薬局を訪れた際、まずは受付で病院から出された処方箋を提出しますが、そのときに対応するのが調剤薬局事務と呼ばれるスタッフです。高齢化が進む中で調剤薬局のニーズは年々高まっており、近年、調剤薬局事務の仕事も注目を集めています。

調剤薬局では、薬の調剤を薬剤師が行い、調剤薬局事務はそれ以外の事務作業や薬剤師の補助業務などを行います。受付業務もあり、接客業の一面も兼ね備えているといえるでしょう。地域の人々の健康を支える手助けをする、やりがいのある仕事です。

調剤薬局事務の仕事内容

調剤薬局事務は、受付業務・会計業務・請求業務など、調剤薬局における事務作業全般を担当します。また、これらの事務作業以外に、患者への対応や薬剤師の補助業務なども仕事の一部です。このように、調剤薬局事務の仕事内容は多岐にわたります。

以下で、調剤薬局事務が担当するそれぞれの業務について、より詳しく紹介します。

受付業務

受付業務では、調剤薬局を訪れた患者を出迎え、処方箋や保険証、お薬手帳を受け取ります。その際、処方箋・保険証の期限の確認や、薬剤服用歴を記した薬歴簿の用意も行います。また、新規の患者に問診票への記入を依頼するのも業務のひとつです。

最初に患者への対応を行う受付業務は、調剤薬局の顔ともいえる重要な仕事です。受付での対応がその調剤薬局の印象を左右するので、明るく丁寧な対応が求められます。

会計業務

患者から薬代を受け取り、おつりと領収書を渡すのも調剤薬局事務の仕事です。現金のやりとりでは間違いがあってはならないので、正確性が求められます。

また、会計業務では患者の薬代の計算も行います。計算といっても自分で行うのではなく、処方箋に記載された内容をパソコンに打ち込むだけで、自動的に金額が計算される仕組みです。薬代の計算では正確に入力するのはもちろん、スピーディーに対応する必要があります。

請求業務

請求業務とは、調剤報酬明細書(レセプト)を作成する仕事です。通常、窓口で患者は、薬代の全額ではなく、加入している医療保険(保険者)が負担する分を差し引いた金額を支払います。そのため、調剤薬局は保険者が負担する分を別途、市区町村や健康保険組合などに請求する必要があります。その際に必要になる書類がレセプトです。

請求業務は調剤薬局の収入に関係する大切な業務で、調剤報酬や保険に関する専門的な知識が必要とされます。調剤薬局事務の中でもメインの仕事だといえるでしょう。

調剤薬局における事務作業

調剤薬局事務は、訪れた患者に対し、きめ細かな対応を行う必要があります。たとえば、処方箋に記載された内容をもとに、処方薬に関する情報が記載されたシールをお薬手帳に貼るのも調剤薬局事務の仕事です。また、薬ごとに薬袋を用意し、患者の名前や薬名が間違っていないか確認します。

これらの業務は、薬剤師が薬の調剤をしている間に行います。ちょっとした仕事のように見えるかもしれませんが、患者の健康に関わるため、正確に対応することが重要になります。

薬剤師の補助業務

薬の調剤は原則、国家資格を持つ薬剤師しかできません。しかし、頻度は多くありませんが、調剤薬局事務が薬剤師の補助をすることはあります。たとえば、医薬品の発注や届いた医薬品の検品・整理などです。調剤薬局事務が複数人いる場合は、担当する業務を患者への対応と補助業務に分担して行うこともあります。

調剤薬局事務が1人しかいない場合は、患者への対応の合間に医薬品の整理などを行うこともあります。また、薬剤師の指導のもとで調剤済みの薬剤をお薬カレンダーや院内の配薬カート等へ入れるケースもあります。

調剤薬局事務として働くメリット

調剤薬局事務は、事務作業を中心として、さまざまな業務をこなしていきます。近年、特に女性からの人気が高まっていますが、この職業のメリットは何なのでしょうか。

ここからは、調剤薬局事務に興味がある人のために、調剤薬局事務の魅力やメリットについて紹介します。

将来性のある職業

調剤薬局事務は将来性が期待されている職業です。超高齢社会の今、病院で診察を受け、処方箋を受け取る人の数は増えています。調剤薬局の数も年々増加しており、人材不足の状態です。このように、調剤薬局事務のニーズは高まる一方なので、将来的にも安定した職業といえます。

また、調剤薬局はどの地域にも存在するため、家庭の事情で引っ越しても、引っ越した先の調剤薬局で働けることがメリットです。さらに、店舗内に調剤薬局を併設しているドラッグストアも増えているので、調剤薬局事務が活躍できる場が今後さらに増える可能性があります。

さまざまな雇用形態がある

調剤薬局事務は、フルタイム以外にも、さまざまな雇用形態で働けます。パートやアルバイトとして曜日や時間を選択できるところが多いので、育児などをしながらでも働きやすいでしょう。

先にも触れたように、調剤薬局では人材不足が続いている状態です。また、調剤薬局事務はレセプトの作成などで専門性が求められます。そのため、調剤薬局事務の資格のある人は採用されやすく、結婚や出産などで一時職を離れても、復職しやすいのです。

薬の基本的な知識が自然と身につく

調剤薬局事務は、薬剤師が患者に薬の説明をしているのを聞くことも多いので、経験を重ねるうちに自然と薬の基本的な知識が身につきます。職場の薬剤師と仲良くなることでもっと詳しく教えてもらえることもあるでしょう。

日常生活で薬を服用する際に役立つのはもちろん、仕事上でその知識を活かせる場合もあります。これは、一般事務では得られない、調剤薬局事務ならではのメリットだといえるでしょう。

調剤薬局事務には未経験でも応募できるか?

調剤薬局事務に興味はあっても、未経験なので応募できるか不安だという人もいるでしょう。

確かに、調剤薬局事務は専門性を求められる仕事です。しかし、薬剤師と違って特別な資格を必要としないので、未経験でも応募できます。調剤報酬や保険の知識がなくても、人柄ややる気が評価されて採用される場合もあります。ただし、未経験の人でも応募できる分、求人に対する倍率は高めなので注意しましょう。

調剤薬局事務を目指すには資格が必要か?

調剤薬局事務の仕事は特別な資格がなくてもできますが、高い倍率を突破して採用してもらうには、関連する資格を取得しておくことが重要です。たとえ未経験でも、資格を取得することで熱意を伝えられ、ほかの応募者との差別化を図ることができます。

また、未経験の状態で調剤薬局の仕事を始めて、働きながら資格の取得を目指す人もいます。資格の取得を通じて得た知識は実際の業務にも役立つため、ステップアップが図れるでしょう。

調剤薬局事務に関する資格の種類

調剤薬局事務に関連する資格には、「調剤事務管理士(R)」、「医療保険調剤報酬事務士」、「調剤事務実務士(R)」、「調剤報酬請求事務専門士」などがあります。ここでは、その4つの資格の詳細や試験の概要などを解説します。

調剤事務管理士(R)

調剤事務管理士(R)は、技能認定振興協会が認定する民間資格です。学科試験はマークシート方式で、法規・保険請求事務・薬の基礎知識の問題が計10問出題されます。また、実技試験は、調剤報酬明細書点検問題が1問と、調剤報酬明細書作成が2問の計3問です。合格率は平均で60%程度となっています。

試験は年に6回、奇数月に実施され、受験資格の制限がないので未経験の人でも挑戦しやすいでしょう。この資格は、調剤薬局事務が行う受付・会計・請求業務などの事務スキルを証明するものです。有資格者は全国の調剤薬局で高い評価を得られます。就職活動をする際に有利になるのはもちろん、未経験でもスムーズに業務を行えるようになるでしょう。

医療保険調剤報酬事務士

医療保険調剤報酬事務士は、医療保険学院が認定している資格です。医療保険学院の調剤報酬事務講座の中間テストで合格点を取れば受験資格を得られます。試験内容は調剤報酬事務講座のカリキュラムに準じたものなので、まずは指定の通信講座を受講しなければなりません。

この資格を取得すれば、調剤報酬の仕組みや医療保険制度、医薬品に関する知識、レセプト作成のスキルを証明できます。調剤薬局事務の仕事に役立つ知識やスキルなので、就職・転職時に有利です。特に、専門性が必要なレセプト作成に関する知識は、請求業務の際に役立ちます。

調剤事務実務士(R)

調剤事務実務士(R)は、民間が実施している資格試験で、特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が認定しています。同協会が認定する教育指定校および団体受験でのみ受験可能です。

試験内容は学科と実技(明細書作成)の2つに分けられます。学科は、薬学の知識・医療保険制度・点数算定・接遇マナーの問題が計20問です。明細書作成では、処方箋を見て調剤報酬明細書を作成する問題が3問出されます。

この資格は、調剤薬局事務に必要な知識や能力を証明するものです。試験では接遇マナーについても問われ、身につけたマナーを受付業務の際に活かせます。

調剤報酬請求事務専門士

調剤報酬請求事務専門士は、調剤報酬請求事務専門士検定協会が認定する民間資格です。新入社員レベルの3級、中堅社員レベルの2級、教育者・リーダーレベルの1級に難易度が分かれているのが特徴です。試験内容は学科・実技試験のほか、2級は学科問題、1級は学科と実技問題が追加で出題されます。

この資格では、調剤報酬を算定できること、調剤報酬の仕組みを説明できることも重視されているので、学んだ内容を接遇時に活かせます。難易度が分かれているので、ステップアップのために資格取得を目指すのもいいでしょう。

調剤薬局事務に望ましい適性

調剤薬局事務の仕事を目指す場合、調剤報酬や保険などの専門知識を身につけることばかり重視しがちですが、知識があるだけではこの仕事に向いているとはいえません。調剤薬局事務として活躍するには、ほかにも必要な能力があります。

ここでは、調剤薬局事務に適した性格や必要な能力、スキルについて紹介します。

明るい人柄とコミュニケーション能力

調剤薬局事務は、事務作業を中心に行う仕事ですが、受付や会計で患者と接することも多く、接客業の一面も兼ね備えています。特に受付業務は、調剤薬局の顔として患者を出迎える仕事です。受付の人が暗いと調剤薬局全体の雰囲気が暗くなってしまうため、明るい人柄であることが求められます。

また、患者に対してわかりやすい言葉で接したり、薬剤師や病院と連携して仕事をする必要があります。そのため、コミュニケーション能力が高い人が向いているでしょう。

コンピュータースキルやレセプト作成の実務能力

調剤薬局事務ではレセプトの作成を行うため、コンピュータースキルが必要です。会計業務でも入力作業が多く発生するため、スピーディーに業務を進めることが求められます。パソコンの基本的な使い方や入力方法は、しっかり身についていることが望ましいです。

あまりパソコンを使ったことがなく、タイピングに不慣れな人は練習しておくといいでしょう。コンピュータースキルに関する資格を取得するのもおすすめです。

まとめ

人気が高まりつつある調剤薬局事務の仕事に就くためには、資格を取得しておくことが大切です。しかし、なかなか資格のための学習時間を確保できない人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、ユーキャンの調剤薬局事務講座です。

無駄を省いたテキストで効率よく学べるので、必要な学習時間は1日30分程度。忙しい人でも続けられます。調剤薬局事務の仕事に興味のある人は、ぜひ調剤薬局事務講座の受講を検討してみてください。

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調剤薬局で保険証の確認や調剤報酬明細書(レセプト)の作成を行う調剤薬局事務。窓口での接客、会計など事務仕事全般も行います。
調剤薬局事務は勤務時間が比較的一定です。フルタイムやパート勤務など働き方を選べることもあり、家事や育児と両立しやすく、特に女性におすすめの技能です。また、職場は全国にあるので、結婚や出産、引っ越し後の再就職も安心。医療関係の事務職でスキルアップや就職・転職を考えている方にピッタリです。
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