TOEIC(R)のスコアによって、英語のレベルが測れます。TOEIC(R)のスコア300から計算し、100点以上上がると、1段階レベルを上げることが可能です。この記事では、TOEIC(R)のレベルや配点の仕組み、スコアアップのコツを解説します。TOEIC(R)の勉強方法やスコアを上げるコツなども記載しているので、ぜひ参考にしてください。

TOEIC(R)とは

TOEIC(R)とは、英語を使ったコミュニケーションの能力を測る試験です。TOEIC(R)は「Test of English for International Communication」の略で、世界約160ヶ国で実施されています。TOEIC(R)の試験は、就職活動やビジネス、日常会話などに活用できる英語のレベルを測定します。

TOEIC(R)とTOEIC Bridge(R)の違いは?

TOEIC(R)は、TOEIC(R)L&Rテストのことを指すのが一般的です。本記事でもTOEIC(R)L&RテストをTOEIC(R)として紹介いたします。試験では英語における「聞く・読む・書く・話す」のレベルを測ります。TOEIC Bridge(R)は、英語初級者向けのテストです。TOEIC Bridge(R)は2種類あり、聞く・読む力のテストと、書く・話すのテストに分かれています。ただし、TOEIC Bridge🄬のスコアは、履歴書に記載してもTOEIC(R)L&Rテストほど評価されません。

【点数ごと】TOEIC(R)のレベル

TOEIC(R)は、点数ごとに英語力のレベルが大きく異なります。ここでは、スコアごとのレベルについて解説していますので、どのレベルを目指すべきかの参考にしてください。

300点以下

TOEIC(R)スコア300点以下は、初心者レベルの英語力です。英語の基礎が欠けていると、スコアは300点以下となります。TOEIC(R)は全200問で990点を満点として評価する試験です。試験の問題の選択肢は3〜4問であるため、ランダムに回答しても250点は取れる計算になります。スコアが300点を下回る場合は、中学校1年生で習う英語の基礎が身についていないといえるでしょう。

スコア300点を目指すには、中学校英語の基礎の復習が必要です。いきなりTOEIC(R)用の参考書を買った場合、内容が理解できない可能性があります。まずは、中学英語を復習できる教材を使い、基礎から学び直すことが重要です。

300〜400点

スコア300〜400点は、中学生レベルの英語力です。中学英語の基礎が定着しておらず、単語を使って会話できるレベルです。英語の短文や断片的な英語の発音であれば、理解できる部分があるでしょう。ただし、英文や英会話のなかに知らない単語があると、理解が追いつかなくなります。400点未満のスコアであれば、実践的なコミュニケーションで英語を使えるレベルとはいえません。

400点以上を取るには、中学校英語の基礎を定着させる必要があります。単語や文法の基礎の理解を学び直すことで、スコアを伸ばしやすくなります。参考書を選ぶ際は、中学レベルをマスターできるものや、高校入門レベルのものなどがおすすめです。

400〜500点

スコア400〜500点は、高校生レベルの英語力です。中学英語の基礎が定着しており、簡単な英語を使ってコミュニケーションができます。短い英文であれば聴き取ることができ、長文の場合はゆっくりであれば部分的に理解ができるでしょう。ただし、400点台でスコアが伸びていない場合は、文法や単語を大まかに理解している可能性があります。

500点以上のスコアを目指す場合は、高校英語の基礎を強化させる必要があります。高校レベルの英語を網羅している参考書を使い、英単語や文法などの基礎理解を深めましょう。試験における英単語や文法のミスが減ることで、スコアアップにつなげられます。

500〜600点

スコア500〜600点は、大学生レベルの英語力です。高校英語の基礎が理解できており、限られた場面であれば英語を使ったコミュニケーションができます。たとえば、電車やバスなどの交通機関の時刻表を読み取ったり、簡単な英会話の応答をしたりすることが可能です。新卒社会人の従業員に求める英語力としてスコア500点以上を求める企業は多く、就活に活用できる場面も増えます。

スコア600点以上を目指す場合は、TOEIC(R)テスト対策を重点的に行いましょう。複雑な文章の細部を理解できるように、頻出の英単語の学習を中心に取り組みます。TOEIC(R)公式問題集を使い、リスニングやスピーキング、長文読解などにも取り組みましょう。

600〜700点

スコア600〜700点は、上場企業の従業員に求められるレベルの英語力です。スコア600点以上あれば、英語を使った職種に応募でき、履歴書にスコアを書いて英語力をアピールできます。スコア600点以上あると、英語を使った日常会話や読み書きなどのコミュニケーションができます。専門的な内容でなければ、業務上の英語を使ったコミュニケーションも問題ありません。

スコア700点以上を目指す場合は、TOEIC(R)に特化した参考書や問題集などに取り組みましょう。TOEIC(R)の問題形式に慣れておき、各パートにおける解答のテクニックを身につける必要があります。各パートの問題に対応できるように、語彙力も増やしておきましょう。

700〜800点

スコア700〜800点は、TOEIC(R)の高得点を獲得しているレベルです。試験では、英語の短文や長文を理解でき、高度な読み書きにも対応できる英語力が必要です。英語でビジネス上のコミュニケーションができるとみなされます。仕事のメールで英語を使う程度の人であれば、スコア700点をゴールにしてもいいでしょう。

スコア700点以上あれば日常業務や社内文書の作成などができるため、相手の意見や要求に対しても応えることが可能です。国際部門や海外営業部門などをもつ企業は、TOEIC(R)700点以上のスコアを求める傾向にあります。海外への赴任や昇進・昇級の条件としても、700点以上のスコアが求められます。

800〜900点

スコア800〜900点は、外資系企業に入社できるレベルの英語力です。外資系企業に就職するだけでなく、ほとんどの企業で高く評価されます。英語を使った業務を希望する際に、TOEIC(R)のスコアをアピールすることも可能です。英語ネイティブの人たちとビジネスのやり取りができ、英語を活かした仕事で活躍できるでしょう。企業によっては、通訳なしで海外出張を任せるケースもあります。

TOEIC(R)のスコア800〜900点は、長文のリスニングであっても細部を聞き取れるレベルです。自分の専門外の分野においても、英語を使ってコミュニケーションができます。ネイティブスピーカーとの会議で、やり取りに参加して意見の交換もできるでしょう。

900〜990点

スコア900〜990点は、ネイティブスピーカーと同レベルの読み書きができる英語力です。ネイティブスピーカーと商談ができるレベルの英語力のため、英語を使った業務に支障はありません。ネイティブの人の議論を聞いて、話の内容を把握できます。会議においてファシリテーターを務める場合もあるでしょう。英語で書かれた専門分野の書物であっても、高度な内容を理解できます。

スコア900点以上を取得できれば、英語の講師を含めて英語を使ったあらゆる職種に就けるでしょう。スコア900点以上の人は、英語の読み書きのスキルは十分すぎるほど高いといえます。試験対策は、業務に活かせるスピーキングやライティングを中心に学ぶといいでしょう。

TOEIC(R)の平均スコアとスコア分布

TOEIC(R)の平均スコアは、以下の表のとおりです。

項目 リスニング・リーディング 合計
最高スコア 495点・495点 990点
最低スコア 5点・5点 10点
平均スコア 326.1点・269.7点 595.8点

TOEIC(R)スコア分布は595〜640点が最も多く、全体の10.6%に該当します。ただし、TOEIC(R)の平均スコアは、普段から英語を勉強している人を対象に算出しています。

TOEIC(R)の配点が決まる仕組み

TOEIC(R)の配点は、非公開となっており、具体的な配点は、テストごとに統計処理が行われ決定されます。ここでは、それぞれについて解説します。

配点は非公開

TOEIC(R)の配点は、問題ごとに点数が割り当てられていない点が特徴です。試験の難易度によってスコアが変動するため、単純計算の採点方法を採用していません。TOEIC(R)は問題を間違えた場合でも、満点を取れる場合があります。受験者の正答率が低い場合、1〜5問程度を間違えていても満点になる可能性があります。

統計処理が行われている

TOEIC(R)の配点は、受験者の正答率を基準に統計的な処理で決められています。受験者の正しい英語力を測るには、独自の統計処理を行う必要があるためです。独自の統計処理によって、受験者のスコアに差が出ないような計算ができます。TOEIC(R)の統計処理の詳細は公式サイトでも明かされておらず、配点について詳しい情報は不明です。

TOEIC(R)の勉強方法

TOEIC(R)を勉強する際は、自分の英語レベルを知ったうえで目標スコアを決めましょう。TOEIC(R)初心者の場合は、平均点であるスコア600点を目指すことをおすすめします。社会人は勉強時間の確保が困難な場合があるため、スキマ時間や休日を利用することが重要です。目標スコアを達成するために、具体的なスケジュールを立てて学習に取り組みましょう。

TOEIC(R)のスコアをアップさせるコツ

TOEIC(R)スコアを上げるには、単語と文法に特化した問題集に取り組みましょう。英語の基礎を定着させて、着実にスコアアップを目指します。試験本番を想定して、1問にかける時間を決めて問題を解くといいでしょう。基礎を固めた後は、本番を想定したペース配分で公式問題集に取り組みます。

まとめ

TOEIC(R)のレベルは、中学生〜英語ネイティブレベルまで幅広く分かれています。それぞれのレベルに応じて対策が異なるので、自分に合った方法で学習を進めましょう。英語のレベルに応じて学習方法を変えられる教材を利用すると、スコアを上げやすくなるのでおすすめです。

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  • TOEIC(R)はETSの登録商標です。この製品はETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。L&RはLISTENING AND READINGを意味しています。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

TOEICを始めて受験するときやるべきことは?

TOEICをはじめて受験する場合は、「TOEICに出題される内容などを確認する」「自分の英語力を把握する」「目標スコアを設定する」ことを心がけましょう。

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