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TOEIC(R)の平均点をまとめて紹介|高校生・大学生・企業に勤めている人の点数

- 更新日:2025/01/30
将来の就職やキャリアアップ、新しい知識を身につけることを目指して、TOEIC(R)テストの受験をする人は多くいます。TOEIC(R)テストの受験前には、テストに関する情報収集が大切です。この記事では、TOEIC(R)テストの平均点を解説します。TOEIC(R)テストの点数を上げるポイントも併せて解説するので、受験を準備する際の参考にしてください。
TOEIC(R)テストの平均点の最新版!
2023年度のTOEIC公開テストの平均点は612点。
パート別の平均点は、リスニングは335点、リーディングは278点です。
- 2023年度の平均点:612点(リスニング:335点 リーディング:278点)
- 2022年度の平均点:608点(リスニング:331点 リーディング:277点)
- 2021年度の平均点:611点(リスニング:331点 リーディング:279点)
TOEIC(R)テストでは、出題された問題の難易度によるスコアへの影響を抑えるために、統計的な処理を加えて、一定の評価を維持する工夫がされています。2021年度から2023年度の平均点の推移は大きな変動はありませんが、実は2020年度よりは10点近く点数が低くなっており、問題が難化する傾向も見られます。
TOEIC(R)L&Rテストを2023年度に受験した社会人の平均点は、639点(リスニングが348点、リーディングが291点)です。全受験者のスコアと比較して30点近くも高く、よりレベルの高い人が受験していると考えられます。TOEIC(R)L&Rテストは、昇進目的で受験する管理職の人や、英語を実務で活用している専門職の人も受験します。
受験理由が影響して、高いスコアが求められるため、より平均点が高くなっていると推測できるでしょう。TOEIC(R)L&Rテストを2023年度に受験した大学生の平均点は、596点(リスニングが325点、リーディングが271点)です。社会人と比較して平均点が低い結果になっています。
大学1年生で平均点が549点、大学4年生で平均点が611点となっており、受験する学年によっても平均点が大きく異なります。4年生大学かどうかや、専門学校かどうかなどでも平均点は異なり、短期大学生の平均点は485点、専門学校に通う学生の平均点は514点です。大学院生の平均点は639点になっています。
TOEIC(R)L&Rテストを2023年度に受験した高校生の平均点は、510点(リスニングが293点、リーディングが217点)です。TOEIC(R)L&Rテストは、ビジネスシーンを想定したシチュエーションから問題が出題されるため、多くの受験者は大学生もしくは社会人です。高校生で受験する人も一定数いますが、大学生と比較して80点近く平均点が低い結果になっています。
- 参考:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/iibc/press/2024/p253/2024DAA.pdf)
TOEIC(R)に大学生と高校生が受験した際の平均点はいくらか
TOEIC(R)テストを大学生と高校生が受験した際の平均点を、以下の項目でまとめて紹介します。
- 大学生受験者の全体における平均点
- 大学生受験者の専攻科目における平均点
- 高校生受験者の全体における平均点
大学生受験者の全体における平均点
2023年度における大学生受験者全体の平均点は、596点(リスニングの平均が325点、リーディングの平均が271点)です。また、短大生の平均点は485点、大学院生の平均点は639点になっています。
- 参考:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/iibc/press/2024/p253/2024DAA.pdf)
大学生受験者の専攻科目における平均点
大学生受験者の専攻科目におけるTOEIC(R)テストの平均点は、以下の通りです。
科目 | リスニング | リーディング | 合計 |
---|---|---|---|
語学・文学(英語専攻) | 302点 | 226点 | 528点 |
語学・文学(英語専攻以外) | 271点 | 212点 | 483点 |
国際関係学 | 294点 | 225点 | 519点 |
社会学 | 267点 | 210点 | 476点 |
教育・教養 | 252点 | 196点 | 448点 |
商学・経済・経営 | 262点 | 210点 | 472点 |
医・薬学 | 268点 | 223点 | 491点 |
情報科学 | 256点 | 206点 | 462点 |
理・工・農学 | 252点 | 202点 | 454点 |
合計の平均点では、語学・文学(英語専攻)の大学生が、最も高い点数を出しています。リスニング、リーディングともに、点数がどの専攻科目の受験生よりも高くなっています。
- 参考:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/iibc/press/2024/p253/2024DAA.pdf)
高校生受験者の全体における平均点
高校生受験者の全体におけるTOEIC(R)テストの平均点は、510点(リスニングの平均が293点、リーディングの平均が217点)です。また、高等専門学校の平均点は、493点になっています。
- 参考:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/iibc/press/2024/p253/2024DAA.pdf)
企業に勤めている受験者の平均点はいくつか
企業に勤めている受験者のTOEIC(R)テストの平均点はを職種別にまとめて紹介します。最も高いのは「海外」の729点となりました。英語を使う機会が多く、高得点者が多くいることが考えられます。
職種 | リスニング | リーディング | 合計 |
---|---|---|---|
経営 | 365点 | 315点 | 680点 |
総務 | 349点 | 289点 | 639点 |
経理 | 351点 | 302点 | 653点 |
人事 | 354点 | 296点 | 650点 |
企画 | 357点 | 306点 | 663点 |
海外 | 394点 | 336点 | 729点 |
購買 | 340点 | 275点 | 616点 |
事務 | 356点 | 293点 | 649点 |
営業 | 341点 | 281点 | 662点 |
技術 | 320点 | 261点 | 580点 |
製造 | 307点 | 243点 | 550点 |
研究 | 347点 | 303点 | 649点 |
現場作業 | 335点 | 267点 | 602点 |
広報 | 363点 | 304点 | 666点 |
マーケティング | 360点 | 301点 | 660点 |
SE | 339点 | 287点 | 626点 |
法務 | 365点 | 326点 | 692点 |
財務 | 365点 | 324点 | 689点 |
教育 | 379点 | 326点 | 706点 |
- 参考:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/iibc/press/2024/p253/2024DAA.pdf)
TOEIC(R)を受験する人の目的は何か
TOEIC(R)L&Rテストのなかで特に多い受験目的は、3つあります。2023年に実施されたテストのアンケート結果によれば、受験した目的別の割合は、以下の通りです。
受験目的 | 割合 |
---|---|
英語学習のため | 28.1% |
就職活動のため | 24.1% |
卒業に必要なため | 28.2% |
その他 | 19.6% |
TOEIC(R)L&Rテストの受験者のなかで最も多かったのは、「卒業に必要なため」で全体の28.2%です。就職活動や学校の卒業に向けてテストを受験する人も多く、学生の立場ならではの目的も多いとわかります。
- 参考:2023 REPORT ON TEST TAKERS WORLDWIDE:TOEIC(R) Listening and Reading Test|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/toeic/official_data/pdf/Worldwide2023.pdf)
TOEIC(R)の点数が就職活動に影響する理由とは
TOEIC(R)テストの点数が就職活動に影響する理由について、解説します。
企業の人事担当者の多くがTOEIC(R)の受験をポジティブに捉えている
日本でTOEIC(R)テストを運営しているIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が、2022年に人事担当者500人を対象として実施したアンケートによれば、「TOEIC(R)Testsの受験歴がある人」に関して「ポジティブな印象」を受けるという回答をした人は、全体の7割以上になりました。TOEIC(R)Testsは、TOEIC(R)L&RテストとTOEIC(R)S&Wテストをまとめた名称です。
IIBCは、新卒採用、転職採用、昇進・昇格、異動、海外異動のいずれかで人事担当者が評価したいと思うものを答えるアンケートも実施しています。アンケート結果によれば、TOEIC(R)L&RテストとTOEIC(R)S&Wテストの両方で平均点以上の点数を取っている人を、最も評価したいと回答した人が、45%で1番多い結果になりました。
就職に活用できるTOEIC(R)の点数はいくつか
TOEIC(R)L&Rテストで企業が従業員、職員に期待する点数は、以下の通りです。
従業員の属性 | 属性別の点数 |
---|---|
新入社員 | 535点 |
中途社員 | 560点 |
営業部門 | 575点 |
技術部門 | 560点 |
海外部門 | 690点 |
新入社員に求められるTOEIC(R)L&Rテストの点数は、535点です。TOEIC(R)を採用基準に取り入れている企業へ就職するには、最低でも535点が取れるように勉強すべきでしょう。
- 参考:英語活用実態調査2019(企業・団体)(参考:英語活用実態調査2019(企業・団体)(https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/toeic/official_data/lr/katsuyo_2019/pdf/katsuyo_2019_corpo.pdf)
そもそもTOEIC(R)とは何か
TOEIC(R)について詳しく知らない人のために、概要をわかりやすく解説します。受験を検討する際の参考にしてください。
概要
TOEIC(R)は「Test of English for International Communication」という正式名称の頭文字を取った名称です。母国語が英語ではない人を対象に、英語能力を測定できます。TOEIC(R)は、日本と韓国の受験者が多く、アジア圏の国でも普及しています。自分の英語力を証明できるものとして、さまざまな目的で活用されているテストです。
TOEIC(R)は就職や大学受験に活用可能
TOEIC(R)は、英語スキルを示す指標として、日本の企業に就職する際に活用されています。大学のなかには、出願資格にTOEIC(R)の点数を設定しているところがあり、英語スキルを示す信頼できるテストとして、広く認知されているテストです。また、入社条件や昇格基準にTOEIC(R)の点数を参考にしている企業もあります。
TOEIC(R)の点数を上げるポイントとは何か
TOEIC(R)の点数が一定以上あれば、就職や転職、大学受験などに活用できます。点数を上げるためには、ポイントを理解して効率的に勉強を進めるといいでしょう。TOEIC(R)の点数を上げるポイントは、以下の通りです。
- リーディングは制限時間に注意する
- リスニングは先読みしながら集中して解く
- 解けない問題は早めに見切りをつける
- 過去問を解いてテストに慣れておく
TOEIC(R)では、制限時間に気をつけて問題を解いていく工夫が大切です。あらかじめ設定した時間配分を厳守して、効率的に問題を解きます。解けない問題が出てきた場合は、早めに見切りをつける判断が必要です。わからないまま時間を多くかけてしまえば、ほかの問題を解く時間がなくなるため、注意しなければなりません。
リーディングは制限時間に注意する
TOEIC(R)テストのリーディングは、問題数が多いため、後半になるにつれて時間が足りなくなる場合があります。事前に決めた時間配分をしっかりと守り、問題を解いていく意識が大切です。問題のなかには長文のものもあるため、余分な時間が取られないように注意しましょう。
リーディングでは、単語や文法の知識が重要です。計画的に問題が解けるように、重点的に勉強しておきましょう。
リスニングは先読みしながら集中して解く
TOEIC(R)テストのリスニングでは、音声が流れる前に問題を先読みする工夫が大切です。問題を先読みできれば、すばやく回答でき、リスニング全体の正答率に大きく影響します。音声が止まる回答時間のなかで、できる限り早く回答して、余った時間は次の問題の先読みに利用しましょう。
リスニングは、問題数が多いパートもあるため、音声に集中して聞く意識も大切です。
解けない問題は早めに見切りをつける
TOEIC(R)テストで点数を上げるには、事前に1つの問題にかける時間を設定しておく方法が効果的です。TOEIC(R)テストでは時間配分が重要になるため、問題それぞれに回答時間を設定して、テストの際に徹底して守ります。設定した時間を過ぎてもわからない場合は、選択肢のなかから適当に選び、マークして次の問題に進みましょう。
過去問を解いてテストに慣れておく
TOEIC(R)テストで点数を上げる際に重要なのは、テストに慣れておくことです。テストに慣れれば、問題によってどの程度時間がかかるかを感覚的に把握できるため、落ち着いて計画的に問題を解けます。テストに慣れるには、何度も過去問を解く勉強方法が有効です。テストが近づいてきたら、時間を測って過去問を解きましょう。
まとめ
2023年度におけるTOEIC(R)L&Rテストの平均点は、612点です。過去3年間の平均点と比較して、2022年度・2021年度とは点数にほぼ差はありません。
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- TOEIC(R)はETSの登録商標です。この製品はETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。L&RはLISTENING AND READINGを意味しています。

- この記事の監修者は生涯学習のユーキャン
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1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。
よくある質問
- TOEICを始めて受験するときやるべきことは?
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TOEICをはじめて受験する場合は、「TOEICに出題される内容などを確認する」「自分の英語力を把握する」「目標スコアを設定する」ことを心がけましょう。
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