• 更新日:2023/07/11

将来イラストレーターとして働きたいと考えているけれど、具体的に何をすればいいのか分からない人は多いです。イラストレーターを目指すのなら、「イラストレーターになるには何をすればいいのか」を理解するのが第1歩となります。本記事ではイラストレーターになる方法と、向いている人の特徴や必要なスキルなどを解説します。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • イラストレーターは、必須の資格等がないため、独学のみで就職・自立することが可能。
  • その他、大学や専門学校、通信教育でイラストを学んでイラストレーターを目指す方法も。
  • イラスト制作を楽しめて、自分だけのイラストを描くことができて、相手の要求にも応えられる人が向いている。
  • イラストレーターになるためには、クライアントとコミュニケーションを取るスキル、柔軟な対応力、イラスト作成ソフトを扱えるスキルなどが必要。

イラストレーターとは

そもそもイラストレーターとはどんな職業なのかという基本について、以下で解説します。

イラストレーターは商業絵を描く職業

イラストレーターは企業や個人が「欲しい」「使いたい」と思える絵を描き、販売する職業です。自由に絵を描くのではなく、ニーズや依頼に合わせて求められる絵を描くのがプロのイラストレーターとして必要な能力となるでしょう。

「自分の絵をみてもらいたい」といった目的ではなく、「求められる依頼に対応できる絵を描きたい」と思える人ほどイラストレーターに向いています。

イラストレーターの将来性

SNS発展によって、個人で活躍するイラストレーターも増えています。クオリティの高い絵を描いてネット上で公開することで、企業から依頼がくるケースも珍しくありません。

現代は自分の実力を世界に披露しやすい環境が整っていることから、イラストレーターという職業にも将来性があるといえるでしょう。

イラストレーターになるにはどんな方法がある?

イラストレーターになるには、いくつかの方法があります。以下では、イラストレーターになるための主な方法を解説します。

独学でイラストレーターになる方法

イラストレーターは必須の資格等がないため、独学のみで就職・自立することが可能です。ひたすら自分の力で絵を描き、ニーズのある絵柄や描き方を学ぶ意欲があれば、独学でもイラストレーターを目指せます。

独学でイラストレーターになる際には、ただ絵を描く能力だけでなく、営業力やコミュニケーション力も必要になります。絵を売り込み、商品として成立させるためのプロセスもすべて自分の手で行う必要があるのです。企業や個人と積極的にコミュニケーションを取り、自分の名前を覚えてもらうための努力が必要となります。

独学でイラストレーターを目指す場合、自分のペースで練習ができる一方、仕事をもらうのが難しい点がネックです。絵を描いて発表している人はたくさんいるため、よほど多くの支持者を得られなければ作品は埋もれてしまいます。独学でイラストレーターを目指す際には、ほかの方法よりも時間と忍耐が必要になる可能性がある点を考慮しておきましょう。

大学や専門学校でイラストの学習をする方法

イラストレーターを養成する大学や専門学校に通うことで、さまざまな授業や講師のアドバイスからスキルを身につけられます。そのため学校での経験を経て、イラストレーターを目指す方法も考えられます。

イラストレーターの知識・技術を身につけられる学校では、同じ夢に向かって努力をする仲間と出会えるメリットもあります。お互いの作品をみせあってアドバイスをしたり、一緒に同じコンテストに出場して切磋琢磨したりといった関係性が築ける可能性があるでしょう。張り合える仲間がいるとモチベーションも高まるため、イラストレーターとして努力しやすい環境が作れます。

一方、学校でスキルアップする方法は多くの学習機会が得られますが、学費などのコストが高くなる点がデメリットです。

通信教育でイラストレーターを目指す

専門家の指導を通信教育で学習する方法も、イラストレーターになるための1つの方法です。豊富な教材とテキストを使いつつ、自分のペースで学習できるため継続しやすいのが特徴となっています。

通信教育は自宅にいながら本格的な勉強ができるため、仕事、家事、学業などで時間がない人にもおすすめです。自宅で本格的な絵を描ける現代では、通信教育で学んだことをその場で実行できる点もメリットになります。コスト面も比較的抑えやすいため、イラストレーターになる方法のなかでは最もコストパフォーマンスのいいルートになるでしょう。

自宅で学習しながらイラストレーターになりたい、時間が限られているなかイラストレーターとして就職できるスキルを身につけたいといった場合には、通信教育の活用がおすすめです。

イラストレーターに向いている人の特徴

イラストレーターに向いてる人には、以下の特徴があります。

イラスト作成を楽しめる人

絵を描くのが楽しい、自分の腕が上達していくのが嬉しいといった人ほど、イラストレーターに向いています。イラストレーターは絵を描き続けることが仕事になるため、モチベーションが継続できないと挫折してしまう可能性が高まります。

根本的に絵を描くのが好きという地盤がなければ、イラストレーターを仕事にするのは難しいでしょう。

相手の要求に応えられる人

イラストレーターとして働く際には、さまざまな要求を与えられます。ときには理不尽な修正や曖昧な指示を出され、対応方法に悩まされることもあるでしょう。

そんなときも相手の要求に精一杯応えようとする意欲と、簡単に投げ出さない忍耐力を持つ人がイラストレーターとして成功しやすいです。

自分だけのイラストが描ける人

絵を描く人は増えているため、イラストレーターになるには「自分だけの絵を描く力」を身につける必要があります。ほかの人では真似できない、表現できない絵を描ければ、独自の需要を満たせるイラストレーターとして活躍できるでしょう。

初心者の時点ではプロのマネでも問題ありませんが、イラストレーターを本気で目指すのなら自分にしか描けない絵を探すのがポイントです。

イラストレーターになるために必要なスキル

イラストレーターになるには、いくつか必要とされるスキルがあります。

クライアントとコミュニケーションを取るスキル

イラストレーターとして働く際には、クライアントとスムーズにコミュニケーションが取れるスキルが必要です。相手の要求をただ聞くだけでなく、こちらから積極的に提案することで、いい作品ができあがる可能性が高まります。

クライアントの要望以上の作品を提供することが、イラストレーターの仕事の1つです。

柔軟な対応力

クライアントからの指示に柔軟に対応できる頭の柔らかさも、イラストレーターには必要なスキルです。突然方向性や作風の変更を要望されても、可能な範囲で対応することで次の仕事につなぐチャンスを得られます。

「自分にはできません」と諦めるのではなく、自分にできる範囲で作品を仕上げる柔軟性を身につけることを意識してみましょう。

イラスト作成ソフトを扱えるスキル

デジタルで絵を描くことが増えている昨今、専門ツールを扱えるスキルもイラストレーターには必要です。イラスト作成ソフトを使いこなせるかで作品の完成度も変わってくるため、積極的な学習がおすすめされます。

イラスト作成ソフトは多数あるので、自分の使いやすいソフトを選別するか、通信教育の教材で使用されているものを導入するのがポイントです。

イラストレーターになるために必要な資格

イラストレーターになるために必須の資格はありませんが、以下5つの資格を取得しておくとクライアントから評価されやすくなる可能性があります。

色彩検定(R)

色彩検定(R)とは、公益社団法人の色彩検定協会が主催・認定する資格です。色に関する知識・技能を身につけることを目的とした資格であり、イラストレーターの業務で役立てられます。色彩検定(R)には1級〜3級まであり、それぞれの階級で求められるスキルが変動します。

CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、CG-ARTS(公益社団法人画像情報教育振興協会)が主催するCG映像制作に関する資格です。資格には「ベーシック」と「スタンダード」があり、自分のCG技術に合わせて選択できます。デジタル方面で活躍したい場合には、イラスト系の資格と合わせて取得がおすすめです。

アドビ認定エキスパート(ACE)

アドビ認定エキスパート(ACE)は、Adobe社が自社のソフトウェアを使用する上で必要な専門知識と技能を認定する資格です。エキスパートになるには製品別(1科目以上)の試験の合格が必要となるため、事前に特定のAdobe製品について学習するのがポイントです。

カラーコーディネーター検定試験(R)

カラーコーディネーター検定試験(R)とは、東京商工会議所が認定する色彩に関する資格です。「アドバンスクラス」と「スタンダードクラス」があり、実践的な色彩の知識を身につけられるのが特徴です。

Illustrator(R)クリエイター能力認定試験

Illustrator(R)クリエイター能力認定試験は、画像編集ソフトAdobeのIllustrator(R)に関する専門技術を認定する試験です。自信があれば誰でも受験ができるため、Illustrator(R)を使って絵を描く場合には積極的に取得を目指すのがおすすめです。

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験も、世界基準として使用されているグラフィックツールであるAdobeのPhotoshop(R)に関する技術を認定する試験です。「エキスパート」と「スタンダード」2種類があり、自分のレベルに合わせてどちらからでも受験が可能です。

イラストレーターの収入の目安

イラストレーターを目指す際には、将来を見据えて収入面についても確認しておくのがポイントです。

イラストレーターは実績によって収入が変動しやすい

イラストレーターの収入は、「令和3年賃金構造基本統計調査」を参考にすると社員として働いている場合486.9万円が相場となっています。正社員として働く上では、それなりに充実した給料を得られるでしょう。

一方で、フリーランスとして働いているイラストレーターは実績次第で、数百万〜1千万円と幅広い収入がある点が特徴です。

イラストレーターの就職先

イラストレーターを目指すのなら、就職先について知っておくことも重要です。

デザイン会社やゲーム会社などイラスト部門のある企業

イラストレーターが就職する場合、デザイン会社やゲーム会社など「イラスト担当者が所属できる部門」がある企業に入るのが一般的です。絵を描けるスキルはもちろん、オリジナルデザインの考案や企画の立ち上げなどが仕事になることもあります。

就職の際には自分の絵をポートフォリオとして提出し、作品の魅力次第で合否が決まるケースもあります。

フリーランスのイラストレーターになって仕事をみつける

現代は特定の企業に就職せず、フリーランスのイラストレーターとして働く人も多いです。クライアントと交渉して価格や納期を決め、自分の裁量で仕事をするのがフリーランスイラストレーターの特徴です。

事業が上手くいけば高収入を期待できますが、継続して仕事を得るには多くの努力と工夫が必要となります。

イラストレーターになるには、ユーキャンの「デジタルイラスト講座」での学習がおすすめ

イラストレーターになるには、ユーキャンの「デジタルイラスト講座」での基本学習がおすすめです。プロも活用する「CLIP STUDIO PAINT PRO」の使い方を学習し、イラストレーターとして活躍する基礎を築くことができます。

初心者から学習できるカリキュラムとなっているため、これからイラストレーターを目指す人でも安心して受講できるのも魅力です。自宅にいながら講師の添削や指導を受けられるので、自分のペースでイラストレーターを目指せるのもメリットになるでしょう。

まとめ

イラストレーターになるには、プロとして通用する絵のスキルを身につけた上で、仕事を得る必要があります。イラストレーターを目指す方法は複数あるため、まずは自分に向いているルートを探してみるのがおすすめです。

ゼロからイラストレーターを目指すのなら、通信教育で効率良く学べるユーキャンの「デジタルイラスト講座」の受講が推奨されます。デジタルで絵を描く基本スキルを身につけられるため、その後イラストレーターとして活動するための基礎を築けるでしょう。この機会にデジタルイラスト講座の魅力を確認し、ぜひ受講をご検討ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

イラストレーターの平均年収は?

イラストレーターの平均年収は、362万円となっています。ただし、イラストレーターは年収の個人差が非常に大きい職業で、年収200万円台の人から700万円近くになる人もいるなど、年収の幅が広いです。

イラストレーターの主な内容は?

イラストレーターの仕事は、まずはクライアントとコミュニケーションを取り、制作するイラストを明確にし、その後、下書き、清書・色付け、そしてイラストデータを納品という基本的な流れがあります。

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