• 公開日:2021/03/11

建設業への就・転職や、現在の職場でのキャリアアップを目指して資格取得を考えている人も多いでしょう。建設業の財務や経理で活躍したいなら、建設業経理士という資格もおすすめです。この記事では、建設業経理士とはどのような資格なのか解説します。簿記との違いや試験の概要などにも触れるので、ぜひ参考にしてください。

建設業経理士の資格とは?

建設業経理士とは、建設業界において必要な財務や経理に関する専門知識を身につけていると認められた人に与えられる資格です。一般財団法人建設業振興基金がレベルごとにわけて試験を実施しており、合格すると資格を取得できます。資格試験の概要については、以下でそれぞれ解説します。

建設業経理士試験の種類

建設業経理士の資格は、1~4級にわかれています(3~4級は建設業経理事務士)。最も初歩的な知識が問われるのは4級であり、合格するには簿記の仕組みを理解している必要があります。3級に合格するには、初歩的な実務を担える程度の知識が必要です。具体的には、基礎的な建設業簿記や原価計算を理解している必要があります。

2級では、実践的な実務を遂行するために必要なレベルが求められます。実践的な建設業簿記や原価計算に加え、会社会計も理解していなければなりません。最も難易度の高い1級に合格するには専門的な知識により、実務をこなせる必要があります。建設業原価計算、財務諸表、財務分析などの知識が必要となります。

試験日程

建設業経理士の試験は上期と下期にわかれており、年に2回実施されています。上期の試験は9月に実施され、対象となるのは1~2級です。一方、下期の試験は3月に実施され、1~4級が対象となります。

受験資格

建設業経理士の試験には、受験資格が特に定められていません。そのため、国籍や年齢はもちろん、学歴や性別も問わず誰でも受験できます。ただし、1級と他の級との同日受験はできません。

試験内容

4級では、簿記の基本的な仕組みに関して出題されます。3級では、基礎的な建設業の簿記や原価計算に関する内容が中心です。2級になると、実践的な建設業の簿記や原価計算に加えて、会社会計も試験範囲に含まれます。さらに、1級では試験内容がより専門的になり、建設業原価計算、財務諸表、財務分析などについて出題されます。

なお、1級については科目合格が可能で、合格は5年間有効となります。

建設業経理士試験の合格率や難易度は?

建設業経理士の試験は、どの程度のレベルなのでしょうか。ここでは、試験の合格率や難易度について解説します。

第23回における各級の合格率

平成30年3月11日に実施された第23回建設業経理士試験(1~2級)・第37回建設業経理事務士試験(3級)の合格率は、以下のとおりです。

級数 合格率
1級(財務諸表) 26.6%
1級(財務分析) 26.2%
1級(原価計算) 24.8%
2級 44.7%
3級 63.7%
  • 出典:建設業経理検定試験|一般財団法人建設業振興基金 (https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/data.html)

各級の難易度

例年、3級の合格率は60%程度となっており、建設業経理士試験のなかでは合格を目指しやすいです。それに対して2級は合格率が30~60%の間で推移しており、3級に比べてやや難易度が高くなっています。1級の各科目の合格率はいずれも25~30%程度です。1級は非常に難易度が高いため、科目合格を目指す場合でも入念な対策をしておく必要があります。

勉強期間の目安

勉強期間の目安は、3級で3~5カ月程度、2級で5~8カ月程度、1級で6~12カ月程度です。ただし、あくまでも目安なので、人によって実際に必要な勉強時間は異なります。たとえば、もともとある程度の簿記の知識がある人なら、短期間でよりスムーズに勉強を進められる可能性があります。

建設業経理士の2級以上は独学で合格できる?

建設業経理士の試験に向けて、独学で挑もうと考えている人も多いでしょう。ここでは、2級以上について独学で合格できるのかどうか、解説します。

市販のテキストと問題集で勉強する

独学の場合、市販のテキストと問題集を購入するケースが多いです。簿記の知識がある場合や、すでに建設業経理事務士3級を取得している場合には、独学でも希望する級を取得できる可能性があります。

通信講座で勉強する

より効率的に勉強したいのであれば、通信講座の利用がおすすめです。たとえば、ユーキャンなら5カ月で建設業経理士2級の取得を目指せます。簿記や経理の知識がまったくない人でも勉強できるよう、基礎知識から丁寧に説明しているところが特徴的です。ゼロから勉強したいという人は、通信講座を活用しましょう。

建設業経理士として働く場合の就職先

建設業経理士の資格があれば、工務店をはじめとする建設業に関連する会社へ就職する際に役立ちます。実務経験がなくても、資格があれば少なからず評価される可能性もあります。建設業に関連する会社の経理部門などで幅広く活躍できる資格なので、就職先の幅を広げることが可能です。

建設業経理士の資格を仕事でアピールするには?

建設業経理士2級以上の有資格者がいれば、公共事業の入札の際に必要な経営事項審査において評価対象になります。そのため、建設業界では社員に建設業経理士の資格取得を促している企業も多いです。企業によっては、昇給や昇進の基準のひとつとして建設業経理士の資格を定めているところもあります。仕事でアピールするためには、2級以上の取得がおすすめです。

簿記と建設業経理士を両方取得すれば仕事の幅が広がる

建設業経理士の資格は、簿記とともに取得するとより有利です。ここでは、簿記と建設業経理士の違いとともに、それぞれがどのような場合に役立つのか解説します。

簿記と建設業経理士の違いとは?

簿記は業種を問わず、財務や経理の業務に役立つ知識があると認められた人に与えられる資格です。一方、建設業経理士は建設業に特化した内容を扱う資格となっています。建設業界で活躍したいのであれば、建設業経理士は簿記以上に役立つ資格です。たとえば、建設会社や工務店などで財務や経理を担当する場合に、建設業経理士の資格が重宝されます。

建設業経理士の資格はどんな人に役立つ?

建設業経理士の資格は、建設業への就職や転職を目指している人にとって役立ちます。また、すでに建設会社や工務店などで財務や経理に関わる仕事をしている人にも、さらにキャリアアップしたい場合には取得をおすすめします。資格取得により、確かな知識を身につけていることをアピールしましょう。

簿記と建設業経理士の難易度を比較

日商簿記2級と建設業経理士2級を比較した場合、建設業経理士2級のほうが難易度は高いといわれています。なぜなら、建設業経理士2級を取得するには、日商簿記2級の知識に加えて建設業会計の知識も必要だからです。

日商簿記と建設業経理士を両方取得するメリット

日商簿記と建設業経理士の試験は共通する出題分野も多いため、両方の取得を目指すと効率的に勉強できます。資格としては日商簿記が特に人気ですが、建設業経理士も取得すればより専門性を高められます。ダブルライセンスを目指し、仕事で活躍できる可能性を広げましょう。

日商簿記と建設業経理士、どちらも取得したい場合のコツ

日商簿記と建設業経理士の資格を両方取得したい場合、どのように学習を進めればいいのでしょうか。ここでは、その場合のコツについて解説します。

日商簿記を先に取得する

日商簿記と建設業経理士の両方の取得を目指す場合、先に日商簿記を取得して基本となる簿記の知識を身につけたうえで、建設業経理士を取得しましょう。建設業経理士には日商簿記の知識も含まれているため、日商簿記から取得するとより効率的に取得できます。

簿記の基礎をまず身につける

一方、どうしても建設業経理士を先に取得したい場合も、まず簿記についての基礎知識をある程度身につけたうえで建設業経理士の勉強を始めるほうが効率的です。ユーキャンの通信講座では簿記3級向けの講座もあるので、そちらを受講して基礎知識を身につけるのもおすすめです。

まとめ

建設業経理士の受験資格は特に定められていないため、誰でも資格取得を目指せます。就職や転職はもちろん、社内でのキャリアアップにも役立てられるので、建設業界で活躍する人はぜひ取得を目指しましょう。

ユーキャンの2級建設業経理士講座なら、的を絞ったカリキュラムにより効率的に勉強を進められます。簿記の基礎から学べるため、知識がない状態でもスムーズに学習を始められます。建設業経理士の資格を取得して、自分自身の可能性を広げましょう。

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「建設業経理士」とは、建設業関係の取引の会計処理、帳簿作成、決算処理を行う建設業経理のスペシャリストです。一般財団法人 建設業振興基金が実施する建設業経理士検定試験に合格すると資格が取得できます。資格を取得することで、実践的な建設業簿記、決算などに関する実務を行えることの証明となります。
公共工事に入札しようとする際に企業が受けなければならない経営事項審査で、企業内の1級及び2級の建設業経理士の数は加点対象になることから、有資格者は企業内で評価も上がり、資格手当や昇進・昇給などが期待できます。建設業界で就職・転職を目指す方にとって、強力なアピールポイントとなる資格です。
ユーキャンの「2級建設業経理士講座」は、合格に必要な簿記の基礎知識をゼロからわかりやすく解説したプレテキスト「はじめての簿記」がついているので、経理の知識がゼロの方でも安心して学習をスタートできます。メインテキストは、建設業経理士特有の専門用語や計算パターンなどつまずきやすいポイントを丁寧に解説した、スムーズに学習できる内容です。また、「本試験対策トレーニング」では過去問の傾向と対策を大問ごとにまとめているので、効率よく合格力が身につきます。
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