• 更新日:2023/07/11

ストレスがたまりがちな現代社会では、セラピーを実践して心身を癒すことも効果的です。そして、数あるセラピーの中でも気軽に始められる方法にカラーセラピーがあります。

この記事では、自分や他人のストレスを和らげたいと考えている人に向けて、カラーセラピーの効果や種類、簡単なやり方などを紹介します。しっかりと学習してカラーセラピストになるという道もあるので、興味がある人はぜひ検討してみてください。

このページを簡潔にまとめると・・・

  • カラーセラピーとは、色の力を利用して心を癒すセラピーのこと。心身のバランスを整える効果が期待できる。
  • 「心が癒される」「自分自身を知れる」「心身をコントロールできる」という3つの効果が得られる。
  • 様々なカラーセラピーのやり方があるが、代表的なのは7種類。
  • 通信講座を利用すれば、カラーセラピストの資格が自宅で取得できる。

カラーセラピーとは?

カラーセラピーとは、色の力を利用して心を癒すセラピーのことです。心身のバランスを整える効果が期待できることから、カラーセラピーをカリキュラムに取り入れる医療施設や福祉施設も増えてきています。

カラーセラピーの起源は古代エジプトにまでさかのぼります。日光を治療に利用する「太陽療法」では、色ガラスを使って光に色をつけ、さまざまな色の光を浴びて療養を図っていたとされています。エジプトだけでなく、世界各地で色には心を癒す力があると考えられてきました。

その後、19世紀に心理学が登場して色彩を研究する理論家が多く現れました。1970年代からは代替療法が流行し、その流れに乗ってカラーセラピーの体系も整えられていきました。現在では、「オーラライト」「センセーション」「リビングカラーCRR」など、さまざまな種類のカラーセラピーが活用されています。

カラーセラピーで得られる効果

ここからは、カラーセラピーで得られる効果を3つ紹介します。

心が癒される

カラーセラピーの主な効果は、カウンセリングを受けた人の心が癒されるということです。色とカウンセリングの効果で心が癒されるだけでなく、相談者はカラーセラピーを通して本来の自分を知り、心が整えられます。今抱えている課題や悩みを発見することにも役立つので、精神的な負担が減って安らかな気持ちになれます。

自分自身を知れる

カラーセラピーでは、相談者は自分の心をあらわす色を直感的に選びます。選んだ色は現在の自分の心の状態を反映しており、意識していなかった本当の自分の気持ちを知ることができます。色を選ぶ過程を通して現在の問題を把握し、悩みを解決できるかもしれません。また、気付いていなかった自分の長所を知り、今より自分を好きになれる可能性もあります。

心身をコントロールできる

心身をコントロールしやすくなるということも、カラーセラピーの効果の一つです。色に備わっている特性を利用すれば、自律神経は整えられるともいわれています。カラーセラピーで自律神経が整えば、悩みやストレスから徐々に解放され、心が軽くなっていく効果が期待できます。

カラーセラピーにおける色ごとの意味

カラーセラピーの基礎となる色彩心理では、色ごとに備わっているイメージや意味を利用します。ここでは、カラーセラピーで使われることが多い12色の意味を、プラスとマイナスに分けて簡単に紹介します。

意味
陽気で幸せな未来を感じさせる、幼稚な雰囲気がある
オレンジ ユーモラスで活気がある、落ち着きがない
積極性を感じさせる、感情的かつ高圧的
ピンク 幸福感や可愛らしさを感じさせる、甘ったるい
赤紫 官能的でカリスマ性がある、妖艶で品がない
信頼感にあふれ落ち着きがある、地味でありふれている
理性的で集中力がある、孤独で寂しげ
青紫 芸術的で感受性が豊か、青よりも感情的
協調性があり心が安らぐ、優柔不断
純粋無垢で新たな始まりを感じさせる、自己主張にかける
集中力があり意志が強い、協調性がない
グレー 効率的で都会的なイメージ、あいまいで真偽が定まらない

カラーセラピーの種類

ここからは、代表的な7種類のカラーセラピーを紹介します。

リュッシャーカラーテスト

心理学者のマックス・リュッシャー氏が1974年に考案したカラーセラピーが、「リュッシャーカラーテスト」です。色彩心理を基礎に体系づけられた正統的な手法で、セラピーだけでなく人材育成や自己分析などにも活用されています。心理学に基づいているので診断結果に信頼がおけますが、他のカラーセラピーに比べると認知度は低いでしょう。

オーラライト

「オーラライト」は1991年にイギリスで生まれたカラーセラピーです。相談者の内側の光(オーラ)と外側の光(ライト)を分析することで、本当の自分に気付かせる方法です。オーラライトでは、色が2層に分かれた80本のボトルから直感的に4本を選ばせて過去から未来を分析します。

1本目と4本目に同じ色が含まれていない場合、相談者は再度ボトルを選ばなくてはなりません。ボトルを選び直す回数が多いほど、潜在的な抵抗が強いとされています。

アヴァターラ

1996年に開発された「アヴァターラ」もイギリス発で、オーラライトに次いで考案されたカラーセラピーです。相談者は、色が2層に分かれた52本のボトルから何本でも好きなものを選び、現在の状況を分析してもらいます。

オーラライトとの違いは、過去からつながる現在までの流れを重視せず、現状の課題のみを分析する点です。ボトルもスリムなので、セラピーに使う道具が持ち運びやすいというメリットがあります。

センセーション

1995年にカナダで考案されたカラーセラピーが「センセーション」です。単色のボトルを10本用いて、相談者はその中から3本または6本を選びます。オーラライトやアヴァターラに比べると非常にシンプルで、理論を重視したリュッシャーカラーテストに近い手法だといえるでしょう。そろえるボトルが少ないため、カラーセラピーの初心者に人気があることも特徴です。

オーラソーマ

「オーラソーマ」は1983年にイギリスで考案された手法で、カラーボトル系セラピーの元祖といわれています。相談者は上下2色に分かれた114本のボトルの中から4本を選び、現在や未来、生まれつき備わっている才能などを読み解いてもらいます。スピリチュアルな傾向が強い手法ですが、カラーセラピーを学ぶうえで知っておいて損はありません。

カラーミラー

「カラーミラー」は南アフリカで生まれたカラーセラピーで、59本のボトルを使用して分析を行います。ボトルの選び方や配置によって、相談者の心身の状態を分析することができます。

リビングカラーCRR

ここまでに紹介した手法とは異なり、カラーボトルを使わずに色のついたカードで分析を行う手法が「リビングカラーCRR」です。全部で8色のカードを使い、その中から3枚を自由に選んで分析を行います。大量のボトルを用意する必要がないため、最も気軽に行えるカラーセラピーの一つです。

カラーセラピーの簡単なやり方

カラーセラピーは本来カラーセラピストに相談して分析してもらうものですが、色の効果を活用するだけなら自分で行うことも可能です。ファッションや自宅、スマートフォンの待ち受け画面など、生活の中で意識的に色を取り入れることで、簡単にカラーセラピーが行えます。

集中したいときは青、リラックスしたいときは緑といったように、色の特性を考慮しながら実践してみましょう。

カラーセラピストになる方法

ここからは、カラーセラピストになって本格的にカラーセラピーを行う方法について紹介します。

カラーセラピストとは

カラーセラピストとは、色の効果を使って相談者の心を癒すスペシャリストのことです。民間の団体が主催する資格で、複数の種類があります。ユーキャンの講座では、一般社団法人日本色彩環境福祉協会が認定する「カラーセラピスト」資格の取得が目指せます。カウンセリングも行うカラーセラピストには、色彩の知識だけでなくコミュニケーション能力も必要です。

通信講座がおすすめ

通信講座を利用すれば、カラーセラピストの資格が自宅で取得できます。通信講座を選ぶときは、カウンセリングスキルも磨ける講座を探すといいでしょう。

ユーキャンのカラーセラピスト資格取得講座なら、副教材のDVDでカウンセリングスキルも身につけられます。5つのカラーセラピー技法と4つのカラーワークを学ぶことができ、副教材が学習をバックアップしてくれるので安心です。通信講座なら忙しい人でも自分のペースで学習が進められます。

まとめ

カラーセラピーでは、古くから知られてきた色の力を利用して相談者の心を癒します。ストレスをため込むことの多い現代社会において、カラーセラピーの需要はますます高まっていくのではないでしょうか。カラーセラピーには多くの種類がありますが、カラーカードを使った分析手法は気軽に始められるので初心者にもおすすめです。

ユーキャンのカラーセラピスト資格取得講座では、カードを使ったカラーセラピーの手法を身につけられます。在宅で受検でき、4ヵ月で資格取得可能なので、興味のある人はぜひご利用ください。

生涯学習のユーキャン
この記事の監修者は生涯学習のユーキャン

1954年設立。資格・実用・趣味という3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開する通信教育のパイオニア。気軽に始められる学びの手段として、多くの受講生から高い評価を受け、毎年多数の合格者を輩出しています。
近年はウェブ学習支援ツールを拡充し、紙の教材だけでは実現できない受講生サポートが可能に。通信教育の新しい未来を切り拓いていきます。

よくある質問

色彩心理とは?

色彩心理とは、色が心に与える影響や効果のこと。濃淡や明暗で、色が持つ意味やイメージは少しずつ異なります。例えば、濃いピンクだとより華やか、薄いピンクだとよりやわらかな印象になります。

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色の持つ不思議な力でメンタルケアを

カラーセラピーは色の持つ不思議なチカラを利用して心の癒しを目指すものです。ストレスの多い現代社会において、老若男女問わず気軽に行えるメンタルケアの1つです。
カラーセラピーを受けることで、人は思いを表現したり、隠れていた気持ちに気づいたりすることができます。また、色のもつイメージを取り入れて、自分の気分や印象を変えることもできます。色の力で、心が軽くなり、リフレッシュし、悩みやストレスから少しずつ解放されていくのです。セルフケアにはもちろん、ご家族やお友だちなど身近にいる大切な人たちを色の力で笑顔にすることができるようになります!

当講座では、カラーセラピストとして必要な色の知識や、5つのカラーセラピー技法、4つのカラーワークの基礎を順序立てて学べます。セラピーが初めてという方も安心。テキストでは、カラーセラピーの具体的な手順をはじめ、深層心理を理解するための問いかけや会話のヒントが満載です!さらに、DVDではカラーセラピストの実演による5つの技法を収録!相談者との会話のやりとりや受け答えの仕方、カラーセラピーの流れなど、カラーセラピストのテクニックが手に取る様に理解できます!

添削では、セラピー技法を実際に体験できる課題も!相談者側の立場でアドバイスを受けることができますので、カラーセラピストとしてどのような視点で相手の心理を掘り下げていくかという際のヒントになります。また、カラーセラピーの場を想定した設問で、カラーセラピー技法のやり取りを問う課題も。カラーセラピー技法の基礎がしっかり身につきます。