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社労士試験は独学で合格できる?勉強時間の目安や向いている人、勉強方法を解説
- 更新日:2026/10/23
キャリアアップには様々な方法がありますが、特に効果的なのは資格取得でしょう。中でも労働法や社会保険に精通している社労士は需要が高く、長年人気がある資格の1つです。
本記事では、社労士の資格を独学で取得できるのかについて解説します。さらに、必要な勉強時間や勉強法、おすすめのテキストについても紹介します。ぜひ本記事を読んで合格を目指しましょう。
このページを簡潔にまとめると・・・
- 社労士試験は独学でも合格を目指せるが、合格率が低く試験範囲も広いため、学習計画や勉強方法を工夫することが重要。
- 独学には費用を抑えやすく自分のペースで学べるメリットがある一方、法改正への対応や疑問点の解消、モチベーション維持を自力で行う必要がある。
- 合格を目指すには、受験科目を把握したうえでテキストを読み込み、過去問や科目別テスト、模擬試験を繰り返し活用することが効果的。
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社労士試験は独学で合格できる?
社労士試験は、独学でも合格を目指すことは可能です。ただし、合格率が低く、出題範囲も広いため、独学で合格するのは簡単ではありません。
令和7年度(2025年度)の社労士試験の合格率は5.5%でした。難易度の高い試験であることに加え、独学では教材選びや学習計画の作成、モチベーションの維持なども自分で行う必要があります。そのため、効率良く学習を進めるには、出題傾向や重要なポイントを押さえて計画的に対策することが大切です。
社労士試験に独学で合格するために必要な勉強時間の目安
社労士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に700~1000時間程度といわれています。
ただし、必要な勉強時間は、法律に関する予備知識や資格試験の受験経験、1日に確保できる学習時間などによって異なります。初めて法律を学ぶ方もいれば、他の資格試験等の経験により一定の知識を身につけている方もいるため、一律には判断できません。
上記の時間はあくまで目安として捉え、試験日から逆算して余裕のある学習計画を立てましょう。仕事をしながら合格を目指す場合は、スキマ時間も活用しながら、継続的に勉強時間を確保することが大切です。
独学で社労士を目指すメリット
社労士試験を独学で目指すことには、費用面や時間面での様々なメリットがあります。以下では、独学ならではの3つのメリットご紹介します。
学習方法や進度を自分で決められる
独学では決められた受講時間がないため、仕事や家事などのスケジュールに合わせて学習時間を設定できます。
早朝や深夜、通勤中や昼休みなどのすき間時間を活用し、自分のライフスタイルに合った時間帯に学習を進められる点がメリットです。決まった日時に通学する必要がないため、まとまった時間を確保しにくい社会人でも取り組みやすいでしょう。
また、得意な科目は短期間で進め、苦手な科目にはじっくり時間をかけるなど、自分の理解度に応じて進度を調整できます。
学習計画を自分で管理できる方にとっては、効率良く試験対策を進めやすい方法といえるでしょう。
自分に合った教材を選べる
独学では、書店やオンラインショップで複数の教材を比較し、自分にとって読みやすいテキストや問題集を選べます。
社労士試験の教材には、文章による詳しい解説を重視したものや、図表やイラストを豊富に使用したもの、要点を簡潔にまとめたものなど、様々な種類があります。自分の知識量や理解の仕方に合った教材を選べるため、学習を進めやすくなるでしょう。
また、苦手な科目だけ別のテキストや問題集を追加するなど、自分の弱点に合わせて教材を組み合わせることも可能です。
ただし、多くの教材に手を広げると、最後まで取り組めない可能性があります。基本となる教材を決めたうえで、不足している内容を補う目的で追加すると良いでしょう。
初期費用を抑えやすい
独学では、主にテキストや問題集を購入すれば学習を始められるため、予備校や通信講座と比べて初期費用を抑えやすい傾向があります。
自分に必要な教材だけを選んで購入できるため、予算に合わせて学習開始時の負担を調整できる点もメリットです。すでに所有している教材や無料の学習コンテンツを活用すれば、さらに費用を抑えられる場合もあります。
ただし、不合格が続き、受験が複数年にわたる場合は注意が必要です。社労士試験では法改正への対応が必要となるため、最新版のテキストや問題集を毎年買い直す必要があります。受験期間が長くなると、結果的に教材費がかさむ可能性があるため、その点は事前に把握しておきましょう。
独学で社労士を目指すデメリット
社労士試験の独学にはメリットがある一方で、合格を難しくするデメリットもあります。特に注意したいデメリットは、次の3つです。
法改正情報の対応・理解に手間がかかる
社労士試験の出題範囲には、健康保険法や国民年金法、厚生年金保険法など、頻繁に改正が行われる法律が含まれています。そのため、試験対策では常に最新の情報を把握しておく必要があります。
独学であっても、その年度の最新の市販テキストを使用すれば、基本的な法改正情報は網羅されています。しかし、テキスト出版後に確定した直近の法改正については、自ら出版社のウェブサイト等で追補資料を確認し、情報を補う手間がかかります。
また、予備校や通信講座などのように「法改正対策講義」がないため、その改正の背景や「試験でどう問われるか」という重要度を自分で読み解かなければなりません。
加えて、最新の統計資料や白書などが問われる一般常識科目は学習範囲が広く、どこを重点的に対策すべきか判断しにくい科目です。独学では学習のポイントを絞り込めず、対策が不十分になる可能性があります。
法改正の情報を探し、試験で重要となる内容を見極めるには時間がかかります。古い教材を使い続けると、改正前の制度を覚えてしまうおそれもあるため、注意が必要です。
不明点を質問できる環境がない
独学では、学習中に理解できない箇所が出てきても、講師に質問できません。テキストやインターネットなどを使い、疑問を全て自分で解決しなければなりません。
社労士試験では、難しい法律用語や複雑な制度、似た内容の給付要件などを正確に理解することが求められます。テキストを読んだだけでは理解しにくい内容もあり、疑問点を調べるために多くの時間を使うこともあるでしょう。
不明点を解決できないまま学習を進めると、知識に抜けが生じる可能性があります。基礎的な内容への理解が不十分な場合、応用問題や制度ごとの違いを正しく理解しているかを問う問題でも失点にもなりかねません。
独学で学習する場合は、複数の教材を確認したり、質問サービスや受験者向けのコミュニティを利用したりするなど、疑問を解決できる手段を用意しておくことが大切です。
挫折するリスクが高い
社労士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に700~1000時間程度とされています。学習期間が1年以上に及ぶこともあり、長期間にわたって勉強を継続しなければなりません。
予備校などでは、同じ資格を目指す受講生や相談できる講師がいるため、学習に行き詰まった際にも立て直しやすいでしょう。一方、独学では1人で学習を進める時間が長く、モチベーションの維持や進捗管理も自分で行う必要があります。
理解できない内容が増えたり、計画通りに学習が進まなかったりすると、勉強に対する負担が大きくなり、途中で諦めてしまう可能性があります。
挫折を防ぐには、試験日から逆算して無理のない計画を立て、定期的に進捗を確認することが重要です。模擬試験の受験や学習記録の作成など、成果を確認できる仕組みを取り入れると、学習を継続しやすくなるでしょう。
社労士試験の独学に向いている人とは?
社労士試験は独学でも合格を目指せますが、学習スタイルによって向き・不向きがあります。
社労士試験の独学に向いている人
独学に向いている人の特徴として、以下に当てはまる人が挙げられます。
- 自分自身に厳しくメリハリのついた生活習慣を守れる人
- 目標達成への意識が強くモチベーションを維持できる人
- 過去に独学で資格試験に取り組んだ経験があり勉強の段取りや弱点克服方法を熟知している人
また、人事・総務などの実務経験があり、労働保険や社会保険の基礎知識をすでに持っている人は、ゼロから学ぶ必要がない分、独学でも学習を進めやすいでしょう。
まずは上記の特徴に自分がいくつ当てはまるかを確認したうえで、独学に挑むかどうかを判断することをおすすめします。
講座の活用を検討したい人
独学では、学習計画の作成から教材選び、進捗管理まで自分で行う必要があります。そのため、次のような場合は、予備校や通信講座の活用を検討すると良いでしょう。
- 学習計画を立てたり、計画に沿って勉強を進めたりすることに不安がある人
- 社会保険や労働保険、法律について初めて学ぶ人
- 1年以内の合格を目指しており、効率的に学習したい人
初めて社労士試験の勉強をする場合でも、時間をかけて学習できるなら、独学で合格を目指すことは可能です。一方、学習範囲が広いため、短期間での合格を目指す場合は、カリキュラムに沿って学べる予備校や通信講座が適しています。
なお、ユーキャンの社会保険労務士講座では、初めて学ぶ方でも体系的に学べるカリキュラムが整っており、効率良く合格を目指せます。
社労士試験に独学で合格するための勉強方法
社労士試験に合格するためには、単に勉強時間を増やすだけでなく、効率良く学習を進めることが大切です。ここでは、独学で合格を目指すための効果的な勉強方法を、ポイントごとに解説します。
受験科目を下調べする
社労士試験には、「選択式試験」と「択一式試験」の2種類があります。選択式試験は8科目から出題され、各科目5点の計40点満点です。択一式試験は7科目から出題され、計70点満点となっています。
社労士試験では、総得点だけでなく科目ごとにも合格基準が設けられています。また、合格基準は年度によって補正される場合があるため、特定の科目に偏らず、全ての科目をバランス良く勉強することが重要です。
まずは試験科目や出題形式を確認し、全体像を把握したうえで学習計画を立てましょう。
テキストを読み込む
社労士試験のテキストには、多くの法律用語や専門用語が登場します。わからない用語をそのままにせず、意味を確認しながら読み進めることが大切です。
最初から全てを暗記しようとするのではなく、まずは制度の仕組みや全体の流れを理解することを意識しましょう。基礎知識を身につけておけば、その後の過去問演習にも取り組みやすくなります。
一度読んだだけで覚えようとせず、問題演習と併せてテキストを繰り返し確認し、知識を定着させましょう。
過去問を繰り返し解く
社労士試験の対策では、過去問を繰り返し解くことが重要です。過去問に取り組むことで、頻出分野や出題傾向、問われ方のパターンなどを把握できます。
また、自分の苦手な科目や分野を把握できることも、過去問を解くメリットです。過去問は量が多いため、試験直前にまとめて取り組むのではなく、余裕をもって学習計画に組み込みましょう。
問題集を一巡したら、間違えた問題を中心に繰り返し解き直します。正解だけを覚えるのではなく、「なぜその答えになるのか」という根拠まで理解することで、知識を定着させやすくなります。
科目別のテストを解く
定期的に科目別テストを解き、実際に点数として可視化することで、自分の理解度やレベルを知ることができます。結果をもとに、重点的に復習する科目を決めたり、学習ペースを見直したりしましょう。
科目別テストは市販されているテキストでは行えないため、予備校や通信講座を利用するのがおすすめです。
また、テストは一度解いて終わりにせず、間違えた問題を中心に繰り返し復習することが大切です。
直前講座を受講する
試験が近づいたら、予備校や通信講座などが実施する直前講座を活用する方法もあります。受講は必須ではないものの、これまでに学んだ内容の総復習や、苦手分野の確認に役立ちます。
法改正や試験で重要となるポイントを効率良く確認できる講座もあるため、独学だけでは試験直前の対策に不安がある場合に活用すると良いでしょう。
ただし、直前期に新しい知識を増やしすぎると混乱する可能性もあります。これまで学んできた内容の復習を中心に、必要に応じて直前講座を取り入れましょう。
模擬試験を受ける
本番前には、模擬試験を受けることもおすすめです。本番に近い形式で問題を解くことで、試験時間の使い方や解答する順番などを確認できます。
また、模擬試験の結果から、自分の得点状況や苦手分野を把握できることもメリットです。試験後は結果だけを確認するのではなく、間違えた問題や迷った問題を復習しましょう。
本番を想定して時間を計りながら取り組み、限られた時間の中で安定して得点できるようにしておくことが大切です。
社労士試験の勉強におすすめの問題集・参考書
社労士試験の問題集や参考書を選ぶ際は、自分のレベルに合っていることはもちろん、テキストと問題集が連動しているかを確認することが大切です。同じシリーズの教材でそろえると、問題を解いてわからなかった箇所をテキストで確認しやすく、効率良く復習できます。
また、多くの教材に手を広げるのではなく、必要な知識がわかりやすく整理された教材を繰り返し使うこともポイントです。図表やイラストが豊富か、過去問や頻出論点が整理されているかなども確認して選びましょう。
なお、ユーキャンの「社会保険労務士講座」では、科目別に構成されたメインテキスト10冊に加え、過去問攻略集やテーマ別実戦問題集などが用意されています。テキストと問題集が連動しているため、学んだ知識を問題演習で確認しながら学習を進められます。
社労士試験合格を効率良く目指すなら通信講座がおすすめ!
独学で資格の勉強をしていると、理解しにくい内容があっても自分で調べて解決しなければならず、学習が思うように進まないことがあります。予備校に通う方法もありますが、仕事などで決まった時間を確保するのが難しい方もいるでしょう。
そのような場合は、自分のペースで学べる通信講座を活用するのも1つの方法です。
ユーキャンの「社会保険労務士講座」では、添削指導や質問回答などのサポートを受けながら学習できます。また、紙の教材だけでなくデジタルテキストも利用できるほか、1本5~6分程度の講義動画も用意されているため、隙間時間を活用して学習を進められます。
教材は科目別に構成され、問題集もテキストと連動しています。独学での教材選びや学習計画に不安がある方、仕事と両立しながら効率良く試験対策を進めたい方は、通信講座の活用を検討してみてください。
まとめ
社労士試験は独学でも合格を目指せますが、試験範囲が広いうえ、法改正への対応も必要となるため、計画的かつ継続的に学習することが大切です。独学での教材選びや学習計画に不安がある場合は、添削指導や質問回答などのサポートを受けられる通信講座の活用も検討してみましょう。
ユーキャンの「社会保険労務士講座」では、法律を初めて学ぶ方にも取り組みやすい教材やカリキュラムが用意されています。
また、40年以上の開講実績があり、2015年~2024年の試験では、受講生へのアンケート結果に基づき1,483名の合格者を輩出しています(2025年8月時点)。法改正情報や試験に役立つ情報も適宜提供されるため、最新情報を確認しながら試験対策を進められる点もメリットです。
独学での合格に不安がある方や、仕事と両立しながら効率良く試験対策を進めたい方は、ユーキャンの「社会保険労務士講座」をチェックしてみてください。

- この記事の監修者大柴 良史(おおしば よしふみ)
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1980年生まれ、東京都出身。IT大手・ベンチャー人事部での経験を活かし、2021年独立。年間1000件余りの労務コンサルティングを中心に、給与計算、就業規則作成、助成金申請等の通常業務からセミナー、記事監修まで幅広く対応。ITを活用した無駄がない先回りのコミュニケーションと、人事目線でのコーチングが得意。趣味はドライブと温泉。
HP:https://aberiaconsul.com/
よくある質問
- 社会保険労務士(社労士)の仕事とは?
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社労士は、企業経営に欠かせない「人」に関する専門家です。社会保険や労働保険などの知識を活かし、経営者が安心して事業に取り組めるよう支えるとともに、労働者が安心して働ける職場づくりをサポートします。
経営者と労働者、それぞれの立場に寄り添いながら、より良い職場環境を一緒につくっていくことも、社労士の大切な役割です。
社労士の仕事は具体的には、大きく次の3つに分けられます。- 手続き代行(1号業務)
- 労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類の作成(2号業務)
- 人事労務管理のコンサルティング(3号業務)
このうち、1号業務、2号業務は社労士しか行うことができない「独占業務」です。 - 社会保険労務士試験の合格率が低い理由は?
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社労士試験の合格率が低い理由は、合格基準点の存在と試験範囲の広さ、全科目を1回で合格する必要があるためです。
合格を目指すなら、毎日継続して勉強時間を確保することや、過去問を中心に全科目を平均的に勉強することが必要になります。 - 社労士試験に合格するためのポイントとは?
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合格のためには、「各科目7割正解を目指す」「勉強する箇所を絞り込む」ことがポイントです。
試験は、各科目で合格基準点が設定されます。特定の科目で高得点を取っても、別の科目で合格基準点に達しなければ不合格となるため、まんべんなく得点を取る必要があります。
科目ごとに重点の置き方を考えたり、学習の順番について工夫したりするなど、事前に戦略を立てることが効率的な学習につながります。
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社会保険労務士(社労士)は、労働問題や年金問題、社会保険のエキスパート。社労士試験には、受験資格があります。次の代表的な受験資格(学歴・実務経験・試験合格・過去受験)のいずれかを満たす必要があります。まずは「学歴」です。1)大学、短大、高専(高等専門学校)等を卒業した方、2)4年制大学で、62単位以上を修得した方又は一般教養科目36単位以上かつ専門教育科目等の単位を加えて合計48単位以上を修得した方、3)修業年限が2年以上、かつ、課程修了に必要とされる総授業時間数が1,700時間(62単位)以上の専修学校の専門課程を修了した方などと定められています。次に「実務経験」における主な要件は、「法人の役員または従業員(いずれも常勤)として、通算3年以上事務に従事した方」などです。また、「試験合格」「過去受験」における主な要件として、行政書士試験や厚生労働大臣が認める国家試験の合格者及び直近の過去3回のいずれかの社労士試験の受験票又は成績(結果)通知書を所持している方などにも受験資格が与えられます。

