• 公開日:2021/03/11

気象予報士の資格を取得したいと考えている人もいるでしょう。しかし、気象予報士の試験は難しいことで知られており、合格率は5%前後と難易度が非常に高くなっています。

この記事では、気象予報士の資格を取りたい人に向けて、知っておくべき概要や試験が難しい理由、資格を取るメリットなどを紹介します。気象予報士の試験にチャレンジしたい場合は、ぜひ参考にしてみてください。

難易度が非常に高い気象予報士の試験とは?

気象予報士資格とは、気象予報士を名乗るために必要な資格で、国家資格の一つです。気象業務法にもとづいて、気象業務支援センターが試験を実施しています。試験に合格したうえで気象庁長官から登録を受けることによって、「気象予報士」と名乗れるようになります。以下では、試験の概要について紹介します。

試験内容は学科と実技

学科試験は一般知識と専門知識の2科目でマークシート形式、実技試験は記述形式です。詳しい試験内容は以下のとおりです。



学科試験(一般知識)

  • 大気の構造
  • 大気の熱力学
  • 降水過程
  • 大気における放射
  • 大気の力学
  • 気象現象
  • 気候の変動
  • 気象業務法その他の気象業務に関する法規

学科試験(専門知識)

  • 観測の成果の利用
  • 予想の精度の評価
  • 数値予報
  • 気象災害
  • 短期・中期・長期予報
  • 局地予報
  • 短時間予報
  • 気象の予想の応用

実技試験

  • 気象概況およびその変動の把握
  • 局地的な気象の予報
  • 台風などの緊急時における対応

試験の実施時期

気象予報士試験は、例年1月下旬と8月下旬の年2回実施されます。試験場所は、北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県の全国6カ所となっており、希望する試験地を選択する方式です。

願書の受付は、6月中旬~7月上旬・11月中旬~12月上旬で、合格発表は10月上旬・3月上旬となっています。日程は年によって異なるため、詳しい実施時期については気象業務支援センターのWebサイトを確認しましょう。

受験者数はどのくらいか?

気象予報士試験の受験者数は減少傾向にあります。もっとも多かったのが、平成18年度第1期の5,074人で、そこからゆるやかに減少しており、最近では2,900人程度で推移しており、横ばいの状態です。直近6年の受験者数を表にして紹介します。

第1期(8月下旬) 第2期(1月下旬)
平成27年度 3,153人 2,902人
平成28年度 3,089人 2,795人
平成29年度 2,962人 2,788人
平成30年度 2,915人 2,857人
令和元年度 2,957人 2,969人
令和2年度 2,848人

このように、基本的には夏に行われる第1期のほうが受験者数は多くなっています。

気象予報士の試験が難しい理由

気象予報士試験はなぜ難しいといわれているのでしょうか。気象予報士試験では幅広い知識だけでなく、予報などの実務を想定したスキルが必要になります。また、そもそも学科試験に合格しなければ実技試験は採点されない、という方式です。実技試験は非常に難易度が高く、せっかく学科で合格しても、実技で落ちてしまうケースが多いです。

合格率は5%前後

気象予報士試験の合格率は5%前後となっています。つまり、100人受験した場合、5人程度しか合格しないことからも、非常に難易度が高いことがわかるでしょう。直近でいえば、令和2年8月23日に実施された試験の合格率は 5.8%です。

直近6年の合格率をみた場合でも、もっとも低い合格率は平成27年度第1期の4.0%、もっとも高くても令和2年度第1期の5.8%となっており、合格は狭き門だといえます。

多くの勉強時間が必要

気象予報士試験に合格するには、多くの勉強時間が必要になるといわれています。個人差もありますが、一般的には、合格までに必要な勉強時間は平均800~1,000時間程度です。毎日2時間勉強する場合でも、1年~1年半程度かかります。とくに、実技試験は難しいため、基礎的な知識がなく、一から独学で勉強する場合には、より難易度は上がります。

また、合格するまでの平均受験回数は3~5回です。

専門的な知識が必要になる

気象予報士試験を受験する際には、専門的な知識が欠かせません。気象予報士は、気象についての知識だけでなく、大気の構造や熱力学、基本的な化学・物理学などの知識が求められます。そのため、そもそも化学や物理に苦手意識がある場合には、難易度はより高くなります。

また、実技試験では天気図の解析や気象予報の根拠を記述しなければいけないなど、知識だけでなく気象解析の資料を読み解く力なども必要です。

気象予報士試験の合格基準

気象予報士試験では、合格基準が定められています。学科試験は、一般知識・専門知識ともに15問中11問以上正答(正答率70%以上)すること、実技試験は正答率が70%以上であることです。

しかし、この基準はあくまでも目安です。合格基準は、その年の受験者の得点率や試験問題の難易度によって調整される可能性があります。これは、受験回ごとに難易度に差があることを考慮し、不公平感をなくすことが目的です。

学科試験の合格基準

学科試験は各科目15問のマークシート形式です。前述したように、学科試験の合格基準は一般知識・専門知識ともに15問中11問以上正解することです。つまり、正答率は70%以上でなければなりません。

合格基準は試験の難易度によって調整される場合がありますが、基準通りの11問以上正答というケースが多いです。難易度が高い場合は10問以上となることもありますが、基本的には11問以上の正解を目指すといいでしょう。

実技試験の合格基準

実技試験は、全7問の記述式です。前述したとおり、実技試験の合格基準は70%以上の正答率となっています。ただし実技試験の場合には、合格基準が調整されるケースが多いです。

直近6年でいえば、基準通りの70%以上が適用されたケースは平成27年度第2期の1回のみです。そのほかはすべて60%台が合格基準となっており、そのことからも難易度の高さがわかります。

試験の免除について

気象予報士試験には、試験免除の制度があります。免除されるのは、学科試験のみですが、学科試験の一部または全部の科目に合格した場合には、1年間免除措置が適用されます。つまり、1年以内に再度、気象予報士試験を受験する場合には、合格した学科試験の科目が免除されるという仕組みです。

また、気象業務に関係する業務経歴や資格を持っている場合には、申請することで学科試験の一部もしくはすべてが免除されます。

気象予報士の資格を取るメリット

気象予報士の資格を取ることで得られるメリットには何があるのでしょうか。気象予報士というと、お天気キャスターを思い浮かべる人も多く、あまり使い道がないと考える人も少なくありません。しかし、気象予報士の資格を取ることで、さまざまなメリットがあります。ここでは、気象予報士の資格を取るメリットを紹介します。

資格は生涯有効

気象予報士資格は、生涯有効です。取得後に定期的に更新しなければいけない資格も多い中、気象予報士資格は更新などの必要がなく、生涯有効です。そのため、履歴書などにも書きやすく、また知名度が高い資格なのでアピールポイントとしても活用できます。話題にもなるため、天気や気象に興味があれば取得しておいて損はありません。

受験資格は誰にでもある

気象予報士試験は、受験するために特別な条件や資格が必要ない国家資格です。そのため、性別や年齢、職業などを問わず、だれでも受験できます。2020年時点での最年少合格者は11歳となっており、小学生でもしっかり勉強すれば取得できる資格だということがわかります。受験のハードル自体は低いため、挑戦しやすいことは大きなメリットです。

専門的な知識が身につく

気象予報士試験に挑戦するためには、気象についてだけの知識だけでなく化学・物理などの基本的な知識を身につけなければなりません。また、気象については基本知識に加えて専門知識も学ぶため、天気についても詳しくなれます。天気について知ることは、日常生活を送るうえでも役立つでしょう。

例えば、出先で大雨に見舞われた際に、長く続く雨なのか、突発的な雨なのかを自分自身で予測でき、その後の行動に役立てられます。

試験の受験⼿続きについて

気象予報士試験を受験するためには、受験手続きを行う必要があります。試験は年に2回行われますが、その前に受験申請を行います。例年、1月の試験なら11月中旬~12月上旬が、8月の試験なら6月中旬~7月上旬が申請期間です。申請後、受験票が届きますのでなくさないようにしましょう。

申請の⽅法

申請方法は「郵送のみ」で、オンライン申請などは設けられていません。「気象予報士試験受験申請書」に基本情報を記入し、写真を貼り付け、試験手数料納入証明欄に振込レシートを貼り付けるか、もしくは必要事項を記入します。申請書は、郵便局の窓口で特定記録扱いで郵送しましょう。学科試験免除を申請する場合には、その旨を記入する必要があります。

試験の手数料

気象予報士試験を受験する際には、手数料を支払う必要があります。試験手数料は以下のとおりです。

  • 免除なし:11,400円
  • 1科目免除:10,400円
  • 2科目免除:9,400円

手数料の支払い方法は、銀行振込です。振込先は、「ゆうちょ銀行」「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」の4行から選べ、インターネットによる銀行振込も可能です。

まとめ

気象予報士試験は、合格率5%前後と難易度の高い試験ですが、生涯有効で日常生活にも役立つ資格です。独学では合格が難しいため、気象予報士試験に挑戦するのなら通信講座などを受講するといいでしょう。

ユーキャンの気象予報士講座では、メインテキストだけでなく副教材や添削課題などがそろっており、広い試験範囲を効率よくカバーできます。また、とくに難しいといわれている、実技試験対策もばっちりです。気象予報士の資格取得を目指すのなら、ぜひご受講ください。

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気象予報士は天気の観測データに関する分析のスペシャリスト。様々な業界で知識が活かせる、生涯役立つ国家資格です。 テレビなどのメディアや民間の気象情報会社をはじめ、農漁業、観光・レジャー産業、通信産業、交通業など、活躍の場はたくさん! また、気象の知識は自分の旅行やレジャーなど、身の周りで活用できるのも大きなメリットです。 ユーキャンの「気象予報士」講座は、天気に関する基礎的な知識から応用問題までを、一からわかりやすく解説! 気象予報士の試験に必要となる、大気力学・熱力学・数値予報といった大学一般教養レベルの知識を、ムリなく学べます。 おすすめは雲や雨、風や気圧、台風など気象学の基礎を映像でわかりやすく解説したDVD。CG(コンピュータグラフィックス)で、身近な気象現象を立体的にとらえられるので、初心者でもスムーズに合格力を養成します。

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